2020年2回中京6日目

開催一覧
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2020/12/26 (土)
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2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜がマイナス0秒6だった。遡って7日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値だが3日間開催だった2週目と比較すると先週は水準方向に動いた。
 3日間開催だった2週目が全て良馬場で高速馬場となったが、先週は金曜に18.5ミリの雨が降って2週目よりも時計は掛かっていた。それでもBコース変わりで、土曜は高速寄りのコンディション。日曜は終日良馬場発表で、本来なら乾いて速くなるところだが、逆に土曜と比べて掛かっていたのは同じく雨の影響を受けた開催1週目と同じ。連対馬の脚質には極端な偏りはなかった。最終週の今週のBコースが使用される。週中に雨が降らず良馬場だったら再び高速寄りに戻るかもしれない。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス2秒0からマイナス1秒6への変動、日曜がマイナス1秒4からマイナス1秒2への変動だった。遡って7日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒を超える馬場差で、特に初日・2日目そして6日目はかなり速い時計の出るコンディションだった。
 雨の影響から土曜が重馬場で始まり、落ちに稍重に回復。日曜が稍重という馬場発表は開催1週目と全く同じ。馬場差も同様で、土日ともに変動で土曜朝のマイナス2秒台から始まって、土日を通して少しずつ乾いて行っている。ただ、日曜の馬場差は1週目よりは乾きが進んでいた。超高速に近い土曜は行ったモノ勝ち。回復が進んで日曜は差し馬の台頭が増えていた。


  タイム分析
 2020/09/26 (土)  芝=-1.0  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1600 ヴァーチャリティ 牝2 未勝利・牝 1:34.0 -2.0 --- -1.2 -0.8 A C 6.64
3R T2000 トーセンインパルス 牡2 未勝利 2:01.5 -1.0 -0.3 -0.3 -1.0 C D 5.50
5R T1400 ピクシーナイト 牡2 新馬 1:23.4 +0.6 -0.3 +1.0 -0.7 SL C 7.09
8R T1400 セルフィー 牝3 1勝クラス 1:20.5 -1.0 --- -0.3 -0.7 B C 6.47
10R T2000 ソフトフルート 牝3 夕月特別(2勝) 2:00.0 -0.3 -0.5 +0.2 -1.0 C D 7.00
11R T1200 カレンモエ 牝4 長篠S(3勝) 1:08.1 -0.2 --- +0.4 -0.6 D D 9.44
 2020/09/26 (土)  ダ=-2.0 → -1.6
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 エリオット 牡2 未勝利 1:12.5 -1.0 --- +0.3 -1.3 D D 6.70
4R D1400 タガノネクステージ 牡2 新馬 1:25.6 -1.1 --- +0.4 -1.5 D C 6.14
6R D1800 ダノングリスター セ4 1勝クラス 1:53.9 +0.3 -0.2 +1.9 -1.8 E D 4.50
7R D1400 サンライズラポール 牡3 1勝クラス 1:23.7 -1.4 --- ±0 -1.4 C D 6.31
9R D1400 デュアリスト 牡2 ヤマボウ(1勝) 1:23.6 -2.1 --- -0.8 -1.3 A C 6.44
12R D1800 ペガサス    牡4 2勝クラス 1:51.8 -1.0 --- +0.6 -1.6 D D 6.44
  

中京2R 2歳未勝利・牝 タイムA
 このレースの勝ちタイムは当開催2歳未勝利戦の基準タイムより2秒0速いモノだった。1600m対象の馬場差がマイナス0秒8だったことを踏まえても、 -2.0-(-0.8)=-1.2 で基準より1秒2速い勝ちタイムだった。3コーナー辺りで主導権を握っていた2.マンヌポルトに後続が並びかけて直線に入る。そして外から5.ヴァーチャリティが抜け出して先頭に立つ。そして後続との差を広げて1着。2馬身半離れた2着が7.ウインミニヨン。その外から8.ヘネラルカレーラが迫り、半馬身差で3着だった。
1着:ヴァーチャリティ 勝ち馬注目
 ヴァーチャリティが前走6着から変わり身を見せた。1着のヴァーチャリティ、札幌芝1500mの新馬戦・未勝利戦で2着と6着。前走は中間楽をさせて体重18キロ増と太め残りが影響した。今回は調教を強化して8キロ絞れて終始先行争いを見る形から早めに抜けて後続を突き放した。父はマクフィ。当初は短距離での勝ち上がりが多かったが、ここに来て芝・ダートを問わず1600m前後でも勝ってきている。母のショウナンタレントはフラワーカップの勝ち馬。完全タイム差はマイナス1秒2と文句無しのAランク。牝馬の重賞戦線でも上位候補に入る。
2着:ウインミニヨン 番組注目馬
 2着以下は2馬身半以上離された。2着のウインミニヨン、新潟外回り芝1600mの新馬戦で3着。上がり600m推定は最速の33秒2だった。左回りの芝1600mという点で条件は変わらなかったが、400キロそこそこの牝馬が坂も克服して伸びたのは収穫。馬体を維持できればチャンスも近いと思う。
3着:ヘネラルカレーラ 
 3着ヘネラルカレーラ、後方2頭目を進み直線大外を追い込んで来た。芝1200mの前走2着から着順は落としたが、内容的には上向いた。短距離重賞5勝のベルカント、アーリントンカップを勝ったイベリスの半妹。ヘネラルカレーラは父がキズナに変わって1600mに適性がある。
7着:キャロライナリーパ 
 あと1番人気7着同着なったキャロライナリーパ、前走は1200mから1600mに距離を伸ばして3着から2着と着順を上げていたが、今回はスタート後に頭を上げて折り合いを欠いていた。気性を思えば、現状距離は短めがベター。1400mあたりがベストと考えている。
中京5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
中京6R 3歳以上1勝クラス タイムE
 基準より1秒9遅い勝ちタイムだった。
中京8R 3歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムだった。
1着:セルフィー 
 セルフィーが前走札幌での13着から一変した。1着のセルフィー、ダートで勝ち上がったがデビュー当初は芝でも2着と3着があった。久々の芝だった前走はスタートが悪くて距離の1200mも忙しかった。距離を伸ばして、内枠なりに無駄のない競馬ができたのが勝因。それでタイムランクはギリギリのBなので、クラスが上がっていきなりはどうだろうか。
2着:ヴィルトゥース 
 2着ヴィルトゥース、デビュー戦で経験馬相手に未勝利戦を勝った実績がある。ジェンティルドンナの全妹でもある。走られて納得の良血だが、近走との違いは前に行かないで中団で折り合った事。今回の2着を糧にして、一皮むけてくる可能性もある。
3着:アングルティール 
 3着アングルティール、前走2着から着順を落としたが、好調をキープしている。馬場の中を割った判断も正解だった。中京は勝たないまでもこれで2着5回・3着1回と得意にしている。
4着:リレーションシップ 
 一方、上位人気馬は馬券の圏外だった。2番人気4着のリレーションシップに触れておく。目の外傷で休養していた。8ヶ月半ぶりの実戦で調教量が少なめでもあった。好発後に一旦下げて余裕を持って抜け出しにかかったが、最後伸び切れなかったのは休養明けか、初めての芝1400,mが影響したんだと思う。休養前の未勝利勝ちが芝1200mでタイムランクA。負けても能力とセンスの高さは伺えたので、1200mでも慣れの見込める1400mでも狙っていける。
6着:ミズリーナ 
 あと6着のミズリーナ、番組注目馬となっていた。外からプティシュシュが行った段階で手綱を引っ張る場面があり、厳しい競馬にはなっていた。1400mで勝っていても現在は中距離でゆっくりとレースを進めた方が良いかもしれない。
中京9R ヤマボウシ賞 タイムA
 基準より0秒8速い勝ちタイムだった。デュアリストが先手を取ってミスズグランドオーが続いた。直線に入ってもデュアリストが先頭、ミスズグランドオーが差を詰めにかかるとデュアリストがもうひと伸びを見せて突き放し、楽々と逃げ切った。そしてレッドソルダードがミスズグランドオーを交わして2番手に上がったが、前とは7馬身の差があった。
1着:デュアリスト 勝ち馬注目
 デュアリストが圧勝、中京ダート1400mの2歳レコードを更新。1着デュアリスト、ミスズグランドオーを交わしてハナを主張。そのまま押し切って7馬身差。強かった。阪神のダート1200mの新馬勝ちは、不良馬場でタイムランクがCだったが、この中間は調教の動きが一変。200mの距離延長以上に上積みの方が大きかった。ミッキーアイル産駒、半兄のデュアルスウォード・デターミネーションがダート短距離でオープンまで行っていて、それだけの資質があった。柔軟性のある馬体は兄以上。距離も1600mまでなら保ちそうな気がする。
2着:レッドソルダード 
 2着以下は7馬身以上離された。2着のレッドソルダード、離されてタイムランクはD相当。3番手追走から直線で2番手に上がった。前走はダート1700mをCランクで楽勝。すぐ勝てる保証はないが、距離に融通性があるのが強み。
3着:ミスズグランドオー 
 3着ミスズグランドオー、7月の福島の新馬勝ち以来。仕上がっていましたし、勝ち馬が強すぎたのと1150mから1400mへの延長が影響した面もある。1200m前後なら前進可能ではないでしょうか。
7着:テイエムマジック 
 2番人気で7着のテイエムマジック、新馬戦でレッドソルダードを負かした実績はあるが、当時はDランク。その後の伸張度で差がついた。もう少しキャリアを重ねる必要があると思う。
中京11R 長篠S 
1着:カレンモエ 通信簿
 1番人気1着だった。休み明け2走目で硬さが抜け、レースも楽勝。軌道に乗った。

  馬券Summary
秋華賞の展望
 先週の神戸新聞杯で秋の3歳のG1のトライアルは終了した。そこで馬券summaryではそれぞれの前哨戦を振り返りつつ、秋華賞・菊花賞を展望してみたいと思う。まず今週は秋華賞へ向けての前哨戦を振り返る。

 まずは前哨戦ではないが、春のクラシック・オークスを振り返っておく。と言うのも、無敗の2冠を達成したデアリングタクトが、秋の前哨戦には出走せずにぶっつけで秋華賞に臨むから。
秋華賞の展望
 5/24東京競馬場で行われたG1オークス。タイムランクがD・メンバーランクはCだった。なお、G1については重賞やオープン特別とは別に、G1としてのランクになっている。前回のこのコーナーでオークス・ダービーの時計が遅い事を指摘した。オークスは前半1000mが59秒8とまずまず流れていたが、その後の800mが50秒4と遅くて、これが勝ち時計が物足りなくさせた要因です。2着のウインマリリンと3着のウインマイティーは4コーナーで前にいて、内にピタリと張り付いていましたから、全くロスがなくて中盤のスローで脚も溜まっていた。この2着と3着は過大評価は禁物。一方のデアリングタクトは後方集団から直線勝負にかけて、一旦は外を狙う。ただ、ここが空きそうになくて今度は内に切り替えてからの差し切りだった。進路変更と位置取りを考慮すれば上がり600m推定最速の33秒1は抜きん出た能力の証明と思う。4着リアアメリアは距離が伸びて頭角を現したモノ。あと5着のマジックキャッスルは直線でデアリングタクトに割って入られて、ブレーキを踏むロスがあった。ラストの伸びは際立っていただけに、これは惜しい内容だった。
秋華賞の展望
 続いて秋のトライアル。まず9/12中山で行われたG3紫苑ステークス、タイムランクがSL・メンバーランクはCだった。2番手を追走したマルターズディオサが4コーナー先頭から押し切った。1000m通過1分1秒8はスローだが、後半は1分0秒3と極端に速くならないのが今開催の中山の芝。開幕週は外からの差し・追込みが決まりにくく、そんな状況も有利に働いた。春のクラシックは疲れが出ていて参考外。立て直しに成功した訳だが、本番もスローペースでスンナリとは考えづらい。内回りの同距離であっても、秋華賞は厳しい立場にはなりそう。むしろ紫苑ステークスでは18頭立て18番枠から外を回って早めに進出して2着争いを制したパラスアテナと稍重馬場に決め手を削がれた感のある4着マジックキャッスル、出遅れて後方から大外を伸びて上がり600m推定最速を記録した6着のウインマイティーを取り上げたいと思う。3着のシーズンズギフトは内にもたれての3着で、結果勿体ない競馬となってしまったが、ニュージーランドトロフィー2着の実績から、1600m向きのイメージもある。相手強化で2000mが長いのではないでしょうか。
秋華賞の展望
 もう1つのトライアル、9/20今年は中京競馬場の芝2000mで行われたG2ローズステークス、タイムランクがSL・メンバーランクはCだった。1000m通過1分0秒9のスローペース。春までとは一転して内枠から2番手を取り切ったリアアメリアが直線で先頭に立って、0秒3差の完勝だった。14キロ増の馬体重が戻った分と成長した分が半々で、堂々とした気配に本格化が伺えた。出して行くと掛かる恐れがあるタイプが先行してスローペースにも折り合ったのも収穫。気性が大人になった事で、使ってテンションがある点も最小限に抑えられると思う。2着のムジカと3着のオーマイダーリンは馬群の中と内にこだわって差し込んで来た。ともに鞍上の好騎乗。西回りの本番はこう上手くはいかないと思う。スローの中、外を回された実績馬は苦戦したが、最後方から唯一上がり推定33秒台をマークした4着のデゼルは底力がある。本番で候補に入れておきたい。
秋華賞の展望
 7/26 2回新潟2日目9R3歳以上2勝クラスの糸魚川特別。タイムランクはD・メンバーランクはCだった。ここまで紹介したトライアルの2鞍は何だかんだ言ってもオークス出走組が勝った。春の勢力図が大きくは変わっていない、そんな感じがするが、1頭だけ魅力のある馬がいる。この糸魚川特別を勝って3戦3勝としたレイパパレ。夏の新潟開幕週の高速馬場、前半スローからの瞬発力勝負になったが、上がり600m推定33秒2で2着に0秒3差。完勝だった。ことに感心するのはこの1戦も、その前走の1勝クラスも直線で狭い所を割ってその間も加速し続けている事。単に外回りの切れ者というだけではなくて、混戦向きの勝負根性も垣間見せての連勝。2走前に1馬身差をつけたオーマイダーリンが、先ほど取り上げたローズステークスで3着だった点も強調できる。ディープインパクト産駒で母がシェルズレイ、全兄にG2時代のホープルステークスを勝ったシャイニングレイがいる。前走時で430キロと小柄な馬体、ぶっつけでも能力を発揮できると思う。

 エルフィンステークス以来で桜花賞を制し、距離延長のオークスも終わってみればデアリングタクトが時計や着差以上の強さだった。現時点で評価を下げる理由は無い。本命はこの馬としておく。
次いではローズS勝ちのリアアメリア、新星レイパパレの順。レイパパレは持ち賞金が1500万だが、今の所はギリギリ出走可能な模様。ただ、川田騎手がリアアメリアなので、ここまで3走とも騎乗していた川田騎手に変わって誰が騎乗するか、ここが鍵になって来るだろう。以下紫苑ステークス組からパラスアテナとマジックキャッスル、ウインマイティー。ローズステークス組からデゼル、直行組からオークス2着のウインマリリンとミヤマザクラ。少し多いが、ここまでが圏内としておく。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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