2020年3回福島1日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒1、日曜がマイナス0秒9でした。
 7月の開催終了後に約9000平方メートルの芝を張り替え、7月よりも速い時計が出るコンディションになっていました。と言っても、前残り傾向が特に強いとか外を回ると間に合わないといった傾向ではありませんでした。3回福島は3週で行われ、今週までAコース、最終週の来週だけはBコースが使用されます。
 先週の馬場差1700m対象の数値は、土日ともにプラス0秒4でした。
 雨の影響はなく、完全に乾いた良馬場。時計の出方は今年春の開催の良馬場の時と同じぐらいでした。


  タイム分析
 2020/10/31 (土)  芝=-1.1  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T2000 インペリアルツアー 牡2 未勝利 2:00.9 -1.2 --- -0.1 -1.1 C C 7.67
7R T1200 ローランダー 牝3 1勝クラス・牝 1:08.7 -0.5 --- +0.2 -0.7 C C 7.64
9R T1200 メイショウユリシス 牝3 1勝クラス 1:08.8 -0.4 --- +0.3 -0.7 D C 7.36
10R T1800 クリノオウジャ    牡4 二本松特(1勝) 1:47.4 -0.5 --- +0.5 -1.0 D D 7.36
  
11R T2000 ココロノトウダイ 牡3 フルーツ(3勝) 1:59.9 +0.7 -0.2 +1.6 -1.1 E D 7.77
 2020/10/31 (土)  ダ=+0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1150 リアルドキュメント 牡2 未勝利 1:09.3 -0.2 --- -0.5 +0.3 B D 10.44
3R D1700 マハーラーニー 牝4 1勝クラス 1:48.9 +2.9 --- +2.5 +0.4 E D 8.64
6R D1700 アースライザー セ3 1勝クラス・若 1:47.1 +1.1 --- +0.7 +0.4 D C 8.00
8R D1150 アシャカマキシン 牡4 1勝クラス 1:09.4 +0.9 --- +0.6 +0.3 D D 8.00
12R D1700 ケイツーキナ 牝3 三陸特別(2勝) 1:47.1 +1.9 --- +1.5 +0.4 E D 8.00
パールデュー 牝4

福島1R 2歳未勝利 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:リアルドキュメント 
 リアルドキュメントが今回は逃げ切りました。リアルドキュメントはスタート直後に外へヨレたんですけども、立て直してからガンガン押して行き、内枠と3キロ減を生かしてダートに入る頃には先頭。4コーナーで後ろを引き付けてからスパートすると、突き放して圧勝しました。ただ、まだ走ってる時に力みはありまして、さらに4コーナーでは外で張り気味でした。小回りコースの短距離ではこれで押し切れましたけれども、直線に急坂があったり直線が長かったりすると甘くなってしまう可能性はあります。
2着:スナークショウエン 
 2着以下は5馬身以上離された。2着のスナークショウエンは前半は少し離れた2番手。4コーナーで追い上げましたけども、残り100m付近で苦しくなりました。これ一応2着でね、距離はこなした事になりますけども、1000mの方が良さそうです。
3着:ジョディーズマロン 
 3着のジョディーズマロンは意図的に脚を溜めて直線では伸びました。包まれて仕掛けが遅れた新馬戦でも直線では伸びていまして、脚を溜めた方が良いのでしょう。だとすると1400mが合うような気がします。
4着:パルデンス 
 4着パルデンスは出遅れて後方からかなり外を回りました、これ距離短縮で前進した形なんですけども、まぁとても短距離向きと思えず1600m以上の方が合うと思います。
福島3R 3歳以上1勝クラス タイムE
 基準より2秒5遅い勝ちタイムだった。
福島6R 3歳以上1勝クラス 注目
 3着だったフラッグアドミラルについて。
3着:フラッグアドミラル 番組注目馬
 最初からハナを切る作戦だったようですけどもね、すぐ隣のアベックフォルスも行く気満々。内枠同士でしかも若手騎手限定戦。もうお互い引くに引けず、向正面でも並んだままでペースダウンできませんでした。3コーナーでアベックフォルスは下がって行ったんですけれども、それと入れ替わるようにですね、3番手にいたブロフェルドが並んで来て息が入らず。これも振り切ったんですけども、流石に展開がキツすぎて直線では失速しました。それでもハナ・クビ差の3着という事ですから、逃げてしまえばペースが速かったり展開がきつかったりしても粘れるという事を証明しました。こういうレースをした後に次走ハナを主張すれば、安易には競って来れないはずで、それならマイペースを望めると思います。
福島11R フルーツラインC タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムだった。
福島12R 三陸特別 タイムE
 基準より1秒5遅い勝ちタイムだった。

  馬券Summary
調教で動くからダート向き?
 これよく見聞きするコメントですけどね、本当でしょうかという話なんですが、結論から言うと「昔はそうだったと思います」。なぜなら昔は調教の大半がダートで行われていたからで、ウッドチップコースやポリトラックコースが主流になった現在で当てはまらない事も多いです。むしろ、ポリトラックで動く馬はほぼ芝向きですし、ウッドチップでラスト200mが速い馬もほぼ芝向きという事が多いです。また、現在はですねこのラスト200mが速い追い切りが良いとされがちなので、ダート向き、特にダート1800m以上がベストの馬は追い切りの評価が高くなりにくいです。ダート1800mの新馬戦では、坂路やウッドチップでラスト200mが速い追い切りをしている馬より、ウッドチップで5ハロンや6ハロンから時計を出して、ラスト200mバタバタになって遅くなっていて、全体時計も速くないという馬が穴で人気薄で好走しやすいです。新馬戦でなくても、ウッドチップでこういう追い切りをしてる馬のダート替わりは狙えます。
 で、この調教で動く方がダート向きというのが当てはまるのはウッドチップがない小倉競馬場や札幌競馬場に滞在している馬、あるいはかつて滞在していた馬ですね。特にね、小倉や札幌でのダート調教で動いていた馬が当時は芝を使っていて勝てず、その後別のコースでダートに変わって勝つというパターンは穴になりやすいです。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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