2018年1回東京8日目

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2018/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒4だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、前半2週は水準レベルだったが、後半2週の馬場差は全てマイナス0秒4だった。
 後半2週は全て良馬場発表で、前半2週よりは時計が出やすくなった。ただ、高速馬場と言う程ではなかった。また、最終週については上位馬の脚質に大きな偏りはなかった。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がプラス0秒5、日曜がプラス0秒6だった。さかのぼって、8日間の馬場差を確認しておくと、前半2週はマイナス1秒0前後で推移していたが、後半2週はプラスの数値となった。
 ダートは前半2週不良か重馬場で、脚抜きの良いコンディションだったが、後半2週は良馬場で、乾いたコンディションになって、やや時計が掛かっていた。連対馬については、大きな偏りはなかったが、緩みのないペースになれば、差し・追い込み馬が台頭していた。


  タイム分析
 2018/02/18 (日)  芝=-0.4  Dコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1600 ロンギングファロー 牡3 未勝利 1:35.5 -0.4 --- -0.1 -0.3 C C 8.69
5R T1800 ライラックカラー 牡3 新馬 1:50.2 +1.0 -1.0 +0.4 -0.4 D C 6.21
6R T2400 エスティーム 牡4 500万下 2:29.7 +2.8 -1.1 +2.2 -0.5 SL D 5.40
8R T2000 アップクォーク 牡5 1000万下 2:02.9 +2.8 -1.2 +2.0 -0.4 SL C 7.10
10R T2000 カレンラストショー 牡6 アメジH1600 2:00.7 +1.3 -1.1 +0.6 -0.4 D C 7.27
 2018/02/18 (日)  ダ=+0.6
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ヴィグラスファイア 牡3 未勝利 1:26.9 +0.7 --- +0.2 +0.5 C C 6.62
2R D2100 プレシャスリーフ 牡3 未勝利 2:17.5 +3.4 -0.8 +1.8 +0.8 SL D 7.56
3R D1400 レピアーウィット 牡3 500万下 1:25.7 +0.3 --- -0.2 +0.5 C C 9.25
7R D1300 シアーライン 牡5 500万下 1:19.0 +0.5 --- ±0 +0.5 C D 6.94
9R D1600 スマハマ 牡3 ヒヤシン 1:38.5 +0.8 --- +0.2 +0.6 C C 6.31
11R D1600 ノンコノユメ セ6 フェブラ(G1) 1:36.0 +0.7 --- +0.1 +0.6 C B 4.43
12R D1400 ターゲリート 牡5 大島特別1000 1:25.7 +1.5 --- +1.0 +0.5 E C 7.80

東京2R 3歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く補正しきれず、スローの扱いとする。
東京6R 4歳上500万下 タイムSL
 前半・中盤が遅く補正しきれず、スローの扱いとする。
東京8R 4歳上1000万下 タイムSL
 前半・中盤が遅く補正しきれず、スローの扱いとする。
東京9R ヒヤシンスS 注目
 ケンタッキーダービー出走馬の選定ポイントシリーズに選ばれている3歳オープンだが、フェブラリーS当日の名物レース。個人的にはそろそろこのレース、重賞になっても良いんじゃないかと思っているが、今年は傑出馬不在で、単勝オッズ1桁台が5頭。人気が割れた。そんな中勝ったのは1番人気のスマハマ。
1着:スマハマ 
 ここ2戦の勝ち方が鮮やかでしたし、前走で今回2番人気となったグレートタイムを敗っている。単勝3.7倍はむしろ美味しかったと言えるかもしれない。ここ2戦逃げ切りだったが、今回は2番手追走。しかし余裕十分で、直線先頭に躍り出ると後続を寄せ付けない圧勝だった。今後もこういうレースができるなら、3歳ダート王者の座に最も近い存在だろう。どういうローテを歩むかにも注目したい。
2着:タイキフェルヴール 
 2着は9番人気タイキフェルヴール。前走が芝の京成杯だったためか、あるいは500万下が辛勝だったせいか人気がなかったが、ダートに限れば2戦2勝。未勝利戦では後に勝ち上がったゴッドスパロウを9馬身千切っている。直線で外に出すのに手間取りながら、外に出ると矢のような伸び。上がり600m最速36秒3で、突っ込んできた脚は見所があった。
3着:ルッジェーロ 
 3着ルッジェーロは10番人気。2ヶ月半ぶりだったが、ダート1戦1勝。前走カトレア賞を勝っており、この馬も実績の割に人気が無かったと言えるかもしれない。
4着:グレートタイム 
 4着グレートタイムは前回の放送で、次走上位候補に挙げたが、まさか連闘でここに使ってくるとは思わなかった。それでも2番人気に推されてよく追い込んだが、クビ差3着に届かず4着。この臨戦過程ならよく頑張ったと言えると思う。次走以降期待したい。
東京11R フェブラリーS GI
 スタート、ノンコノユメ・ゴールドドリームもちょっと遅めだった。ニシケンモノノフが最内枠を主張して逃げて、3頭が追いかけ前半600m34秒1と昨年が34秒0だったが、馬場差で言うと昨年より0秒5時計が掛かる馬場でありながら、昨年とほぼ同じ速いラップ。前に居た4頭は当然苦しくなって、残り300mで脱落。最後は出遅れ気味の2頭を含んで、中団から後方に位置した3頭のマッチレースになった。これは最後の直線見応えあった。
 タイムランクがC・メンバーランクはBだった。
1着:ノンコノユメ 
 ノンコノユメが見事JRAのGI初制覇を果たした。また、フェブラリーSをセン馬が勝ったのは初めて。
 ノンコノユメ、セン馬になってからしばらく馬体減もあって、3着以内が無くて苦しんだ印象があった。ただ、そう大きくは負けていなかった。前走根岸Sから去勢前の体重に戻ってレコード勝ちで、勢いを勝ってついにJDD以来中央で初のGIを勝った。苦しんだだけにこの勝利は祝福したい。
内田博幸騎手いや、もうありがたいです。本当に。本当に厩舎のスタッフの皆さんや調教師の先生が一生懸命頑張ってくれたおかげで、度台はしっかり作れて後は自分がどう乗るかで、結果が出て良かった。本当に応援してくれるファンの皆さんありがとうございました。
ちょっと離されてしまったので、できるだけあまり離されないように行きたいなと思って、本当に馬が力を振り絞って走ってくれたと思う。
久しぶり…なかなかそう簡単に勝てるモノではないが、本当にコツコツ頑張っていれば、こうやって大きなレースを勝てる日が来るという事を、こうやって証明できたかな思っている。
2着:ゴールドドリーム 
 1番人気のゴールドドリームはクビ差の2着。惜しくも連覇達成とはならなかった。
残り300mではほぼ勝ったと鞍上もファンも思ったんじゃないかと思うが、終わってみれば仕掛けが少し早かったのかもしれないが、ノンコノユメがあれだけの末脚を使うっていうのは、ちょっとみんなわからなかったんじゃないかと思う。残念なレースだが、底力は十分見せてくれたと思う。
==Rムーア騎手==
スタートは相変わらずだったが、馬は良くなっていた。周りに力差のある馬がいて、それを捌こうとして早めに動かざるを得ない形になってしまった。その分最後は甘くなった。
3着:インカンテーション 
 ゴールドドリームにクビ差の3着がインカンテーションだった。
8歳になっても衰えない末脚、本当に魅力がある。どうもただ、地方の馬場はあんまり合っていないようで、武蔵野S勝ったのに6番人気というのは、やや低評価だったのかもしれない。
4着:サンライズノヴァ 
 4着サンライズノヴァ。直線で後ろからゴールドドリームとノンコノユメに差されて置いて行かれてしまった。現時点ではちょっと力不足かもしれないが、今後に期待したいところ。
5着:レッツゴードンキ 
 5着レッツゴードンキ、直線で馬群突いて鋭く伸びて、内でかなり見せ場を作った。明らかにダート走ると思う。もう少し短い距離なら重賞もあるんじゃないだろうか。
12着:テイエムジンソク 
 12着だったテイエムジンソクだが、今回はハイペースに巻き込まれて脚が溜まらないような感じになった。現状ではちょっと芝スタートとか、コーナー2つの競馬には課題があるのかもしれないが、今後克服を期待したいと思う。
東京12R 大島特別 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。

  馬券Summary
前走・中京芝出走馬の狙いを検証する
 2回前の放送のこの馬券Summaryで、前走2017年4回中京もしくは今年1回中京の芝を使って、「4コーナー5番手以内で9着以内だった馬」が次走芝のレースを使って来た時が狙いではないかという仮説を立てた。その結果、先ほど小倉のタイム分析で挙げた、大牟田特別のように1・2着馬が該当馬で、馬連の穴馬券が出るなど、なかなか結果出ている。しかし、よくよく検証して見ると、実は10着以下の馬でも馬券に結構絡んでいる。また、前走10着以下ですから、これが穴になる。例を挙げる。2/10小倉初日7R4歳以上500万下の芝1200m。前走中京芝1400mで逃げて17着だったタケデンサンダーが今度は9番人気で逃げて2着。1番人気シエルブランとの馬連は5,390円ついた。そして代替開催の13日9R巌流島特別では、前走中京芝で前へ行って10着だったハルクが勝ち、同じく12着だったトーセンアルバータが3着と。1着・3着のワイドでも4,170円ついている。この他この2週間の小倉芝コースにおいて、前走中京芝で4コーナー5番手以内・9着以内だが、4勝2着5回3着1回。単勝回収率109%、複勝回収率68%。単勝は100%行ったがもう一つ。前走中京芝で4コーナー5番手以内・10着以下、これがなんと2勝2着2回3着3回。単勝回収率は147%、複勝回収率が205%という結果が出た。10着以下なので、みんな人気がない。それでこんなに来ますから。明らかに前走着順が悪かった馬の方が良いですから、従ってこの後2週の小倉芝コースでは、「前走中京芝で4コーナー5番手以内でも着順は限定せずに、全て狙う」事にしたい。
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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