2019年2回中京4日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒3だった。ここまで4日間の芝の馬場差を確認しておくと、2日目は雨が降り続き、時計が掛かって行ったが、他の開催日はマイナスの数値。ただ、先週は開催初日よりも時計が掛かっていた。
 火曜日に少し雨が降った後は、雨は降っていないが土曜は稍重でスタートした。とは言え、この時点で良馬場に近い状態で、すぐに良馬場になった。1日を通して馬場状態はほとんど変わっていないので、馬場差は変動ではなかった。しかし、2日目の雨の中での競馬で、かなりダメージを受けていたようで、火曜日に芝を刈ったのに、2日目前半の状態には戻らず、日中に雨が降って芝の傷みが進んだ日曜はさらに時計が掛かるようになった。ただし、その日曜は雨が降る前に芝のレースが行われていないので、日曜の馬場差も変動では無かった。最終出場となる今週はBコースに移るので、これまでの傾向がリセットされる可能性もある。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がマイナス0秒1からマイナス0秒3への変動だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、2日目は雨が降り続き、後半時計が出やすくなった。全てマイナスの数値だが、先週は開幕週と比べ、水準に近い数値となっている。
 火曜に少し雨が降った後、雨は降っていないが、土曜は稍重でスタートした。と言っても、この時点で、既に良馬場に近い状態ですぐに良馬場となった。1日を通して馬場状態はほとんど変わっていないので、馬場差は変動ではない。日曜は日中に雨が降ったので、馬場差が変動になっているが、その変動の幅は0秒2だけ。土日を通して、時計の出方はほとんど同じだったと考えても差し支えない。


  タイム分析
 2019/03/17 (日)  芝=-0.3  Aコース
 2019/03/17 (日)  ダ=-0.1 → -0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 キンシロウ    牡3 未勝利 1:26.1 -0.2 --- -0.1 -0.1 C D 5.80
2R D1900 パシージョ    牡3 未勝利 2:03.0 +0.9 --- +1.0 -0.1 E D 7.60
3R D1200 グレースアンバー    牝3 未勝利・牝 1:14.1 +0.7 --- +0.8 -0.1 E D 9.31
5R D1800 ゲンパチルシファー    牡3 未勝利 1:54.9 -0.1 --- +0.1 -0.2 C D 8.13
6R T2000 ピースフルサンデー    牡3 未勝利 2:03.0 +0.8 --- +1.1 -0.3 E C 8.50
7R D1200 グランドガール    牝5 500万下・牝 1:12.9 +0.4 --- +0.5 -0.1 D D 7.93
8R D1800 レンジストライク    牡4 500万下・若 1:53.4 -0.2 --- +0.1 -0.3 C D 8.08
9R T1600 エミーリオ    牡5 500万下 1:34.7 -0.1 --- +0.1 -0.2 C D 6.31
10R D1800 ブラックウォーリア    牡3 沈丁花賞500 1:54.4 +0.3 --- +0.6 -0.3 D C 5.62
11R T2000 アロハリリー    牝4 小牧特別1000 2:02.1 +1.8 -0.9 +1.2 -0.3 E D 8.69
12R T1200 ヤマニンペダラーダ    牡5 豊橋特別500 1:09.1 ±0 --- +0.2 -0.2 C D 8.00

中京1R 3歳未勝利 注目
 勝ったキンシロウについて。
1着:キンシロウ 勝ち馬注目
 スタート直後、芝の上でしばらくダッシュがつかなかったが、ダートに入ってしばらくすると、行きっぷりが良くなって、今度は持って行かれる感じで前に行った。この抑えきれない程の行きっぷりの良さというのは、恐らくくブリンカーの効果だろう。前走からブリンカーを着けているが、前走は1800mでそもそも距離が長かった。しかし、このブリンカーの効果があったのは、前に馬がいる内だけで、直線で抜け出すとフワフワとしていた。このタイプはクラスが上がっても、乗り方を間違えなければ相手なりに走れますし、前半に引っかかったような格好になって、直線では気を抜いていながら完全タイム差はマイナスですから、500万でも上位可能と見る。
中京2R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
中京3R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より0秒8遅い勝ちタイムだった。
中京6R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。
中京9R 4歳上500万 注目
 13着だったハクサンフエロについて。
13着:ハクサンフエロ 
 中京の芝1600mというのは、もうスタートしてからしばらくカーブが続くので、前半のペースが速くなりにくく、500万クラスで600m34秒8というのは速い。クラスを問わずこれより速かったレースというのは、2012年から2017年までは年に1回か2回だった。馬場が高速化した昨年は5回出現したが、それらのレースで前に行っていた馬の多くが、次走で好走している。ハクサンフエロはスタートがやや遅く、先頭に立つまでに脚を使ってる上に、ハイペースですから惨敗もやむを得ないですし、逃げ馬の宿命で、負ける時は派手に負ける馬。少しでも楽に行ける組み合わせになれば、一変してくるので注意したい。
中京10R 沈丁花賞 
2着:ダノンスプレンダー 通信簿
 1番人気2着だった。何と言うか、レース中にピンチの連続になって苦しいレースとなった。ちょっと前向きさに欠ける本来の走りでは無かったので、それでも2着に来ていますから、能力は高い。
中京11R 小牧特別 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。

  馬券Summary
デビューが遅くなった馬の2戦目
 3月になると、3歳未勝利戦で初出走馬が上位に来るケースが増えて来る。そういう馬は2戦目で人気になりやすいが、どの程度の信頼性があるのかというテーマ。それを検証するために、2014年以降の3月に未勝利戦でデビューして、初出走ながら5着以内に入った馬、これが次走の未勝利戦でどのような成績を残しているのかを調べた。なぜ2014年以降の3月を集計するかというと、2014年以降は3月に未勝利戦でデビューする馬が一気に増えるざるを得ない、そういう番組なっているため。具体的には芝の新馬戦が2回中山と1回阪神の1週目に行われる2000mが最後で、ダート短距離の新馬戦もこの開催の2週目が最後という現行の番組は2014年以降は続いているということ。
その後は新馬戦がダート1800mだけになるので、未勝利戦でデビューする馬が一気に増えますし、そこでいきなり上位に来る馬も増えるということ。また、5着以内で区切る理由は、5着以内に入れば中3週以内なら優先出走権があって、出走間隔を選べるから。
デビューが遅くなった馬の2戦目
さて、ようやく本題に入るが、2戦目の信頼度はデビュー戦からの間隔が鍵となっている。まず、中1週で臨んだ馬は勝っていない。中2週・中3週、そしてその後の中4週から8週と間隔が開く程、勝率も連対率も高くなっていく。中9週以上になると、休み明けのようなモノなので少し下がるが、それでも中1週で臨むよりはマシという成績になっている。デビュー戦が3歳の3月になるということは、成長が遅いとか体質が弱いとか、デビュー前に故障したなど、何らかのネガティブ要素があることが大半。そういう馬がデビュー戦で好走すると、反動が出やすい。それが中1週での成績の悪さにつながっていると思われる。
デビューが遅くなった馬の2戦目
 3月になると番組の都合によって未勝利戦でデビューする馬が増えるので、3月を集計したが、1月や2月でも事情はあまり変わらない。今年1月・2月の新馬戦の除外ラッシュが例年以上に激しかったので、もうその時点で未勝利戦でデビューしてしまう馬が結構多かったが、そこで5着以内に入って中1週で2戦目に臨んだ馬が今年3頭いて、全て4着以下だった。3頭中2頭は2戦目に1番人気になっていて、これは人気馬を消す手段としてはかなり有効だと思う。
解説者:
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