2018年1回函館4日目

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2018/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒5だった。ここまで4日間の芝の馬場差を確認しておくと、マイナス1秒6かマイナス1秒5でほとんど変わりが無い。
 週半ば、土曜の夜にも雨は降ったが、その影響はほとんどなくて、速い時計の出るコンディションで安定している。勝ち馬の脚質については、目立った偏りはないが、連対馬という事では差し馬が優勢だった。なお、今週で1回開催は終わるが、来週まではこのままAコースが使用される。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土日ともにマイナス0秒1だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、マイナス0秒2かマイナス0秒1でほとんど変わりは無い。
 水準に近いレベルで、時計の出方はほとんど同じ。差し馬がダメという事はないが、前めにつけた馬、内を回った馬が優勢だった。


  タイム分析
 2018/06/24 (日)  芝=-1.5  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 イイゾ 牝3 未勝利・牝 1:09.1 -0.8 --- +0.1 -0.9 C D 7.53
4R T1200 ニシノオトコマサリ 牝3 未勝利 1:09.2 -0.7 --- +0.2 -0.9 C D 8.53
5R T1200 アスターペガサス 牡2 新馬 1:10.0 -0.7 --- +0.2 -0.9 C C 4.57
6R T2000 アスタービーナス 牝3 未勝利 2:00.6 -1.6 -0.5 -0.6 -1.5 B D 6.07
8R T1200 アポロリュウセイ 牡5 500万下 1:08.8 -0.6 --- +0.3 -0.9 D D 9.53
10R T1800 プレイヤーサムソン 牡5 奥尻特別500 1:48.5 ±0 -0.7 +0.7 -1.4 D D 6.67
11R T1200 クリーンファンキー 牝5 UHBH1000 1:08.1 -0.9 --- ±0 -0.9 C D 8.56
 2018/06/24 (日)  ダ=-0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1000 ペイシャディア 牝3 未勝利 0:59.9 ±0 --- +0.1 -0.1 C D 9.18
3R D1700 サンローレンス 牝3 未勝利 1:48.0 +0.4 --- +0.5 -0.1 D D 5.86
7R D1700 フリーフリッカー 牡4 500万下 1:46.7 +0.3 --- +0.4 -0.1 D D 8.09
9R D1700 リアンヴェリテ 牡4 500万下 1:44.9 -1.5 --- -1.4 -0.1 A D 5.33
12R D1700 ウェスタールンド セ6 津軽海峡1000 1:45.0 -0.6 --- -0.5 -0.1 B C 7.15

函館5R 2歳新馬 注目
 勝ったアスターペガサスを取り上げる。
1着:アスターペガサス 
 外国産馬で、父は今年死んだGiant's Causeway。タイムランク・メンバーランクともCになるが、このレースは35秒0+35秒0=1分10秒0という前後半の600mが全く同じラップになっている。この流れを好位から抜け出した勝ち方は非常に良くて、どんなレースでもできる可能性を示唆している。2馬身半差の着差からもタイム以上の評価をしておきたい。
函館6R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。5戦続けて馬券圏内に入っていたアスタービーナスが、今回は断然の支持に応えた。
1着:アスタービーナス 
 アスタービーナスはペース補正0秒5が入ってBランクとなったが、着差以上に強い勝利だった。輸送競馬では390キロ台の体重になってしまうきゃしゃな牝馬ですから、いかにも滞在競馬向き。昇級すると減量騎手起用も1つの手だと思う。
2着:オテンバキッズ 
 2着のオテンバキッズはよく詰め寄っている。あの位置から上がり600m最速を使えたのは収穫だと思う。こちらも滞在競馬の上乗せ分があったのではないだろうか。
3着:インペリオーソ 
 3着のインペリオーソ、12番人気でノーマークの逃げになった。ペース補正が入っているように緩やかなペースでしたから、展開利があったと考えている。
函館9R 3歳上500万下 タイムA
 基準より1秒4速い勝ちタイムだった。リアンヴェリテが最内枠から先手を取って直線に入った。2番手にいたライジングドラゴンは着いていく事ができず、変わって内からフォルツァエフ、外からアポロリベリオンが上がって来るが、リアンヴェリテが2秒3もの差をつけて逃げ切った。2着争いではアポロリベリオンが先着している。
1着:リアンヴェリテ 
 リアンヴェリテが降級して圧勝した。リアンヴェリテ、降級馬だが、500万下勝ちは笠松の交流競走で、2桁着順が過去に5回もあるムラ馬。今回はハナを切って、気の悪さを出さなかったが、嫌気をさすと止めてしまうので、非常に取り扱いが難しい。Aランクでも過信は禁物だろう。
2着:アポロリベリオン 
 2着のアポロリベリオンは勝ち馬から大差。完全タイム差はプラス0秒9ですから、着順ほどの価値は見いだせない。
3着:フォルツァエフ 
 3着のフォルツァエフ、これも2着アポロリベリオンと同じ事が言える。タイム的に言うと、3歳未勝利に毛の生えた程度に近いレベル。
5着:タピゾー 
 一方1番人気のタピゾーは5着だった。全く自分のレースができなかった。連闘も敗因の1つかもしれない。敗因は何であれ、これは参考外の一戦。
函館12R 津軽海峡特別 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムだった。
1着:ウェスタールンド 勝ち馬注目
 1年5ヶ月ぶりの実戦だったウェスタールンドが勝った。ウェスタールンドの全姉ミクロコスモスだが、今年のダービー3着馬コズミックフォースの母。今回はおよそ1年5ヶ月ぶりの実戦で、初めてのダートですから、能力の高さ、そしてダート適性の高さ以外の何物でも無い勝利。昇級してどんなレースをするか注目したい。
2着:サトノプライム 
 2着サトノプライムは降級馬だった。一言で言って相手が悪かったが、近走にはない機動力を見せている。
3着:エンクエントロス 
 3着のエンクエントロスは2着馬の動きに合わせて一緒に動いたのが良かったと思う。切れる脚がありませんから、こんな性質のレースが合う。ただ、次走もこう上手く行くとは限らないので、信頼はおけない。
6着:サウスザスナイパー 
 1番人気のサウスザスナイパーは6着だった。早めにマクって来られる展開で、この形で先を越されると、巻き返す術はない。ワンペースの先行馬のモロさが出たと言って良いと思う。

  馬券Summary
函館開幕週芝1200mの渋滞
 まず最初に先々週行われた函館スプリントSの直線の攻防をご覧下さい。インコースの馬によく注意して見ていてください。9着のダイアナヘイロー、12着のノボバカラ、14着のジューヌエコールの進路、これが塞がってしまった。こうした光景は今の競馬では日常茶飯事で、この手の不利を受けた馬、もちろん自業自得というケースも多いが、そうした馬を次走以降に狙うという手法は、極めて有効。今の時代ではこれはオーソドックスな狙いだが、復習という意味を兼ねて、注目してください。函館も2週目に入ると、案外芝の1200mもバラけて、外差しも決まり始めたが、やはりこの開幕週、インの渋滞は多かったように思う。そこでちょっとリストを作成してみた。
函館開幕週芝1200mの渋滞
 1日目8R10着バーミーブリーズ・12着ウインヒストリオン・14着ニシノアスカ
 1日目12R10着ロイヤルメジャー・13着ウィズ・15着ショウナンアヴィド
 2日目11R9着ダイアナヘイロー・12着ノボバカラ・14着ジューヌエコール
この辺が直線でちょっと前が塞がっている。この中で初日11Rで10着だったロイヤルメジャーは先週連闘で使って3着に巻き返している。こうしたケースは、他の馬でも十分あり得る訳で、リストに載っている馬はチェックして欲しいと思う。
解説者:
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