2019年3回阪神5日目

開催一覧
2019/12/28 (土)
中山 阪神
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中山 阪神
2019/12/21 (土)
中山 阪神
2019/12/15 (日)
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2019/12/08 (日)
中山 阪神 中京
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2019/09/29 (日)
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2019/01/05 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒2からプラス0秒2への変動、日曜がマイナス0秒2からマイナス0秒4への変動だった。遡って6日間の馬場差を確認しておくと、水準かそれに近いレベルで大きな動きはなく推移している。
 阪神は土曜の東京のように、終日雨が降り続いた訳ではないが、雨の影響が残って土日ともに稍重。土曜は1R時点ではマイナスの数値だったが、その後に雨が降って午後はプラス0秒2。終盤に再び雨が降ったが、すでに芝のレースは終了していましたから、午後は変わらなかった。日曜は逆に乾いてマイナス方向に動いた。そもそも開幕週が、高速馬場ではなくてのこの開催は時計が掛かっていくのかと予想していたが、先週は雨が降って土曜は風も強かったが、思ったほど掛からなかった。先週からBコースに変わったことも影響していたのかもしれない。上位馬の脚質には、大きな偏りは見られなかった。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒9からマイナス1秒5への変動、日曜がマイナス1秒5からマイナス1秒1への変動だった。遡って6日間の馬場差を確認しておくと、2日目以降の開催日は全て変動で、特に3日目以降は基本的に速い時計の出るコンディションとなっている。
 土曜はですね午前と終盤に雨が降って、後半の方が更に時計が出やすくなった。日曜日は逆に、後半の方が乾いて水準方向に動いたが、いずれにしても土日を通じて、時計の出やすい馬場だった。中でも高速馬場だったのは、土曜終盤と日曜の午前。逃げ・先行馬の連対は少なく、差しの効きやすい馬場だった。


  タイム分析
 2019/06/15 (土)  芝=-0.2 → +0.2  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1400 レジェーロ 牝2 未勝利 1:22.8 -0.5 --- -0.4 -0.1 B D 4.88
6R T2400 メロディーレーン 牝3 未勝利 2:28.8 +0.4 --- +0.2 +0.2 C D 8.25
7R T1800 エスポワール 牝3 1勝クラス・牝 1:49.6 +2.5 -1.1 +1.2 +0.2 SL C 8.42
8R T1600 ミエノウインウイン セ4 1勝クラス 1:35.6 +1.0 -0.9 -0.1 +0.2 C C 6.58
10R T1600 アドマイヤキズナ 牡6 小豆島特(2勝) 1:36.2 +2.2 -0.8 +1.2 +0.2 SL D 7.00
11R T1200 ウインストラグル 牡5 水無月H(3勝) 1:08.7 +0.2 --- +0.1 +0.1 C D 8.50
 2019/06/15 (土)  ダ=-0.9 → -1.5
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1200 リネンリボン 牝3 未勝利・牝 1:14.3 +1.2 --- +1.8 -0.6 E E 7.14
3R D1800 オーマオ 牡3 未勝利 1:54.4 +0.1 --- +1.1 -1.0 E D 6.31
4R D1400 ボンディマンシュ セ3 未勝利 1:26.0 +0.1 --- +1.0 -0.9 E D 9.07
5R D1200 ジェネティクス 牡2 新馬 1:13.0 -0.9 --- -0.1 -0.8 C D 5.50
9R D2000 アッシェンプッテル 牝3 鷹取特別(2勝) 2:05.1 -0.5 --- +0.8 -1.3 D D 9.79
12R D1800 シェパードボーイ 牡3 1勝クラス 1:51.7 -1.4 --- +0.1 -1.5 C D 7.56

阪神1R 2歳未勝利 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムだった。でした7.テレーザが先頭に立って直線に入るが、2番手につけていた8.レジェーロが並んで来た。そしてレジェーロが抜け出して、後続との差を広げて行く。その後テレーザと1.ダイヤモンドライフの間を割って3.メイショウマサヒメが2番手に上がったが、レジェーロが6馬身差をつけて勝った。
1着:レジェーロ 
 1番人気レジェーロが期待に応えて勝った。レジェーロの父は新種牡馬のキズナ。連闘での出走だった。388キロと体は小さいが、しっかりとした走りで、2番手から抜け出して突き放した。上がり600mはメンバー中最速。今後は、体の維持と成長がポイントになるかと思う。
2着:メイショウマサヒメ 
 2着以下は6馬身以上離された。まず2着のメイショウマサヒメ、4コーナー最内からしっかりと伸びたが、相手が悪かった。とは言え、この馬自身のタイムランクはDになりますから、2着の評価は微妙。
3着:ダイヤモンドライフ 
 3着のダイヤモンドライフは1600mから1400mへの距離短縮。それでも序盤は行きたがっていましたし、まだ折り合いに課題を残した。この点が解消されれば…だろう。
4着:テレーザ 
 4着のテレーザは3着から2馬身半差は平凡だが、2戦続けてハナを切るスピードを見せていますから、1200mへの距離短縮なら粘り強化が見込めるのではないかと思う。
5着:ノーブルライガー 
 5着のノーブルライガーは新馬3着の良い走りができなかった。高倉騎手は気持ちが乗ってなかった感じとコメントしている。中1週がちょっと堪えた節がある。
阪神2R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒8遅い勝ちタイムだった。
阪神3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。
阪神4R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
阪神5R 2歳新馬 注目
1着:ジェネティクス 
 1番人気のジェネティクスが余力たっぷりで完勝だった。父は本をジェネティクスだよ力たっぷりで完勝でした父はサウスヴィグラス・母の父がサクラバクシンオーで本当に短距離配合。この配合でまだ上級馬は出ていないが、ダートの短距離でかなり活躍ができそう。完全タイム差はマイナスですし、昇級しても相手次第で通用するだろう。
2着:アウトウッズ 番組注目馬
 2着のアウトウッズはまだ調教でビシッと追われていませんでしたし、体も余裕残しだった。それでここまで走れれば、上首尾ということで、1度使った上積みを考えると、次走はかなり有望。
阪神6R 3歳未勝利 注目
 上位3頭を取り上げる。
1着:メロディーレーン 
 勝ったメロディーレーン、この馬はTOPIXでも挙がっていたように、340キロの牝馬。このパワーの源がどこから来るかだが、父はオルフェーヴルだが、オルフェーヴルの父がステイゴールドで、牡馬で420キロと小さい体で走っていた。その辺の血のなせる技かなという気がした。しかし4コーナー大外の11番手から、あっという間に抜け出して9馬身差の圧勝ですから、何で今回こんなに強かったかということは、ちょっと私は上手く説明できない。
2着:ダンディズム 
 2着のダンディズム、道中は内を上手く立ち回って、理想的なレースはできている。ブリンカーを初めて着用した効果はてきめんだった。そして、芝の長丁場起用も良かったのではないだろうか。
3着:ボンベール 
 ボンベールは逃げて3着。切れないがバテないという感じで、これで5戦連続中1週での出走。流石に上がり目はどうかという気がする。
阪神7R 3歳以上1勝クラス・牝 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。勝ったエスポワールについて触れておく。
1着:エスポワール 勝ち馬注目
 エスポワールは半兄アドミラブル、一昨年の青葉賞を好タイムで勝った事は記憶に新しいかと思う。父がディープインパクトからオルフェーヴルに変わったが、兄並の爆発力を秘めている。レースは出遅れ以外は言う事がなく、推定上がり600mはメンバー中最速の33秒1。休養効果で馬体良化は歴然でしたし、昇級しても即通用する。
阪神10R 小豆島特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
3着:エイシンルカーノ 解説危険
 1番人気で3着だった。追い出してから馬場に脚を取られてしまったと福永騎手がコメントしていましたから、次走も人気だろう。これで芝を使い出して2着・3着・1着・6着・3着そして3着と、軌道に乗った感はある。ただ、よく言えばソラを使う省エネ走法だが、悪く言えば、辞める面も見せてきた馬で、高い能力を秘めていながら、常に能力全開とはいかない。従って、戦法も定まっていない。人気ほどの信頼を置けるタイプではないと思いますので、次走危険馬とした。

  馬券Summary
今の4歳馬は毎年、普通に強い
 一昨年のマイルチャンピオンシップで、ペルシアンナイトが優勝したが、3歳馬の優勝は2000年のアグネスデジタル以来で、負担重量56キロの3歳馬の優勝は史上初めてだった。そして昨年も3歳のステルヴィオが優勝した。そのステルヴィオだが、6月の2歳新馬戦を1分34秒8で勝って、この時点でもう朝日杯フューチュリティステークス並のレベル、その能力を示していたと思う。昨年は、6月の2歳新馬戦でグランアレグリアが1分33秒6で勝って、2着のダノンファンタジーは1分33秒9だった。やはりですねこの時点で、阪神ジュベナイルフィリーズ、いやもう桜花賞レベルの能力を示していたという訳です。何が言いたいかと言うと、育成と調教技術の進歩などから、もう2歳の6月は以前の2歳12月に匹敵する体力が身についていると考えるべきだということ。時計の針を半年進めて考えてみましょうということです。話をさっきのマイルチャンピオンシップに戻すと、今3歳秋の時点で3歳牡馬56キロで、4歳以上の牡馬は57キロと、もう互角に戦えるということです。この考え方は、マイルチャンピオンシップに限らないことを示している。表をご覧下さい。
今の4歳馬は毎年、普通に強い
この表だが、平地の4歳以上の重賞について、世代別の成績が表示されている。比較のために、2008年・2009年目そして最近2018年・2019年の成績をピックアップしている。4歳以上の重賞ですから、3歳馬が年上の馬とともに出走する下半期の重賞は含まれていない。
 この表を見ると、近年は4歳馬が強いことがわかる。昨年・今年の合算成績を見ても、勝率・連対率・3着内率の全てで父親の世代を上回っている。昨年秋以降に、今年の3歳馬は強いと、つまり今年の4歳馬は強い強いと言われて来たが、この表に見るように、もう今の時代は、世代レベルに関係なく、普通に4歳馬が強い。昔の4歳馬の成績と比較して見ると、尚更よく分かると思う。このことを予想と馬券に活かすためには、先ほど言ったように時計の針を半年進める訳ですから、3歳秋は4歳春。4歳春は4歳秋と置き換える。一般的に競走馬が最も充実すると、そして強いと言われているのは、4歳秋と言われていますから、4歳秋は4歳春と考えなければならない。ところで、先々週G3のエプソムカップ・マーメイドステークスともに、4歳馬同士の決着だったが、連対した4頭は全て昨年までなら古馬の1000万下から1600万下に降級していた馬。降級制度がなくなって、4歳馬がそのまま高額条件に止まる背景を考えると、3勝クラスからオープンでは、しばらくは4歳馬上位で予想を組み立てて良いのではないかと思う。そして、秋競馬になったら、今度は3歳馬上位に切り替える。そんな戦略が有効ではないかと考えている。時計の針を半年進めるということは、3歳の9月は実質的には、4歳3月と考える。そういうことです。
解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)
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