2018年4回京都4日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒1だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値で土日ともに良馬場で行われた先週はマイナス1秒台に戻った。
 1週目より乾いた馬場で、同じAコース使用と言っても開催初日の序盤と同レベルの速い時計の出るレベルだった。ただ、超のつく高速馬場という程ではなかった。連対馬の脚質に偏りはなく、補正の入ったレースが多いように、緩やかなペースのレースが多かった。しかし、差し馬も届いていた。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がマイナス0秒2だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値だが、終日良馬場で行われた3日目以降は水準に近いレベルになっている。
 開催3日目と同じく水準に近い馬場。秋の連続開催京都ダートが良馬場で行われる際は、マイナス0秒2・0秒3辺りが標準になるのかもしれない。連対馬の脚質を見ると、京都としては差し馬が多く、土日12鞍のうち9鞍で中団・追い込みが連対。しかもその内4鞍はマクリも含め、前半控えていた馬同士で決着した。特に古馬のレースで中団・追い込みが目に付いた。


  タイム分析
 2018/10/13 (土)  芝=-1.1  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1800 オールイズウェル 牡2 未勝利 1:49.2 +0.3 -0.3 +1.0 -1.0 SL C 5.00
5R T1600 ウルクラフト 牝2 新馬 1:34.3 -1.6 --- -0.7 -0.9 B C 8.35
7R T1600 エアアルマス 牡3 500万下 1:34.7 +0.2 -0.6 +0.5 -0.9 D C 8.08
9R T1400 ニホンピロヘンソン 牡2 もみじS 1:24.2 +2.2 -0.9 +2.1 -0.8 SL D 8.71
10R T1800 ヤマニンエルフィン 牝7 堀川特別1000 1:46.4 -0.3 --- +0.7 -1.0 D C 5.78
11R T2000 タニノフランケル 牡3 大原SH1600 2:01.1 +2.0 -0.7 +2.4 -1.1 SL D 6.09
 2018/10/13 (土)  ダ=-0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 トイガー 牡2 未勝利 1:55.9 +1.3 --- +1.6 -0.3 E D 8.60
2R D1400 デターミネーション 牡2 未勝利 1:25.3 -0.7 --- -0.5 -0.2 B D 8.18
4R D1200 ザイツィンガー 牡2 新馬 1:14.0 +0.7 --- +0.9 -0.2 E D 9.33
6R D1200 ジュエアトゥー セ4 500万下 1:12.0 +0.1 --- +0.3 -0.2 D D 8.25
8R D1800 クリノピョートル 牡4 500万下 1:52.5 -0.1 --- +0.2 -0.3 C D 5.33
12R D1400 セネッティ 牡5 1000万下 1:23.9 +0.1 --- +0.3 -0.2 D D 7.50

京都1R 2歳未勝利 タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムだった。
京都2R 2歳未勝利 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムだった。番組注目馬、デターミネーションが7馬身差をつけて逃げ切った。
 このレースは1番人気と2番人気以下とで、単勝オッズに大きな差があった。つまり勝ったデターミネーションがいなければ、メンバーランクはEに近かったという事で、それが着差に反映されたと見るべきだろう。
1着:デターミネーション 番組注目馬
 デターミネーション、父はゴールドアリュール。まぁ物見をして新馬勝ちを落としただけで、その後未勝利2着を挟んで、順当勝ち。今回は安全策で逃げただけで、逃げ馬が上がり600m最速ですから、後続はお手上げだった。昇級してもダートの短距離なら通用。
2着:マイネルプリサイス 
 2着以下は離された。まず2着のマイネルプリサイスだが、4コーナー2番手からそのまま流れ込んだだけで、自身のタイムランクはDになりますから、着順ほどの評価はできないが、使いつつ確実に良化を辿っていますから、相手次第だろうか。
3着:コパノカーリング 
 3着のコパノカーリングは2着からさらに3馬身半差、平凡だが初めてのダート、初めての短距離器用に対応した辺り、適性の高さを示した事は間違いないので、時計短縮は十分に可能だろう。
京都3R 2歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
京都4R 2歳新馬 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。
京都5R 2歳新馬 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムだった。牝馬が上位を占めた。
1着:ウルクラフト 
 1着のウルクラフト、父はディープインパクト。全兄ウムブルフはジリ脚で、半兄ヴォルケンクラッツはダート馬、ウルラーレは鈍重さがあって、ウムラオフは神経質だった。ところが、この馬は全くタイプが違うので、正直言ってレースを見て驚いた。センスが良いし、速いし、強いしで、ホントに今後に注目したいと思う。
2着:キュールエサクラ 
 2着のキュールエサクラ、1番人気だった。ハイペースを先行して一旦は突き放しにかかる二枚腰を見せている。かろうじての2着確保だが、レースの中身の濃さではこの馬が1番ですから、次走も1番人気でしょうが、大体勝てると思う。
3着:シゲルピンクダイヤ 
 3着のシゲルピンクダイヤ、前の馬が下がってきてポジションを下げる大きなロスがあった。盛り返して、しっかり伸びたと見るか、その分脚が溜まったと見るかは微妙だが、この馬でもタイムランクBですから高評価。
4着:モンドヌーヴォー 
 4着のモンドヌーヴォー、松若騎手は折り合いは大丈夫とコメントしていたが、見た目には道中少し力んで走っていたように見えた。いずれにしても1度使った事で、次走のパフォーマンスが向上するとは思う。
京都7R 3歳上500万下 
1着:エアアルマス 通信簿
 1番人気1着だった。出負けして巻き返して、内のプレッシャーのかかる位置で少し心配したが、馬群を割る脚が早かった。馬体に幅が出て、以前よりパワーアップした。この分なら1000万下でも通用すると思う。
京都9R もみじS タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
京都11R 大原S タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。

  馬券Summary
母の父ロックオブジブラルタル
 前回このコーナーではタイキシャトルについて、母の父としての影響力について述べたが、今回はさらに掘り下げて見て他の種牡馬にも触れてみたいと思う。
母の父ロックオブジブラルタル
 まずタイキシャトルだが、母の父の方がパッと見た感じ良い成績。スペシャルウィークはまぁ大きな差はないという感じはあるが、その下のロックオブジブラルタルを見ていただくと、かなり差が出ている。
まずタイキシャトルだが、タイキシャトル産駒のJRAGI勝ちは2頭いてメイショウボーラーとウインクリューガーだが、母の父としてストレイトガール、それからワンアンドオンリー、それからレーヌミノルの3頭で、GIをのべ5勝している。種牡馬としてよりも、母の父としてのインパクトの方が強い感じがする。
次にスペシャルウィークだが、産駒のGIは8勝しているが、その内6勝はブエナビスタ。他はシーザリオとトーホウジャッカルで、実質は3頭。ところが母の父としては、ディアドラがいる。そしてリオンディーズ・クラリティスカイ・エピファネイアの4頭でGIを5勝している。
そして私が今一番注目しているのはロックオブジブラルタルで、ロックオブジブラルタルは2000ギニーなどを勝ったアイルランドの名馬で、種牡馬としてはデインヒルの後継馬だったが、日本での重賞勝ち馬はエイシンオスマンだけ。しかし、母の父としては、ミッキーアイルの6勝、ミッキーアイルはその内GI2勝だが、そのミッキーアイルを筆頭に平地の重賞を11勝挙げている。そして、今週の菊花賞にジェネラーレウーノとグレイルの2頭が出走する。これら2頭の菊花賞での血統的な評価は、私はちょっと微妙だなと考えているが、いずれにしても母の父としてロックオブジブラルタルの影響力の強さは見逃せないと思っている。是非コレを先んじて注目して馬券に活かしてもらえればなぁと思う。
解説者:
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