2020年4回中山1日目

開催一覧
2020/12/27 (日)
中山 阪神
2020/12/26 (土)
中山 阪神
2020/12/20 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/19 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/13 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/12 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/06 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/05 (土)
中山 阪神 中京
2020/11/29 (日)
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2020/11/28 (土)
東京 阪神
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2020/11/15 (日)
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2020/11/14 (土)
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2020/11/08 (日)
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2020/11/07 (土)
東京 阪神 福島
2020/11/01 (日)
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2020/10/31 (土)
東京 京都 福島
2020/10/25 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/24 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/18 (日)
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2020/10/17 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/11 (日)
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2020/10/10 (土)
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2020/10/04 (日)
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2020/10/03 (土)
中山 中京
2020/09/27 (日)
中山 中京
2020/09/26 (土)
中山 中京
2020/09/21 (月)
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2020/09/20 (日)
中山 中京
2020/09/19 (土)
中山 中京
2020/09/13 (日)
中山 中京
2020/09/12 (土)
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2020/09/06 (日)
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2020/09/05 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/30 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/29 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/23 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/22 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/16 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/15 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/09 (日)
新潟 札幌
2020/08/08 (土)
新潟 札幌
2020/08/02 (日)
新潟 札幌
2020/08/01 (土)
新潟 札幌
2020/07/26 (日)
新潟 札幌
2020/07/25 (土)
新潟 札幌
2020/07/19 (日)
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2020/07/18 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/12 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/11 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/05 (日)
福島 阪神 函館
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福島 阪神 函館
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2020/06/14 (日)
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2020/06/13 (土)
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2020/06/07 (日)
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2020/06/06 (土)
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2020/05/31 (日)
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2020/05/30 (土)
東京 京都
2020/05/24 (日)
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2020/05/23 (土)
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2020/05/17 (日)
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2020/05/16 (土)
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2020/05/10 (日)
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2020/05/09 (土)
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2020/05/03 (日)
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2020/05/02 (土)
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2020/04/26 (日)
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2020/04/25 (土)
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2020/04/19 (日)
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2020/04/18 (土)
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2020/04/12 (日)
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中山 阪神
2020/03/31 (火)
中山
2020/03/29 (日)
中山 阪神 中京
2020/03/28 (土)
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2020/03/22 (日)
中山 阪神
2020/03/21 (土)
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2020/03/20 (金)
中山 阪神
2020/03/15 (日)
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2020/03/14 (土)
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2020/03/08 (日)
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2020/02/23 (日)
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2020/02/22 (土)
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2020/02/15 (土)
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2020/02/09 (日)
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2020/02/08 (土)
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2020/02/02 (日)
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2020/02/01 (土)
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2020/01/26 (日)
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2020/01/25 (土)
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2020/01/19 (日)
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2020/01/18 (土)
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2020/01/13 (月)
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2020/01/12 (日)
中山 京都
2020/01/11 (土)
中山 京都
2020/01/06 (月)
中山 京都
2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4からプラス0秒3への変動、日曜がプラス0秒2だった。
 土曜は朝から雨だった。昼までは結構激しく降った。午後からは雨も小雨になって降ったり止んだりが続いた。馬場差は変動。マイナスからスタートして午後にプラスゾーンに入る経緯。ただ、全体の雨量は4.5ミリ。これが例年の野芝の開幕初日なら馬場発表が稍重になっても高速に近い範囲のはず。ただ、今回の中山は見た目から芝がフサフサしていて、野芝特有の軽さとか硬さが感じられない。ここが大きなポイント。雨が降らず良馬場に回復した日曜日も馬場差は終日一定で、プラスの数値だった。普通タフな馬場設定では上がりが掛かって、外からの差しや追い込みが届きやすいが、外を回る馬は逆に伸びが止まる印象もあって、前の組や差し馬でも内を通って来た馬の台頭が多かった。今週の3日間競馬までBコース使用。後半2週はCコースに移行するが、週初めに芝を刈った事くらいで、この傾向が変わるかどうかは現場半信半疑でもある。なお、2歳戦・年明けの3歳戦については、成長力を加味して開催が進むにつれ同じクラスでも基準タイムを徐々に速める方針を取っているのは、現2歳世代でも変わらない。あと、中山開催では芝2000mについて、近年のデータを踏まえて今開催から古馬のレースでも修正した。ピンポイントでの修正は逐一お知らせする事はしていないが、今回は一律で0秒2速めたのでお伝えしておく事にした。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒9からマイナス1秒1への変動、日曜がマイナス1秒0。1200m対象の数値は土曜がマイナス1秒0からマイナス1秒2への変動、日曜がマイナス1秒1からマイナス0秒8への変動だった。
 土曜の雨で1800m・1200mともに速い時計の出やすいコンディションから始まり、雨量が増すにつれて0秒2さらに速くなって行った。その土曜は直線アゲインストの風が吹いていたが、時計の出方に影響を及ぼすほどではない。日曜は雨が降らなかったが、日中曇り空で土曜から大きくは回復しなかった。1800mは3Rと6Rの2鞍だけなので同じ数値。1200mは4鞍が1Rから10Rまでと離れていて、0秒1ずつ回復して行く経緯。脚質面は1800mより1200mの方が後ろの組が届いていた。


  タイム分析
 2020/09/12 (土)  芝=-0.4 → +0.3  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1200 ヒロインカラーズ 牝2 未勝利 1:09.8 -0.3 --- -0.1 -0.2 C D 8.00
5R T2000 マーサーアン 牡2 新馬 2:06.0 +2.9 -0.7 +2.5 -0.3 SL C 7.57
7R T1800 トラストワージー 牝3 1勝クラス 1:48.2 -0.4 --- -0.3 -0.1 C D 7.33
9R T1600 ドゥラモンド 牡2 アスター(1勝) 1:37.1 +1.7 --- +1.6 +0.1 E D 8.67
10R T1200 ケープコッド 牝3 セプテン(3勝) 1:08.5 +0.1 --- ±0 +0.1 C D 9.13
11R T2000 マルターズディオサ 牝3 紫苑S(G3) 2:02.1 +2.3 -0.5 +1.5 +0.3 SL C 7.00
 2020/09/12 (土)  ダ=-0.9 → -1.1 / 1200m=-1.0 → -1.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1800 グローエルディング 牡2 未勝利 1:55.2 -1.0 --- -0.1 -0.9 C D 8.27
4R D1200 ジェセニア 牝2 新馬 1:13.6 +0.4 --- +1.4 -1.0 E D 10.19
6R D1200 ロマンスマジック 牝6 1勝クラス・牝 1:11.7 -0.2 --- +0.9 -1.1 E D 8.71
8R D1800 トランスナショナル 牡4 1勝クラス 1:53.2 -0.8 --- +0.3 -1.1 C D 5.90
12R D1200 サンライズカラマ 牡6 2勝クラス 1:10.7 -0.6 --- +0.6 -1.2 D D 7.31

中山2R 2歳未勝利 注目
1着:グローエルディング 
 1着のグローエルディング、初めてのダートだったがハナに立って行った。2番手追走の1番人気タマダイヤモンドを10着に失速させて、5馬身差の圧勝。強かったと思う。芝の前走5着も相手関係から走ってはいるが、パワフルな馬体と走りは明らかにダート向き。新種牡馬クリエイター2産駒のJRA初勝利。そのクリエイター2はTapitの産駒でアメリカのクラシック・ベルモントSの勝ち馬だけに芝よりもダートに適性がある。タイムランクはCでも先週のダートでは唯一マイナスの完全タイム差。少しワンペースだが、上でも一応の注意が必要。
2着:ケイツーマルカ 
 あと2着のケイツーマルカ、この馬も芝の新馬戦6着から一変した。3着馬には6馬身差。半姉にダート2勝のケイツーリラがいる。自身のタイムランクはDになるが、馬格のある馬なので、まだまだ良くなってきそう。
中山4R 2歳新馬 タイムE
 基準より1秒4遅い勝ちタイムだった。
中山5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
中山6R 3歳以上1勝クラス・牝 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。
中山7R 3歳以上1勝クラス 注目
 1着のトラストワージーについて。
1着:トラストワージー 勝ち馬注目
 控えて外をマクって上がって来る時の手応えが全然違った。ラストは抑えていて、あと0秒1速ければBランクの時計。紫苑ステークスを除外されたが、仮に出走できていたとしても能力そのものは足りていた可能性がある。馬体減も許容範囲。これ以上減らなければ大丈夫だと思う。秋華賞は賞金が微妙だが、もし抽選が通って潜り込めても長距離輸送とか、多頭数、キャリアの浅さと課題も多くなって来る。ただ、自己条件なら牡馬相手でも上位必至。
中山8R 3歳以上1勝クラス 注目
1着:トランスナショナル 
 1着のトランスナショナル、11戦目にして初めてのダートだった。前がよどみないペースで飛ばす展開に便乗して抜け出した。じっくり乗ったのが功を奏した形だが、直線だけで5馬身差をつけたのは、ダート適性の高さだと思う。芝では強い相手に堅実に走っていても、切れる脚が無かったので選択としては正解だった。芝2勝・ダート2勝のオメガセニョリーナの半弟に当たる。経験を積めば上のクラスでもやれそうで、東京の2100m辺りでも良さが出そう。
2着:サトノワールド 
 2着サトノワールド・3着アコルドエール・4着アドマイヤルプス、接戦の2着争いを演じた3頭は全て3歳牡馬だった。勝ち馬から0秒9以上離されていて、Eランク相当になるが3頭での激しい先行争いだった事から情状酌量の余地はある。それぞれが大きな馬体の持ち主、ダート馬としては年齢的にも伸びしろがある。
3着:アコルドエール 
 2着サトノワールド・3着アコルドエール・4着アドマイヤルプス、接戦の2着争いを演じた3頭は全て3歳牡馬だった。勝ち馬から0秒9以上離されていて、Eランク相当になるが3頭での激しい先行争いだった事から情状酌量の余地はある。それぞれが大きな馬体の持ち主、ダート馬としては年齢的にも伸びしろがある。
4着:アドマイヤルプス 
 2着サトノワールド・3着アコルドエール・4着アドマイヤルプス、接戦の2着争いを演じた3頭は全て3歳牡馬だった。勝ち馬から0秒9以上離されていて、Eランク相当になるが3頭での激しい先行争いだった事から情状酌量の余地はある。それぞれが大きな馬体の持ち主、ダート馬としては年齢的にも伸びしろがある。
中山9R アスター賞 タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムだった。タイムランクはEになるが、上位2頭は低レベルと軽くは扱えない。
1着:ドゥラモンド 
 勝ったドゥラモンドは福島の新馬戦以来。テンションが高くて出遅れている。ここから外を一気に進出して差し切ったモノで、騎乗したルメール騎手も瞬発力は確かと評価していた。
2着:イルーシヴパンサー 
 また2着のイルーシヴパンサーは4コーナーから内に詰まって、外に出すのが遅くなった。この馬は前走の新馬勝ちもEランクだが、個人的には実践タイプで仮に時計が速くなってもそこそこやれそうなタイプと踏んでいる。
中山11R 紫苑S タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。タイムランクはSL・メンバーランクはCだった。スタートは揃わずウインマイティーらが遅れる。一方最内からショウナンハレルヤが逃げて4コーナーに入って行く。前半1000m1分1秒8のスローペース。ただし、後半も1分0秒3と極端に速くはならなかった。これは馬場の影響だろうか。2番手を折り合って進んだマルターズディオサが直線で抜け出す。後続に最後は0秒2差をつけての完勝。好位追走から4コーナーで内に入れたシーズンズギフトが粘るところを外外を回って、長く脚を使ったパラスアテナがゴール前でシーズンズギフトを交わして2番手に上がった。
1着:マルターズディオサ 
 2番手追走からマルターズディオサが抜け出して重賞2勝目。2歳の夏から常に高い能力を発揮して来た。その反動が、春の2冠桜花賞・オークスで出た形だと思う。放牧にあてて元に戻ったという事なのだろうが、早熟と取られかねない中で自ら修復したのは立派だと思う。2400mのオークスは距離が長くても、スローの中山2000mなら守備範囲。本番の秋華賞も京都内回りの2000mですから、条件的に大きな変化はなくて今回機動力がそのまま生きると思う。
2着:パラスアテナ 
 その後2着がパラスアテナ、3着がシーズンズギフト。ここまで3頭が秋華賞への優先出走権を手にした。2着のパラスアテナは大外枠が心配だったが、スローでも縦長に近くて極端に外外を回らされなかった。また、中団の位置取りも丁度良くて、これより後方だと追い上げるのに脚を使ってしまう。さらに適度に上がりを要したのもルーラーシップ産駒には好都合と、レース運びも条件も向いた訳だが、牝馬として変に燃えるところがないのが長所でもある。混戦向きの気性をしている。
3着:シーズンズギフト 
 その後2着がパラスアテナ、3着がシーズンズギフト。ここまで3頭が秋華賞への優先出走権を手にした。3着のシーズンズギフト、先行したが外駆けでスタミナロスを下げるために、一旦馬群に入れて直線は内を突いた。マイル戦の後だけに、これもルメール騎手が考えて乗っている。惜しいのは直線で内にもたれた事。久々の分なのでしょうか、まぁ最良2着はあったかもしれない。
4着:マジックキャッスル 
 4着マジックキャッスルは3着シーズンズギフトとハナ差の接戦だった。マジックキャッスルは内枠を生かして脚を溜めて、外めへ出して伸びて来た。オークスのゴール前の勢いからはもっと切れても良いという印象もあるが、雨の影響が少なからずあった模様。本番が良馬場なら穴に狙える。
6着:ウインマイティー 
 2番人気ウインマイティーは6着だった。何よりもスタートで後手を踏んだのが痛かったと思う。タイプ的に後方から3番手の馬ではない。6着でも上がり600mの推定タイムは最速。地力は示した。器用な競馬が出来れば巻き返しもあると思う。
9着:スカイグルーヴ 
 1番人気スカイグルーヴは9着。体重の26キロ増は第一印象としては好感が持てた。落ち着きもあって、前走4月のフローラステークスとは違っていた。控えてスタンド前で多少折り合いを欠いた事、位置取りが悪すぎた事、敗因はそんな所だと思うが、終わってみれば少し作りが立派だったのかもしれない。変わる余地は残している。
12着:ラヴユーライヴ 
 それから番組注目馬ラヴユーライヴ、7番人気で12着だった。当日輸送がなくてマイナス18キロは減りすぎ。しかも出遅れて後方からでは力を出せなくて当然だと思う。

  馬券Summary
夏の2歳戦回顧
 先々週で夏開催が終了したので夏場の2歳戦から強調したい馬を東日本・西日本、そして北海道の3つにエリアに分けて挙げておきたいと思う。

<東日本>
 東京・新潟から合わせて5頭を取り上げる。今年も6月の3回東京から2歳戦が始まった。この開催の新馬戦、勝ち馬を見ると後に札幌のコスモス賞を勝ったウインアグライア、新潟2歳S2着のブルーシンフォニー、札幌2歳S2着のユーバーレーベンなどがいて今年も素質馬が揃っていたが、ここでは1頭将来性から6/7開催2日目5R、牝馬限定芝1600mの新馬戦を勝ったサトノレイナスを取り上げたい。
夏の2歳戦回顧
 1000m通過1分3秒2の超スロー、タイムランクはSL。前半は5番手の外で折り合いに専念して4コーナーで前の馬を射程に入れ、1番人気の支持通りあっさりと思わせたが、ここから少しもたついた。ただし、内の馬を気にして外に逃げる面があって、これをルメール騎手が矯正しながらそれでもきっちりとゴール前で差し切ったんですから、終わってみれば強かったと思う。1つ上の全兄サトノフラッグは今年の弥生賞ディープインパクト記念を制して3連勝したが、2歳10月の新馬戦では6着に敗れている。牝馬で仕上がり早の部分はあるにしても、兄が勝てなかった新馬戦をそれも2歳6月に勝ったんですから、素質的には兄に見劣りしない。充電しての次走以降が楽しみ。体型からは距離が伸びて味が出そうでクラシックは桜花賞よりもオークス向きと思っている。

 2回新潟からは3頭。
夏の2歳戦回顧
 まず7/25初日5R芝1600mの新馬戦を逃げ切った牝馬リフレイムは気性が半端なく難しくて、先手は取ったが4コーナーからは外へ外へと切れて、直線では外ラチ添いまで行ってしまって、鞍上の木幡巧也騎手はアブミを外しそうになりながらの勝利だった。タイムランクは補正込みのCだったが、外にヨレずに真っ直ぐ走っていたとすれば凄い時計になっていた可能性がある。今後の課題は気性の成長だろう。調教時から相当に苦労していたので、簡単ではないのは確かだと思う。それでも能力的には桁違いのモノを感じる。出走すれば注目したい。父はアメリカ3冠馬American Pharoahだが、海外ではむしろ芝の活躍馬が多い。
夏の2歳戦回顧
 同じ初日から2R芝1800mの未勝利戦を勝ったワンダフルタウン。1分46秒5の2歳レコードでタイムランクはBだった。メンコを外した効果があって、新馬戦2着から良化。抜け出すとリードを広げてラストは一杯に追われる事無く8馬身差で圧勝した。ルーラーシップ産駒の牡馬で叔母にオークス3着のビッシュがいる。G1級とするにはまだ早いとしても、2歳戦の重賞やクラシックのトライアル辺りで狙ってみたい馬。
夏の2歳戦回顧
 そして7/26、2日目5R芝1800mの新馬戦で3馬身差をつけて勝ったドゥラヴェルデは新種牡馬ドゥラメンテ産駒の牡馬。タイムランクはSLだったが、メンバーランクはBとメンバーは結構揃っていた。506キロの馬体は重厚感があって、それでいて身のこなしも軽いのでラジオの解説でも評価を上げた記憶がある。スローペースの中中団を進んで、直線は内の馬群を割って出て突き抜けた。母の父はドイツ血統のShiroccoで、ドゥラメンテとの配合自体はステイヤー。この血統で上がり600m推定33秒1と上々の瞬発力を発揮したのですから、奥が深いと思う。クラシックに乗ってくる器ではないでしょうか。
夏の2歳戦回顧
 3回新潟からは新種牡馬モーリスの産駒を取り上げる。8/23、4日目5R芝1800mの新馬戦を勝ったルドヴィクスは1000m通過1分2秒5のスローの逃げ切りだが、ラスト600mを全て11秒台でまとめて来た。補正が入りタイムランクはB。ラストは2着バジオウに0秒1差まで詰められた格好だが、直線追い出しを我慢していましたし、ゴール前は抑えられていましたから、着差以上の感触がある。今後は控える競馬を覚えさせて来るとのこと。本来センスの良い馬ですから対応して来ると考えている。

 今年の夏、西日本の開催は7月末から3週間開催がなくて例年とは異なる開催スケジュールになった。ただ、3回阪神は通常と同じ6月に行われて、この開催から2歳戦が始まった。
夏の2歳戦回顧
 そしてこの開催から取り上げたいのは、6/28 8日目5RタイムランクAの新馬戦を勝ったジャスタウェイ産駒の牡馬ダノンザキッド。先ほど新潟開催で取り上げたワンダフルタウンを負かした馬。前半は中団、勝負所から順位を上げて4コーナー、ここでちょっと内にもたれてしまって、他馬に迷惑をかけてしまったが、これ以外は完璧という事で、さらに直線で抜け出すとラスト200mは全く流していた格好。2着ワンダフルタウンだけではなくて、0秒8差のテンバガーも次走で勝ち上がっている事からも評価はさらに高くなる。馬体の大きさ、奥深い母系などジャスタウェイ産駒という事では初年度産駒でクラシックを沸かせたヴェロックスに似た雰囲気がある。
夏の2歳戦回顧
 なお、4回阪神からは強く推すほどの馬はいないが、2歳未勝利戦でAランクが3鞍あって、この内7/12 1R芝1200mの未勝利戦を大差勝ちしたモントライゼは次走小倉2歳ステークス2着だった。
夏の2歳戦回顧
 2回小倉からは2頭を取り上げる。まず8/22、開催3日目5R芝1200mの新馬戦を勝ったメイケイエール。タイムランクはDだったが、ほとんど追わないでの楽勝だった。その後2戦目の小倉2歳ステークスでは1番人気モントライゼを交わして抜け出して来た。この勝利によって父のミッキーアイルは今年の新種牡馬として重賞勝ち第1号となった。母系はシロインジャー、ユキチャン・シラユキヒメに遡る白毛の血統。ただ、メイケイエールについては父ミッキーアイルの鹿毛が出ている。
夏の2歳戦回顧
 そして同じく開催3日目からもう1頭。6Rダート1700mの2歳新馬戦を勝った牡馬ダノンハーロック。2着の1番人気ゴールドジャーニーに5馬身差をつけて圧勝し、タイムランクもBと高かった。こちらは祖母がシラユキヒメ。526キロの大型馬でこの血統、本来のダート適性の高さをストレートに受け継いでタイム面でも優秀だった。まだ緩さを残す馬体、競馬も荒削りだが、言い換えればそれだけ伸びしろが大きくてダートで上級クラスに行く事が期待できる素質があると思う。
夏の2歳戦回顧
 今年の北海道の開催では札幌から3頭を取り上げる。1回開催からは2頭で、まず8/2 開催4日目5R芝2000mの新馬戦を7馬身差で圧勝した牡馬バニシングポイント。前半1000mが1分1秒0、後半が1分1秒4の淀みないペースで押し切った。タイムランクはCだが、全体にフワフワして遊びながらの勝利なので、器は相当に大きいと思う。父はTapit、ダートの印象が強い種牡馬なのかもしれないが、洋芝に逆に適性が高いのかもしれない。ただ走るフォームは硬さは感じられなくて、柔軟性があるので芝の中距離でも恐らく重賞級と見ている。
夏の2歳戦回顧
 そして8/9開催6日目5R芝1800mの新馬戦を勝った牡馬オーソクレースはエリザベス女王杯・宝塚記念を勝ったマリアライトの初仔にあたる。出遅れて中団を追走、ラスト400m11秒2-11秒4を差し切って2着馬に0秒3差、圧巻の切れ味に映った。父エピファネイアは母方がサンデー系種牡馬あるいはサンデー系の牝馬なら、サンデーサイレンス4×3の配合。これを基本としていて、この馬も今年2冠牝馬デアリングタクトも同じ。牝系全体の特性から、軽い芝向きとは言えない部分はあるが、少し時計を要する馬場設定なら大きな舞台でも頭角を現す可能性がある。
夏の2歳戦回顧
 2回札幌ではやはり札幌2歳ステークス。2歳のコースレコードとは言え、タイムランクはCだが、あと0秒1速ければBになる。勝ったソダシが道中すごい手応えを我慢していて、最後の余力を考えれば時計短縮は可能。高レベル匹敵の価値はあると思う。祖母シラユキヒメに至る、こちらもまた白毛の牝馬。お母さんのブチコが荒い気性だったのに対して、2回函館の新馬勝ちもこのレースも走りが素直で、一生懸命さが伝わって来る。いかにも平均ペース型で、流れの緩急とか高速上がりに対応できるか、課題はあるんですが牡馬相手に中距離重賞を制した価値は大きいと思う。母系という点ではソダシ、小倉2歳ステークスのメイケイエールと同一週に重賞を制覇。ユキチャンやハヤヤッコなどダートで活躍馬が多い中、芝の重賞勝ちを異なる距離で続出させたのですから、この系統は興味深いと思う。また、仮にこの馬がG1を勝つようなら、種牡馬を引退した父クロフネの最後の傑作になると思う。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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