2019年1回阪神2日目

開催一覧
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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒0だった。
 洋芝の種をまいて、4週間シートを被せて養生した事でかなりキレイな緑色の馬場になっていた。昨年時点での野芝の傷みは解消されていないので、その見た目のキレイさ程は超高速馬場ではなかったが、例年の1回阪神の開幕週と似たような時計の出方だった。スローペースが多かったので、前残りが多かったが、前が止まりにくい馬場ということではないはず。次の2回阪神の1週目までの5週間Aコースが使用される。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がマイナス0秒1だった。
 火曜日に降った雨の影響が残っていて、土曜日は稍重でスタート。乾くスピードが遅く、土曜は11Rだけが良馬場に回復しているが、馬場差は変動では無かった。日曜日もそれほ乾燥は進まず、時計の出方は土曜とあまり変わらず。土日とも時計の出方は水準レベルだった。まぁ土曜は何かやたら差しが決まっていたが、日曜はそうでもなく、差しが決まりやすい馬場だったということではないと思う。土曜に差しが多く決まっていたのは、展開やメンバー構成の影響だと思われる。


  タイム分析
 2019/02/24 (日)  芝=-1.0  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2400 ビザンティン 牡3 未勝利 2:26.3 -2.4 -0.4 -1.6 -1.2 A C 5.00
6R T2000 アモレッタ 牝3 新馬 2:04.1 +1.6 -1.0 +1.6 -1.0 SL C 8.69
10R T2200 サトノルークス 牡3 すみれS(L) 2:13.6 ±0 -0.7 +0.4 -1.1 D D 7.83
11R T1400 スマートオーディン 牡6 阪急杯(G3) 1:20.3 -0.2 --- +0.5 -0.7 D D 8.28
 2019/02/24 (日)  ダ=-0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 テオレーマ 牝3 未勝利・牝 1:54.8 +0.2 --- +0.3 -0.1 C C 7.53
2R D1400 ウォークザライン 牡3 未勝利 1:26.7 +0.6 --- +0.7 -0.1 D D 7.13
3R D1800 シゲルヒカルダイヤ 牡3 未勝利 1:55.8 +1.2 --- +1.3 -0.1 E C 6.09
7R D1200 アカツキジョー 牡4 500万下 1:12.3 ±0 --- +0.1 -0.1 C C 7.43
8R D1800 ノーウェイ 牡4 1000万下 1:52.6 +0.3 --- +0.4 -0.1 D C 6.75
9R D1800 ロードゴラッソ 牡4 伊丹S1600 1:51.7 +0.2 --- +0.3 -0.1 C C 8.45
12R D1400 フュージョンロック 牡5 1000万下 1:24.0 -0.2 --- -0.1 -0.1 C C 5.53

阪神3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
阪神5R 3歳未勝利 タイムA
 基準より1秒6速い勝ちタイムだった。1番人気の7.アドマイヤポラリスが今回は先手を取って、6.ビザンティンが続いた。直線でもこれら2頭が前に行って、ビザンティンがアドマイヤポラリスに並んで行き、追い比べから抜け出して1着。その後4.ディバインフォースが追い上げて来て、アドマイヤポラリスを交わし、2番手に上がった。
1着:ビザンティン 
 ビザンティンが距離延長、初の2400mで初勝利を挙げた。前半はペースが遅くて、ペース補正マイナス0秒4のレースだが、残り1000mから12秒1-11秒7-10秒9-11秒4と速いラップが続いて、ラスト200mは12秒6。前に居れば流れ込めるというレースではなくて、2番手追走から競り勝ったビザンティンは長い距離での持続力勝負での強さを見せた。超スローペースからラスト400mだけの鋭さ比べなどというレースになると、良さが出ない可能性があるが、スタミナが要求されるコースや馬場状態、レース展開になれば上のクラスでも好勝負になる。
2着:ディバインフォース 
 2着のディバインフォースはワークフォース産駒で、長い距離でちゃんとスタミナが必要な展開になって、良さが出た。先行した2頭が直線で競り合って、その競り合いに敗れた方が垂れたところを差しての2着だが、評価を下げる理由にはならない。ただし、次走も確実に好走できるかとなると、それはまた別の話で、極端な瞬発力勝負などでは不安が残る。
3着:アドマイヤポラリス 番組注目馬
 その後1番人気アドマイヤポラリスが3着だった。この3着アドマイヤポラリスは、ビザンティンに競り負けた所で、急に失速したが、先行して厳しい流れになると、ありがちなゴール前の姿。タイム面を含めてかなり価値のある3着ですし、上位2頭と違って2000メートルあたりでの瞬発力勝負でも好走できるということは、過去2走で示している。距離や展開を問わず、次走も好勝負になるだろう。
5着:サンサルドス 通信簿
 3番人気5着だった。直線ここからというところで前が詰まって、本来の能力を発揮できなかったと思う。次走しつこく狙ってみたい。
阪神6R 3歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。この日曜6Rだが、1400m通過が1分29秒3とかなり遅くて、そこから上がり34秒8では、レベルが低いと言わざるを得ないが、これが最後の芝の新馬戦だった。ということもあって、万全の体制でデビューした訳ではないという馬が多くて、この後変わり身を見せる馬がいそう。
7着:ローゼンリッター 
 個人的には7着のローゼンリッターを挙げておく。全くの追い不足で太めだったが、追い不足の状態でも坂路で楽に速い時計が出ていて、素質は高いと思う。
阪神10R すみれS 
2着:アドマイヤジャスタ 解説危険
 まぁ特に何の不利もなかったのに、前には離されて、後ろからも迫られてギリギリの2着だった。それでも、他の馬より斤量がキロ重かったかったからという理由もあるが、そもそもホープフルS2着にどれほどの価値があるのかという問題がある。ホープフルSペースで逃げて4着だったコスモカレンドゥラは、私次走危険馬にしているが、前に行っていればそれだけで有利になったというレースであって、ほぼ馬也で勝ったサートゥルナーリアは別だが、2番手追走から2着のアドマイヤジャスタはかなり展開に恵まれていた。皐月賞でも同じコースのG1で2着という看板があるので、そこそこ人気になると思うが、全く信用ならないと思う。
阪神11R 阪急杯 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにDだった。ややバラけたスタートだったが、先手を取ったのは、やはりダイアナヘイローだった。ダイアナヘイローの逃げで、前半は34秒4-45秒7。34秒8-46秒2だった阪神カップよりは速いが、馬場状態の違いを考慮すると同じようなペースだった。ただし、内が有利な馬場だった阪神カップとは違い、内を通っていれば好走できる馬場ではなく、直線で外の差し馬が殺到して来る。その中でもスマートオーディンの伸びが素晴らしく、綺麗に差し切った。ただ、その他の外の差し馬は伸びが案外で、内から伸びたレッツゴードンキ・成田レッツゴードンキ・ロジクライが2着・3着に入る。
1着:スマートオーディン 
 スマートオーディンが差し切って3歳時の京都新聞杯以来の勝利となった。スマートオーディンは復帰後は折り合いに苦労していて、思い切って1400mに出走させたことで3歳春のの爆発的な伸びが蘇った。父はダノンシャンティなので、距離を縮めて差しに回って爆発するというのは、まぁ後から考えれば納得できること。とは言え、1200mというイメージはないので、高松宮記念ではどうかと思うんが、今の短距離路線のレベル、そんなに高くないですから通用しても不思議はないと思う。
2着:レッツゴードンキ 
 そして2着がレッツゴードンキ、3着がロジクライだった。2着のレッツゴードンキ、健在ぶりを示したが、もう7歳。こういう高齢馬の特徴の1つは連続で好走しにくくなるという事なので、能力はそれほど落ちていないとしても、高松宮記念ではあまり期待できないような気がする。
3着:ロジクライ 
 そして2着がレッツゴードンキ、3着がロジクライだった。3着のロジクライは想定よりも位置が後ろになって、間に合わなかったが初めての1400mでも追走に苦労するという事はなかった。こちら、スマートオーディン以上に1200mのイメージは沸かないが、1200mもこなしてしまうかもしれない。
4着:ロードクエスト 
 その後4着がロードクエスト、5着がエントシャイデンだった。4着のロードクエスト、最後の最後に伸びて来た。不安定な成績になっているが、1400mでは上位に来る事が多いので、今後も1400mでは連下には買っておきたい馬。
5着:エントシャイデン 解説推奨
 その後4着がロードクエスト、5着がエントシャイデンだった。5着のエントシャイデンは4コーナーから直線入り口にかけて捌けず、仕掛けが遅れたが、最後は伸びていた。阪神内回り1400m向きではなかったということだと思うが、重賞でも上位可能な力をつけている。
 直線入り口で外からスマートオーディンがマクって行ったので、外に出せず、直線で一瞬内に行こうとしてから、外へ出そうとしたものの、上手く反応できずで、しばらく左右にうろうろしてるような動きになって仕掛けが遅れてしまった。阪神内回りでは致命的なレース運びになってしまったが、最後は外から伸びている。内回り1400mはそもそも合っていなかったという印象も強くて、阪神外回り1600mの六甲ステークスや京都外回り1600mのマイラーズカップで狙えるんじゃないかと思う。
6着:ダイアナヘイロー 
 一方3番人気ダイアナヘイロー、1番人気ミスターメロディと上位人気馬が掲示板を外した。ダイアナヘイローが6着、そしてミスターメロディが7着。さらにスターオブペルシャが9着、ダイメイフジが17着と昨年の阪神カップの上位4頭が、揃って凡走した。阪神カップは時計が掛かる内が有利な馬場であって、その馬場を味方に付けたのがこの4頭だった。馬場の傾向が変われば、こう一気に着順を下げてしまうのは自然なことかと思う。
7着:ミスターメロディ 
 一方3番人気ダイアナヘイロー、1番人気ミスターメロディと上位人気馬が掲示板を外した。ダイアナヘイローが6着、そしてミスターメロディが7着。さらにスターオブペルシャが9着、ダイメイフジが17着と昨年の阪神カップの上位4頭が、揃って凡走した。阪神カップは時計が掛かる内が有利な馬場であって、その馬場を味方に付けたのがこの4頭だった。馬場の傾向が変われば、こう一気に着順を下げてしまうのは自然なことかと思う。
15着:リョーノテソーロ 
 9番人気15着だった。直線入り口で大きな不利があったのが響いたが、あれがなくても勝ち負けまではどうだったでしょう。本質的に1200m向きのようで、1200mの外枠で思いっきり狙いたい。

  馬券Summary
中山記念今昔物語
 今年中山記念、ウインブライトが勝って連覇になったが、中山記念は昔有名なリピーターレースで、2005年から2009年にかけては5年連続で、過去に中山記念で3着以内があった馬が勝った。なぜ中山記念がかつてリピーターレースだったかと言うと、直接つながるG1が無かったためだろう。春の天皇賞へのステップレースは阪神大賞典・日経賞、それと大阪杯が普通で、天皇賞を目指して中山記念に出走するという馬は極めて少なかった。ということで、当時の中山記念は、そこにある高額賞金の重賞であって、従ってG1ではちょっと足りないような馬が何度も好走していた。その傾向が変わったきっかけが、2011年にヴィクトワールピサが中山記念を勝って続くドバイワールドカップを勝った時から。2014年以降は毎年次走が海外のG1という馬が出走している。つまり、G1を目指して中山記念をステップレースに選ぶケースが増えた。
この中山記念そのものの時期とか条件は変わっていないが、ドバイや香港に向けてのステップレースに適したレースであるという発見をされてしまったので、以前とは位置づけや性格が変わった。今どき中山記念はリピーターレースと言っている人はほとんど見ないが、あるレースの時期や条件が変わっていなくても、その周辺のレースが変わったりすると、傾向が変わることがあるので重賞の過去の傾向を重視するような人は注意した方が良いと思う。
 海外G1を目指す馬が出走するようになったからと言って、彼ら・彼女らがいつも好走する訳ではない。今年の中山記念にはドバイを目指すディアドラとスワーヴリチャードが出走したが、1番人気と4番人気で6着と4着。ただ、これは珍しいことではない。ヴィブロスだが、一昨年は中山記念5着でドバイターフ1着。昨年は中山記念8着でドバイターフ2着だった。海外遠征を控えた馬は、走行ムードもあって人気になりがちだが、そこは冷静に見極めたいところ。ちなみにディアドラは、昨年京都記念6着からドバイターフに向かって3着だった。今年も中山記念はあくまでステップレースだったと思われるので、ドバイなら狙えると思う。スワーヴリチャードはもう中山が苦手なことは有名なので、まぁ仕方ない結果で、左回りで直線が長いドバイでは期待できるのではないかと思う。
解説者:
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