2018年2回小倉10日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒7だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒台の数値で5週目の先週、さらにマイナス方向に動いた。
 先週からはBコースに移って高速馬場になった。前回の放送で、内がそれほど傷んでいないので、Bコースに移っても極端に高速化はしないのではないかと言ってしまったが、読みが甘かった。ただ、高速馬場になったとは言っても、前残りが目立つ馬場ではなかった。今週もBコースを使用するが、雨の影響が無ければ、マイナス1秒台後半の馬場差が予想される。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がマイナス0秒2だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、マイナス0秒3かマイナス0秒2でほとんど変わらない。
 乾いた状態が続いていて、先週もこの開催の標準的な馬場差だった。基本は前有利だけれども、1700mでハイペースになると、差し馬が台頭してくると言う、小回りコースのダートらしい傾向が続いている。


  タイム分析
 2018/08/26 (日)  芝=-1.7  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 ラミエル 牝2 未勝利 1:08.1 -1.5 --- -0.5 -1.0 B C 8.77
3R T2000 アイリッシュビート 牝3 未勝利 1:59.3 -1.5 --- +0.2 -1.7 C D 6.71
5R T1200 ジュランビル 牝2 新馬・牝 1:09.5 -0.3 --- +0.7 -1.0 D D 8.20
7R T1800 アイスバブル 牡3 500万下 1:46.0 -1.1 --- +0.4 -1.5 D C 7.44
9R T2000 ジャックローズ 牡3 鳥栖特別500 1:59.4 -0.5 -0.4 +0.8 -1.7 D D 6.64
10R T1200 ファミーユボヌール 牝4 別府特H1000 1:07.1 -1.0 --- ±0 -1.0 C D 8.55
11R T1800 レトロロック 牡6 小倉日経 1:46.1 +0.9 -0.2 +2.2 -1.5 E D 9.43
 2018/08/26 (日)  ダ=-0.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1700 クリストフォリ 牝3 未勝利・牝 1:46.1 -0.2 --- ±0 -0.2 C D 6.60
6R D1700 エクスパートラン 牡3 未勝利 1:46.9 +0.6 --- +0.8 -0.2 D D 5.15
8R D1000 ブラックランナー 牡4 500万下 0:58.1 -0.3 --- -0.2 -0.1 C D 9.50
12R D1700 コカボムクイーン 牝3 500万下・牝 1:45.3 +0.1 --- +0.3 -0.2 C D 7.20

小倉1R 2歳未勝利 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムだった。1番人気のラミエルがその支持に応えて勝った。
1着:ラミエル 勝ち馬注目
 ラミエルは上に伸び上がるようなスタートになってしまったが、スタートのタイミング自体が合わなくてダッシュがつかなかった前走とは違って、前の方に行けた。これで2着になるロードスパイダーが直線で内にもたれて自滅のような感じの失速をした事にも助けられてはいるが、自身がしっかり伸びて2着以下に2馬身差をつけていますから、ロードスパイダーがちょっと自滅しちゃったという、そのただのラッキーではない。短距離なら上のクラスでも上位候補となる。
2着:ロードスパイダー 
 2着以下は2馬身以上離されたが、2着ロードスパイダー。軽快に逃げていたが、直線で内にもたれてロクに追えなくなってしまった。デビュー戦でも子供っぽさが出ていたが、今回も出てしまった。気性面の成長は必要だが、勝てるだけの能力はある。
小倉2R 3歳未勝利・牝 注目
 2着のテーオーパートナーについて。
2着:テーオーパートナー 
 4コーナーで前の5頭が広がっているさらに外を回して直線に入ったが、すぐ内のヤマニンフィオッコが内側の馬に接触して、その反動で外にヨレた事でブレーキをかけながら外に振られてしまった。立て直してからの伸びが素晴らしかっただけに、痛恨の不利でスムーズなら差し切っていたかもしれない。これまで1400m以下で前に行けずに苦労していたが、中距離でコーナーから動いて行って、長く脚を使えたのは収穫。次が阪神だとすると、1400mか1800mかどっちに使うか悩むと思うが、1800mなら上位候補だと思う。
小倉7R 3歳上500万下 注目
 7着だったナンヨープランタンについて。
7着:ナンヨープランタン 
 4コーナーで上がって行きかけたところで、外からマクられて前が詰まってしまって、その後もまともに追えない時間が長いが、ビッシリとは追われていないのに、直線半ばから凄い加速で伸びて来て、ゴール地点でもまだ加速している状態だった。体重が増えていても、太くはありませんでしたし、今が成長期という印象。これまでは鋭さはあまり感じられない馬だったが、今回の伸びを見ていると鋭さが出てきたのだと思う。スムーズなレースで最後までしっかり追えれば、このクラスは勝てそう。
7着:ナンヨープランタン 解説推奨
 4コーナーで詰まってしまってほとんど諦めているような状況から、馬が勝手に伸びて来たような7着だったという事はタイム分析の中でも話したが、最大の魅力はこの馬がルーラーシップ産駒だという事。ルーラーシップの特に牡馬、キセキやダンビュライトのように、3歳の夏に体重が増えて成長すると、鋭さが出てくる事が多く、そのパターンに入っているようにも思える。どうもコメント等を見ていると、厩舎は1600mがベストだと思っているようなので、次のレース選択がどうなるのか読みにくいが、できれば中距離に使って欲しいなぁと思う。
小倉11R 小倉日経オープン タイムE
 基準より2秒2遅い勝ちタイムだった。
6着:マサハヤドリーム 通信簿
 1番人気6着だった。メンバーと頭数を見て、コレは流石に上位に来るかもと思ったが、ペースが速くても前が残る今の小倉で、前走みたいな追い込みは難しかった。4番人気・2番人気・3番人気の決着ですから、この馬を消せば、比較的取りやすい馬券になったんじゃないだろうか。ホッとしました。

  馬券Summary
代表産駒は例外
 代表産駒は例外ですという話。アーモンドアイがオークスを勝った事でロードカナロア産駒は2000m以上もOKと思われているのか、まだ2000m以上でロードカナロア産駒が人気になる事が結構ある。産駒デビュー以来のロードカナロア産駒の2000m以上での成績というのは、先週まで54回走って3勝2着6回3着5回。これだけ。
代表産駒は例外
 特に2000m以上で上位人気に推された時の成績がよろしくなくて、1番人気から3番人気の合計で連対率が31.6%しかない。ちなみに、1番人気での1着1勝と言うのは、実はアーモンドアイのオークスで、これを除けば1番人気で負けまくっている。いきなり古い話が出てくるが、ダンシングキャップ産駒なので芝で強かったオグリキャップ、Devil's Bag産駒なのに芝で強かったタイキシャトル、エンドスウィープ産駒なのに2000m以上で強かったアドマイヤムーンなど、代表産駒と言うのは父の産駒の全体的な特徴から外れている事が多い。アーモンドアイもそう言う歴代の飛び抜けた名馬だと思われるので、アーモンドアイがロードカナロア産駒全般の特徴からは外れていると考えるべきで、アーモンドアイがオークスを勝ったからと言って、ロードカナロア産駒は距離が保つというようには考えない方が良いと思う。
解説者:
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