2020年2回新潟4日目

開催一覧
2020/12/27 (日)
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2020/12/26 (土)
中山 阪神
2020/12/20 (日)
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2020/12/19 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/13 (日)
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2020/12/12 (土)
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2020/12/06 (日)
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2020/12/05 (土)
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2020/11/08 (日)
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2020/11/01 (日)
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2020/10/31 (土)
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2020/10/25 (日)
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2020/10/24 (土)
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2020/10/11 (日)
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2020/09/27 (日)
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2020/09/20 (日)
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2020/09/05 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/30 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/29 (土)
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2020/08/23 (日)
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2020/08/15 (土)
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2020/08/09 (日)
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2020/08/08 (土)
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2020/07/26 (日)
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2020/07/25 (土)
新潟 札幌
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福島 阪神 函館
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2020/07/11 (土)
福島 阪神 函館
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福島 阪神 函館
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2020/04/25 (土)
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2020/03/31 (火)
中山
2020/03/29 (日)
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2020/03/28 (土)
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2020/03/22 (日)
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2020/03/21 (土)
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2020/03/20 (金)
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2020/03/15 (日)
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2020/03/14 (土)
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2020/01/13 (月)
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2020/01/12 (日)
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2020/01/06 (月)
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2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒2からマイナス1秒4への変動、日曜がマイナス1秒5。直線1000mは土日ともにマイナス0秒6だった。まずはここまで4日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒台だが、先週は開幕週と比べると少し水準方向に動いている。
 金曜日に大雨が降って、金曜の正午の時点では不良だったが、雨が止んでしまえば水が抜けるのが早いのが新潟の芝。土曜は稍重でスタートし、10R以降は良馬場に回復した。従って土曜の馬場差は変動だが、変動の幅は大きくない。日曜はさらに乾いて土曜の後半より少しマイナス方向に動いたが、1週目よりは時計が掛かっていた。2回新潟の3週、そして3回新潟の4週計7週間全てAコースで行われるが、雨の影響を直接受けなければ、開催後半でも極端に時計が掛かるようにはならないのが近年の夏の新潟芝の傾向。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒3からマイナス1秒1への変動、日曜がマイナス1秒0からマイナス0秒8への変動。1200m対象の数値は土曜がマイナス1秒2、日曜がマイナス0秒7だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値で基本的に速い時計の出るコンディションだが、先週日曜後半は馬場が乾いて行き、水準方向に動いた。
 金曜日に大雨が降り、金曜の正午は不良だったが、土曜は重でスタート。7R以降は稍重となった。その土曜の1800mは3R・7R・9Rに行われたので、馬場差は変動で後半ほど時計が掛かるようになった。土曜の1200mは重のままだった1Rと4Rだけなので、変動ではない。日曜は4Rだけ稍重で以降は良馬場。4Rと10Rに行われた1800mは変動で、10Rの方が時計の掛かる馬場。1200mは2鞍とも表面は完全に乾いていてた8R以降だったので、馬場差は変動ではない。土日とも徐々に乾いて行って後半ほど時計の掛かる馬場だったが、1200mはレースが行われた時間帯が接近していたので馬場差は変動ではないという事に注意してください。また、1200mの土日の馬場差が0秒5も異なるのは土曜は重馬場の午前だけに行われ、日曜は乾いて良馬場となった午後だけに行われたため。


  タイム分析
 2020/08/02 (日)  芝=-1.5 / 直線=-0.6  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 ニシノアジャスト 牡2 未勝利 1:10.1 +0.2 --- +1.1 -0.9 E D 8.61
2R T1800 サウンドレベッカ 牝3 未勝利 1:46.7 -0.6 -0.6 +0.2 -1.4 C C 6.56
3R T1000 セルレア 牝3 未勝利 0:55.2 -0.5 --- +0.1 -0.6 C D 5.89
5R T1600 ハヴァス 牡2 新馬 1:35.6 +0.1 -0.5 +0.8 -1.2 D C 8.06
6R T1200 デイトンウェイ 牡2 新馬 1:11.6 +1.5 -0.4 +2.0 -0.9 SL C 9.72
7R T1600 チビラーサン 牝4 1勝クラス 1:33.5 -0.4 --- +0.8 -1.2 D C 8.47
9R T2000 アリストテレス 牡3 出雲崎特(1勝) 1:59.7 -0.3 -0.8 +0.4 -1.5 D C 6.54
11R T1800 ザダル 牡4 関越S 1:45.3 +0.7 --- +2.1 -1.4 E D 8.25
 2020/08/02 (日)  ダ=-1.0 → -0.8 / 1200m=-0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R D1800 クリノキングボス 牡3 未勝利 1:52.9 -0.9 --- +0.1 -1.0 C C 6.57
8R D1200 ファイヤーテーラー 牝3 1勝クラス 1:10.9 -1.0 --- -0.3 -0.7 B C 4.93
10R D1800 ブランクエンド 牡4 柳都S(3勝) 1:50.7 -0.5 --- +0.3 -0.8 C D 7.57
12R D1200 アスクジョーダン セ8 2勝クラス 1:11.3 ±0 --- +0.7 -0.7 D C 8.33

新潟1R 2歳未勝利 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。
新潟4R 3歳未勝利 注目
 2着だったスワーヴシールズについて。
2着:スワーヴシールズ 番組注目馬
 逃げて2着だった前々走の後、チークピーシーズをつけて控えた前走は砂を被ってコーナーで下がってしまった馬。そういう馬が今回はもう最悪と思える1番枠に入ってしまって、それなら逃げるかなとも思ったが、やはり控えて外へ出す機会を伺って徐々に後ろに下がって行ったが、ようやく馬群の切れ目に到達して外へ出せたのは向正面だった。さらに4コーナーで1番外を回って追い上げ、直線でもよく伸びたが、中盤のラップが緩んで前有利の流れになっていた事もあって、2着までだった。今回の敗因は最内枠から外へ出すためにどんどん下がった事。次走で外めの枠に入れば、控えるにしても好位にはつけられるはずで、それなら勝てると思う。
新潟6R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。2着のナムラスパローと5着のインヴァネスについて。
2着:ナムラスパロー 
 このレースのラップは前半600mが36秒2、そして後半600mは35秒4と芝1200mとしては超の付くスローペース。従って前に行った馬がほとんど上位で入線しているが、中団や後ろから伸びて来たのはこの2頭。
 ナムラスパローはスタートダッシュこそ鈍かったが、急いで追い上げたりせずじっくり待機。この位置取りが結果的には正解ではなかったが、デビュー戦でこのようなレース運びをして、流れは不向きなのに伸びて来たというのは収穫が大きい。スピードに乗ってからの行きっぷりから想像すると、もっと速い流れでも行こうと思えば好位にはつけられるはず。
5着:インヴァネス 
 このレースのラップは前半600mが36秒2、そして後半600mは35秒4と芝1200mとしては超の付くスローペース。従って前に行った馬がほとんど上位で入線しているが、中団や後ろから伸びて来たのはこの2頭。
 インヴァネスは内枠で出遅れたが、すぐに行き脚がついて馬群に追いついた。しかしそこで前が詰まり気味だった。直線でスムーズに外へ出せてからはよく伸びているが、ジョッキーのコメントを見ると外のナムラスパローを気にしていたという事ことですね。パトロールフィルムを見ると、確かにナムラスパローが少し内に動くと、それほど接近していないのに内側に逃げるような動きをしている。という事で気性の成長は望まれるが、勝つだけの能力はあると思う。
新潟8R 3歳以上1勝クラス タイムB
 このレースの勝ちタイムは古馬1勝クラスの基準タイムより1秒0速いモノだった。1200m対象の馬場差がマイナス0秒7だったことを踏まえても、 -1.0-(-0.7)=-0.3 で基準より0秒3速い勝ちタイムとなる。6走連続で1番人気に支持されていたファイヤーテーラーが今回は先手を取って逃げ切った。
1着:ファイヤーテーラー 
 ファイヤーテーラーはこのクラスに上がってからはダッシュがつかず、中団や後方からのレースが続いていたが、芝からのスタートが合うのか無理に仕掛ける事もなくハナを切れた。1200mで前に行ければまず崩れない馬で、しかもペースもそれほど速くなかったので、好タイムで逃げ切った。関西圏には芝スタートのダート1200m以下というのは無いが、2勝クラスに上がれば自ブロック優先に阻まれる事なく、芝スタートのダート1200m以下に出走できる。その条件なら2勝クラスでも上位可能だろう。
2着:シンゼンマックス 
 2着のシンゼンマックスは2番手でハミを噛んで力んだ走りだった。その割には最後まで伸びてはいるが、行きたがる面が抜けないと安定した成績が望めない。という事で次走も今回と同じように好タイムで走れるという保証はない。
3着:コパノマーキュリー 
 3着のコパノマーキュリーは出負けして後ろからになったが、よく伸びている。短距離で差しにまわる競馬に慣れてきたようで、次走も注意したい。
新潟11R 関越S タイムE
 基準より2秒1遅い勝ちタイムだった。1000m通過が57秒4と速いので、もちろんペース補正は入らず、従ってEランクだが、逃げたプロディガルサンが1000mを通過した時点で2番手とは10馬身ほど差がついていて、さらに5番手にいた勝ったザダルまではもう20馬身近く差があった。
 ただし、ザダル以外の差し馬が全く伸びていないので、前に入って上位に入った馬に関しては、全体のタイムが遅くて残れたという評価で構わないと思う。
1着:ザダル 勝ち馬注目
 つまり、勝ったザダル自身のラップはスローという事。そこから上がり32秒8で差し切っているので、ザダル関してはタイムが遅い事を割引材料とする必要はないと思う。この後重賞でも上位可能と見る。

  馬券Summary
春のG1回顧 PART2
 今回はテーマが2つある。まずは前回の春のG1回顧古馬編に続いて春のG1回顧パート2として、3歳牝馬限定のG1 2鞍とNHKマイルカップを振り返る。

 4/12阪神競馬場で行われた桜花賞
春のG1回顧 PART2
 タイムランクがD・メンバーランクはBだった。前走のチューリップ賞では何が何でも逃げないというレースをしたスマイルカナが桜花賞ではハナに立った。一方、チューリップ賞では稍不本意な溜め逃げになってしまったレシステンシアがスマイルカナを追走し、600m34秒9、800m46秒5。馬場差プラス2秒2の重馬場としては速いが、先行2頭は速いペースで先行した方が持ち味を生かせるので、直線では後続を離していた。この競り合いはレシステンシアが制する訳だが、だいたいこの2頭で決まりそうな所を外からデアリングタクトが一気に追込みを決め、そしてさらに突き放した。もう展開不問という追込みで、もの凄く強かったと思う。

1着:デアリングタクト
 2番人気のデアリングタクトがデビューから土つかずの3連勝で桜花賞馬となった。デアリングタクトは前走のエルフィンステークスでもベースも展開も関係ないという追込みを決めていたが、G1でも同じことをやってのけた。キャリア3戦目で初めて経験する道悪も問題とせず、ただひたすら強いというレース内容だった。

2着:レシステンシア
 そして2着が1番人気のレシステンシア、3着が9番人気のスマイルカナと前へ行った2頭だった。2着のレシステンシアはハイペースで逃げた阪神ジュベナイルフィリーズが1着。スローペースで逃げたチューリップ賞が3着。力を出せるハイペースの先行になるかどうかが鍵だったが、チューリップ賞とは違いスマイルカナが行った事でレースはしやすくなった。勝ち馬には力の差を見せつけられたが、力を出せる展開に持ち込めれば崩れない馬。

3着:スマイルカナ
 そして2着が1番人気のレシステンシア、3着が9番人気のスマイルカナと前へ行った2頭だった。3着のスマイルカナはフェアリーステークスを早めの平均ペースで逃げ切った後、チューリップ賞で控えるレースを試みて7着。そして本番の桜花賞では逃げて巻き返した。今後は無理に下げるようなレースはしないはずですし、今の芝のマイル路線でペースを緩めない逃げ・先行がベストという馬は相対的に有利だと思う。

4着:クラヴァシュドール
 チューリップ賞の3着馬と7着馬が桜花賞で2着・3着と着順を上げて好走したのと対照的に、チューリップ賞1着マルターズディオサは8着。2着クラヴァシュドールは4着と着順を下げた。まず4着のクラヴァシュドールは3コーナーで外から寄られ、さらに挟まれた事で位置が下がってしまった。その後は内でロスなく進められたが、3コーナーでスムーズなら2着争いには加わっていたかもしれない。ただ、チューリップ賞の時点でもう仕上がりがほぼ完璧で、大きな上積みがありませんでしたし、チューリップ賞で普通に力を出せるレース運びができた点はレシステンシア・スマイルカナとは異なったという事。

8着:マルターズディオサ
 チューリップ賞の3着馬と7着馬が桜花賞で2着・3着と着順を上げて好走したのと対照的に、チューリップ賞1着マルターズディオサは8着。2着クラヴァシュドールは4着と着順を下げた。そして8着のマルターズディオサはラスト100mぐらいは完全に失速していた。まぁ重馬場が影響したと考えるのが自然だが、それとともに2歳時からあまり成長していないような気がする。

 5/10東京競馬場で行われたNHKマイルカップ
春のG1回顧 PART2
 タイムランクがD・メンバーランクはCだった。スタート後に軽く仕掛けただけでレシステンシアがスッと前に出てハナを切り、600m34秒1、800m46秒0とやや速めの平均ペース。スタート直後に少しトモを落としたラウダシオンは気合いをつけたところ、行く気になってレシステンシアの外に並んで行ったが、3コーナー手前で引いて先行2頭は折り合った。直線半ばまで先行2頭が後続離し、ラウダシオンはレシステンシアに並ぶところまで持ったまま。その手応え通りに楽々と抜け出した。レシステンシアは最後は一杯になったが、粘って2着は確保。3着争いはギルデッドミラーがタイセイビジョンにハナ差先着した。

1着:ラウダシオン
 9番人気のラウダシオンが勝ってG1初制覇。ラウダシオンはこれまでの3勝が1400m以下。1度だけ経験した1600mは朝日杯フューチュリティステークスの8着で、1400mのファルコンステークス2着から1600mのG1で1着になるとは、非常に読みにくかったが、見た目の内容は完璧だった。ただ、東京1600mのG1としてはペースが速くなかった事が幸いしているはずで、8着だった朝日杯フューチュリティステークスはハイペース。今後はハイペースの1600mをこなせるかどうかが鍵となる。

2着:レシステンシア
 その後レシステンシアは桜花賞に続いて2着。そしてG1初挑戦のギルデッドミラーは3着だった。2着のレシステンシアは目一杯のレースをした桜花賞から中3週で初めての長距離輸送。体重も減り続けてギリギリの状態だったために最後は一杯になったが、力は見せましたしキツイレースの後、キツい日程でも力を出せるというタフさがある。

3着:ギルデッドミラー
 その後レシステンシアは桜花賞に続いて2着。そしてG1初挑戦のギルデッドミラーは3着だった。3着のギルデッドミラーは好位の内でじっとしていて、直線でも前が詰まったりせずスムーズ。ベース自体は前に有利だったとは言え、力を出したはず。また、このレースの次走1番人気で6着だった中京記念を見ると、内ラチを頼らせた方が力を出せるタイプの模様。

4着:タイセイビジョン
 4着タイセイビジョンは前半少し行きたがったり、3コーナーでごちゃごちゃして他馬と接触したりとスムーズでなかった。その差が3着とのハナ差かと思われるが、ハイペースなら後ろから差せますし、平均ペースで前につけても上位に来れる辺りが自力の確かさというものだと思う。

13着:サトノインプレッサ
 それから3番人気のサトノインプレッサは13着だった。重賞初出場で勝ったディープインパクト産駒の次走は危ないという法則通りではあるが、次のダービーでは内枠を引いて内で我慢できた事で4着だった。という事で、今回は外枠も影響していた模様。
 5/24東京競馬場で行われた優駿牝馬・オークス
春のG1回顧 PART2
 タイムランクがD・メンバーランクはCだった。桜花賞と同様にスマイルカナの逃げとなった。桜花賞で2番手追走となったレシステンシアが不在のため、1000m通過59秒8の時点でもう2番手との差が大きく広がっていた。1000m通過後にペースダウンして2番手のウインマリリンが接近。さらに3コーナー過ぎでは外からクラヴァシュドールが2番手に上がったが、直線に入るとスマイルカナが内を少し空け、内ラチ添いで機会をうかがっていたウインマリリンが突っ込み、先に外から先頭に立っていたウインマイティーとの競り合いと思ったのも一瞬で、後ろの方で馬群を捌くのに苦労していたはずのデアリングタクトが一気に差し切った。

1着:デアリングタクト
 デアリングタクトが勝って無敗で牝馬2冠を達成した。今回のデアリングタクトはもう2コーナーで接触して下がったり、直線でもなかなか進路が出来なかったりとまぁ相当苦労していたが、もう進路ができた瞬間にその方向に向かって進路を変えて、さらに加速するという操縦性の良さと、前を追いかけて行く時の闘志が素晴らしかった。桜花賞もオークスも全く展開が向いていないのに2冠を達成している訳ですから、歴代の2冠馬と比較しても上位の存在。無事に秋を迎えれば3冠達成濃厚かと思う。

2着:ウインマリリン
 その後2着がウインマリリン、3着がウインマイティーと桜花賞組以外の馬が続いた。2着のウインマリリンは上手く最内から抜けて来たが、勝ち馬が強すぎた。スンナリ好位につけられるので、崩れにくく秋も上位候補だが、デアリングタクトを逆転するのはかなり難しそう。

3着:ウインマイティー
 その後2着がウインマリリン、3着がウインマイティーと桜花賞組以外の馬が続いた。3着のウインマイティーは早めに仕掛けて一旦先頭に立ったが、力が突出していた勝ち馬と内で脚を溜めた2着馬に負けたという事。内容は悪くないですし、スタミナを感じさせる。

4着:リアアメリア
 4着のリアアメリア、直線でデアリングタクトを外から押さえると言うか、蓋をしてから追い出したが、ジリジリとした伸びで間に合わなかった。これ、距離が長いのかもしれない。

11着:デゼル
 上位人気馬では2番人気デゼルが11着だった。レーン騎手込みでの人気になっていて、何か敗因があると言うよりは、現状ではこういう力関係なのだと思う。

15着:クラヴァシュドール
 そして3番人気のクラヴァシュドールは15着だった。3コーナーで挟まれたりして下がった桜花賞を踏まえて早めに行ったようだが、伸びなかった。レースぶりだけを見ると距離が長いように感じますが、まぁチューリップ賞の時点でほぼ完璧に仕上がっていたので、このオークスの頃には少し下降線だったのかもしれない。
自ブロック優先なしの新潟
 ただいま開催中の2回新潟は西の開催がないため、通常の自ブロック優先というものが解除されている。言うまでもなく例年と比べて関西馬の出走数が激増しているが、その成績はどうなってるかと言うと関西馬が予想通りに圧倒している。
自ブロック優先なしの新潟
 まぁクラス別に見ると、関東馬の勝率が比較的高いのは2歳新馬戦。3着まで独占した事も2回ある。元々新馬戦は自ブロック優先制度がないクラスであり、普段から夏の新潟は関西馬の出走が多いが、その中での関東馬の勝率4%というのは、だいたい例年通り。例年通りの成績を残していれば他のクラスと比べると好成績となるということ。2歳未勝利戦で関東馬の勝率が低いのは、初日の1Rが16頭全て関東馬だったためで、その初日1Rの他にも4日目1Rでも関東馬がワン・ツー・スリー。という事で総じて2歳戦では関東馬が健闘している。自ブロック優先が無効になって関東馬の被害が甚大なのが3歳未勝利戦。3歳未勝利戦がなくなるまで2ヶ月を切った段階で、これだけ関西馬に勝たれるというのは辛いが、関西馬同士で勝ちきれなかった馬の方が、自ブロック優先に守られて関東馬同士で走っても勝ちきれなかった馬より強いという事ですから、仕方が無いと思う。

 古馬のレースでは、未勝利戦と同様に普段は自ブロック優先が有効な1勝クラスも関西馬が圧倒している。3歳以上1勝クラスで1度しかない関東馬のワン・ツーは3日目の12Rで直線1000m。これは3着まで関東馬だった。そして3歳未勝利戦の2回の関東馬ワン・ツーの内の1回は4日目3Rの直線1000m。枠順とか展開とか負担重量など、馬の能力以外のファクターが結果に与える影響が大きい条件なので、東西の差が出にくいのかもしれないと推測する。

そして2勝クラスというのは、もともと自ブロック優先がないクラスだが、例年の夏の新潟はここまでの差は出ていない。6鞍全て関西馬のワン・ツー。そのうち4回はワン・ツー・スリーですから、関東馬を本命にした時点でほとんど当たらない。西の開催がなくて自ブロック優先が解除されている夏の新潟開催は、今週が最後となる。もちろん関西馬から軸馬を捜すのは基本だが、関東馬が比較的買えるのは2歳戦と直線1000m。そして2勝クラスは関西馬のワン・ツーが普通であるという事を頭にいれておきましょう。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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