2019年2回京都3日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒7、日曜がプラス0秒6からプラス0秒9への変動だった。遡って9日間の馬場差を確認しておくと、全てプラスの数値となっている。
 先週は雨の影響が残って、1週目よりもさらに時計が掛かった。日曜は土曜よりも少し乾いたコンディションでスタートしたが、終盤に雨が降って、時計が掛かっていった。なお、土曜は稍重でスタートして良馬場に変更されたが、馬場差は1日を通した数値。連対馬については総じて差し馬が優勢で、逃げ先行馬が連対した3鞍は全てペースが緩やかだった。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒3、日曜がプラス0秒5からプラス0秒3への変動だった。遡って9日間の馬場差を確認しておくと、全てプラスの数値だが。先週は1週目と比べて水準方向い動いた。
 土日ともにプラスの馬場差ではあったが、雨の影響が残って、1週目よりはいくらか時計が出やすくなった。日曜は土曜よりも少し時計は掛かっていたが、終盤、雨の影響を受けて12R時は土曜と同レベルになった。連対馬の脚質については、大きな偏りはないものの、差し馬の上位進出が目についた。


  タイム分析
 2019/02/02 (土)  芝=+0.7  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 カイザーミノル 牡3 未勝利 1:36.1 +0.6 --- ±0 +0.6 C D 7.18
6R T2000 パトリック 牡3 未勝利 2:02.4 +0.3 -0.4 -0.8 +0.7 B C 6.20
9R T1200 イサチルホープ 牡7 乙訓特別1000 1:09.5 +0.8 --- +0.4 +0.4 D C 8.33
10R T1600 アクアミラビリス 牝3 エルフィ(L) 1:35.5 +1.1 -0.3 +0.2 +0.6 C C 6.60
 2019/02/02 (土)  ダ=+0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 スナークスター セ3 未勝利 1:13.9 +0.9 --- +0.7 +0.2 D D 8.07
2R D1800 プレイヤーズハイ 牡3 未勝利 1:53.9 -0.4 --- -0.7 +0.3 B D 8.08
3R D1400 ハニーウィル 牝3 未勝利・牝 1:27.8 +1.9 --- +1.7 +0.2 E D 7.81
4R D1800 ポディウム 牡3 新馬 1:56.3 +1.7 -0.8 +0.6 +0.3 D D 8.73
7R D1800 ナムラキヌ 牝4 500万下・牝 1:53.4 +0.8 --- +0.5 +0.3 D D 7.00
8R D1400 カムカム 牡5 500万下 1:26.0 +1.5 --- +1.3 +0.2 E D 7.92
11R D1900 アングライフェン 牡7 アルデバ 1:57.6 +0.4 --- +0.1 +0.3 C D 6.86
12R D1800 ミスズフリオーソ 牡4 1000万下 1:52.3 +0.5 --- +0.2 +0.3 C D 5.92

京都2R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムだった。アイキャンテーラーが2枠から先手を取って直線に入って行く。フェードアウトが2番手に上がって来たが、外からプレイヤーズハイがアイキャンテーラーに迫って行き、交わして1馬身差をつけて1着。2着アイキャンテーラーから4馬身離れてフェードアウトが3着入線。
1着:プレイヤーズハイ 
 プレイヤーズハイが3走目で勝ち上がった。アイキャンテーラーが逃げて直線で突き放したが、外からプレイヤーズハイが1馬身差し切った。完全タイム差はマイナス0秒7でAに近い好タイム。1・2着はフリオーソ産駒だった。プレイヤーズハイは昨秋デビュー。新馬・未勝利と後方から追い込んで4着・5着。後方勢では最先着していた。今回は一息入れてリフレッシュ。スローで上がりが速くなる展開と3コーナーから仕掛けて勝ちに行く積極的な騎乗も良かったのではないだろうか。前残りのダートでは厳しいと思うが、差しが決まりやすい馬場なら上のクラスでも大きくは崩れないだろう。まぁすぐに通用するとまでは言えないが、いずれ勝てる器だと言っておきたいと思う。
2着:アイキャンテーラー 番組注目馬
 そして1番人気のアイキャンテーラーは1馬身差の2着だった。次走を狙うならこのアイキャンテーラーだろう。4着・3着・2着と徐々に着順を上げて、今回は3着を大きく離した。まぁ次走は頭から狙うべきだろう。半姉に年末の交流重賞クイーン賞を勝った現役馬、アイアンテーラーがいる。血統的にも勢いがあるのは、心強い。
京都3R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒7遅い勝ちタイムだった。
京都5R 3歳未勝利 注目
 平均ペースで進んで直線に入ると、前の馬の脚色が衰えず、完全に前残りの体制になった。特に4コーナーでインぴったりの4番手を回ってから、追い出したカイザーミノルの伸びが良く、一旦は完全に抜け出したブラックバッジを差し切っていた。
1着:カイザーミノル 
 カイザーミノルの母であるストライクルートだが、アメリカからの持ち込み馬で、この馬が初仔。デビュー3戦目で距離短縮と平均ペースを経て、勝ち切った。基本的にはスローの瞬発力勝負より、平均ペースの前々で先行力を活かす競馬が合っていると思う。将来的にはダートも合うのでないだろうか。
2着:ブラックバッジ 
 今後の狙いという意味では2着したブラックバッジだろうか。4コーナー外めから抜群の手応えで、抜け出してからちょっとソラを使ったのか、フワフワした所を差されてしまった。ただまぁ抜け出すタイミング次第では、未勝利戦はすぐ勝てると思う。
京都6R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒8速い勝ちタイムだった。前半は控えていた1.アドマイヤポラリスが勝負所で動いて、先団に接近して来る。そして直線では1.アドマイヤポラリスが抜け出す。4.パトリックだけが1.アドマイヤポラリスに迫って行き、クビ差で4.パトリックが差し切った。ただ1.アドマイヤポラリスも3着の9.レッドジェニアルには4馬身差をつけていた。
1着:パトリック 
 パトリックが3走目で勝ち上がった。絶妙のタイミングでアドマイヤポラリスが仕掛けて先頭。完全に抜け出して勝ち切ったと思えたが、3・4コーナーで中団インを距離ロスなく回って、直線で外に出したパトリックが鋭い脚を伸ばして、ゴールでは交わしていた。パトリック陣営はしてやったりだと思うが、アドマイヤポラリス陣営にとってはちょっと無念の2着だったかもしれない。パトリックは秋デビューで2着・3着と来て、およそ3ヶ月の休養後だった。近親にジャパンカップ・ドバイデューティフリーなどG1を3勝したアドマイヤムーンがいる。父ワークフォースの産駒は、日本で4世代目。まだ重賞勝ち馬を出していないが、今年の3歳には紅梅ステークスを勝ったメイショウケイメイもいる。そろそろクラシック戦線で暴れる産駒を出してほしいものだと思う。
2着:アドマイヤポラリス 
 勝ち馬に同タイムクビ差2着のアドマイヤポラリス。2着アドマイヤポラリスは、ほぼ勝っていたレースをゴール直前で落とした感じ。今回が新馬デビュー後、約6ヶ月半ぶりの実戦と。順調なら次走は間違いなく勝てるだろう。上のクラスでも通用する馬だと思う。
京都8R 4歳上500万下 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
京都10R エルフィンS 注目
 タイムランクCだが、クラシックに向けて重要な一戦なので、このレースを取り上げる。1番人気アクアミラビリスが前残りになりそうなレースを後方から追い込んで勝つという展開になった。直線になっても、残り300mまで最後方だったが、追い出されると1頭だけ上がり600m33秒台となる強烈な脚を披露。今、1番外から追い込んでいる馬。前の馬たちの脚が止まったかと思われる程だった。
1着:アクアミラビリス 勝ち馬注目
 アクアミラビリスはエリザベス女王杯を勝って、有馬記念を2着したクイーンズリングの半妹。父がマンハッタンカフェからヴィクトワールピサに変わっている。新馬戦は今回と同様33秒台の末脚で差し切ったが、1番人気で迎えた2戦目のフェアリーステークスで出遅れると、巻き返そうとして掛かってしまった。3コーナー手前で前に馬を置いて、落ち着いたが、結果的にこのロスが大きくて5着に敗れた印象だった。中山コースも合わなかったのかもしれない。今回はこの教訓を活かしてか、慌てずに後方から進んだことが終いの爆発力を産んだ。タイム的にはそれほどでもないが、勝ち方は十分にインパクトのあるモノで、クラシックが楽しみだと言えるだろう。
2着:ブランノワール 
 2着以下は離されてしまったが、2着ブランノワールは大人びたレースぶりで、少なくとも500万下は早めに勝てるのではないだろうか。
京都11R アルデバランS 注目
 オルナが逃げて、前半からこの距離にしては速いペースで進み、内側を進んだアングライフェンが3コーナー手前からタイミング良く仕掛けて、直線でアッサリと差し切った。
1着:アングライフェン 
 アングライフェンは初のオープン勝ち。勝ち味に遅いタイプで、今回勝ったからと言って、次走積極的には狙えないタイプでは無いだろうか。
1着:アングライフェン 解説危険
 かなりアッサリ差し切った印象があるので、まぁしかもこれ1番人気で、2着を離して完勝ですから、次走は人気になるんじゃないかと思うが、実はこのレース今回はペースに恵まれた感じがする。安定性のあるタイプではなく、常に好走するのは難しいので、人気なら危険ではないだろうか。
9着:ザイディックメア 
 次走狙うとすれば、今回後方から進んで上位に来た馬よりも、前に行って厳しいレースを経験した馬。9着のザイディックメアはどうだろうか。前に行った3頭を追いかける4番手を進んで、直線抜け出そうとしたが、進路が無く、待たされてしまった。後方有利の流れだったが、最内を進んで最後まで伸びている。次に狙うとすれば、この馬ではないかと思う。

  馬券Summary
小倉で狙いたい『前走中京で先行した馬』
 これ毎年このコーナーで取り上げている。2018年4回中京3日目から6日目まで、それから2019年今年の1回中京5日目・6日目の芝だが、差し・追い込みがかなり決まった。言い換えれば、前行った馬には厳しかったと思う。これらの6日間で4コーナー3番手以内にいて、失速した馬。これを小倉芝で狙いたいという趣旨。
小倉で狙いたい『前走中京で先行した馬』
 今週の特別登録がある馬では、小倉城特別でサンライズサーカス。それから巌流島特別でスリーケープマンボ・ボスキャットグレイ・マイネルアムニス。これだけいる。まぁ出馬ラッシュで、すごい頭数登録しているので、出れるかどうかわからないが、平場も含めてぜひ追いかけてください。
解説者:
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