2018年2回小倉1日目

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  馬場コメント
 開幕週の小倉は土曜・月曜の開催予定だったが、月曜が積雪のために中止となり火曜に代替競馬が行われた。芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒8からマイナス0秒1へと変動、火曜がマイナス0秒4だった。
 昨年9月以来の開催で基本的に土曜芝のコンディションは良く、2000m換算の馬場差マイナス0秒8でスタートしたが、雨が降り続いて後になる程時計が掛かって行った。代替競馬の火曜は終日稍重で、馬場発表は土曜と同じだったが、土曜終盤と比べれば時計は出やすくなって行った。連対馬については、土曜前半は逃げ馬の粘りが目に付いたが、後半は雨の影響もあったのか、差し馬が上位進出するようになった。そして火曜は大きな偏りは見られなかったが、内めの3分どころまでの辺りを通った馬が優勢だった。なお、今週まではAコースが使用されて、後半2週はBコースが使用される。
 先週土曜の馬場差1700m対象の数値はプラス0秒9からプラス0秒2への変動、火曜はマイナス0秒1だった。
 土曜朝プラス0秒9の馬場差だったが、雨が降り続き、後になる程時計は出やすくなって水準レベルに近づいた。そして火曜は土曜終盤と比べて時計が出やすくなり、マイナスゾーンになったが、脚抜きが良いという程ではなかった。連対馬については、土曜は前めに位置した馬の粘り込みが多く、8レースまでの4鞍は逃げ・先行馬がほとんどだった。対して火曜は先行馬の連対が1頭だけだったが、これはまぁペースの影響もあった。


  タイム分析
 2018/02/10 (土)  芝=-0.8 → -0.1  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1200 イッツマイターン 牡3 未勝利 1:08.6 -0.7 --- -0.2 -0.5 C D 8.67
4R T2000 レイエスプランドル 牡3 未勝利 2:01.5 +0.2 --- +0.9 -0.7 E D 8.69
6R T1800 ダンツペンダント 牝5 500万下・牝 1:48.7 +1.6 -0.6 +1.5 -0.5 SL D 8.00
7R T1200 シエルブラン 牝4 500万下 1:08.8 +0.3 --- +0.5 -0.2 D D 9.22
9R T2000 エポカドーロ 牡3 あすなろ500 2:00.8 +0.4 -0.8 -0.1 -0.3 C D 8.00
10R T1800 エルビッシュ 牝5 脊振山特500 1:47.9 +0.8 --- +1.0 -0.2 E C 6.25
11R T1200 ネオフレグランス 牝4 帆柱山特1000 1:08.8 +0.7 --- +0.8 -0.1 E D 10.13
 2018/02/10 (土)  ダ=+0.9 → +0.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1700 デルマカシャーサ 牝3 未勝利・牝 1:48.5 +1.7 --- +0.8 +0.9 D D 8.07
2R D1000 アウトバーン 牡3 未勝利 0:59.9 +0.7 --- +0.2 +0.5 C D 9.71
5R D1000 セイウンストリーム 牡4 500万下 0:58.8 +0.4 --- ±0 +0.4 C D 8.23
8R D1700 アオイテソーロ 牝4 500万下・牝 1:47.6 +2.4 --- +2.0 +0.4 E D 8.50
12R D1700 レッドウィズダム 牡5 500万下 1:45.3 +0.1 --- -0.1 +0.2 C D 6.44

小倉4R 3歳未勝利 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。
小倉5R 4歳上500万下 注目
1着:セイウンストリーム 
 1着セイウンストリームは前走およそ10ヶ月ぶりで10着。休み明けも堪えたが、先手を取れなかったのも響いたと思う。今回は距離短縮し、減量騎手で負担重量が2キロ減。スンナリ先手を取れた事で行きっぷりも違った。2番手を進んだブランシュとの一騎討ちになったが、先手必勝が功を奏したという印象。昇級即通用は難しいと思うが、クラス慣れすれば勝ち負けしてくるのではないだろうか。
2着:ブランシュ 
 2着ブランシュは藤田菜七子騎手騎乗。7番人気だったが、3ヶ月ぶりの前走を使って調子が上向いていましたし、得意の1000mに戻ったのも良かったでしょう。小倉開催でもう一回使えれば勝ち上がりもあるのではないでしょうか。
小倉8R 4歳上500万下・牝 タイムE
 基準より2秒0遅い勝ちタイムだった。
小倉9R あすなろ賞 注目
 エポカドーロが逃げ切って2勝目を挙げた。なお、2着以降はちょっと離されすぎで、狙いは立たない。
1着:エポカドーロ 勝ち馬注目
 前半早めに行って、600m通過からスローに落とし、残り600mから突き放すと。道中外からラスエモーショネスに競り駆けられたが、全く問題にせず馬也で逃げて、直線では離す一方と、2番手争いとなってしまう強い競馬だった。エポカドーロの母ダイワパッションはフェアリーSとフィリーズレビューを連勝した早熟血統。父オルフェーヴルは今のところ勝ち上がり率は良くないが、勝ち馬11頭の中からラッキーライラック、ロックディスタウンと2頭の重賞勝ち馬を出している。以上2頭牝馬だが、エポカドーロが初めて牡馬で2勝目を挙げた。まだまだ底を見せていませんし、次走重賞で逃がしたらひょっとしたら面白い存在になるのではないかと期待したい。
小倉10R 脊振山特別 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムだった。
小倉11R 帆柱山特別 タイムE
 基準より0秒8遅い勝ちタイムだった。

  馬券Summary
東京ダート1600m以上の検証
 「まりなるトリオトライフェクタ」で1回東京ダート1600m以上は前走から中9週以上の休み明けを狙った方が良いよというアドバイスをさせてもらったが、この条件、実際に良く好走している。去年が良かったので、これを挙げたが今年も本当に良い。初日から4日目まで、新馬戦・未勝利戦を除く東京ダートマイル以上は7鞍行われたが、そのうち5鞍で「前走から中9週以上の馬」が勝って、2着3回3着3回。単勝回収率146%、複勝回収率は84%だった。その内容も4日目のダート2100m金蹄Sを8番人気クラシックメタルが1着。3日目12Rの1600mでは5番人気トレンドラインが勝って、7番人気ディアコンチェルトが2着、3番人気ジェイケイライアンが3着。2日目6Rの2100mは5番人気キングリオ、7番人気グランドバローズで決まるなど、穴馬券がかなり出ている。他、人気ではあったが初日8Rを勝ったネイビーブルーも休み明けだった。
今挙げた中の多くは、昨年秋の東京以来だった。東京ダート1600mや2100mというのは、やっぱり適性があるかないかが大きいと思われる。合わない中山を年末年始で使って疲れた馬よりも、東京を求めて休んでいた馬の方が好走する確率は高いのかなと。これは今後も覚えておいた方が良いのかと思う。今週もだが、次回以降の東京でも使えるセオリーではないかと思っている。是非使って下さい。
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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