2018年1回阪神4日目

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  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒0だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒0。
 先週水曜から木曜にかけて雨が降ったが、土曜には完全に乾いていて、馬場差も1週目と同じだった。速いタイムが出るコンディションではあるが、内を通る先行馬が有利という訳ではないというのも1週目と同じだった。この後2回阪神の1週目までAコースを使用するが、雨の影響がなければ一気に時計が掛かるようにはならないと思う。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒4だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、マイナス0秒4かマイナス0秒5で芝ほどではないが、大きな動きはない。
 水曜から木曜にかけて雨が降り、土曜の朝に良馬場となったが、1週目と比べれば水分を含んでいて、少しだけ高速化した。日曜も完全に乾いていた訳ではないが、土曜よりは乾いており、1週目と同じ馬場差に戻った。近年の阪神ダートは良馬場でもこのぐらいの馬場差が多く、標準の馬場だったと言える。


  タイム分析
 2018/03/04 (日)  芝=-1.0  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 ロケット 牝3 未勝利 1:34.9 -0.7 -0.6 -0.5 -0.8 B D 6.44
9R T1800 フランツ 牡3 アルメリ500 1:45.4 -2.2 --- -1.3 -0.9 A C 6.27
10R T1600 ヒーズインラブ 牡5 武庫川H1600 1:33.6 +0.2 -0.6 +0.4 -0.8 D D 7.10
11R T1800 トリコロールブルー 牡4 大阪城SH 1:45.3 -0.1 -0.6 +0.2 -0.9 C C 6.73
 2018/03/04 (日)  ダ=-0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 アミスターミノル 牝3 未勝利・牝 1:25.9 -0.2 --- +0.1 -0.3 C D 6.43
2R D1200 ウインヒストリオン 牡3 未勝利 1:13.1 -0.2 --- +0.1 -0.3 C C 7.93
3R D1800 ナムラムツゴロー 牡3 未勝利 1:55.4 +0.8 --- +1.2 -0.4 E D 8.71
4R D1400 グッドワード 牝3 新馬 1:27.1 +0.8 --- +1.1 -0.3 E C 8.80
6R D1800 オメガパフューム 牡3 500万下 1:52.7 -1.0 --- -0.6 -0.4 B C 5.73
7R D1800 ダークネブラス 牡6 500万下 1:52.4 -0.7 --- -0.3 -0.4 C C 6.44
8R D2000 ソリティール 牡5 1000万下 2:06.2 +0.6 --- +1.0 -0.4 E D 8.29
12R D1400 ブランメジェール 牝4 500万下 1:24.4 -0.5 --- -0.2 -0.3 C D 8.25

阪神3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
阪神4R 3歳新馬 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。
阪神5R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムだった。デビュー戦10着だったロケットが芝に変わって一変。
1着:ロケット 
 ダートの新馬戦で1番人気に推されながら10着だったロケットが、芝で一変した。ただ、ペースが速くなった時に反応が悪くなっていて、断然芝向きかと言うと半信半疑。デビュー戦は砂をかぶって戦意喪失しただけという可能性があるので、もしかすると本当はダート向きかもしれないと、私はメモしておく。ダート4勝の兄インフェルノは父がパイロなので、ダート向きだったのは当然だが、こちらの父ディープスカイはダートの活躍馬を結構出している。
2着:ムーンチャイム 
 2着のムーンチャイムは直線でしばらく進路がなくて、ロケットの外に行こうとしてからもう一度内に切り替えるなど、スムーズではなかった。それでも進路ができてからはしっかり伸びており、内容は十分。次走はチャンスだと思う。
3着:ボナヴィーゴ 
 そして3着のボナヴィーゴはダッシュ一息で後ろからになりながら、よく伸びているが、直線で一旦はムーンチャイムの前に出てから差されている。兄のダブルバインドもそうだが、最後の一伸びに欠けるので、勝ち味に遅いタイプに見える。
阪神6R 3歳500万下 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。オメガパフュームが勝ってダート1800mで2戦2勝となった。
1着:オメガパフューム 勝ち馬注目
 4コーナーで外からジワッと上がって行ったオメガパフュームが速めに先頭に立ち、そのままどんどん差を広げて圧勝した。デビュー戦はAランクだったが超スローペースから芝のような加速ラップで、ちょっと評価が難しかったが、当時の上位馬が軒並み次走で好走しているように、タイムランク通りにレベルが高く、その新馬戦を勝ったオメガパフュームもやはり強かった。タイム短縮可能な余裕のある勝ち方だけに、オープンでも好走可能だと思う。
2着:ストーミーバローズ 
 2着以下は好タイムではないが、2着のストーミーバローズは内で包まれて仕掛けが遅れた。追い出してからは鋭く伸びており、スムーズならもっと走れそう。
3着:ダイシンカローリ 
 3着ダイシンカローリは後ろから早めに動いて、直線で伸びて来て最後は止まり気味だったが、早めに脚を使っている事を考えれば悪くない内容だと思う。
阪神8R 4歳上1000万下 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
阪神9R アルメリア賞 タイムA
 基準より1秒3速い勝ちタイムだった。最内枠から1番人気のパンコミードが先手を取って直線に入るが、外へ外へと寄っていき、オールフォーラヴが影響を受けた。一方、内にスペースができ、そこを突いてフランツが伸び、外の2頭を交わして抜け出した。そして2位入線のパンコミードは3着に降着。オールフォーラヴが繰り上がって2着となった。
1着:フランツ 勝ち馬注目
 直線でパンコミードがどんどん外へ行き、オールフォーラヴもその影響で外へ。その間隙を縫って内に進路を切り替えたのが功を奏したとは言え、フランツの勝ちタイムは速い。ゴール寸前で内に刺さるような格好をしていたように、まだ危なっかしいが、阪神外周りで力を発揮した。阪神の内周りで5着だった前走とは大分違っていた。で、コースを選びそうなところとか、今回のゴール前での危なっかしさなど、課題はあるが、昨年のアドミラブル的な存在で、青葉賞そしてダービーという路線で期待できそう。
2着:オールフォーラヴ 番組注目馬
 番組注目馬だったオールフォーラヴ、やはり不利が影響した。オールフォーラヴはひいき目もあるが、直線に入った辺りでは突き抜けるかと思ったが、外に外に押し出される不利が大きかったと思う。次走は改めて期待したい。
3着:パンコミード 
 2位入線から3着に降着となったパンコミードは、逃げていながら掛かり気味でなおかつ直線では大斜行。かなり気性面の難しさを抱えている。1勝目がAランクだったように、能力は高いが、その能力をしっかり出せるようになる事が課題となる。
4着:ウォーターパルフェ 
 0秒6差の4着ウォーターパルフェ、そして5着ラルムドールでもBランク相当のタイムだが、どちらもスローペースの瞬発力勝負は得意ではなくて、今回のようなよどみない流れで本領発揮となったんだと言える。
5着:ラルムドール 
 0秒6差の4着ウォーターパルフェ、そして5着ラルムドールでもBランク相当のタイムだが、どちらもスローペースの瞬発力勝負は得意ではなくて、今回のようなよどみない流れで本領発揮となったんだと言える。
阪神11R 大阪城S 注目
 勝ったトリコロールブルー。
1着:トリコロールブルー 
 スローペースを鋭く楽々差し切ったという内容も光るが、中4週で当日輸送もありながら大きく体重を減らす事もなく、しっかり力を発揮できた点が収穫だと思う。昨年の春に関東への輸送が続いて出来がボロボロだった時と比べて、体が丈夫になって気性も成長しているんだと思う。これまで重賞では長距離輸送、あるいは極悪馬場の影響で好走できていないが、こうなれば重賞でも通用すると思う。
阪神12R 4歳上500万下 注目
 13着だったモンテヴェルデについて。
13着:モンテヴェルデ 
 まず前半で内と外から先行馬が前に行って、そこで引いて下げるまで手応えは良かったが、この後で砂をかぶるようになると、フワフワとした走りになって追い通し。ダートは合うと思って実は初ダートでも本命にしたが、ダートが合う・合わない以前に競馬にならなかった。初めて砂をかぶって嫌がっただけなので、もう一度ダートを試して欲しいが、どうもダートは使わないらしいので、芝でもベストの1400mなら見直せると思う。

  馬券Summary
中京ダート1400mは差しが決まりやすい
 今週から中京が始まるので、中京関連をという事で中京のダートについて。今の中京コースは直線が長くて差しが決まりやすいというイメージがあると思う。実際、それは間違いではなくて例えばダート1800mの各コースで4コーナー3番手以内の馬の成績というのを比べると、連対率が最も高いのは京都で、最も低いのが中京。ただし、そんなに大きな差はない。
中京ダート1400mは差しが決まりやすい
 しかし中京のダートでも1400mは明らかに差しが決まりやすい。中京ダートの他の距離は4コーナー3番手以内の馬の連対率が30%を超えているが、1400mは26%。また、他の競馬場のダート1400mと比べても連対率は低い。この表では東京と同じになっているが、小数点以下2桁まで行くと中京の方が低い。中京ダート1400mは差しが決まりやすいコースだという事を知っていても、実は中京ダート1400mの馬券を買う上でそれほど役には立たず、中京ダート1400mで先行して失速した馬の次走の方が狙い目としやすいが、阪神や京都のダート1400mで先行して好走した馬が、中京ダート1400mに出てきたら少しは疑う必要があるという感じ。
解説者:
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