2018年1回阪神3日目

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  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒0だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒0。
 先週水曜から木曜にかけて雨が降ったが、土曜には完全に乾いていて、馬場差も1週目と同じだった。速いタイムが出るコンディションではあるが、内を通る先行馬が有利という訳ではないというのも1週目と同じだった。この後2回阪神の1週目までAコースを使用するが、雨の影響がなければ一気に時計が掛かるようにはならないと思う。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒4だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、マイナス0秒4かマイナス0秒5で芝ほどではないが、大きな動きはない。
 水曜から木曜にかけて雨が降り、土曜の朝に良馬場となったが、1週目と比べれば水分を含んでいて、少しだけ高速化した。日曜も完全に乾いていた訳ではないが、土曜よりは乾いており、1週目と同じ馬場差に戻った。近年の阪神ダートは良馬場でもこのぐらいの馬場差が多く、標準の馬場だったと言える。


  タイム分析
 2018/03/03 (土)  芝=-1.0  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
6R T1800 レッドヴェイロン 牡3 未勝利 1:46.5 -1.9 -0.5 -1.5 -0.9 A C 7.36
7R T1400 ピースユニヴァース 牡3 500万下 1:21.9 -0.3 --- +0.4 -0.7 D C 8.54
9R T2000 スティッフェリオ 牡4 千里山特1000 1:59.9 -0.3 --- +0.7 -1.0 D C 3.89
11R T1600 ラッキーライラック 牝3 チューリ(G2) 1:33.4 -0.8 -0.3 -0.3 -0.8 C B 5.20
12R T1200 サフランハート 牡5 1000万下 1:08.5 -0.4 --- +0.2 -0.6 C D 7.31
 2018/03/03 (土)  ダ=-0.5
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 グアン 牝3 未勝利・牝 1:54.8 +0.2 --- +0.7 -0.5 D D 6.75
2R D1400 クリスエステソーロ 牡3 未勝利 1:25.9 -0.2 --- +0.2 -0.4 C D 7.25
3R D1800 ヒロノライデン 牡3 未勝利 1:55.3 +0.7 -0.6 +0.6 -0.5 D D 8.55
5R D1800 ヒラボクラターシュ 牡3 新馬 1:55.2 +0.3 --- +0.8 -0.5 D C 8.38
8R D1800 フォレストタウン 牡4 500万下 1:53.2 +0.1 --- +0.6 -0.5 D D 7.80
10R D1400 テーオーヘリオス 牡6 播磨S1600 1:23.5 ±0 --- +0.4 -0.4 D C 5.71

阪神6R 3歳未勝利 タイムA
 基準より1秒5速い勝ちタイムだった。レッドヴェイロンが今回は最内枠からハナを奪って、そのまま直線でも先頭にいる。外からインターセクションが上がって来ると、レッドヴェイロンはもう一伸びして突き放し、差を広げて行った。ラストは抑えられていたが、それでも5馬身差の勝利。2着争いはバイマイサイドが追い上げたが、インターセクションがアタマ差先着。
1着:レッドヴェイロン 勝ち馬注目
 レッドヴェイロンが単勝1.2倍の支持に応えて勝った。中盤でペースが緩んで、ペース補正マイナス0秒5なので逃げ切ったレッドヴェイロンの完全タイム差は割引が必要だが、ペース補正を抜いてもマイナス1秒0でAランクに相当。つまり、文句なしの好タイムだった。今回逃げて好タイムを叩き出したとは言え、逃げなければダメというタイプでは無い事は過去の成績が示している通り。次走昇級しても有望。
2着:インターセクション 
 5馬身差の2着インターセクション、そして3着のバイマイサイドもかなり優秀なタイム。
3着:バイマイサイド 解説推奨
 5馬身差の2着インターセクション、そして3着のバイマイサイドもかなり優秀なタイム。特にバイマイサイドはここがデビュー戦だっただけに、次走は楽しみ。スタートが早くなかった事を含めて、次走は上積みがありそうですし、直線は一旦離れた2着馬を再び追い詰めた脚も良かったと思う。

 今回がデビュー戦だった。芝の新馬戦がなくなったので、デビュー戦が未勝利戦となったがいきなりAランクのレースで好走。自身の完全タイム差もマイナス0秒7とBランク相当で、スタートが遅かった事、直線であまり反応が良くなかったのに、最後は鋭く伸びている事から使っての上積みもかなり見込める。デビューが遅くなった馬というのは、体質に弱さがあったりして、デビュー戦で好走した場合の2戦目がちょっと危なっかしかったりするが、この馬に関しては、今回そんな力を出し切っていないようなレース内容だったので、その反動が出るといった心配はなさそうだと思う。
阪神11R チューリップ賞 重賞
 タイムランクはC・メンバーランクはBだった。サヤカチャン・カレンシリエージョが後続をやや離して先行して行った。バラバラの隊列になっていたがペースは遅くて800m通過は47秒5。この先頭のラップは阪神JFより少し速かったが、離れた3番手以降は超スローペースだった。阪神外周りの牝馬限定戦らしい切れ味勝負になった。離れた3番手から徐々に差を詰めたラッキーライラックは直線で楽な手応えのまま先頭に立つと、最後はビシビシと追って押し切った。このラッキーライラックのすぐ後ろで進めていた2頭の2着争いは、マウレアがクビ差リリーノーブルを抑えて競り勝った。阪神JFの上位馬が順当に上位に入った。
1着:ラッキーライラック 
 2歳時に3戦3勝で昨年の最優秀2歳牝馬に選ばれたラッキーライラックが桜花賞へ向けて前哨戦を完勝した。ラッキーライラックは完璧な競馬で勝ち切ったが、トライアルでこういう勝ち方をして良いのかなという疑問はちょっと感じる。とは言え、阪神JFの2着馬・3着馬を完全に封じていて、この組との勝負付けは済んだという印象。あとはまだ対戦していないアーモンドアイなどとの力関係がどうなのかだと思う。
2着:マウレア 
 2着争いは接戦で内のマウレアが外のリリーノーブルにクビ差で先着した。暮れの阪神JFの上位3頭が3着までを占め、桜花賞への優先出走権を獲得した。2着のマウレアは1番人気で5着だったクイーンCから巻き返して来たが、良くも悪くも典型的なディープインパクト産駒という印象。と言うのは、スローの阪神JFやチューリップ賞ではよく伸びるが、クイーンCのように速い流れを追いかけると脚を溜められないという事。桜花賞も今回のようなスローなら上位可能だと思うが、ペースが速くなると怪しさはあると思う。
3着:リリーノーブル 
 3着のリリーノーブルはどちらかと言えばパワータイプのはずで、ここまで速い上がりを要求されると伸び負けするのは仕方ない。ペースが速くなったりして底力勝負になれば、もっと走れると思う。
4着:サラキア 
 4着のサラキアが予想通りと言うか、今回も出遅れた。それでも直線でもっと伸びるかと思っていたが、まぁ2戦目の重賞でこれぐらい走れれば上出来だと思う。素質は高い。

  馬券Summary
中京ダート1400mは差しが決まりやすい
 今週から中京が始まるので、中京関連をという事で中京のダートについて。今の中京コースは直線が長くて差しが決まりやすいというイメージがあると思う。実際、それは間違いではなくて例えばダート1800mの各コースで4コーナー3番手以内の馬の成績というのを比べると、連対率が最も高いのは京都で、最も低いのが中京。ただし、そんなに大きな差はない。
中京ダート1400mは差しが決まりやすい
 しかし中京のダートでも1400mは明らかに差しが決まりやすい。中京ダートの他の距離は4コーナー3番手以内の馬の連対率が30%を超えているが、1400mは26%。また、他の競馬場のダート1400mと比べても連対率は低い。この表では東京と同じになっているが、小数点以下2桁まで行くと中京の方が低い。中京ダート1400mは差しが決まりやすいコースだという事を知っていても、実は中京ダート1400mの馬券を買う上でそれほど役には立たず、中京ダート1400mで先行して失速した馬の次走の方が狙い目としやすいが、阪神や京都のダート1400mで先行して好走した馬が、中京ダート1400mに出てきたら少しは疑う必要があるという感じ。
解説者:
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