2018年1回京都5日目

開催一覧
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2018/01/27 (土)
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2018/01/21 (日)
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2018/01/13 (土)
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2018/01/07 (日)
中山 京都
2018/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにプラス0秒1だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、初日・2日目はマイナスの数値だったが、3日目は雨の影響で時計が掛かり、先週は水準に近い数値とは言え、プラスゾーンだった。
 月曜日から火曜日にかけて雨が降り、水曜日も少し雨が降ったが、その影響は直接はなかったはず。しかし、昨年の秋に大きなダメージを受けており、さらに3日目に雨の中での競馬が行われ、芝は傷んでいる。そのため良馬場でもプラスの馬場差となった。なお、土曜の夜にうっすらと雪が積もったが、溶ける前にどけてしまっているので、日曜も時計の出方は変化がなかった。超スローペースが多かったため、差し馬天国という程の結果になっていないが、ペースさえ普通なら外からの差しも効く馬場。今週もAコース使用で良馬場でも馬場差はプラスのままのはず。そしてスローでなければ、外差しも効くはず。来週からの2回京都はBコースに移るが、現状で内側だけが傷んでいる訳ではないので、仮柵移動で内有利になる事も無いと思う。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒5。日曜がプラス0秒3だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、3日目は雨が降り続き後半時計が出やすくなったが、それ以外はプラス0秒3からプラス0秒6の間で推移している。
 月曜から火曜日にかけて雨が降り、水曜にも少し雨が降った。そして木曜日に凍結防止剤が散布されたために、それが乾きにくくなり、土日とも稍重だった。稍重だが、凍結防止剤の影響でドロッとした粘りけがあり、速い時計が出る馬場ではなかった。土曜の夜にうっすらと雪が積もったが、溶ける前にどけてしまっているので、それほど影響は無く日曜の方が土曜よりは乾いていた。それでも土曜より日曜の方が速い時計が出るようになったのは、凍結防止剤の影響が出ている馬場らしいところ。雨と凍結防止剤で粘りけが帯びたダートというのは、今週末にどうなっているのか読めない。時計の出方がガラッと変わる可能性もある。


  タイム分析
 2018/01/14 (日)  芝=+0.1  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 ニホンピロタイド 牡3 新馬 1:37.5 +1.7 -0.5 +1.1 +0.1 SL C 10.47
7R T1800 ミスディレクション セ4 500万下 1:47.8 +0.4 -0.5 -0.2 +0.1 C D 8.67
10R T1400 モルトアレグロ 牝3 紅梅S 1:22.7 +1.0 --- +0.9 +0.1 E C 6.56
11R T2400 パフォーマプロミス 牡6 日経新春H(G2) 2:26.3 +1.6 -0.8 +0.7 +0.1 D D 5.55
12R T2000 アドマイヤエイカン 牡5 1000万下 2:01.0 +1.2 -0.4 +0.7 +0.1 D D 6.17
 2018/01/14 (日)  ダ=+0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 シャテーヌ 牝3 未勝利 1:13.4 +0.4 --- +0.2 +0.2 C D 8.75
2R D1800 ラクロアクリスエス 牡3 未勝利 1:56.5 +2.2 --- +1.9 +0.3 E D 7.38
3R D1400 ジョーカナチャン 牝3 未勝利・牝 1:27.1 +1.2 --- +1.0 +0.2 E D 8.25
4R D1800 オメガパフューム 牡3 新馬 1:54.3 -0.3 -0.6 -1.2 +0.3 A C 5.07
6R D1800 スマハマ 牡3 500万下 1:52.7 -0.7 --- -1.0 +0.3 A C 3.71
8R D1800 ミキノトランペット 牡4 1000万下 1:53.5 +1.7 -0.7 +0.7 +0.3 D C 7.40
9R D1800 カフェリュウジン 牡8 雅SH1600 1:52.9 +1.9 --- +1.6 +0.3 E D 10.64

京都2R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒9遅い勝ちタイムだった。
京都3R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
京都4R 3歳新馬 タイムA
 基準より1秒2速い勝ちタイムだった。まずはスタート、3枠両馬それに7枠オメガパフュームらが遅れた。一方先手を取ったのはヤサカファルコだったが、2番手につけたハーベストムーンが並んで交わしていく。しかしその外からキンショーヘニー・オメガパフュームが接近。3頭の追い比べとなり、まずキンショーヘニーが脱落。2頭の争いから外のオメガパフュームが抜け出して1着。2馬身差でハーベストムーンが2着。後続は離れた。
 1200m通過が1分18秒0という超スローペースで、ラスト600mが12秒5-12秒1-11秒7。まるで芝のようなラップになった。
1着:オメガパフューム 
これを楽々差し切ったオメガパフュームの勝ちっぷりは目立ちましたし、ペース補正を除いてもBランク相当のタイムなので優秀だが、こういうラップだと本当にダート1800mが合っているのかどうか、ちょっとわからない。ダート1800mの500万でペースの違いに戸惑ったり、速い流れを追い駆けて失速するという可能性も頭に入れておきたいところ。
2着:ハーベストムーン 
2着のハーベストムーンでも完全タイム差はAランク相当。ペース補正を除いてもマイナスのタイム差だが、超スローペースの先行だっただけに鵜呑みにはできないところがある。
4着:サンライズセナ 
他でチェックしておきたいのは4着のサンライズセナ。この超スローペースでは苦しい位置取りだった上に外に出して追い上げて行った4コーナーで前が詰まってしまった。4コーナーで脚を使った上にロスがあっても、直線でバテずに伸びていたので、2秒1も離されているが、次走は軽視できないと思う。今回13番人気で2秒1差では、次走人気にならないはずなので、狙い目としては面白いと思う。
京都5R 3歳新馬 タイムSL
 前半ないし中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
2着:ルナステラ 
2着だったルナステラについて。まずスタートダッシュがつかず、後ろからになりジワジワと追い上げては行ったが、ペースが速くなった4コーナーではステッキが入りつつ置かれ気味だった。しかしエンジンが掛かってからの伸びはすさまじいもので、残り200m地点で先頭から1秒近く差があったのに、一気に追い込んで0秒1差まで来た。ラスト200mのレースラップが11秒9なので、この馬は11秒1か2。しかも脚はかなり余していた。兄のスワーヴリチャードもエンジンの掛かりが遅かったり、コーナリングがぎこちなかったりで小回りコースではイマイチだが、こちらも似たタイプだと思う。京都なら外周りコースで能力全開となりそうですし、直線の長いコースなら上のクラスでも通用しそう。
2着:ルナステラ 解説推奨
最後の伸びに能力の高さが表れていて、それが主な推奨理由。それはタイム分析で述べた通りだが、エンジンの掛かりが遅くて不器用なレース運びが次走で劇的に改善するとは思わない。次もまた内周りだと危なっかしいが、1月27日に牝馬限定の京都外周り1800mの未勝利戦があって、恐らく次走はそこだろうと読んで取り上げる。そこだと中1週になるが、今回ラスト200mぐらいしか全力で走っていないので、大丈夫だと思う。
京都6R 3歳500万下 タイムA
 基準より1秒0速い勝ちタイムだった。スマハマが最内枠から逃げてテーオーエナジーが続いた。直線に入ってもスマハマの勢いは衰えず、先頭をキープ。一方テーオーエナジーは離され、内から1番人気グレートタイムが上がってくる。しかしスマハマは並ばせずに2馬身差で逃げ切り勝ち。2着グレートタイムから5馬身空いてテーオーエナジーだった。
1着:スマハマ 勝ち馬注目
マイペースの逃げ切りだが、ペース補正は入っておらず、恵まれた訳ではない。ペース補正なしで完全タイム差マイナス1秒0というのは優秀で、オープンでも組み合わせ次第では有力となる。
2着:グレートタイム 番組注目馬
2着のグレートタイムはずーっと内を通ってロスがありませんでしたし、最後は勝ち馬との差を詰めきれなかったが、直線でしっかり伸びていますし、最後の方は目一杯に追っていなかった。超スローペースを差して来た新馬戦、そして楽勝でBランクだった未勝利戦で示した能力の高さを再確認できるタイムと内容で、次走はかなり有力だと思う。
3着:テーオーエナジー 
離れた3着のテーオーエナジーでも完全タイム差はプラス0秒1で、普通の組み合わせなら好勝負になるタイム。また、新馬戦では頭の高い走りだったが、今回はクビを使えていて、柔らかい走りになっていた。
京都9R 雅S タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムだった。
京都10R 紅梅S タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。
京都11R 日経新春杯 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにDだった。ロードヴァンドールが逃げて直線に入って行った。予想通りロードヴァンドールが逃げて1000m通過が62秒0。残り600mまでペースが上がらず、しかも先行馬が早めにスパートして、後続に追い上げさせずに直線へ入った。ロードヴァンドールと2番手追走のガンコの行った行ったになるかとさえ思えたが、3番手からパフォーマプロミスがきっちりと差し切った。そして昨年の勝ち馬ミッキーロケット、こちらも直線入り口では先頭集団に並んでいたが、直線で伸び負けして離された4着に終わった。
1着:パフォーマプロミス 
パフォーマプロミスは3歳9月の遅いデビューから休み休みで3連勝。その後は道悪に苦しんだりしていたが、昨年秋からようやくパンとして間隔を開けずに使えるようになり、本格化した。重賞初出走で1番人気とはやり過ぎかと思ったが、ハンデが3.5キロ差あったとは言え、ミッキーロケットに競り勝ち、それから前の2頭を差しているのだから、内容は1番人気にふさわしかった。6歳馬だがまだ12戦しかキャリアがなく、今年は飛躍の年になりそう。
2着:ロードヴァンドール 
2着のロードヴァンドールは2000mだとバテてはいなくても切れ負けするという事が多かったが、距離を伸ばして4コーナーで早めにスパートし、その切れ味はないけれどもバテないという長所を最大限に活かした。勝てなかった事以外は完璧な内容で、今後も自ら持久力勝負に持ち込んで行けば、好走が続きそう。
3着:ガンコ 
3着のガンコはスローペースの先行で恵まれたというのは確かだが、芝2400mに使うようになって連続の好走。ようやく合う条件を見つけたという事だろう。
4着:ミッキーロケット 
トップハンデで2番人気だったミッキーロケットが4着。前を射程圏に入れるところまで行きながら、直線で伸び負けして、さらに離されている。少なくとも展開負けではありませんし、だとするとハンデ差が堪えたのかもしれないが、次走以降に向けて良い内容だったとは言えない。

  馬券Summary
中山ダート1200mはなぜ外枠有利なのか
 中山ダート1200mと言えば、外枠有利。
中山ダート1200mはなぜ外枠有利なのか1
これは数字にもハッキリ出ているが、よく言われる「外枠の方がスタート直後の芝の部分を長く走れるから有利」というのはちょっとはあるのだろうが、根拠としては正しくないと思う。ちなみに、同じ芝スタートのダート、例えば京都ダート1400mは外枠不利でもないが、外枠有利でもない。この一般論としてスタートから最初のコーナーまでの距離が長いほど外枠有利になりやすく、その後のコーナーの半径が小さいほど外枠有利になりやすいという事がある。スタートから最初のコーナーまでが長いと最初のコーナーに入るまでに馬群が縦長になりやすく、外枠でもその後極端に外を回る必要もなく、距離損が少ない。そしてコーナー半径が小さいと内ピッタリを回った場合に窮屈になりやすく、外で伸び伸びと走っている事のアドバンテージが大きいという事。
中山ダート1200mはなぜ外枠有利なのか1
中山のコース図。中山ダート1200mというのは、スタートから最初のコーナーつまり、3コーナーまでおよそ500mある。なおかつ、コーナーの半径というのが、小回りコースと言われている札幌よりも小さい。外枠有利になる要素が2つ揃っているだけであって、芝を長く走れるかどうかはあまり関係ない。また、中山ダート1200m、スタートからずーっと下り坂が続く。なので、前半のペースが速くなりやすく、従って3コーナーでは縦長になっている確率が高い。外を回る不利が非常に小さい上に、内の先行馬が急激にバテて下がってくる事も多く、内の好位にいると特に不利を受けやすいという事。
 ちょっと話が京都に飛ぶが、京都ダート1400m。こちらはスタートから3コーナーまでおよそ600mとかなり長いが、その前半部分が登り坂でペースが上がりにくくてなおかつその後3コーナー・4コーナーが大きい。そのため外枠有利と言うほどではなくなっている。話を中山ダート1200mに戻すと外枠有利なのは、このコースの形によるものであって、スタート地点の芝はそれほど関係ない。内の好位にいると、先行した馬がバテて来た、下がってきた時に不利を受けやすいが、内から先行してなおかつバテないだけの力がある馬なら、それは関係ないという事。近年は中山ダート1200mですら、超ハイペースが減っているので、内枠の先行馬を内枠だからという理由で嫌うのは得策ではないと思う。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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