2018年3回京都5日目

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2018/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒3だった。さかのぼって6日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒台で東京の芝ほどではないものの、速い時計の出るコンディション。
 大きな差ではないが、さらに時計が出やすくなっていた。先週の連対馬については、12鞍中逃げ馬は1頭で先行タイプは4頭だった。こちらも差し有利の状況が続いている。ただ、今週からの後半3週はDコースが使用されるので、コースが替わって同じ傾向が続くかどうかは東京と同様何とも言えない部分がある。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜がプラス0秒3だった。ここまで6日間を振り返ると、水準かやや時計の掛かるレベルで大きな動きはない。
 こちらも雨の影響はほとんど残っておらずに、やや時計の掛かるコンディション。あと上位馬については、未勝利クラスでは前めにつけた馬が幅を利かせるが、クラスが上がると差しが届いていた。基本的には差し馬に不利にならない馬場で、ペースがそこそこ速くなれば、差しが届く。


  タイム分析
 2018/05/05 (土)  芝=-1.3  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1400 ナンゴクアイネット 牝3 未勝利 1:21.8 -0.7 --- +0.2 -0.9 C D 8.35
5R T1600 ジューンスクスク 牝3 未勝利・牝 1:35.4 +0.2 --- +1.2 -1.0 E D 8.22
6R T1400 ジュンドリーム 牝3 500万下 1:22.5 +0.6 -0.6 +0.9 -0.9 SL D 10.50
9R T2000 ハギノアレス 牡4 鴨川特H1000 2:00.0 +0.2 -0.6 +0.9 -1.3 SL D 6.56
10R T1800 サンティール 牝4 パールS1600 1:46.6 +0.6 --- +1.8 -1.2 E D 7.44
11R T2200 ステイフーリッシュ 牡3 京都新聞(G2) 2:11.0 -2.1 --- -0.7 -1.4 B C 4.24
 2018/05/05 (土)  ダ=+0.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ミスティック 牝3 未勝利・牝 1:27.3 +1.7 --- +1.5 +0.2 E E 8.88
2R D1800 サトノグリッター 牡3 未勝利 1:54.6 +0.7 --- +0.5 +0.2 D C 5.69
3R D1400 イシュトヴァーン 牡3 未勝利 1:26.1 +0.5 -0.4 -0.1 +0.2 C C 5.93
7R D1900 ウォーターレスター 牡5 500万下 1:59.3 -0.1 --- -0.3 +0.2 C C 9.15
8R D1200 タテヤマ 牡4 500万下 1:12.6 +0.7 --- +0.6 +0.1 D C 8.00
12R D1800 レッドウィズダム 牡5 1000万下 1:53.0 +1.2 -0.4 +0.6 +0.2 D D 8.19

京都1R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒5遅い勝ちタイムだった。
京都3R 3歳未勝利 注目
 前半の600mは37秒0で、ペースが遅かった分勝ち時計は平凡だが、勝ち馬の強さは際立っていたのでここで取り上げておく。
1着:イシュトヴァーン 勝ち馬注目
 1着のイシュトヴァーン。この馬、母が重賞2勝、GIでも活躍したドナウブルー。そして追い切りでは、NHKマイルCでも好走したレッドヴェイロンに先着していた。もちろん、調教の動きは目立っていたが、レースでも力を発揮した。馬なりでハナに立つと、そのまま5馬身差で勝利した。レースのラスト400mは11秒9-11秒9でまとめていますし、最後まで脚勢は衰えていなかった。休み明けで太め残りで、初めてのダートを克服して勝った点は、高く評価できますし、昇級しても上位争いになる。
2着:マースゴールド 
 2着マースゴールドは3番手からロスのないレース運びで、今回は勝った馬が強かった。次走もメンバー次第になる。
3着:ワークアンドワーク 
 3着ワークアンドワークは距離が200m伸びた事で、追走が楽になっていた。次走も1400m戦出走なら圏内。
京都5R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
京都6R 3歳500万下 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
京都7R 4歳上500万下 注目
 下級条件の1900mは時計が掛かりがちだが、このレースはBランクに近いCだったので、触れておきたいと思う。
1着:ウォーターレスター 
 1着ウォーターレスターはスタートが一息だった。結果最後方からの競馬になったが、3・4コーナー辺りから長く良い脚を使って、直線に向くと一気に差し切った。ただ、レース前半のラップが速くて、それがタイム全体を押し上げた印象。上がり600mは39秒1も掛かっていますし、展開が味方したのは確か。昇級して即通用するかとなると、疑問はある。
2着:サマーサプライズ 
 それなら2着サマーサプライズの方が評価できる。速い流れの中、2番手につけて一旦は突き放す場面も作りましたから、展開を考えればよく粘っている。こちらは次走も勝ち負け。
3着:ジャストコーズ 
 3着ジャストコーズは前走から再着用したブリンカーの効果で、反応が随分良くなっている。サマーサプライズには突き放されたが、こちらも頑張っていますし、次走も上位争い。
4着:フランドル 
 そして4着フランドルは良い位置で運んで、ラストは競り負けた。ただ、この馬の場合、今回休み明け初戦ですから、次走上積みは見込める。
6着:ネクストムーブ 
 3番人気のネクストムーブは6着だった。速い流れに巻き込まれたとは言え、最後は大きく失速していましたから、いくら何でも負けすぎだと思う。まだ、本調子にないのかなという気がする。
京都9R 鴨川特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
京都10R パールS タイムE
 基準より1秒8遅い勝ちタイムだった。
京都11R 京都新聞杯 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムで、メンバーランクはCだった。ステイフーリッシュが抜け出して重賞初制覇となった。
1着:ステイフーリッシュ 
 ステイフーリッシュは前回体重が減って力を出せなかったが、今回はプラス16キロで馬体が回復した。早めの流れを着いていって、早め先頭で押し切りましたから、時計も速いですし、ダービーでもチャンスはあると思う。
2着:アドマイヤアルバ 
 2着争いは接戦となり、内のアドマイヤアルバが外のシャルドネゴールドに先着している。アドマイヤアルバはホント長く良い脚を使った。今までは1600mから1800mに使われて来たが、今回は2200m克服しましたから、ダービーでも大きく崩れる事はないと思う。
3着:シャルドネゴールド 
 3着シャルドネゴールドは前走は先行して甘くなったが、今回は末脚を活かした。現状はこういう競馬が合っている。
4着:グローリーヴェイズ 
 一方、上位人気の3頭は揃って馬券圏内に入る事ができなかった。4着グローリーヴェイズは折り合ったが、内で完全に詰まってしまった。これは参考外の一戦と見て良い。
10着:フランツ 
 10着フランツはテンションが高くて最後方からの競馬になって、伸びもなかった。まだ本調子には欠ける印象。
17着:タニノフランケル 
 17着タニノフランケル、スタートで躓いたにしろちょっと負けすぎ。現状やっぱり速い時計の決着になると、対応できないのかなという気がする。

  馬券Summary
好調厩舎、勢い持続
 これは藤原英昭厩舎の事。何と5月6日終了時点で33勝をマークしている。これは現時点で昨年1年間の全国リーディングの18位に該当する成績。ホント驚異的な数値だと思う。ちなみに、昨年の同じ週、5月7日終了時点での勝ち星は15勝だった。出走回数は昨年が106戦で、今年が109戦なので、ほとんど同じでそんな中今年は昨年の倍以上のペースで勝っている訳なのですから、ホント凄いの一語。
好調厩舎、勢い持続
ちなみに、今年の33勝中、関西圏の本場に当たる阪神・京都での勝ち星より、それ以外の開催場での勝ち星が多いのが大きな特徴。関東圏の東京・中山、そしてローカルの中京・小倉を合わせると何と20勝もマークしている。実際先週も東京で3勝を挙げていた。昨年の同時期も実は全15勝中10勝が京都・阪神以外だったので、傾向としてはほぼ同じ。そして特徴としては左回りの底力勝負になりやすい、広いコースで強い。ですから、東京で8勝、中京で7勝勝ち星の半数近くをマークしている。今年の藤原厩舎を見ていると、ホント勝てる番組があるとピンポイントで使いに行って、きっちり結果を残しているというパターンなので、中でも東京とか中京では滅法強いですから、厩舎自体の管理馬のレベルが高いので、人気になりますから、馬券的な妙味はあまりないとは思うが、東京開催はしばらく続きますから、東京で使って来るようならより信頼度は高まると見て良いと思う。
解説者:
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