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馬場コメント |
芝 |
最終週の阪神は台風の影響により、土曜・火曜の開催だった。芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラスマイナスゼロからプラス1秒0への変動、火曜がマイナス0秒6だった。さかのぼってこの開催の馬場差を確認しておくと、雨の影響を受ける事が多く、9日の内7日は1日の中で馬場差が変わる変動だった。そして先週土曜の3R以降は馬場差が初めてプラスゾーンになった。 土曜の午前2時ごろから降り出した雨は、台風ではなくて秋雨前線の影響によるモノ。土曜は重発表で、9R時まで雨が降り続いた。馬場差は変動。2Rのプラスマイナスゼロから始まって、徐々に時計を要して行って、後半の雨が上がって間もない10Rと12Rは2000m換算の数値でプラス1秒0だった。脚質的な偏り、内・外の有利・不利は基本的にはない。そして日曜・月曜と阪神では開催がなくて、台風が通過した代替開催の火曜は気温も高くなった事で乾燥が進んで、朝から良馬場発表だった。ただ、土曜までの雨、その後の台風の影響でマイナス1秒台までには戻らなかった。なお、火曜の馬場差は終日対象。脚質面ではコースの中ほどから外の差し・追い込みが決まりやすくはなっていた。 |
ダ |
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒4からマイナス1秒9への変動、火曜はマイナス0秒4からマイナス0秒1への変動だった。さかのぼって9日間の馬場差を確認しておくと、ダートも雨の影響を受け、5日目以外は馬場差が変動だった。当然、脚抜きの良いコンディションになる事が多く、マイナス1秒台・2秒台が多くなった。 土曜朝の含水率はゴール前が17.3%、4コーナーが17.6%。朝から水が浮いたコンディションのところに持ってきて、雨が降り続いた。馬場差はマイナス1秒4からさらに高速化していく変動で、後半の9R・11Rが最も速くて1800m換算の数値でマイナス1秒9だった。時計が速いからと言って、前の組一辺倒ではなくて、中団からの差し切りも2鞍あった。開催最終日となった火曜の代替競馬、浮いた水が引いて表面も白く乾いていた。ゴール前、4コーナーの含水率はともに11%台と、水分そのものは持ってはいるが、時計の出方は水準に近くなって行った。馬場差はマイナス0秒4からマイナス0秒1への変動。終日稍重発表でも、この開催の中では時計が掛かっている点には注意が必要。なお、上がりを要してきた事で、中団以降の組が5鞍中4勝、2着3回と前の組を圧倒していた。 |
⇒馬場差・基準タイム一覧 |
タイム分析
2018/10/02 (火) 芝=-0.6
2018/10/02 (火) ダ=-0.4 → -0.1
R |
距離 |
状 |
勝ち馬 |
2着 |
性齢 |
条件 |
走破T |
T差 |
P補正 |
完T差 |
馬場差 |
補正 |
WL |
TL |
ML |
KT |
1R |
D1400 |
稍 |
ファイアーボーラー |
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牡2 |
未勝利 |
1:26.7 |
+0.3 |
--- |
+0.6 |
-0.3 |
94 |
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D |
C |
1:26.4 |
2R |
T1800 |
良 |
エールヴォア |
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牝2 |
未勝利 |
1:46.8 |
-1.8 |
--- |
-1.3 |
-0.5 |
113 |
○ |
A |
C |
1:48.6 |
3R |
D1800 |
稍 |
スピンドクター |
|
セ3 |
未勝利 |
1:53.7 |
-0.4 |
--- |
±0 |
-0.4 |
100 |
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C |
D |
1:54.1 |
5R |
T1200 |
良 |
メイショウケイメイ |
|
牝2 |
新馬 |
1:11.1 |
+0.6 |
-0.3 |
+0.7 |
-0.4 |
93 |
|
D |
C |
1:10.5 |
6R |
D1400 |
稍 |
タガノリアン |
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牝4 |
500万下・牝 |
1:25.6 |
+0.7 |
--- |
+0.9 |
-0.2 |
91 |
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E |
D |
1:24.9 |
7R |
T1800 |
良 |
サトノガーネット |
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牝3 |
500万下 |
1:47.0 |
-0.1 |
--- |
+0.4 |
-0.5 |
96 |
|
D |
D |
1:47.1 |
8R |
D1800 |
稍 |
スズカガルチ |
|
牡4 |
500万下 |
1:53.8 |
+0.7 |
--- |
+0.9 |
-0.2 |
91 |
|
E |
C |
1:53.1 |
9R |
T2400 |
良 |
アフリカンゴールド |
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牡3 |
兵庫特H1000 |
2:26.8 |
+0.4 |
-0.8 |
+0.3 |
-0.7 |
97 |
|
C |
D |
2:26.4 |
10R |
T1200 |
良 |
サフランハート |
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牡5 |
道頓堀S1600 |
1:09.2 |
+0.7 |
--- |
+1.1 |
-0.4 |
89 |
|
E |
D |
1:08.5 |
11R |
T1600 |
良 |
ミエノサクシード |
|
牝5 |
ポートア |
1:34.0 |
+1.0 |
-0.3 |
+1.2 |
-0.5 |
88 |
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SL |
E |
1:33.0 |
12R |
D1800 |
稍 |
ストーミーバローズ |
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牡3 |
1000万下 |
1:52.1 |
-0.2 |
--- |
-0.1 |
-0.1 |
101 |
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C |
C |
1:52.3 |
2R2歳未勝利 |
タイムランクAのレース |
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基準より1秒3速い勝ちタイムだった。エールヴォアが2走目で圧勝した。 |
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1着 |
エールヴォア |
勝ち馬の中から次走注目できる馬 |
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1着エールヴォア、前走は札幌1500mの新馬戦で0秒2差の2着。自身Bランク相当で走っていたが、余裕のあった体が絞れてまさしく覚醒した。決して遅くない流れを馬なりのまま4コーナーで先頭に並びかけて、直線は離す一方だった。ヴィクトワールピサ産駒の牝馬で伸び伸びとした大きなフットワーク・ストライドは一級品の証明だと思う。ちなみに、リスグラシューが2歳秋にこの開催で1分46秒2のレコード勝ちしているが、これは開幕週にマークしていた。一方、エールヴォアは開催最終日の上に、今開催の馬場状況を踏まえれば、1分46秒8がいかに速いかがわかるはず。また1頭牝馬の大物が現れた。そんな気がしている。 |
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2着 |
プランドラー |
番組注目馬 |
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2着以下は6馬身以上離された。2着プランドラーは1番人気で、5着の新馬戦からおよそ2ヶ月半ぶりだった。成長を促して変わって来た。6馬身差で、ランクもCになるが内枠で包まれ気味の面もあったので、素質の一端は示していると思う。ディープインパクト産駒の牡馬、当分は良くなる一方だと思う。次走は大体勝てるんではないかなと思っている。 |
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6R3歳上500万下・牝 |
タイムランクEのレース |
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基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。 |
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8R3歳上500万下 |
タイムランクEのレース |
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基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。 |
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1着 |
スズカガルチ |
この中で火曜8Rの勝ち馬スズカガルチは、前走自身の完全タイム差マイナス0秒8。Bランク相当で2着していた。当時が高速ダートで、馬場の違いと、そういう見方も成立するが、今回大外枠から馬群を捌きながらの差し切りで、ランク以上に勝負強さが光った。昇級しても相手なりに走れそうなタイプ。今後も軽視はできないと思う。 |
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9R兵庫特別 |
注目レース・馬 |
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勝ったアフリカンゴールドについて。 |
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1着 |
アフリカンゴールド |
2番手を持ったまま進んで、余裕で先頭に立つと2着アロマドゥルセを4馬身離して、最後ゴール前は流していた。初勝利が京都2400m、中京2200mで2勝目の前走が、タイムランク・メンバーランクともにBだった。ステイゴールド産駒の牡馬で、次走は菊花賞との事。機動力のあるステイヤーとして、GIでも一発の魅力を秘めていると思う。 |
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10R道頓堀S |
タイムランクEのレース |
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基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。 |
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11RポートアイランドS |
注目レース・馬 |
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前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。 |
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12R3歳上1000万下 |
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4着 |
ヘヴントゥナイト |
注目馬通信簿 |
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2番人気4着だった。2月の小倉戦からコンスタントに使ってきた事を危惧したので、リフレッシュ放牧で危険馬の前提は崩れ去った。たまたま馬券の対象にならなかっただけで、次走は本命候補になる。 |
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馬券Summary |
2歳ダート中距離の有望株 |
4回中山2歳戦のダート中距離で高レベルの鞍が複数あったので、簡単におさらいしておくことにする。
まず2日目4R1800mの新馬戦で2着に5馬身差をつけたガルヴィハーラ。父ゴールドアリュールの牡馬で、萩原厩舎所属。完全タイム差はマイナス0秒4、Bランクだった。
次に5日目1R、1800mの未勝利戦を7馬身差で圧勝したダイシンインディー。この馬も父ゴールドアリュールの牡馬で戸田厩舎所属。完全タイム差はマイナス1秒8、文句なしのAランク。
Aランク勝ちはもう1頭いた。6日目1Rの未勝利戦を7馬身差で楽勝したデルマルーヴル。父パイロの牡馬で、こちらも戸田厩舎所属。完全タイム差はマイナス0秒9だった。
この内デルマルーヴルはデビューが8/25に行われた札幌ダート1700mの新馬戦で0秒8差の4着だった。この鞍は勝ち時計が完全タイム差がマイナス0秒8。あと0秒1速ければAランクの好内容だった。ちなみに当時1秒4差の7着に沈んだオリオンパッチはダイシンインディーの勝った未勝利戦で2着していて、勝ち馬には離されたがBランク相当では走っていた。また、番組注目馬にも挙がっている。
こうなると、その札幌の新馬戦を3馬身差のBランクで楽勝したロークアルルージュにも触れておく必要がある。父クロフネの牡馬で手塚厩舎所属。544キロの大型馬だった。 関西馬については、4回阪神から新馬戦で注目馬が出ていた。9/17の6Rダート1800m戦を7馬身差で圧勝したクリソベリル。これはゴールドアリュールの牡馬で、ダートGI馬クリソライトの全弟。
完全タイム差がマイナス0秒1でタイムランクはCだったが、直線はほとんど馬なりのまま。追っていれば高レベル入りしていたのは、想像に硬くない。音無厩舎所属。 2歳ダート中距離戦線から有望株が続出している。どの馬も楽しみな存在だが、これらに見合う番組が少ないのが少し残念に感じる。 |
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