2018年2回新潟4日目

開催一覧
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2018/12/22 (土)
中山 阪神
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2018/09/30 (日)
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2018/03/03 (土)
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2018/02/10 (土)
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2018/02/04 (日)
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2018/02/03 (土)
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2018/01/27 (土)
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2018/01/21 (日)
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2018/01/07 (日)
中山 京都
2018/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒4。直線1000mは土日ともにマイナス0秒3だった。まずここまで4日間の馬場差を確認すると、開幕週がマイナス1秒5、先週がマイナス1秒4と安定している。
 この開催1週目は近年の夏の新潟芝としては異例の高速馬場だった。さらに先週月曜日に芝を刈っているが、そこから日にちが経って芝が伸びていますから、そういう事もあって1週目より高速化する事はなかった。むしろ少しだけ時計が掛かるようになっているが、高速馬場である事は変わらない。この開催は6週全てAコースを使用するが、雨の影響を直接受けなければ馬場差マイナス1秒以上の速い時計が出るコンディションが続きそう。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒4。1200m対象の数値は土日ともにマイナス0秒3だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、1800mは全てプラス0秒4。1200mは全てマイナス0秒3。
 土曜日まで全く雨が降らなかったが、土日ともに朝の含水率は1週目とほぼ同じだった。仮にほったらかしなら、1週目より乾いてしまうはずだが、馬場管理のために水をまいているので、このようになる。含水率が同じなら、時計の出方が同じになるとは限らないが、先週の新潟ダートは1週目と時計の出方が全く同じだった。日曜の午前中に少し雨が降ったが、時計の出方に影響が出るほどではなかった。先週は1800mで先行馬があまり強くないとか、超ハイペースになったなどの理由で差しがよく決まっていたが、差し有利の馬場とは言えないと思う。


  タイム分析
 2018/08/05 (日)  芝=-1.4 / 直線=-0.3  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1800 ハヤヤッコ 牡2 未勝利 1:49.4 +1.3 -1.1 +1.5 -1.3 SL C 6.50
4R T1600 アビーム 牝3 未勝利 1:34.5 -0.1 -0.3 +0.7 -1.1 D C 7.56
5R T1800 ドナアトラエンテ    牝2 新馬 1:51.3 +2.9 -1.4 +2.8 -1.3 SL C 7.56
  
6R T1400 ベルスール 牝2 新馬 1:22.2 -1.0 --- ±0 -1.0 C C 5.76
9R T2200 ダブルフラット 牡3 燕特別500 2:10.8 -2.6 --- -1.1 -1.5 A C 6.83
10R T1000 レッドラウダ 牡5 驀進特別1000 0:55.8 +0.9 --- +1.2 -0.3 E D 7.87
12R T1400 ニシノウララ 牝3 500万下 1:20.6 -1.1 --- -0.1 -1.0 C C 7.50
 2018/08/05 (日)  ダ=+0.4 / 1200m=-0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1200 レッドアネラ 牝3 未勝利 1:11.8 -0.8 --- -0.5 -0.3 B C 5.29
3R D1800 ラスティユース 牡3 未勝利 1:55.6 +1.8 --- +1.4 +0.4 E C 7.07
7R D1800 ミラクルブラッド 牝3 500万下・牝 1:53.4 +0.6 --- +0.2 +0.4 C D 7.43
8R D1200 アメリカンファクト 牡3 500万下 1:10.7 -1.2 --- -0.9 -0.3 A D 7.29
11R D1800 グリム 牡3 レパード(G3) 1:52.0 +0.5 --- +0.1 +0.4 C C 4.93

新潟1R 2歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
新潟2R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムだった。レッドアネラが2着クレバージェットに4馬身差をつけて逃げ切った。
1着:レッドアネラ 
 レッドアネラは東京1400mで2着2回という成績だったが、スピードをより活かせる新潟1200mでは圧勝した。馬任せのまま楽にハナを切って、後続は手も足も出なかった。ただ、それでも最後は止まり気味なので、距離が1200mまでだろうと感じますし、500万ですぐに通用するほどではないと思う。
2着:クレバージェット 
 クレバージェットは3連続の2着だが、Dランクでタイム差なし、Cランクで0秒4差、そしてBランクで0秒7差なので、毎回ほぼ同じぐらい走っている。同じだけ走って勝てる組み合わせになるかどうか。
3着:アテンコール 
 連続で好走している3着アテンコールもクレバージェットと状況が似ていて、こちらも組み合わせ次第となる。
4着:コトブキ 
 4着コトブキは上がりが最速だが、スタートは互角なのに前半徐々に遅れて行った。1200mでは距離不足という印象だが、新潟のダートだと他は1800m以上になってしまう。それだと長すぎそうなので、この開催で勝つのは厳しい状況ではないかと感じる。
新潟5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
新潟7R 3歳上500万下・牝 注目
5着:ショーカノン 
 また、ハイペースだった事を考慮すると3コーナー3番手。4コーナー2番手で5着に粘ったショーカノンにも注目となる。
10着:カーネリアン 
 10着だったカーネリアンについて。1番人気を裏切ってしまったが、敗因は超ハイペースを2番手で追い掛けてしまった事。1000m通過61秒0で、レース上がりが52秒4-39秒9では、差し馬が上位を占めたのは仕方がないところ。ちなみに、向正面に入ったところで前にいた4頭は、カーネリアンが10着だった他は勝ち馬から3秒差以上の13・14・15着。つまり、完全に止まってしまった。新潟ダート1800mで何度も続けてハイペースに巻き込まれるという事は、あまりないので次走は一変を期待できる。
新潟8R 3歳上500万下 タイムA
 基準より0秒9速い勝ちタイムだった。セレナライティアが先手を取って行く。2番手にいたオーロリンチェが上がって来るが、その外からアメリカンファクトが直線で並んで行き、交わして抜け出し1着となった。そこから半馬身差でオーロリンチェが2着。その後2馬身半離れでノーフィアーが3着だった。
1着:アメリカンファクト 勝ち馬注目
 アメリカンファクトは距離短縮、久しぶりの1200mで1番人気に応えた。アメリカンファクトは1800mで500万2着の後、ちょっとずつ距離を詰めて来たが、やはり短距離向き。余裕を持って追走し、直線で競り勝った。ダート短距離なら、1000万でも通用する。
2着:オーロリンチェ 番組注目馬
 2着が3番人気オーロリンチェ、3着が2番人気ノーフィアーで人気馬が上位を占めた。2着のオーロリンチェはAランクで新馬戦を勝った後、500万で13着だったがその500万は中山で超ハイペースの逃げ。新潟で先行すれば、ペースが少々速くても止まらない。競り負けたとは言え、後続を突き放している上に、一杯になって流れ込んだというゴールでもなかった。次走も1200mなら確勝級だと思う。
3着:ノーフィアー 
 2着が3番人気オーロリンチェ、3着が2番人気ノーフィアーで人気馬が上位を占めた。3着ノーフィアーは1000万でも好走歴のある馬だが、それだけでは太刀打ちできなかったのは、今回の上位2頭という事。近いうちにこのクラスは勝てるが、夏の間は力のある3歳馬でも3歳であるというだけで負担重量が軽いので、そういう3歳馬が相手だと勝ちきれないかもしれない。
新潟9R 燕特別 タイムA
 このレースの勝ちタイムは古馬500万下の基準タイムより、2秒6速く、2200m対象の馬場差がマイナス1秒5になる事を踏まえても -2.6-(-1.5)=-1.1 で基準より1秒1速い勝ちタイムだった。1番人気のリビーリングが後続を離して逃げた。直線でも先頭をキープしていたが、ただ1頭ダブルフラットが差を詰めて来て、リビーリングを交わし抜け出して1着。離れた3着争いが接戦となった。内のバリンジャーが外のコンフィデンスにハナ差先着。
1着:ダブルフラット 勝ち馬注目
 3歳馬ダブルフラットが3ヶ月ぶりの実戦を制した。前半1200mが1分10秒0。コーナー4つで直線の短いコースだとこういうラップだと好タイムが出やすいが、ダブルフラット自身は1200mを1分12秒程度で通過しており、後半1000mが59秒を切っている。完全タイム差マイナス1秒1という優秀なタイムを素直に評価できる。これまでスローの逃げで好走が多かっただけに、位置取りが変わっても自分のペースで走っただけとも言えるが、それができるのは能力の高さを表してもいる。
2着:リビーリング 番組注目馬
 そして単勝オッズ1.8倍の1番人気だったリビーリングが2着だった。リビーリングはハイペースの逃げだった。長い直線でまともな追い比べになるよりは、起伏の少ないラップで後続にも脚を使わせてしまうのがベストの模様。次走で急に控えたりする事はないでしょうから、次走はかなり有力。
3着:バリンジャー 
 2着から4馬身差のバリンジャーでも完全タイム差はマイナスだが、最後はもう一杯になっていた。次走も同じだけ走れるかとなると微妙。
4着:コンフィデンス 
 4着コンフィデンスは最後までバテず伸びずという流れ込み。ワンペースなので、新潟の内回りは合っている。
新潟10R 驀進特別 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。400m通過が22秒5で、後半600mは33秒3。ハロンラップで言えば、前半の方が速いので、もちろんペース補正は入らないが、今の新潟の馬場状態で1000万クラスの直線1000mで400mが22秒5と言うのは遅い。例えば初日の500万は22秒1、メンバーランクが低かった先週土曜の2歳未勝利戦でも22秒6だった。短距離で前半が遅いと挽回が効かないので、この勝ちタイムの遅さは気にしなくても良いが、このレースで先行して上位に来て居る馬、例えば4着のグランシェリーや5着のファドは次走で人気になるようなら、疑った方が良いと思う。
新潟11R レパードS 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにCだった。グリムが先手を取って直線に入る。何が何でもハナという馬が不在の組み合わせだったが、グリムが気合いをつけて先手を取った。1000m通過61秒9と平均ペースだが、平均ペースなら前が止まらないのが新潟ダート。2番手追走フロリアヌスは直線に入ると早々に脱落したが、その後も前めにつけていた馬による争い。外から伸びたヒラボクラターシュがグリムを捕らえそうな勢いだったが、並ばれかけてからグリムはしぶとかった。結局は逃げ切りとなった。先行流れ込みのビッグスモーキーが3着。
1着:グリム 
 グリムはユニコーンSで前が壁になって9着だったが、先行有利の新潟で逃げを決めた。作戦勝ちではあるが、並ばれかけてからのしぶとさが真骨頂ですし、こういうタイプだけに1800mも合っていた。今後もコーナー4つの中距離なら崩れにくいと思う。
2着:ヒラボクラターシュ 
 2着はヒラボクラターシュ、3着争いでは内のビッグスモーキーが外のドンフォルティスに先着した。2着ヒラボクラターシュの前走は中京のハイペースで先行だった。そして今回は新潟の平均ペースで、好位からになったが、大外枠から砂をかぶらない位置を進んだのが良かった。馬込みに入るとリボン賞みたいな凡走があるので、信頼度は高くないが、楽に先行できる組み合わせや外枠に入れば狙えるタイプ。
3着:ビッグスモーキー 
 2着はヒラボクラターシュ、3着争いでは内のビッグスモーキーが外のドンフォルティスに先着した。3着のビッグスモーキーは前走古馬相手の1600万で0秒4差の5着だったが、3歳夏の重賞は古馬1600万と同じか、少し下のレベルなので、同じだけ走ればこのぐらいの着差になるという事。鋭く差す脚は今のところないので、今回の組み合わせなら逃げてしまう方が良かったとは思う。
4着:ドンフォルティス 
 4着のドンフォルティスは一瞬伸びかけたが、脚が続かなかった。1800mでも勝っているが、本当はもっと短い距離が合うと思う。
5着:アルクトス 
 5着のアルクトスはインの3番手からロス無く出て来れそうだったが、伸び負けした。前走の1000万勝ちがかなり遅いタイムだったので、順当だとは思う。
6着:グレートタイム 
 1番人気グレートタイムは6着だった。このレースで1番人気馬が馬券の圏外だったのは初めて。グレートタイムは不器用な差し馬で、新潟1800mは全く合わない。ユニコーンSで追い込んで3着だったエングローサーが今回12着だった事も同様の事だが、ユニコーンSで差して好走した馬は、レパードSでは不発に終わる事が多い。
9着:アドマイヤビクター 
 500万勝ち直後ながら3番人気に推されたアドマイヤビクターは9着だった。何を隠そう私の本命だったが、ゲート内でキョロキョロしていて、スタートダッシュがつかなかった。何故そうなったか原因はわからないが、集中力を欠いていて、これが実力通りの結果ではないと思う。少なくとも1000万なら好勝負になると思う。
13着:イダペガサス 通信簿
 8番人気13着だった。まさか重賞を使うとは思っていなかったので、人気が無いのは仕方が無いですが、それにしても負けすぎ。次走自己条件を使っても、意外に苦戦すると見ている。

  馬券Summary
オルフェーヴル産駒の1勝目
 3月にこのコーナーで3歳の3月・4月に勝ち上がる馬が多い種牡馬を取り上げて、オルフェーヴル産駒にもその気配があると述べたが、どうなったのか?という検証をする。
オルフェーヴル産駒の1勝目
まず表をご覧いただくが、この表は現3歳世代の新馬戦・未勝利戦に限ったモノ。やはり3月に多く勝っていて、4月は2着が多いがあまり勝てなかったが、5月・6月の勝率が高い。1勝目が遅い種牡馬の産駒というのは、1勝目が遅くても勝ち上がれば続けて好走する事が多い。3月に5戦目で勝ち上がったレーヴドリーブは続く500万も連勝した。6月に3戦目で勝ち上がったダノンフォワードは、次の500万はハイペースの逃げで4着だったが、昇級2戦目にアッサリ勝った。この手の晩成タイプの産駒が多い種牡馬の場合、産駒の1勝目が遅いからと言って、昇級後に軽視すべきではないというのが、馬券作戦の1つになる。だがしかし、オルフェーヴル産駒のこの勝ち上がりが遅いという傾向が、今後も続くかどうかは今のところ不明ではある。と言うのも、社台スタリオンステーションだが、社台グループの大物種牡馬と言うのは、2年目の産駒でガラッと傾向が変わる事がある。恐らく種牡馬別の育成手法が確立されるんだと思うが、この件は来週取り上げる予定。
解説者:
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