2018年3回東京2日目

開催一覧
2018/12/28 (金)
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2018/12/23 (日)
中山 阪神
2018/12/22 (土)
中山 阪神
2018/12/16 (日)
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2018/12/15 (土)
中山 阪神 中京
2018/12/09 (日)
中山 阪神 中京
2018/12/08 (土)
中山 阪神 中京
2018/12/02 (日)
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東京 京都
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2018/11/10 (土)
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2018/11/04 (日)
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2018/10/14 (日)
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阪神
2018/09/30 (日)
中山
2018/09/29 (土)
中山 阪神
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2018/09/15 (土)
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2018/09/09 (日)
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2018/09/01 (土)
新潟 小倉 札幌
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新潟 小倉 札幌
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新潟 小倉 札幌
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新潟 小倉 札幌
2018/08/18 (土)
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新潟 小倉 札幌
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福島 中京 函館
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福島 中京 函館
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2018/03/11 (日)
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2018/03/10 (土)
中山 阪神 中京
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2018/03/03 (土)
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2018/02/13 (火)
小倉
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東京
2018/02/11 (日)
東京 京都
2018/02/10 (土)
京都 小倉
2018/02/04 (日)
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2018/02/03 (土)
東京 京都
2018/01/28 (日)
東京 京都 中京
2018/01/27 (土)
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2018/01/21 (日)
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2018/01/13 (土)
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2018/01/08 (月)
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2018/01/07 (日)
中山 京都
2018/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 土日ともに2000m対象の数値はマイナス2秒1だった。連続開催ですので、さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、前の開催8日目終盤を除くと全てマイナス1秒を超えており、雨の影響を受けた前の開催8日目終盤を除くと、かなり速い時計の出るコンディションとなっている。
 3回開催開幕週とは言っても、連続開催で実質的には7週目。ただ、エアレーション作業を施された場合にしばしば起きる、開催が進むほど時計が出やすいコンディションになって来ている。Cコース2週目の先週は見た目はインコースが荒れているように見えたが、高速馬場には変わりなかった。脚質の偏りは少なくて、内からでも外からでも力のある馬なら、どこからでも来る事ができた。これはスローペースが少なかった事というのが要因だが、総合的に見ると外差しが決まっていた。今週はインコースの悪化に伴って、さらにその傾向が強まると予測している。なお。今週もう1週Cコースが使用されて、後半2週はDコースが使用される。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がマイナス0秒1だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、週によっていくらか動きがあるものの、ここ2週は水準レベルで推移している。
 見た目には砂埃が舞ってかなり乾燥している印象を受けたが、馬場差はマイナス。ただ、良馬場で水準レベルのタイムが出る、非常にわかりやすいコンディションだった。土曜に比べれば、日曜は乾いたが大きな動きではなかった。脚質面だが、逃げ切りもありシンガリ一気もあり、いかにも東京らしいバラエティに富んだレースが多かった。乾いていても、シーズン末期に向かって高速化が進むことがある。今週の傾向の変化には注意したいところ。


  タイム分析
 2018/06/03 (日)  芝=-2.1  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T2000 ミスティックグロウ 牡3 未勝利 2:00.3 -1.6 -0.8 -0.3 -2.1 C C 6.80
5R T1600 グランアレグリア 牝2 新馬 1:33.6 -3.2 -0.6 -2.1 -1.7 A C 5.20
6R T1400 アカネサス 牝2 新馬 1:23.7 -0.1 -0.6 +0.8 -1.5 SL C 7.65
9R T2000 グレンガリー 牡3 ホンコン500 1:59.7 -1.1 -0.6 +0.4 -2.1 D C 6.90
10R T1400 キングクリチャン 牡9 由比ヶH1000 1:20.6 -1.1 --- +0.4 -1.5 D D 7.20
11R T1600 モズアスコット 牡4 安田記念(G1) 1:31.3 -1.5 --- +0.2 -1.7 C B 6.57
 2018/06/03 (日)  ダ=-0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 メタルカラー 牝3 未勝利・牝 1:26.1 +0.1 --- +0.2 -0.1 C D 6.69
2R D1300 グラデュエイト 牡3 未勝利 1:20.0 +0.7 --- +0.8 -0.1 E D 6.73
3R D1600 トーホウフライト 牡3 未勝利 1:38.0 -1.2 --- -1.1 -0.1 A C 6.56
7R D1400 ミスパイロ 牝4 500万下・牝 1:25.1 +0.2 --- +0.3 -0.1 D C 8.19
8R D2100 ニーマルサンデー 牡4 500万下 2:12.4 +0.2 -0.4 -0.1 -0.1 C C 6.60
12R D1600 サルサディオーネ 牝4 三浦特別1000 1:37.1 -0.1 --- ±0 -0.1 C C 8.21

東京2R 3歳未勝利 タイムE
 基準より0秒8遅い勝ちタイムだった。
東京3R 3歳未勝利 タイムA
 基準より1秒1速い勝ちタイムだった。トミケンゲヌークが先手を取って直線に入ったが、外から手応え十分にトーホウフライトが上がって来る。そして直線に入ると、トーホウフライトが抜け出し後続との差をどんどん広げて行って1着。2番手にグランサムが上がって来たが、4馬身差をつけられ2着。そして3着はゴールドパッションだった。
1着:トーホウフライト 勝ち馬注目
 3ヶ月半ぶりのトーホウフライトが圧勝した。1着のトーホウフライト、ハイペースを先行して楽な手応えで抜け出して4馬身差の完勝だった。ラップ・タイム・勝ち方・着差全てにおいて、申し分なしだった。今回はちょっと脚部不安で順調さを欠いていましたから、能力だけで勝ったようなモノ。昇級しても通用する。
2着:グランサム 
 2着グランサム、今回はチークピーシーズからブリンカーに変えてきたが、道中はもたもたして最後にやっと伸びて来たという感じ。まだ、全力疾走ではなくて砂をかぶった経験が今後に活きてきそう。
3着:ゴールドパッション 
 そして3着のゴールドパッション、直線半ばでは2着馬よりこちらの方が伸びて来そうな勢いだった。ですから、着差以上に見た目は良いレースをしている。すぐにチャンスはあると思う。
4着:キタノアラムシャ 
 4着のキタノアラムシャはDランク相当でちょっと平凡。ハイペースの追い込みですから、漁夫の利があったと言えそう。
東京4R 3歳未勝利 注目
1着:ミスティックグロウ 勝ち馬注目
 1着のミスティックグロウ、こちらオルフェーヴル産駒。何しろ好馬体に目を奪われた。経験馬相手に4コーナー15番手から追い込んで、1頭だけ脚が違っていた。勝ち方も派手で、完全タイム差もマイナスですから昇級しても通用すると思う。
2着:カヴァル 
 2着のカヴァルは途中からポジションを上げて、良いレースをしたが相手が強すぎた。ただ、この馬はゲートがダメ。次走も出遅れのリスクは考えておいた方が良いだろう。
5着:レッドオールデン 
 一方断然の1番人気だったレッドオールデン、こちらは伸びを欠いて5着だった。プラス2キロ以上に今回は体が太く映った。それが敗因だろう。
東京5R 2歳新馬 タイムA
 このレースの勝ちタイムは当開催2歳新馬戦の基準タイムより、3秒2速く、1600m対象の馬場差がマイナス1秒7になる事を踏まえても -3.2-(-1.7)=-1.5 さらにペース補正が0秒6入るため -1.5-0.6=-2.1 で基準より2秒1も速い勝ちタイムだった。テンモントム・ネローネと5枠2頭が前に居たが、その外に1番人気グランアレグリアが並んで行った。そして直線に入ると、グランアレグリアが余力を持って抜け出して行く。ダノンファンタジーが2番手に上がって前を追うが、グランアレグリアが2馬身の差をつけて1着。2着ダノンファンタジーから3馬身半差フィッシュダイブ3着だった。
 それにしても速い時計の決着だった。このレースはタイムに関係なく、取り上げる必要があると考えていた。必見のレースで、案の定評判のディープインパクト産駒2頭、ワンツー決着になった。やはりこのレースは上位2頭プラス1頭というくくりで考えるべきだと思う。
1着:グランアレグリア 勝ち馬注目
 1着のグランアレグリアは、優等生と言うか才媛。スタート・折り合い全てにおいて完璧な走りだった。ペース補正が入っているが、文句なしのAランク。クラシック候補と言えるだろう。
2着:ダノンファンタジー 番組注目馬
 2着のダノンファンタジーは前を行く勝ち馬が上がり600m推定最速33秒5ですから、どう転んでも差は詰まらなかった。こちらもレースが上手で、自身も楽にAランク走破ですから、次走確勝級。
3着:フィッシュダイブ 
 3着のフィッシュダイブは2着から3馬身半差だが、それでもAランク相当。勝浦騎手がゴール板で後ろを振り返っていた光景が面白かったが、たぶん後続の足音が全く聞こえなかったという事で、びっくりして振り向いてしまったと思うが、この馬も次走確勝級。
4着:シックガニアン 
 という事で4着シックガニアンは9馬身も離されていますので、4着でCランク相当でちょっと評価に迷わされるが、推定上がり600m35秒0というのは平凡な気がする。
東京6R 2歳新馬 タイムSL
 前半が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
東京8R 3歳上500万下 注目
 降級馬が3頭いて、結果1着・3着・5着だったが、勝ったニーマルサンデーの強さだけが目立った。
1着:ニーマルサンデー 
 直線へ向いて勝負あったと言えるほどの手応えで、4馬身差の楽勝だった。ペース補正が入って完全タイム差はマイナス0秒1だが、内容で言えばBランク相当の評価ができると思う。
2着:プレシャスリーフ 
 2着プレシャスリーフはユイノシンドバッドが切れるタイプではないので、外から早めに動いてきた。これがちょっと誤算でここで動かされたのが痛かった。そこがスムーズならここまで離されなかったと思う。
3着:ハッスルバッスル 
 3着のハッスルバッスルはちょっと仕掛けが遅れてしまったが、勝ち馬に次ぐ上がりを駆使していますし、4着に2馬身差をつけていますので、降級馬の地力は示したと言えるだろう。
東京11R 安田記念 GI
 大外枠のウインガニオンがハナに立って、4コーナーに入って行った。ペースは45秒5+45秒8=1分31秒3ですから、これはイーブンペースだった。この流れだと、枠順・脚質位置取りに関係ない地力勝負になりやすいが、何故か4角内・最内・最内の3頭で上位を独占する事になった。ですから、ラップとは裏腹に実は少し緩いペースだったような気もする。結局この内のアエロリット、スワーヴリチャード、そしてモズアスコットが出てきて、この3頭は4角内・最内・最内にいた。ちょっとラップとは違ったという競馬のような気もした。
 連闘によるJRAのGI制覇は98年の阪神3歳牝馬Sのスティンガー以来、また安田記念においては、89年のバンブーメモリー以来で、29年ぶり。
 タイムランクがC・メンバーランクはBだった。先週の馬場だと間違いなくレコード決着になって、それでタイムランクCぐらいになると予測していたが、完全タイム差プラス0秒2の、この0秒2の分がちょっと物足りなかった。それはつまり、3着スワーヴリチャードの体調が一息で、この馬のパフォーマンスが大幅に低下したと、そう考えている。
1着:モズアスコット 
 連闘で臨んだモズアスコットが見事勝利を収めた。これはスワーヴリチャードの後ろからスムーズに抜けてくる事ができた訳で、コース取りもさることながら、4歳のGIで初挑戦の勝利ですから、これはホントこの馬の能力がなせる業としか言いようがない。快挙。
C.ルメール騎手はい、もちろん今回もラスト200mは大きな喧嘩だった。ジョッキーがみんな勝ちたかったけど、モズアスコットは今日が一番強かった馬。この馬は大きな心がある。先週使ったけど、今日も一杯頑張ってくれた。沢山頑張ってくれた。Frankelの仔ですから、ちょっとテンションが高いが、今は沢山経験がある。だんだん優しくなった、大人しくなった。レースの時は乗りやすい。最後凄い頑張っている。
2着:アエロリット 
 勝ったモズアスコットからクビ差の2着アエロリット、3着がスワーヴリチャードだった。2着のアエロリットはヴィクトリアマイルの時よりレースが流れていますから、自身の推定上がり34秒0で何とかしのげるペースだった。出来も良かったが、ゴール前の二枚腰には感心した。
3着:スワーヴリチャード 
 勝ったモズアスコットからクビ差の2着アエロリット、3着がスワーヴリチャードだった。3着のスワーヴリチャードはマイナス10キロの馬体にちょっと違和感を覚えた。この時期は夏競馬に近い暑い日がありますから、非常に仕上げのさじ加減が難しい。あの位置につけて、追い出して外へヨレてちょっと伸びを欠いてしまった走りというのは、この馬本来のモノではなかったという事で、何となく追い切りがピークだったような気もする。
M.デムーロ騎手凄く頑張りました。初めての1600mでもいいスタートが切れて、一番いいポジションが取れました。ただ、馬場が良かった割に直線ではあまり伸びてくれなかったです。3着には来ましたが、いつもいい手応えの時はもっと伸びる馬なんです。ゴール後の感じがおかしかったですし、もしかしたら夏バテがあったのかもしれません。
4着:サトノアレス 
 サトノアレスは大外から追い上げて4着、その後3番人気サングレーザー5着、2番人気ペルシアンナイトが6着だった。4着のサトノアレスは直線一瞬突き抜けるかの勢いで伸びて来て止まったが、この素晴らしい一瞬のキレを活かす舞台は、単純に考えると直線の短いコースという事になるが、そうすると今度はいつもの出遅れが致命傷になってしまう。スタートを含めて競走馬のセンス(能力)という事ですから、この馬はちょっと難しいタイプ。
5着:サングレーザー 
 サトノアレスは大外から追い上げて4着、その後3番人気サングレーザー5着、2番人気ペルシアンナイトが6着だった。それから5着のサングレーザーだが、これは伸び負けした。枠順・位置取り・コース取り全ての微妙な差という感じではなくて、伸びていなかったと思う。これはマイラーズCのレコード勝ちの反動が少しはあったのではないかという気もしますし、あるいは東京コースではまだ地力不足と言えない事もないと思う。
6着:ペルシアンナイト 
 サトノアレスは大外から追い上げて4着、その後3番人気サングレーザー5着、2番人気ペルシアンナイトが6着だった。6着のペルシアンナイトは出遅れてポジションを取りに行った分、少し力んだが、やはり敗因は直線で進路が見つからなかった事。あの程度の力みは問題なく、残念だが力は出し切れなかったと思う。
8着:リスグラシュー 
 それから8着のリスグラシューだが、前の一団とは離された。ヴィクトリアマイルの時の出来にはなかったという事と、それとこの馬は1分31秒台の壁と言うか、ちょっとタイム的な限界があるような、そんな気もした。

  馬券Summary
日本ダービーのセオリー
 私なりに今年の日本ダービーを検証してみたが、明らかに近年のダービーは1つのセオリーが確立されたと考えている。今回はそれを紹介したいと思う。
日本ダービーのセオリー
 まずは表をご覧下さい。過去5年の優勝馬の共通点の1つは位置取り。4コーナー8番手以内にいる事だが、これは今も昔も理想的なダービーポジションがある事を示唆している。そして上がり600mの推定タイムは実は最速ではない。瞬発力、速い上がりは必要ではあるが、じっくり構えて直線に駆ける末脚勝負では厳しいという事。過去5年の2着馬を加えて、連対馬10頭で見ても全て上がり最速ではない。これはある程度のポジションで折り合いを付けて、流れに乗れないと勝負にならない事を意味している。驚くべき事には、優勝馬5頭はいずれも皐月賞と戦法が全く違う。位置取りの違いが一目瞭然だと思う。これはどういう事かと言うと、私が思うにはだが、やはり騎手が馬の能力を信頼しているからこそできる事だと思う。今年の優勝馬のワグネリアンの勝因だが、福永騎手が外枠から序盤で好位を取りに行った事に尽きると思う。これをすると引っかかるリスクがありますから、昨年のレイデオロ、ルメール騎手も早めにポジションを上げて行った。要するに引っかかるリスクを恐れずに、ポジションを取りに行くということは、ある程度の位置を取りに行っても、最後までしっかりと馬を保たすことができるという自信がなければできない。これは馬の能力への絶大な信頼であり、連続騎乗の妙でもある。馬の能力や体調に疑問を感じたら、これはできない。付け焼き刃的な乗り変わりでもダービーは勝てないと思う。過去30年、見ると4番人気以下の優勝は今年のワグネリアンを入れて4頭しかいない。ただ、ワグネリアン、内枠だったら恐らく3番人気には支持されていたと思う。自信を持って乗れる馬というのは、実力の裏付けがありますから、大方1番人気から3番人気に支持されている。

 以上の事から導き出される結論、ダービーの予想のコンセプトは連続騎乗で、上位人気に支持されている馬。さらに手頃なポジションから、速い上がりを繰り出せる馬を探せるというになる。脚質に関係なく、瞬発力は要求されるというのは、競馬の今の時台の典型だが、特に瞬発力の有無は要チェック。これは過去の成績で、上がり最速をマークしているかどうかというのが1つチェック次項になる。来年以降しばらく使える馬券作戦、戦略じゃないかと思っている。
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬フェルシュテルケン
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 手塚貴久厩舎の牡馬のフェルシュテルケン。セレクトセール取引馬で、父ダノンシャンティ。ダノンシャンティは2010年のNHKマイルCをレコード勝ち。母はワールドエースの半姉。ワールドエースは2014年マイラーズCをレコード勝ちしている。この血統的背景から見ると、切れるマイラーのイメージ。3回東京3日目、つまり今週土曜日の芝の1400mをルメール騎手で予定している。 アガラス
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 古賀慎明厩舎の牡馬のアガラス。ブラックタイド産駒で母のロッシェノワールは3歳5月の遅いデビューで、芝の未勝利戦・500万下を連勝している。母系からは南部杯などを勝ってダートで活躍したユートピア。それから函館記念など、芝の重賞を勝ったアロハドリームがいる。ちょっと適性はわからないが、つぶしが利きそうなタイプ。この馬、今週の日曜の芝の1800mをルメール騎手で予定している。 キタサンルージュ
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 奥村武厩舎の牝馬キタサンルージュ。父はヘニーヒューズ、兄弟にこれと言った活躍馬はいないが、祖母のキタサンヒボタンは2001年に芝の新馬戦からファンタジーSまで4連勝した。奥村武調教師は、全身気勢の塊と言った感じで、かき込む走法なのでダート向きのパワータイプとおっしゃっていた。東京5日目のダート1400m北村宏司騎手で予定している。 ブルーアガヴェ
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 同じ奥村武厩舎だが、4頭目としては牡馬のブルーアガヴェ、これを挙げておく。セレクトセール取引馬で、父はディープインパクト。奥村武厩舎はこの東京開催で昨年はテンクウ、一昨年はイブキで新馬勝ちしているが、「それより上じゃないかと。走りますよ。この馬」と先生は期待していた。こちらは東京7日目芝1600mを田辺騎手で予定している。 クィーンユニバンス
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 こちら田村康仁厩舎の牝馬クィーンユニバンス。田村厩舎は今週、恐らくイフユーワナとシークレットランという馬を下ろすと思うが、この2頭も良いが、クィーンユニバンスの方は血統馬ですからね。セレクトセール取引馬で父はヴィクトワールピサ。半姉、アドマイヤミヤビで昨年のクイーンCを1分33秒2で勝ったのは記憶に新しい。祖母がディープインパクトの半姉という事で、クラシックを狙える血統。こちらは東京8日目の芝の1800mを田辺騎手で予定している。
解説者:
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