2019年1回京都2日目

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2019/01/05 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 開幕週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにプラス0秒4だった。
 昨年11月の京都芝はBコースとCコースが使用され、最終日の馬場差はマイナス1秒0だった。今開催は7日間全てが昨年10月以来のAコースなので、前半はある程度は速い時計が出て、なおかつ内有利になるというのが例年のパターン。しかし、今年の開幕週は良馬場でも馬場差がプラスになった。土曜の朝に少量の雨は降ったことも少しは影響していると思われるが、昨年12月の気温が例年より高く、洋芝の生育状況が良かったことも影響しているんだと推測できる。皆様ご存知の通り、洋芝の丈が長ければ、時計は掛かる。そして、例年より時計が掛かっただけではなく、1回京都恒例とも言える内側がグリーンベルトになってる馬場にもなっていなかった。例年の1回京都の感覚で予想したり、馬券を買ったりしない方が良いと思う。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がプラスマイナスゼロだった。
 土曜の早朝に少量の雨が降ったが、それまでかなり乾燥が進んでいたこともあって、速い時計が出る状態にはならなかった。日曜は土曜よりは乾いて、少し時計が掛かるようになった。先週の勝ち馬14頭中9頭が4コーナー先頭だったが、京都のダートでは割と普通の現象で、先週がことさらに前残り傾向だった訳ではない。


  タイム分析
 2019/01/06 (日)  芝=+0.4  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2000 メリーメーキング 牡3 未勝利 2:02.9 +0.8 --- +0.4 +0.4 D C 5.44
7R T2200 メールドグラース 牡4 1000万下 2:17.6 +4.5 -1.0 +3.1 +0.4 SL C 7.00
9R T2000 ケイティクレバー 牡4 寿S1600 2:01.4 +2.3 --- +1.9 +0.4 E D 6.50
10R T3000 ヴォージュ 牡6 万葉SH 3:10.3 +4.7 -1.0 +3.1 +0.6 SL D 4.75
11R T1600 ヴァルディゼール 牡3 シンザン(G3) 1:35.7 +1.3 --- +1.0 +0.3 E C 5.50
 2019/01/06 (日)  ダ=±0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 モーニングサン 牡3 未勝利 1:55.3 +1.0 --- +1.0 ±0 E D 5.93
2R D1200 マゼ 牡3 未勝利 1:13.6 +0.6 --- +0.6 ±0 D C 7.71
3R D1800 サトノクライム 牡3 新馬 1:55.2 +0.6 --- +0.6 ±0 D C 6.00
4R D1800 ゴールドラグーン 牡3 500万下 1:53.6 +0.2 --- +0.2 ±0 C C 7.07
6R D1200 ヒロシゲゴールド 牡4 500万下 1:10.6 -1.3 --- -1.3 ±0 A C 5.06
8R D1800 ハローマイディア 牡6 500万下 1:53.1 +0.5 --- +0.5 ±0 D C 4.13
12R D1400 メイショウラケーテ 牡5 1000万下 1:24.3 +0.5 --- +0.5 ±0 D C 6.13

京都1R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
京都2R 3歳未勝利 
1着:マゼ 
 1番人気1着だった。互角のスタートを切って、スピードに乗ってからは抑えるのに苦労するぐらいの行きっぷり。残り200mから追い出してまだ余力がありそうなゴールだった。タイムは平凡だが、スピードは500万でも上位だと思う。
京都6R 4歳上500万下 タイムA
 基準より1秒3速い勝ちタイムだった。ヒロシゲゴールドが今回は先手を取って直線に入って行く。2番手にいた1番人気メイショウジークは伸びを欠き、代わって3番からレッドランサーが上がって行く。しかし、ヒロシゲゴールドが5馬身差をつけての逃げ切り勝ち。2着レッドランサーから2馬身半差でクリノケンリュウが3着。
1着:ヒロシゲゴールド 勝ち馬注目
 ヒロシゲゴールドが休み明け2走目で勝ち上がった。前走ブリンカー着用で逃げて一変して3着だったヒロシゲゴールドが、休み明け2戦目で圧勝した。その3着だった前走後に、私は「ブリンカーで一変した馬はブリンカー初戦は良くも、次は慣れてしまってかえってダメというケースもある。次走で本命にするのは怖い面がある」などと余計な勘ぐりをしてしまったが、ブリンカーの効果は続いていた。昇級してハナを切れず揉まれたりすると不安だが、今のスタートと二の脚の速さからすると、1000万でもハナは切れるはず。ならば好勝負可能だろう。
2着:レッドランサー 
 2着のレッドランサーは5馬身差とは言え、Bランクに相当するタイム。直線でしっかり伸びていましたし、休み理由だったことも考慮すると内容は上々で次走は有力。
5着:メイショウジーク 0
 そして1番人気で5着のメイショウジークは4コーナーまでヒロシゲゴールドに楽について行けたが、まぁ結果的には速くて強い勝ち馬を深追いしてしまったと、そういう止まり方だった。次走も先行策なら巻き返せると思う。
京都7R 4歳上1000万下 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
京都9R 寿S タイムE
 基準より1秒9遅い勝ちタイムだった。
京都10R 万葉S タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
1着:ヴォージュ 
 ヴォージュが大逃げから逃げ切ったが、1000mから2000mまで1分8秒8も掛かっているので、ここで後続との差が全く詰まらないまま進んで行った。勝ったヴォージュ、そして3番手以下を離して2番手を進んでいた3着グローブシアターは楽な展開だったので、タイムの評価に関してはほぼEランクとしてかまわないが、2着のユーキャンスマイルはかなり長く脚を使っているので、評価は下がらない。
2着:ユーキャンスマイル 
 ヴォージュが大逃げから逃げ切ったが、1000mから2000mまで1分8秒8も掛かっているので、ここで後続との差が全く詰まらないまま進んで行った。勝ったヴォージュ、そして3番手以下を離して2番手を進んでいた3着グローブシアターは楽な展開だったので、タイムの評価に関してはほぼEランクとしてかまわないが、2着のユーキャンスマイルはかなり長く脚を使っているので、評価は下がらない。
3着:グローブシアター 
 ヴォージュが大逃げから逃げ切ったが、1000mから2000mまで1分8秒8も掛かっているので、ここで後続との差が全く詰まらないまま進んで行った。勝ったヴォージュ、そして3番手以下を離して2番手を進んでいた3着グローブシアターは楽な展開だったので、タイムの評価に関してはほぼEランクとしてかまわないが、2着のユーキャンスマイルはかなり長く脚を使っているので、評価は下がらない。
京都11R シンザン記念 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。このレースもタイムランクはE・メンバーランクはCだった。外枠からコパノマーティンが先手を取った。ニホンピロヘンソンの逃げで超スローペースという展開が予想されたが、好スタートを切ったコパノマーティンがそのまま行って、ペースは速くなった。人気薄の馬ばかりが前に行ったが、多くは早めに失速。その後ろで詰まってる馬もいて、外の差し馬が伸びて来るが、内回りとの合流地点を利用して、最内から伸びて来たヴァルディゼールが一気に先頭に立つと、そのまま押し切った。大外を伸びたマイネルフラップが2着に入る。
1着:ヴァルディゼール 
 ヴァルディゼールは好位で脚を溜めて、直線では上手く最内から抜けた。枠順を活かした上手い立ち回りだったが、キャリア1戦でのシンザン記念は立派。ただし、繰り返すが上手く行ったという面が強いと思う。
1着:ヴァルディゼール 解説危険
 シンザン記念をキャリア1戦で勝ったが、シンザン記念をキャリア1戦で勝った馬はTARGETで調べられる過去30年ちょっとでは1頭もいない。後の桜花賞馬マルセリーナとジュエラーでもキャリア1戦で臨んだシンザン記念は3着と2着だった。こういうデータは知っている人は多いので、キャリア1戦でシンザン記念を勝った事が賞賛されると思うが、まずタイムが遅いですし、最内を不利無く抜けて来たレース内容もうまくいった感が強い。昨年超スローペースの先行で恵まれて2着だった、ツヅミモンがキャリア1戦でのシンザン記念2着を評価されで、次走クイーンカップで2番人気で12着。2番人気に推されたことからも、ヴァルディゼールは次走人気になると思うが、今回程度のタイムと内容では厳しいと思う。
2着:マイネルフラップ 
 2着には外から追い上げたマイネルフラップ、そして3着はミッキーブリランテだった。2着のマイネルフラップは、最内枠から後ろに下げて、直線では一番外。凄い伸びだった。後ろから上がり35秒0で間に合う馬場や展開だった事も幸いしたが、2回続けましたからマグレではなさそう。
3着:ミッキーブリランテ 
 2着には外から追い上げたマイネルフラップ、そして3着はミッキーブリランテだった。3着のミッキーブリランテは、勢い良く伸びて来たが、最後は止まり気味だった。ただ、デビュー当初から直線でよく気を抜くような格好をしていて、コレがバテたのかどうかはちょっと微妙。この後精神面で成長の余地があるはず。
8着:アントリューズ 
 一方1番人気アントリューズは8着だった。アントリューズは直線でしばらく前が壁になっていて、仕掛けが遅れたが、その後も鋭くは伸びなかった。力のいる馬場が合うタイプではなさそう。

  馬券Summary
今さら?ヘニーヒューズ
 ヘニーヒューズ産駒の特徴や傾向、それも芝向きなのかダート向きなのかという点に触れるのも、まぁ今更感満載だが、まずは各種成績をご覧ください。
今さら?ヘニーヒューズ
 全体の成績を見れば一目瞭然でダート向き。そもそも出走回数が圧倒的にダートの方が多いので、これだけでは馬券の役に立たないが、次の新馬戦。芝でデビューする馬が多いことに注目。ヘニーヒューズ産駒のJRAでの初勝利は、外国産馬ヘニーハウンドで芝だった。JRA重賞の初勝利も、これま外国馬ヘニーハウンドで芝のファルコンステークス。そしてJRAのG1初勝利がこれまた外国産馬アジアエクスプレスの朝日杯フューチュリティステークスだった。このヘニーヒューズ自身が輸入される前の外国産馬や持ち込み馬が芝で走っていたというイメージが残っているのか、とりあえず芝でというデビューも少なくない。しかし、新馬戦に限ってもダートの方が成績は良い。ただし、芝の全体の成績と比べれば、芝の新馬戦の勝率は良い。一般論として、こういうダート向き種牡馬の産駒というのは、2歳時や3歳初期には芝でも好走することが多い。しかし、3歳の夏以降になると適正の違いが強く出るようになって、もう3歳7月以降の芝では全く買えないというレベルの成績になってしまう。じゃあ芝からダートに変わった時が狙い目かと言うと、これまた簡単ではなくて、芝からダートに変わった時に狙えると言えるのは、未勝利戦だけ。で、芝でデビューして勝てなかった馬がダートに変わったところで狙うというのが、今のところピンポイント狙いになる。
解説者:
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