2019年3回京都8日目

開催一覧
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中山 阪神
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2019/01/05 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス1秒8だった。遡って8日間の馬場差を確認すると、マイナス1秒8からマイナス1秒5の間で推移しており、大きな動きはない。
 先週から開催後半に入って、時計が掛かり始めてもおかしくなかったが、Dコース使用に変わって、むしろ開幕週のレベルに戻った。いずれにしても、早い時計の出るコンディションは変わっていない。あとDコースに変わった影響か、土曜は前めにつけた馬が粘るケースがあったが、日曜は徐々に差し有利にシフトして行った。ただ、日曜9Rのように、内を突いて差して来る馬もいたので、内々もそんなに荒れていない感じもある。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がマイナス0秒1だった。遡って8日間の馬場差を確認しておくと、週によっていくらか時計の出方が異なるが、水準かそれに近いレベルで推移しており、大きな動きはない。
 東京ダートと少し似た表現になるが、土日ともに良馬場でマイナスの数値になったのは先週が初めて。ただ、そもそも時計の出方に大きな違いはない。あと上位馬の脚質を見ると。11鞍の内逃げ馬が8連対だった。前残り傾向が強まった。この点は詳しく後ほどのコーナーで触れたいと思う。


  タイム分析
 2019/05/12 (日)  芝=-1.8  Dコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T2000 モアナアネラ 牝3 未勝利・牝 2:00.8 -1.0 -0.7 +0.1 -1.8 C D 8.91
4R T1800 ジュンサロベツ 牝3 未勝利 1:48.1 -0.3 -0.9 +0.4 -1.6 D D 8.77
6R T1600 クロウエア 牝3 500万下・牝 1:33.7 -0.8 -0.5 +0.1 -1.4 C C 8.00
9R T2400 マスターコード 牡5 白川特別1000 2:24.1 -2.0 -0.6 -0.4 -2.2 C C 6.75
10R T1600 オールフォーラヴ 牝4 錦SH1600 1:31.6 -1.7 --- -0.3 -1.4 C C 7.33
12R T1200 タイセイブレーク セ5 1000万下 1:07.7 -1.0 --- +0.1 -1.1 C D 7.60
 2019/05/12 (日)  ダ=-0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 メイショウハート 牡3 未勝利 1:25.5 -0.1 --- ±0 -0.1 C C 7.44
2R D1800 スズカブランコ 牡3 未勝利 1:54.6 +0.7 --- +0.8 -0.1 D D 8.54
5R D1800 ダンツキャッスル 牡3 500万下 1:52.0 -1.0 --- -0.9 -0.1 A C 7.80
7R D1400 メイショウヴォルガ 牡5 500万下 1:24.6 +0.1 --- +0.2 -0.1 C D 6.43
8R D1800 ブリッツシュラーク 牡5 500万下 1:52.8 +0.2 --- +0.3 -0.1 C C 5.19
11R D1400 ノボバカラ 牡7 栗東SH(L) 1:22.9 +0.3 --- +0.4 -0.1 D D 7.50

京都3R 3歳未勝利・牝 注目
 1000m通過が62秒5と前半が遅かった分、勝ち時計は平凡だが、上がりは速くてペース補正を加えると、タイムランクはCになった。中でも勝ち馬の強さは際立っていた。
1着:モアナアネラ 勝ち馬注目
 その勝ち馬のモアナアネラだが、スタートはちょっと出遅れた。ただ、道中少しずつポジションを上げて行って、3コーナーではもうすでに好位まで押し上げていた。そして追うとスッと伸びる感じはなかったが、エンジンが掛かると一気に加速して2着馬に3馬身もの差をつけた。馬体は420キロしかなくてキャシャに映るが、切れ味は相当ですね。この馬実は、母がジェンティルドンナという良血馬で、ようやく一皮むけた感がある勝ちっぷりだった。次走が楽しみ。
2着:ランランウイング 
 そして2着ランランウイングはスローで逃げて勝ちパターンに持ち込んだが、今回は勝った馬が強かった。初勝利は近いと思う。
3着:ミカエリビジン 
 そして3着ミカエリビジンは初戦が出遅れて、直線だけの競馬になったが、今回は正攻法の競馬で健闘した。内容は確実に良くなっていますし、次走も圏内。
4着:フェータルイヴ 
 4着フェータルイヴはスローペースの中、3・4コーナーで一気に脚を使う競馬になった。その分、ラストの伸びを欠いた印象。次走もメンバーと展開次第。
京都4R 3歳未勝利 
3着:プレイリードリーム 解説推奨
 これまず映像を見てください。ご覧のように、ゲートの出が悪かった。この後も道中馬群から離される展開になった。大分離されている。それでも勝負所からスッと前に取り付くと、ラストまで良い伸びを見せた。結局、この後離されたが、ラストはジュンサロベツ(勝ち馬)と同じぐらいの脚は使っている。この馬、実はここまでデビュー戦・2戦目とダートに使われて、それぞれ勝ち馬から2秒6と5秒6も負けていた馬。それが3走目の今回は芝に使われた事で、ようやく自身が戦える場を見つけた印象。まだゲートに不安があって、前にも着いて行けないと思うが、きっかけを掴んだのは確かですし、今回単勝オッズが266.8倍もついていた馬。次走も極端に人気する事はないと思うので、狙ってみたいと思う。
京都5R 3歳500万下 タイムA
 基準より0秒9速い勝ちタイムだった。さぁまずはスタートだが、1番人気のシホノフォルテがやや遅れる。一方、好スタート1枠からダンツキャッスルが先手を取って直線に入って行く。道中2番手にいたノヴェッラは4コーナーで後退。2番手争いではロフティネス・ハギノアトラスが直線でも粘っていたが、外からシホノフォルテが上がって来る。しかし、ダンツキャッスルがリードを広げての逃げ切り勝ち。5馬身差の2着シホノフォルテ。3着にロフティネスの入線だった。
1着:ダンツキャッスル 
 ダンツキャッスルがダート1800mに戻って2勝目。ダンツキャッスルは内から主張して先手を奪って、道中プレッシャーをかけられる場面がありながらも後続を寄せ付けなかった。前走は芝で2着だったが、2走前はBランクの時計で勝利している。やはりダート適性は高い。現状、逃げた時とそうでない時の差が大きいので、次走上位候補とはしないが、再度逃げる形に持ち込めるようなら、オープンクラスでも勝負になって良い。
2着:シホノフォルテ 
 2着以下は勝ち馬から5馬身以上離された。2着シホノフォルテは向正面でマクって行って 、一気に脚を使う形で、それでもラストまでしぶとく粘った。この馬も、未勝利戦をBランクの時計で勝っている馬。多少ズブさはあるが、時計勝負に対応できる下地は十分ですし、次走も引き続き有力。
3着:ロフティネス 
 3着ロフティネスは陣営のコメント通り、減量騎手起用で積極的な競馬をした。ここ3戦は控える形で結果を残せなかったが、今回で浮上のきっかけをつかめた。未勝利戦をEランクの時計で勝っている馬だけに、今回で時計を詰めた点も評価できる。
京都6R 3歳500万下・牝 注目
1着:クロウエア 勝ち馬注目
 これ1着のクロウエアはスタートがちょっと遅かった。ただ、その後は馬の後ろにつけて折り合いに専念して、4コーナーで外に持ち出すともう一気に後続を差し切った。レースのラスト400mは11秒1-11秒2と速くて、見た目だけではなく、数字的な裏付けもある。初戦の勝ちっぷりが良く、注目していたが、今回の方がさらに強かった。この内容なら昇級しても勝ち負けになる。あとはもう距離がどこまで保つかだろう。2000mもこなせるようなら、秋が楽しみになって来る。
2着:アルティマリガーレ 
 そして2着アルティマリガーレは勝負所で馬群に包まれて、動くに動けない場面があった。その間に、結果勝ち馬には抜け出されてしまった。敗れはしたが、強い内容の2着。こちらも次走勝ち負けになる。
3着:マイエンフェルト 
 そして3着マイエンフェルトは上位2頭に切れ負けしたが、見せ場は作った。今回の内容を見ていると、マイルももちろんこなすが、1400mの方がより良いかなと思った。
4着:ミッキーバディーラ 
 そして4着ミッキーバディーラは切れ味で見劣った。1・2着馬とは現状、力量差がある印象だった。
京都11R 栗東S 注目
 短距離戦にしては先行馬が少なくて、展開が読みづらかったレース。結果、各馬の力量差が結果に反映されたというよりかは、単なる行った行ったの競馬になってしまった感じ。次走巻き返して来る可能性のある馬もいたので、ここで取り上げておく。
1着:ノボバカラ 
 勝ったノボバカラは1番枠から手綱をしごいて先行して、2番手につけてしぶとく粘った。ただ、今回は枠順、先行馬が少ない組み合わせ上手く活かした感じ。加えて、この馬実は中央の重賞を2勝していて、地方交流1勝という実績を考えれば、今回55キロの斤量は恵まれていた感じはする。次走信頼まではどうかと思う。
2着:リアンヴェリテ 
 そして2着リアンヴェリテは近走、中距離に使われていたが、今回目先を変えて短距離戦に出走して来た。結果、先行馬が少ない組合せに助けられた印象。逃げられないとモロいタイプなので、次走は危ういかなと思う。
3着:キングズガード 
 それなら3着キングズガードの方が評価できる。内を上手くスクッたとは言え、恵まれない展開の中、よく差を詰めたと思う。
4着:スマートダンディー 
 一方、1番人気のスマートダンディーは4着、2番人気ヌーディーカラー8着だった。スマートダンディーは前2頭を交わせず、後ろから来たキングズガードにも差された。ちょっと物足りない内容でしたし、次走もそれなりに人気にはなると思うが、この内容だと怖さはある。
8着:ヌーディーカラー 
 一方、1番人気のスマートダンディーは4着、2番人気ヌーディーカラー8着だった。あと8着ヌーディーカラーは出遅れた上に、前残りの競馬になって、全く力を発揮できなかった。今回は度外視できる1戦。

  馬券Summary
確かなこと
 小田和正さんの曲のようなタイトルをつけたが、これは実は曲ではなくて、脚質傾向の話。今開催の京都は比較的天候に恵まれて、馬場差の変化が小さい。ただし、芝はやっぱりCからDコースに替わったりとか、さらに馬場の傷みという要素も加わってくるので、脚質傾向が読みづらい部分はあるが、一方ダートは傾向が結構安定している。結論から言えば、時計の出方に関係なく、パサパサなら前に行った馬が残って、少し湿ると差しが届きやすくなっている。タイム分析でもお話した通り、先週のダートはパサパサの良馬場だった。
確かなこと
結果11鞍あって、逃げ馬が8連対した。今開催の中では最も先行馬の活躍が目立った。という訳で、今開催の京都は6週間の開催で、実はあと2週開催が続く。中間の雨の降り方を見つつ、馬券作戦に活かして行きたいと思う。口うるさいですが、もう一度言っておくと、馬場差に関係なく、乾けば先行有利で、少し渋れば差しも届くという状況。そもそも競馬というのは、不確定要素が多いが、この傾向はある程度信用して良いんじゃないかと思う。
解説者:津田照之(競馬エイト)
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