2019年4回阪神8日目

開催一覧
2019/12/28 (土)
中山 阪神
2019/12/22 (日)
中山 阪神
2019/12/21 (土)
中山 阪神
2019/12/15 (日)
中山 阪神 中京
2019/12/14 (土)
中山 阪神 中京
2019/12/08 (日)
中山 阪神 中京
2019/12/07 (土)
中山 阪神 中京
2019/12/01 (日)
中山 阪神 中京
2019/11/30 (土)
中山 阪神 中京
2019/11/24 (日)
東京 京都
2019/11/23 (土)
東京 京都
2019/11/17 (日)
東京 京都 福島
2019/11/16 (土)
東京 京都 福島
2019/11/10 (日)
東京 京都 福島
2019/11/09 (土)
東京 京都 福島
2019/11/03 (日)
東京 京都 福島
2019/11/02 (土)
東京 京都 福島
2019/10/27 (日)
東京 京都 新潟
2019/10/26 (土)
東京 京都 新潟
2019/10/21 (月)
東京
2019/10/20 (日)
東京 京都 新潟
2019/10/19 (土)
東京 京都 新潟
2019/10/15 (火)
東京
2019/10/14 (月)
東京 京都
2019/10/13 (日)
京都
2019/10/12 (土)
京都
2019/10/06 (日)
東京 京都 新潟
2019/10/05 (土)
東京 京都 新潟
2019/09/29 (日)
中山 阪神
2019/09/28 (土)
中山 阪神
2019/09/22 (日)
中山 阪神
2019/09/21 (土)
中山 阪神
2019/09/16 (月)
中山 阪神
2019/09/15 (日)
中山 阪神
2019/09/14 (土)
中山 阪神
2019/09/08 (日)
中山 阪神
2019/09/07 (土)
中山 阪神
2019/09/01 (日)
新潟 小倉 札幌
2019/08/31 (土)
新潟 小倉 札幌
2019/08/25 (日)
新潟 小倉 札幌
2019/08/24 (土)
新潟 小倉 札幌
2019/08/18 (日)
新潟 小倉 札幌
2019/08/17 (土)
新潟 小倉 札幌
2019/08/11 (日)
新潟 小倉 札幌
2019/08/10 (土)
新潟 小倉 札幌
2019/08/04 (日)
新潟 小倉 札幌
2019/08/03 (土)
新潟 小倉 札幌
2019/07/28 (日)
新潟 小倉 札幌
2019/07/27 (土)
新潟 小倉 札幌
2019/07/21 (日)
福島 中京 函館
2019/07/20 (土)
福島 中京 函館
2019/07/14 (日)
福島 中京 函館
2019/07/13 (土)
福島 中京 函館
2019/07/07 (日)
福島 中京 函館
2019/07/06 (土)
福島 中京 函館
2019/06/30 (日)
福島 中京 函館
2019/06/29 (土)
福島 中京 函館
2019/06/23 (日)
東京 阪神 函館
2019/06/22 (土)
東京 阪神 函館
2019/06/16 (日)
東京 阪神 函館
2019/06/15 (土)
東京 阪神 函館
2019/06/09 (日)
東京 阪神
2019/06/08 (土)
東京 阪神
2019/06/02 (日)
東京 阪神
2019/06/01 (土)
東京 阪神
2019/05/26 (日)
東京 京都
2019/05/25 (土)
東京 京都
2019/05/19 (日)
東京 京都 新潟
2019/05/18 (土)
東京 京都 新潟
2019/05/12 (日)
東京 京都 新潟
2019/05/11 (土)
東京 京都 新潟
2019/05/05 (日)
東京 京都 新潟
2019/05/04 (土)
東京 京都 新潟
2019/04/29 (月)
京都 新潟
2019/04/28 (日)
東京 京都
2019/04/27 (土)
東京 新潟
2019/04/21 (日)
東京 京都 福島
2019/04/20 (土)
東京 京都 福島
2019/04/14 (日)
中山 阪神 福島
2019/04/13 (土)
中山 阪神 福島
2019/04/07 (日)
中山 阪神 福島
2019/04/06 (土)
中山 阪神 福島
2019/03/31 (日)
中山 阪神
2019/03/30 (土)
中山 阪神
2019/03/24 (日)
中山 阪神 中京
2019/03/23 (土)
中山 阪神 中京
2019/03/17 (日)
中山 阪神 中京
2019/03/16 (土)
中山 阪神 中京
2019/03/10 (日)
中山 阪神 中京
2019/03/09 (土)
中山 阪神 中京
2019/03/03 (日)
中山 阪神 小倉
2019/03/02 (土)
中山 阪神 小倉
2019/02/24 (日)
中山 阪神 小倉
2019/02/23 (土)
中山 阪神 小倉
2019/02/17 (日)
東京 京都 小倉
2019/02/16 (土)
東京 京都 小倉
2019/02/11 (月)
東京
2019/02/10 (日)
東京 京都 小倉
2019/02/09 (土)
京都 小倉
2019/02/03 (日)
東京 京都 中京
2019/02/02 (土)
東京 京都 中京
2019/01/27 (日)
東京 京都 中京
2019/01/26 (土)
東京 京都 中京
2019/01/20 (日)
中山 京都 中京
2019/01/19 (土)
中山 京都 中京
2019/01/14 (月)
中山 京都
2019/01/13 (日)
中山 京都
2019/01/12 (土)
中山 京都
2019/01/06 (日)
中山 京都
2019/01/05 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒8、日曜がマイナス1秒7だった。遡って9日間の馬場差を確認しておくと、マイナス2秒4でスタートし、後半は水準方向に近づいて行ったが、最終日でもマイナス1秒7だった。
 阪神も中間はほとんど雨が降らなかった。中山同様に、超高速決着から始まって、風の影響が強かった5日目を除いては、週を追う毎に少しずつ水準に近づいて行く経緯。先週も例に漏れず、土曜が先々週の土曜・日曜より0秒1掛かり、使われた日曜はさらに0秒1時計を要しているが、それでもマイナス1秒7の高速馬場に変わりは無い。ペースの速い・遅いに関わらず、差し・追い込みがよく決まっているのも、先々週までと同じ。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒9だった。遡って9日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値で速めの時計が出るコンディションだった。稍重発表だった3日目・6日目はどちらもマイナス1秒4でスタートして、マイナス1秒2への変動だった。
 阪神も雨が降らなかった割には、時計の出方が速かった。土曜の馬場差マイナス1秒0は今開催の良馬場発表で、最も速いレベルだった。日曜は乾燥して、0秒1掛かっている。中山よりも差しが効いているのは芝同様。それでも日曜は12R以外は前で捌いた組が勝っていた。


  タイム分析
 2019/09/28 (土)  芝=-1.8  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1200 グランフェスタ 牡2 未勝利 1:09.5 -0.7 --- +0.4 -1.1 D D 7.58
3R T2000 アカイイト 牝2 未勝利 2:02.4 ±0 -0.8 +1.0 -1.8 SL D 3.43
4R T1800 ヴィースバーデン 牝2 新馬 1:47.7 -1.1 -0.6 -0.1 -1.6 C C 6.78
6R T2600 メロディーレーン 牝3 1勝クラス 2:37.1 -2.5 --- -0.2 -2.3 C D 8.30
9R T1400 メリーメーキング 牡3 戎橋特別(2勝) 1:20.8 -0.7 --- +0.6 -1.3 D C 7.61
10R T1200 ラルムドランジュ 牝4 道頓堀S(3勝) 1:08.4 -0.1 --- +1.0 -1.1 E D 8.40
 2019/09/28 (土)  ダ=-1.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 フィロロッソ 牡2 未勝利 1:54.2 -1.0 --- ±0 -1.0 C D 6.25
5R D1400 ファシネートゼット 牝2 1勝クラス 1:24.5 -1.1 --- -0.3 -0.8 B C 5.70
7R D1400 ラプタス セ3 1勝クラス 1:23.0 -1.9 --- -1.1 -0.8 A C 5.13
8R D1800 ベストタッチダウン 牡3 1勝クラス 1:51.0 -2.1 -0.4 -1.5 -1.0 A C 6.00
11R D2000 ロードゴラッソ 牡4 シリウスH(G3) 2:03.5 -0.3 -0.4 +0.4 -1.1 D D 6.07
12R D1800 サザンブリーズ 牡5 2勝クラス 1:52.6 +0.3 -0.5 +0.8 -1.0 D C 8.21

阪神3R 2歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
阪神4R 2歳新馬戦 注目
 1着のヴィースバーデンについて。
1着:ヴィースバーデン 
 ディープインパクト産駒の牝馬で418キロ。それでもTOPIXで挙がっていた、メロディーレーンよりは大分大きいが、小さい事は小さかった。少し出負けして5番手のイン。直線に入って、周囲を囲まれてどこを割ろうかの位置から、2着馬・3着馬隙を割って一気に先頭に躍り出た。最後の瞬発力、馬の気力ともに好印象を持った。シグナライズの半妹。小柄で調教で負荷をかけるまで至っていなくてこの内容。馬体を維持すれば、上でも重賞でもやれると思う。
2着:アリストテレス 
 2馬身差の2着以下は上位人気3頭が続いた。2着のアリストテレス、父がエピファネイア。母の父がディープインパクトで、サンデーサイレンスの4×3になる。大外枠から外外を回って一旦は抜け出したが、勝ち馬の切れに屈した形。目標になった分もあったのだろう。完全タイム差はプラス0秒2。2・3戦の内に勝てるはず。
3着:シルバーエース 
 3着シルバーエース、これも2着馬同様にセンスの良い走りだった。ワールドエース産駒で、芝向きの軽い走りが特徴。未勝利では上位候補に入る。
4着:クレアーレ 
 4着のクレアーレ、ディープインパクト産駒の牡馬。人気になったが、まだ目覚めていないと言うか、テンに置かれてしまった。ラストは外を伸びて来ている。完全に良くなるのは先の話でも、次走は前進は必至だと思う。
阪神5R 2歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムだった。キメラヴェリテが逃げて直線に入って行ったが、2番手のジェネティクス、3番手のファシネートゼットが上がって来る。そしてジェネティクスが一旦先頭に立つが、ファシネートゼットが並んで行き、交わして1着。半馬身差でジェネティクスが2着。4馬身離れた3着に、キメラヴェリテが入った。
1着:ファシネートゼット 
 ファシネートゼットが昇級戦を勝ってダート1400mで2戦2勝。1着のファシネートゼット、中京ダート1400mの新馬戦に続いて1着。その新馬戦は重馬場で完全タイム差プラスマイナスゼロだったが、乾いた馬場でランクアップしたのは真のダート巧者の証明と言えるんじゃないだろうか。ヘニーヒューズ産駒、追って味があって、オープンでも通用する。
2着:ジェネティクス 
 2着ジェネティクス、逃げて3着のキメラヴェリテを交わして一旦先頭。ラストで少し甘くなったのは、新馬勝ちのダート1200mから200m延長もあったのかなと思う。いずれにしろサクラバクシンオーの肌のサウスヴィグラス産駒。スピードもパワーもある。次走が1200mなら確勝級。
阪神7R 3歳以上1勝クラス タイムA
 基準より1秒1速い勝ちタイムだった。ラプタスが逃げて、ヒラソールが2番手で続く。直線に入ってヒラソールがラプタスに並んで行き、この2頭が馬体を併せながら後続との差を広げて行く。この2頭の激しい追い比べはゴールまで続いたが、内のラプタスがハナ差競り勝つ。2着ヒラソールから8馬身離れてトップウイナーが3着。
1着:ラプタス 
 セン馬2頭が首位争いを演じ、3着以下に8馬身以上の差をつけた。1着ラプタス、去勢明けで5ヶ月ぶりの実戦だった。馬体重は8キロ減少していたが、細くはない範囲。まだキャリア5戦目で、一気呵成に行ってしまう部分はあるが、前半600mを33秒9で飛ばして、一旦2着馬に交わされながら、差し返してこの時計。能力は相当高いと思う。気性的には1200mでさらに良さが出そうな気がする。昇級しても通用する。
2着:ヒラソール 番組注目馬
 2着のヒラソール、こちらは去勢明け4戦目。減少した馬体が前走時からも戻って状態が安定して1700mから1400mへの距離短縮でパフォーマンスを上げた。芝の時が外枠での好走が多いので、今回は外枠も味方した格好だと思うが、この距離なら内枠寄りを引いても問題ないと考えている。
3着:ナムラシェパード 
 3着以下は8馬身以上離された。9着のナムラシェパード、ここ2戦1番人気で4着と9着。ペースが速くて追走に脚を使ったのもあるが、2走前Bランクで勝った時は中京の重馬場だった。コースや馬場コンディションも敗因に挙げられる。
阪神8R 3歳以上1勝クラス タイムA
 基準より1秒5速い勝ちタイムだった。ベストタッチダウンが最内枠から先手を取る。直線に入った時点で、後続に差をつけており、ここからさらにリードを広げて行く。結果、1秒7という大きな差をつけての逃げ切り勝ち。2番手にいたローゼンリッターの内から、キングスクロスが上がって2着入線。
1着:ベストタッチダウン 勝ち馬注目
 番組注目馬ベストタッチダウンの圧勝だった。1着のベストタッチダウン、前走2着が自身の完全タイム差マイナス0秒3。番組注目馬だった。夏場を放牧に当てて、今回は体重が14キロ増。逞しさを増したのが結果にも直結。余裕のある逃げから、2着以下を1秒7以上もぶっちぎって、残り100mは流していた。芝6勝のピークトラム、ダート4勝のセネッティの半弟に当たる。この馬は父がタートルボウルで、ダートに適性を示した。この内容なら上も通過点。
2着:キングスクロス 
 2着キングスクロスと3着マンナム。千切られた2着と3着でも、ランクはC相当。ともに崩れそうにないタイプなので、引き続いて馬券圏内に狙っていける。
3着:マンナム 
 2着キングスクロスと3着マンナム。千切られた2着と3着でも、ランクはC相当。ともに崩れそうにないタイプなので、引き続いて馬券圏内に狙っていける。
阪神10R 道頓堀S タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
阪神11R シリウスS 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにDだった。道中は前と後ろに分かれた体列になっていたが、勝負所で差が詰まって来る。前半1000m1分0秒3。後半が1分3秒2のハイペース。前2頭が飛ばして、その後もポツンポツンと2頭。さらに離れた位置の前にいた組が1着・2着・4着に入っていて、この辺りがベストポジションだった。今先頭にロードゴラッソが立つ。間を割ったアングライフェンが来て、外ジョーダンキング。内しかしメイショウワザシしぶとい。大外キングズガード、ちょっと惜しい5着だった。
1着:ロードゴラッソ 
 ロードゴラッソが重賞初制覇。その1着ロードゴラッソ、離れた5番手は理想的だったが、4コーナー手前から4着のジョーダンキングを引き連れて、順位を上げて逃げ馬を早めに交わして1着。タイムランクは別として、強い競馬だった。オープン入り後は、内に包まれたマーチS6着、速い流れを4コーナー先頭のマーキュリーC4着など、厳しい経験を積んで、力を付けて来た。今後は重賞の常連として期待して良いと思う。
2着:アングライフェン 
 そして2着がアングライフェン、3着がメイショウワザシだった。2着のアングライフェンは勝ち馬とほぼ同位置から、一歩仕掛けを遅らせた。クビ差はハンデが2キロ重い分だと思う。ダートの長めの距離なら、まず安定した存在。
3着:メイショウワザシ 
 そして2着がアングライフェン、3着がメイショウワザシだった。それから3着メイショウワザシ、ハイペース慣れしているとは言ってもこれまでの様な1700mから1800mではない。前半はヤマカツライデンに、4コーナー手前からは勝ち馬ロードゴラッソに来られた割には、実にしぶとかった。これは改めて注目。
6着:タイムフライヤー 
 さぁ一方、番組注目馬になっていたマッスルビーチを含めて、上位人気の4頭は馬券の圏外だった。1番人気タイムフライヤーは6着。20キロの体重減は前走時が太かった事もあるだろう。離れた4番手、ポジションは悪く映らなかったが、期待が大きかっただけに少し物足りない。芝時代のホープフルS勝ちのように、控えて差す競馬も一考ではないだろうか。
9着:マッスルビーチ 
 さぁ一方、番組注目馬になっていたマッスルビーチを含めて、上位人気の4頭は馬券の圏外だった。9着のマッスルビーチ、番組注目馬とした以上は自己条件だったら…という重いもある。それでも本命を打ちましたし、馬券も買った。ラストで脚が上がったのは、距離もある。1600mから1800mで3勝クラスを使えば、変わって来ると思う。
9着:マッスルビーチ 解説推奨
 番組注目馬に挙げた事の責任を取りたいと思う。日曜10Rアドマイヤビクターが完勝した自己条件を使っていても、走破時計からは負けていた事になるが、あくまで重賞の流れは異質のモノがあって、50キロの軽量を持ってしても、壁となる目に見えないモノが存在したと考えたいと思う。また、阪神のタイム分析で触れたが、2000mが長かった分もある。とにかく2勝クラスの勝ち方と、時計が半端ではなかった。自己条件の3勝クラスを使って来れば巻き返せると思って、馬券を買いたい。
12着:モズアトラクション 
 モズアトラクションは12着だった。スタートが芝、いつも以上にスタートを出なかった。ただ、北海道シリーズを3戦した疲れもあったのではないだろうか。こんなに負ける馬ではない。

  馬券Summary
美浦トレセン・新ウッドチップコースの効果
 夏のローカル開催の期間、移設・改修が行われていた美浦のウッドチップコースが、4回中山開幕週の9/3火曜から使用されるようになった。夏の間、これまでウッドで追い切られた馬たちは、坂路はもとよりポリトラックコース・芝・ダートの北Cコースなどに振り分けられて追い切っていた訳で、調教師を始め、厩舎関係者からは不満の声も多かった。今回は秋の中山開催3週目終了までの追い切りの結果から、新ウッドチップコースの効果がどう出たかを簡単に探ってみたいと思う。
美浦トレセン・新ウッドチップコースの効果
 夏開催の期間は圧倒的に坂路で追い切られる馬が多かった。それがウッドの改修に伴って、ウッドと坂路はほぼ同数を占めるようになった。以前に戻ったと見て良いだろう。そして4回中山3週目までの結果では、ウッドで追い切られた馬の勝ち鞍が坂路の勝ち馬に、ほぼダブルスコアの差をつけていた。2着・3着の数は、坂路が上回るが、総合的な勝率・連対率・3着内率は、全てウッドで追い切られた馬たちが坂路を上回っている。ちなみに、栗東で追い切られて、中山に出走した関西馬の成績も付記したが、これと比較しても勝率・連対率では美浦ウッド組の数字が、栗東組を上回っている。
 もちろんウッドと坂路の併用馬も多い訳で、中間は坂路で調教に乗って、追い切りだけウッドとか、その逆もある。一概にウッド調教馬が坂路とは言えないが、新ウッドコースを使う事によって、調教内容が向上。関西馬に劣らない負荷を掛けられるのは、確かではないだろうか。従来のウッドは、美浦の内から2番目、Bコースだった。小回りで1週がおよそ1600m。それが一番外に設置されたDコースとなって、1週がおよそ2000m。広いので、日によっては左回りの調教も可能になった。また、以前と同様に5Fから時計を出す馬が多いが、1ハロン長い6Fから計時する馬もボツボツとですが、出てきている。広いから長めの調教ができるという利点もある。さらに気象がカリカリした神経質な馬、こういったタイプは小回りよりも広いコースで追い切る事で、精神的にゆとりが出ると思う。個人的にはこの効果が大きいと考えている。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
当サイトに掲載されている情報はその正確性を保証するものではありません。情報の修正依頼・ご要望等はこちらへ by ittai
since 2001.06.26 -