2018年4回阪神1日目

開催一覧
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2018/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒1からマイナス0秒9への変動、日曜がマイナス1秒0からプラスマイナスゼロへの変動だった。
 台風21号の影響で、先週火曜に59ミリの雨。さらに週末は近畿地方を襲った集中豪雨で、金曜・土曜で計132.5ミリの雨量を計測した。土曜は重発表。開催中も細かい雨が降ったり止んだりで、最終レースから本格的な雨になった。これは日曜も同様で、1つ回復して稍重からスタートしたが、降ったり止んだりが続いて、9R以降は激しく降り出した。馬場発表も11Rから重に悪化している。それでも開幕週で、元の野芝自体がしっかりと根付いていて、土曜はマイナス1秒1と速い時計の出やすいコンディションが保たれていたが、後半の10R・12Rと0秒1ずつ時計を要して行った。日曜も同じ。マイナス1秒0から始まって、中盤の7Rでもマイナス0秒9に止まっていたが、流石に後半は掛かって行って、10Rでマイナス0秒5、11RのセントウルSが一気にプラスマイナスゼロまで時計が掛かって行った。脚質的には雨も後ろも五分。悪化して行った日曜後半も内を避けるようなコース取りは見られなかった。これは開幕週だけに当然でもある。3日間競馬の今週までがAコース、後半2週はBコースだが、雨の影響さえなければマイナス1秒後半の高速馬場に戻ると思う。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒7からマイナス2秒0への変動、日曜がマイナス2秒0からマイナス2秒3への変動だった。
 金曜から雨で土曜のダートは不良発表。ただ、水が浮いている程ではなかった。馬場差はマイナス1秒7から始まって小雨が降ったり止んだ利が続いて、徐々にさらに速くなって行った。日曜は芝同様に1つ回復して、重発表からスタート。本格的に降っていた12Rは不良となった。土曜同様に日曜も変動。土曜の最終的な馬場差マイナス2秒0からスタートして、午後はマイナス2秒2、12R時にマイナス2秒3になった。脚抜きが良いからと言って、前が止まりにくいという事はなくて、土日を通して差しが決まっていた。


  タイム分析
 2018/09/08 (土)  芝=-1.1 → -0.9  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1800 ファクトゥーラ 牝2 未勝利 1:49.1 +0.5 -0.8 +0.7 -1.0 D C 6.17
4R T1600 ロードマドリード 牡3 未勝利 1:34.2 -1.0 --- -0.1 -0.9 C C 5.06
5R T1600 シャドウエンペラー 牡2 新馬 1:35.7 -0.5 --- +0.4 -0.9 D C 8.44
8R T2000 レッドストーリア 牝4 500万下 1:59.9 -1.0 --- +0.1 -1.1 C E 7.63
10R T1800 クリノヤマトノオー 牡4 野分特別1000 1:47.4 +1.0 -0.9 +1.0 -0.9 SL D 5.25
12R T1400 メイショウモウコ 牡4 500万下 1:20.8 -1.2 --- -0.6 -0.6 B C 7.71
 2018/09/08 (土)  ダ=-1.7 → -2.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 フォートワズワース 牡2 未勝利 1:25.3 -1.1 --- +0.2 -1.3 C D 6.17
3R D1800 プラチナアッシュ 牡3 未勝利 1:52.6 -1.5 --- +0.3 -1.8 C D 3.33
6R D1200 セパヌイール 牝3 500万下・牝 1:10.9 -1.4 --- -0.2 -1.2 C D 9.15
7R D1800 アロマティカス 牡4 500万下 1:52.2 -0.9 --- +0.9 -1.8 E D 7.08
9R D2000 タガノグルナ 牡4 鳥取特H1000 2:03.5 -2.1 --- ±0 -2.1 C D 9.29
11R D1400 メイショウウタゲ 牡7 エニフS 1:22.2 -0.8 --- +0.8 -1.6 E C 8.46

阪神4R 3歳未勝利 注目
 勝ったロードマドリードについて。
1着:ロードマドリード 
 ここまで10戦して2着7回、そして3着だった2回はタイムフライヤーにパクスアメリカーナと相手が強かったモノ。いつ勝っても不思議のない存在だったが、これまでは好位から抜け出して、先頭に立つと甘い面がぬぐえなかった。今回はじっくりと構えて、直線で外へ。馬なりに近い手応えで先頭に立つと、余裕で2着以下を3馬身以上千切った。タイムランクはCだが、スーパー未勝利で1番強い競馬が出来た。和田騎手は抜け出して集中できたのは、初めてつけたブリンカーの効果とコメントしている。もとより相手なりに走れるタイプ。今のままでも500万下で通用しますし、勝ち癖を覚えた事で、その上でも期待できるんじゃないだろうか。
阪神5R 2歳新馬 注目
 勝ったシャドウエンペラーについて。
1着:シャドウエンペラー 
 ジャスタウェイ産駒でアイルランド産。異色の存在だが、マローブルーやマウントハレアカラの近親でお馴染みの牝系でもある。4コーナー先頭のマイネルリャードフを追って、しばらく内に張る素振りを見せていたので、届くのかどうか心配していたが、鞍上が矯正しながら追うと、一完歩ずつ差を詰めて行って、最後はきっちりと差し切った。1週間前の栗東の坂路調教で400m24秒0、ラスト200m12秒0と新馬としては上々の時計が出ていて、瞬発力は相当なモノを秘めている、そんな気がする。幼さを出しての勝利も今後に向けては糧になる。成長してくれば楽しみな1頭になる、そんな予感がする。
阪神7R 3歳上500万下 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。
阪神9R 鳥取特別 注目
 7頭立てで、競馬になりそうなのは正味3頭。この3頭もクラス実績があるのは降級馬のタガノグルナだけ。メンバーランクもDにせざるを得なかった。結果はそのタガノグルナが大逃げから9馬身差の逃げ切り勝ち。タイムランクはCと水準だった。一方で、千切られた2着以下は低レベルに該当する。
2着:サクラアリュール 
 ただし、2着サクラアリュールと3着ジャストコーズはそれぞれの上がり600m推定タイムが、37秒5と37秒8。着差から行くと、その割に詰め切れていないが、今回はあくまで特殊な展開に泣いたと捕らえるべきだと思う。中でも2着サクラアリュールは、休養明けの昇級戦でもあった。3歳馬でもあって、この着差を力負けと考えない方が得策だと思う。
3着:ジャストコーズ 
 ただし、2着サクラアリュールと3着ジャストコーズはそれぞれの上がり600m推定タイムが、37秒5と37秒8。着差から行くと、その割に詰め切れていないが、今回はあくまで特殊な展開に泣いたと捕らえるべきだと思う。
阪神10R 野分特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
阪神11R エニフS タイムE
 基準より0秒8遅い勝ちタイムだった。
6着:コウエイエンブレム 通信簿
 3番人気6着だった。結果オーライだが、久々、鼻出血明けとしてはレースを見ていて前向きさもあって、悪い印象はなかった。休養前危険馬とした頃よりは良くなっていると思う。次走はちょっと買ってみたい、そんな気がする。
阪神12R 3歳上500万下 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。メイショウモウコがハナに立って、その外にコパノピエールが並んで4コーナーを回って行く。ピュアコンチェルトが先行2頭の外へ出されて、3頭の上位争いとなった。最内のメイショウモウコが抜かせずに逃げ切って1着。2着争いは接戦になり、外のピュアコンチェルトが先着。その後クビ差の3着にはコパノピエールが入線している。
1着:メイショウモウコ 
 メイショウモウコは距離短縮、昨年7月以来の1400mで逃げ切った。1着メイショウモウコ、未勝利時代に中京芝1400mでアタマ差2着。勝ち馬は後に海外で重賞を勝つジェニアルで、この馬自身Aランク相当で走った実績がある。2000mで未勝利を、マイルで500万下を逃げ切っているが、適距離は1400mで、その意味でも前2走の1800mは距離が長かったのかもしれない。直線で一度はコパノピエールに交わされかけたのを凌いで勝ち切った。自分の形に持ち込むとしぶとくて、上に行ってもこの距離なら通用する。
2着:ピュアコンチェルト 番組注目馬
 そして2着争いではピュアコンチェルトがコパノピエールに先着した。2着ピュアコンチェルトは内枠をロス無く運んで、これ以上ない立ち回りをしていた。それでいて差せないもどかしさはつきまとうが、初めての1200mで忙しかった前走とは一変した。1400mでは崩れませんし、強い馬が抜けた現在の500万下では、もう勝つ順番に来ている。
3着:コパノピエール 
 3着のコパノピエール、休養明けだった。坂路で好時計が出て、以前より体調が上向いていた。そんな気がする。前に行って粘るだけのタイプではあるが、競り負けたとは言っても、最後まで集中力を欠かさなかったのは収穫。ただ、次走も計算できるかと言うと、まぁその点は半信半疑。
5着:マリアバローズ 
 5着のマリアバローズ、レースのラップが前半600m34秒5、後半が35秒1。インと前残りの決着で大外、上がり推定最速の34秒2で1頭だけ伸びて来た。休養明け10着を叩いて、距離短縮して上昇。春は紅梅S5着、エルフィンS5着と牝馬オープンでそこそこの実績がある。ハクサンムーンの半妹でもある。次は馬券を買いたい。

  馬券Summary
新種牡馬ダンカーク
 夏競馬が終了した段階の新種牡馬ランキング首位はジャスタウェイ。産駒はJRAで9勝を挙げて、2歳戦の総合ランキングでもロードカナロアに次ぐ2位につけている。ジャスタウェイは産駒数も多くて、競走馬としても一度は世界ランキング1位になるなど、今年の新種牡馬の中では卓越した存在ですから、これは当然と言えば当然。また、これに続く新種牡馬が今年少し低調なだけに、余計にジャスタウェイが際立っている。そんな中、離されてはいるが、夏開催終了時点で産駒3頭が3勝を挙げて、新種牡馬としては勝ち鞍で2位いるのが、アメリカ産のダンカーク。今回はそのダンカーク産駒の傾向に触れてみたいと思う。
新種牡馬ダンカーク
 3勝は芝1200mで2勝、1600mが1勝。新馬勝ちはなくて、全て2戦目から3戦目のもの。この中でガトンは、ダート1800mの新馬戦で1番人気となったが、3秒6差の8着と大敗。次走新潟芝1600mでは6番人気と人気を落としていたが逃げ切り。芝で一変した。同様に福島ダート1150mの新馬戦で1番人気のマイネルアルケミーは2秒3差の7着に敗れたが、2戦目は芝1200mで8番人気ながらタイム差なしの3着に踏ん張った。そして秋開催に入って、先週の日曜中山1R芝1200m戦を逃げ切った。
 ダンカークはアメリカのダートでGI2着2回、芝の経験は1度もなくて父がUnbridled's Song、母の父がA.P. Indy、祖母の父がAlydarと血統もダート寄り。それだけにダート戦で人気になるのもうなずけるが、これまでの産駒の特徴から芝向きは確かで、ダートから芝に変わって馬券の旨みがあるのを記憶しておきたいと思う。距離は短距離から中距離まで万能。東京芝1800mの新馬戦でアガラスの2着だったシークレットランという馬もいた。短距離に限ることはない。
解説者:
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