2018年2回中山1日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒4だった。
 Cコースを使用していた1回中山から仮柵を外して今開催Aコースだが、その内側が開いたからと言って、1回開催と比べ、それほど高速化はしなかった。さらに先週木曜日から金曜日にかけて雨が降ったが、その影響は小さく、普通の良馬場だとこのぐらいのタイムが出る馬場なんだと思う。2回中山開催のうちは雨の影響が無ければ先週ぐらいの馬場で推移すると思う。ただし、3回中山に入ると芝が生長して、速い時計が出やすくなる、高速化して行くのが例年の傾向なので、その点には注意したいところ。仮柵を外したとは言っても、内が極端に良いコンディションという馬場ではなく、馬場の中程を通る差し馬の好走も多かった。春の中山の連続開催は次の3回中山1週目までの5週はAコースが使用される。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒7。1200m対象の数値は土日ともにプラス0秒3だった。
 木曜から金曜にかけて雨が降ったが、1回中山とは違い凍結防止剤が入っていないので、乾くのが早く、土曜日には既に良馬場になっていた。土日とも乾いた良馬場で、時計は掛かっていた。パワー勝負の馬場で、大型馬の好走が多くまだ冬のダートというイメージ。雨の影響がなければしばらくは、こんな感じの馬場でしょうから、引き続き大型馬は要チェックとなる。


  タイム分析
 2018/02/24 (土)  芝=-0.4  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1800 ヒシヴィクトリー 牡3 未勝利 1:49.9 +0.2 -0.7 -0.1 -0.4 C D 6.67
6R T2000 ルーモス 牝3 新馬 2:05.5 +2.3 -0.9 +1.8 -0.4 SL C 11.73
9R T2200 ロサグラウカ 牝3 水仙賞500 2:15.4 +0.3 -0.9 -0.2 -0.4 C C 5.89
10R T1800 ベアインマインド 牝5 富里特H1000 1:49.8 +1.9 -0.9 +1.4 -0.4 SL D 7.07
11R T1200 レジーナフォルテ 牝4 アクアH1600 1:08.3 -0.1 --- +0.1 -0.2 C D 6.85
 2018/02/24 (土)  ダ=+0.7 / 1200m=+0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 グラスルーナ 牝3 未勝利・牝 1:13.3 +0.4 --- +0.1 +0.3 C D 8.20
2R D1800 シャイニーロケット 牡3 未勝利 1:56.6 +0.9 --- +0.2 +0.7 C D 7.00
3R D1200 ノボマハロ 牡3 未勝利 1:12.7 -0.2 --- -0.5 +0.3 B D 8.40
7R D1800 クレディブル 牡3 500万下 1:56.3 +1.6 --- +0.9 +0.7 E C 9.69
8R D1200 メンデンホール 牝5 500万下 1:12.4 +0.5 --- +0.2 +0.3 C D 7.75
12R D1800 クリノライメイ 牡4 1000万下 1:54.0 +0.8 --- +0.1 +0.7 C D 8.33

中山3R 3歳未勝利 タイムB
 このレースの勝ちタイムは当開催3歳未勝利クラスの基準タイムより0秒2速く、1200m対象の馬場差がプラス0秒3だった事を踏まえると、 -0.2-(+0.3)=-0.5 で基準より0秒5速い勝ちタイムとなる。まずはスタート。セイウングラッパ・ディアバビアナなど、内めで遅れた馬が多く、7番のノボマハロも序盤は後ろの位置になった。直線にはディアバビアナが先頭で入るが、外からラフカディオが交わして行く。さらに外ノボマハロが伸びて抜け出して1着となった。2着がラフカディオ、ケイアイテディもディアバビアナを交わして3着に入った。
1着:ノボマハロ 
 ノボマハロが2走目で一変した。ノボマハロは出遅れて後ろからになって、さらに前半は砂をかぶって嫌がっていたが、途中から行き脚がついた。そこから追い上げるのに脚を使っていたが、しっかり伸びて差し切った。前が止まっているという展開ではないだけに、高く評価できる内容だが、新馬戦も出遅れて砂を被って嫌がっていた。とりあえず、出遅れ癖が治まらないと上のクラスでも好勝負になるとは言えない。
2着:ラフカディオ 番組注目馬
 2着のラフカディオは好位追走から逃げ馬を地力で負かしに行って後ろから差されてしまったという内容で、力は見せている。次走はチャンスだと思う。
3着:ケイアイテディ 
 3着のケイアイテディは伸びを欠いたという印象だが、直線に入っても右手前のままだった。それが伸びを欠いた原因だろう。手前をスムーズに変えるようになれば、勝ち上がれそう。
4着:ディアバビアナ 
 1番人気のディアバビアナは4着だった。内枠から最終的にはスムーズに逃げていて、ペースは遅くは無かったが、展開不利という程ではなかった。この馬の戦績を見ると、このレベルの勝ちタイムになってしまうと厳しいという事だと思う。
中山6R 3歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
中山7R 3歳500万下 注目
 8着だった番組注目馬のアルクトス。
 基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。
8着:アルクトス 
 内枠から無理なく先行したが3コーナー手前で外から2頭がマクって来て、そのポジションを確保するために内で突っ張って、そこで脚を使ってしまった。マクって来た2頭の内1頭が3着に残っているので、こちらの8着という結果は物足りないのは確かだが、後ろから満を持してマクって来るのと、マクられたところで急にペースアップするのでは、負担が違う。また、ダートの不良馬場しか走った事がなかったので、時計の掛かる良馬場で踏ん張りきれなかったという面もあるかもしれない。いずれにしてもEランクのレースで8着という結果が、この馬の能力ではないので、見捨てない方が良いと思う。
中山10R 富里特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
中山11R アクアマリンS 注目
 3着のアッラサルーテについて。
3着:アッラサルーテ 
 前が塞がっている訳ではないのに、伸び負けしているようにしか見えないが、この馬の弱点は瞬間的な加速力がそれほど無いことで、そのためかつてはスローペースの先行でよく凡走していた。そういうタイプなので、今回のように内に包まれた体制から直線残り200mを切って仕掛けていると間に合わない。また、苦手な上がり勝負になりにくいという意味では1200mが合っているかもしれないが、根本的なスプリント能力はそんなに高くないので、1400mか1600mの方が本当は合っていると思う。中山なら1600mで見直したい。

  馬券Summary
阪神ダートは外枠有利
 このタイトルで結論を言ってしまっているが、阪神ダートはだいたい外枠が有利。その主な原因は全てのコーナーがキツいという事。おむすび型をしているので、1コーナーから2コーナーにかけては小さいコーナーが連続で続いて、さらに4コーナーで90度以上回るので、内が窮屈になりやすい。芝・ダート両方、コースが改修された2006年より前は、3コーナーが今より鋭角だったので、距離を問わずかなり外枠有利だったが、3コーナーが緩くなった2006年以降は1200mと1800mは極端に外枠有利では無くなった。
阪神ダートは外枠有利
しかし芝からのスタートでなおかつ最初のコーナーまでが長い1400mと2000mは依然として外枠有利。2000mに関してはサンプルがそう多くない上に先週の仁川Sが枠連1-1なので、枠順が最終決断の決め手になるという程ではないが、1400mはズーッと前からかなり外枠有利なので、枠順を気にすべきコース。かつてプロキオンSとかシリウスSが阪神ダート1400mで行われていたが、これがほとんど外枠同士の組み合わせになっていて、重賞23回やって1枠が1勝、2枠が2勝、3枠が1勝だった。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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