2019年1回京都4日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒6、日曜がプラス0秒8、月曜がプラス0秒9だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、全てプラスの数値の上、開催が進むにつれ時計が掛かって来ている。
 この開催は1週目から時計が掛かっていた訳だが、1週目に少し湿った状態でレースが行われた事で芝の傷みが進み、先週はさらに時計が掛かるようになった。で、土曜の朝の含水率はゴール前で8.4%だったが、これが日曜の朝は13.2%に上がって、土曜より時計が掛かるようになった。含水率が高い状態でレースが行われて、芝の傷みは進み、月曜はさらに時計が掛かるようになった。差し馬の好走が目立っているが、所謂切れ味タイプの差し馬では苦しい馬場状態になっている。ジリっぽくてもバテず伸びるタイプが先行馬であれ差し馬であれ、好走している。今週までは引き続きAコースが使用され、来週の2回開催からBコースに移る。少なくともAコースのうちは、先週までと傾向は変わらないはずで、前回も言ったが通常の1回京都の芝とは全く様子が異なるので、頭の中を切り替えたい。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒3、日曜がプラス0秒4、月曜がプラス0秒6だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、開幕週は水準レベルだったが、先週はプラスゾーンで時計が掛かって来た。
 年末からまとまった雨が降らず、カラカラに乾いた状態だった。先週は土曜・日曜・月曜と日が進むにつれて、どんどん含水率が下がって、それに連れて時計が掛かるようになって行った。そして土曜より日曜、日曜より月曜に差し馬の好走が多くなった。先週3日間を通して、京都のダートとは思えないほど差しが決まっているが、時計が掛かる馬場で先行馬がバテることが多かったということ。


  タイム分析
 2019/01/13 (日)  芝=+0.8  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 アドマイヤレオ 牡3 未勝利 1:35.5 ±0 --- -0.6 +0.6 B C 6.50
6R T2000 サトノソロモン 牡3 新馬 2:04.4 +2.0 --- +1.2 +0.8 E C 9.07
8R T1600 シュバルツボンバー 牡4 500万下 1:35.1 +0.6 --- ±0 +0.6 C C 5.36
10R T1600 ヴェネト 牡7 新春S1600 1:34.5 +1.2 --- +0.6 +0.6 D C 7.00
11R T2400 グローリーヴェイズ 牡4 日経新春H(G2) 2:26.2 +1.5 --- +0.5 +1.0 D C 6.07
 2019/01/13 (日)  ダ=+0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 ヒミノブルー    牡3 未勝利 1:54.9 +0.6 --- +0.2 +0.4 C C 6.07
  
2R D1800 パールデュー 牝3 新馬・牝 1:55.8 +1.2 --- +0.8 +0.4 D C 6.47
3R D1400 カルロスミノル 牡3 未勝利 1:26.4 +0.5 --- +0.2 +0.3 C C 6.00
4R D1200 モンペルデュ 牝3 500万下 1:12.5 +0.2 --- -0.1 +0.3 C C 7.40
7R D1800 アニエーゼ 牝4 500万下 1:53.0 +0.4 --- ±0 +0.4 C C 6.25
9R D1900 ジョーダンキング 牡6 五条坂特1000 1:59.3 +0.7 --- +0.3 +0.4 C C 5.86
12R D1200 ベルクリア 牝6 1000万下 1:11.8 +0.5 --- +0.2 +0.3 C D 8.21

京都5R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。4.クロスペンデュラムが逃げていたが、2番手につけた5.ロードゼウスが並んで来る。さらにその外へ出された1.アドマイヤレオが接近して、追い比べから抜け出して1着。1馬身差でロードゼウスが2着。追い上げた6.スマートユニバンスが3着に入った。
1着:アドマイヤレオ 
 ここまで3走連続して3着だったアドマイヤレオが4走目で勝ち上がった。アドマイヤレオはやや出負けしたが、仕掛けて前に取り付き、直線に入ってもしばらく追い出しを待つ余裕があった。追い出すと手応え通りに伸びて快勝。まぁスパッと切れる感じではなく、クラスが上がって瞬発力で勝る馬を相手にしてどうか?だが、レース運びに安定感があり、相手が強くなっても崩れにくいと思う。
2着:ロードゼウス 
 2着のロードゼウスは精一杯に走って完敗だが、タイムは優秀。勝ち切れるかどうかは相手次第だが、次走も上位争い濃厚。
3着:スマートユニバンス 
 3着のスマートユニバンスは、まぁ切れるという感じではないが、最後にエンジンがかかってグイグイ伸びていた。今の京都芝はハービンジャー産駒向きの馬場状態なので、他のコースで同じように上位に来れるかどうかわからないが、次走も京都で、なおかつ今の馬場状態が続いてれば上位候補となる。
京都6R 3歳新馬 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
京都7R 4歳上500万下 注目
 6着のブルベアラクーンについて。
6着:ブルベアラクーン 
 もう何が何でも逃げるという姿勢で、押して押して先行するが、結局抑えが効かなくなってハイペースの先行になった。先週の力のいる馬場で、1000m通過60秒2というのはかなり速くて、もう直線では歩いてしまうが、仕方ありませんし大バテしても1秒差には残っている訳ですから、内容は悪くない。これまでもこのクラスで12着の直後に2着があったりして、展開やペースが合えば凡走後でも一変するタイプ。後続にも脚を使わせる先行が好走パターンなので、阪神2000mが合っているが、京都でも力の入るダートは本来は合うはず。もう少しペースを落として行ければ、一変する可能性はかなりある。
京都11R 日経新春杯 重賞
 タイムランクはD・メンバーランクはCだった。メイショウテッコンがスタートで遅れる。アイトーンが逃げたが、道中メイショウテッコンが動いて先頭に立った。1コーナーまでが長いコースで、長い間先行争いが行われて速くなって、ようやくペースが落ち着いて馬群が固まったところで、後ろからメイショウテッコンが一気に先頭まで行った事で、レースが落ち着く暇がなかった。まぁ前に行った組は苦しくなり、残り200mからは差し馬同士の伸び比べ。差し馬の中では早めに動いていたグローリーヴェイズが内から抜け出し、1番外からルックトゥワイスが伸びたが、届かず2着。そして3着にも外から伸びて来たシュペルミエールが入った。
1着:グローリーヴェイズ 
 4歳馬グローリーヴェイズが重賞初制覇。グローリーヴェイズは京都外回りおお手本の様なイン突きだったが、コース取りが巧みだったというだけの勝ち方ではなかった。昨年夏に1600万下を勝った時に、3歳の夏に中距離の1600万下を勝った馬はだいたい秋には、重賞で活躍するので秋が楽しみになったと言ったが、秋に菊花賞しか走らなかったので、法則は半分崩れたが、4歳初戦の重賞を勝てば半分は法則通りだったということ。まぁ2400m以上が合っているのかどうか、この2400mで勝った今でも半信半疑だが、G1路線でも活躍できそう。特に大阪杯や宝塚記念が合うと思う。
2着:ルックトゥワイス 
 その後6歳馬が続き、2着がルックトゥワイス・3着がシュペルミエールだった。2着ルックトゥワイスは差せる展開になれば、確実に来る馬。4コーナーでかなり外を回っていて、勝ち馬の差はその分ではあるが、父の現役時代のように2着や3着が多いタイプではある。
3着:シュペルミエール 
 その後6歳馬が続き、2着がルックトゥワイス・3着がシュペルミエールだった。3着のシュペルミエールは休みが多く、6歳だがまだ12戦目。早くから素質は見せていた馬で、ここでの好走も当然と言える。順調に使えれば、いずれは重賞を勝てるはず。
6着:ムイトオブリガード 
 そして2番人気で6着のムイトオブリガードだが、およそ10ヶ月ぶりの右回りだった。右回りが苦手だという明確な根拠はないが、左回りにこだわっていた理由が何かあるはず。これが単なる慣れの問題なら次走が右回りでも前進する可能性はあるが、現状では左回りの方が馬券は買いやすい。

  馬券Summary
今の京都芝について
 今開催の京都の芝は時計が掛かっている。そして何が起こっているかと言うと、ディープインパクト産駒の牝馬が苦戦している。そして過去の京都実績が、予想ファクターとしてあまり重要ではなくなっている。
今の京都芝について
 まずディープインパクト産駒の牝馬は、5日間で11頭が出走して、1頭も勝っておらず2着1回3着2回。この11頭中8頭は3番人気以内な訳ですから、かなり悪い成績だと言える。1番人気で4着以下となった2頭は、体重が432キロと428キロ。460キロ以上の馬は3頭が出走して、2着1回3着1回なので、特に小柄なディープインパクト産駒の牝馬が苦戦している。切れ味勝負型では苦しいということが、よく表れていると思う。
 続いて過去の京都実績が、予想ファクターとしてあまり重要ではなくなっているという点だが、
今の京都芝について
例えば先週土曜の12R勝ったクライムメジャー。それまで京都芝では2着・6着・6着。そして阪神と中京では、合わせて7回走って3着以下が1回という典型的なパワータイプ。ちなみに京都での6着は2回どちらも1番人気だったが、その直前に阪神や中京で2着と好走して、人気になったモノだった。540kg台のダイワメジャー産駒なので、まぁいかにもという成績だが、今開催の京都の芝だと持ち味が活きるということ。以上をまとめると、非力な切れ味勝負型は、過去に京都の芝で好走していても、アテにならない。逆に京都の軽い芝で苦戦していたパワータイプは今の京都の芝だと、好走しやすいということ。
解説者:
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