2020年2回新潟6日目

開催一覧
2020/12/27 (日)
中山 阪神
2020/12/26 (土)
中山 阪神
2020/12/20 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/19 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/13 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/12 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/06 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/05 (土)
中山 阪神 中京
2020/11/29 (日)
東京 阪神
2020/11/28 (土)
東京 阪神
2020/11/23 (月)
東京 阪神
2020/11/22 (日)
東京 阪神
2020/11/21 (土)
東京 阪神
2020/11/15 (日)
東京 阪神 福島
2020/11/14 (土)
東京 阪神 福島
2020/11/08 (日)
東京 阪神 福島
2020/11/07 (土)
東京 阪神 福島
2020/11/01 (日)
東京 京都 福島
2020/10/31 (土)
東京 京都 福島
2020/10/25 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/24 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/18 (日)
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2020/10/17 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/11 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/10 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/04 (日)
中山 中京
2020/10/03 (土)
中山 中京
2020/09/27 (日)
中山 中京
2020/09/26 (土)
中山 中京
2020/09/21 (月)
中山 中京
2020/09/20 (日)
中山 中京
2020/09/19 (土)
中山 中京
2020/09/13 (日)
中山 中京
2020/09/12 (土)
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2020/09/06 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/09/05 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/30 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/29 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/23 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/22 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/16 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/15 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/09 (日)
新潟 札幌
2020/08/08 (土)
新潟 札幌
2020/08/02 (日)
新潟 札幌
2020/08/01 (土)
新潟 札幌
2020/07/26 (日)
新潟 札幌
2020/07/25 (土)
新潟 札幌
2020/07/19 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/18 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/12 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/11 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/05 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/04 (土)
福島 阪神 函館
2020/06/28 (日)
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2020/06/27 (土)
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2020/06/21 (日)
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2020/06/20 (土)
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2020/06/14 (日)
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2020/06/13 (土)
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2020/06/07 (日)
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2020/06/06 (土)
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2020/05/31 (日)
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2020/05/30 (土)
東京 京都
2020/05/24 (日)
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2020/05/23 (土)
東京 京都 新潟
2020/05/17 (日)
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2020/05/16 (土)
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2020/05/10 (日)
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2020/05/09 (土)
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2020/05/03 (日)
東京 京都 福島
2020/05/02 (土)
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2020/04/26 (日)
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2020/04/25 (土)
東京 京都 福島
2020/04/19 (日)
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2020/04/18 (土)
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2020/04/12 (日)
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2020/04/11 (土)
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2020/04/05 (日)
中山 阪神
2020/04/04 (土)
中山 阪神
2020/03/31 (火)
中山
2020/03/29 (日)
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2020/03/28 (土)
中山 阪神 中京
2020/03/22 (日)
中山 阪神
2020/03/21 (土)
中山 阪神
2020/03/20 (金)
中山 阪神
2020/03/15 (日)
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2020/03/14 (土)
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2020/03/08 (日)
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2020/03/01 (日)
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2020/02/29 (土)
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2020/02/23 (日)
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2020/02/22 (土)
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2020/02/15 (土)
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2020/02/09 (日)
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2020/02/08 (土)
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2020/02/02 (日)
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2020/02/01 (土)
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2020/01/26 (日)
中山 京都 小倉
2020/01/25 (土)
中山 京都 小倉
2020/01/19 (日)
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2020/01/18 (土)
中山 京都 小倉
2020/01/13 (月)
中山 京都
2020/01/12 (日)
中山 京都
2020/01/11 (土)
中山 京都
2020/01/06 (月)
中山 京都
2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4からプラス1秒5への変動、日曜はプラス1秒2からプラス1秒5、そしてプラス1秒1への変動。直線1000mは土曜にレースがなく、日曜がプラス0秒9だった。まずは遡って6日間の馬場差を確認しておくと、4日目まではマイナス1秒台の数値が続いていたが、先週は雨の影響を受けて土曜後半からプラスの数値になり、日曜は終日プラス1秒台だった。
 土曜の午前3時頃から雨が降り始め、含水率を測定した5時半までに降雨量は2mm。そこから午前8時までに13mm降って、さらに午後2時半まで降り続けたので、その午前5時半の含水率はあまり参考にならない。そして1Rの時点で既に4日目より1秒以上時計が掛かる馬場になって、後半に行くほど時計が掛かる変動。昼過ぎからは水分が増えるのに加えてレースでの芝の傷みも重なって一気に時計が掛かるようになったが、雨が止んだ9Rと11Rは同じ馬場差だった。土曜の夜は雨は止んでいて、さらにその後日付が変わってから小雨が降ったものの、日曜の1Rは不良馬場でも土曜の後半より少し速い時計が出るようになった。昼過ぎまでは雨は降ったり止んだりで、8Rまでは徐々に時計が掛かるようになったが、雨が止んだ10R以降は水準方向へ動いた。大量の水分を含んでいると、下から水が抜けるスピードが速い新潟の芝らしい変動だった。今週からの3回新潟は4週間の開催で、引き続きAコースが使用される。先週の競馬でかなり芝は傷んだはずなので、中間どこまで回復するかが鍵となる。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒5からマイナス1秒8への変動、日曜はマイナス1秒3からマイナス1秒8への変動。1200m対象の数値は、土日ともにマイナス1秒5だった。遡って6日間の馬場差を確認すると、全てマイナスの数値でほとんどはマイナス1秒台かそれに近い数値。
 土日ともに朝から昼過ぎまで雨が降り、1800mは土日とも後半ほど速い時計が出る変動だった。1200mは日曜日が1鞍しか行われていないので、変動ではないのは当然だが、土日とも極限に近い高速馬場でそのため土曜も変動にはならなかった。


  タイム分析
 2020/08/09 (日)  芝=+1.2 → +1.5 → +1.1 / 直線=+0.9  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1800 スウィートブルーム 牝2 未勝利 1:49.3 +1.3 --- +0.2 +1.1 C C 5.11
3R T1600 ブラインドデート 牝3 未勝利 1:36.0 +1.4 --- +0.4 +1.0 D C 4.69
5R T2000 ランドオブリバティ 牡2 新馬 2:05.7 +3.2 -1.1 +0.7 +1.4 D C 6.08
6R T1600 インフィナイト 牝2 新馬・牝 1:37.5 +2.0 -0.5 +0.4 +1.1 D C 6.44
8R T2200 エレヴァテッツァ 牝3 1勝クラス 2:18.0 +4.6 -1.0 +1.9 +1.7 SL C 5.54
9R T1000 トーホウレジーナ 牝6 驀進特別(2勝) 0:56.6 +1.7 --- +0.8 +0.9 E D 8.76
10R T2000 ターキッシュパレス 牡3 信濃川H(2勝) 2:01.8 +2.5 --- +1.2 +1.3 E D 6.09
12R T1400 アルピニズム 牡3 1勝クラス 1:21.5 -0.2 --- -1.0 +0.8 A D 7.24
 2020/08/09 (日)  ダ=-1.3 → -1.8 / 1200m=-1.5
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1800 クリノナイスガイ セ3 未勝利 1:54.3 +0.5 --- +1.8 -1.3 E D 7.31
4R D1800 ロイヤルパープル セ3 未勝利 1:53.6 -0.2 --- +1.2 -1.4 E D 6.25
7R D1200 メモワールミノル 牡3 1勝クラス 1:10.1 -1.8 --- -0.3 -1.5 B C 7.21
11R D1800 ケンシンコウ 牡3 レパード(G3) 1:49.2 -2.3 --- -0.5 -1.8 B C 5.87

新潟2R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒8遅い勝ちタイムだった。
新潟4R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。9着だったレッドエランドールについて。
9着:レッドエランドール 
 スタート直後にちょっと内側の馬に反応したのか外へ逃げてしまって、それを修正するために手綱を押して気合いを付けたところ、ここでエンジンが掛かってしまってその後ズッと折り合いを欠いていた。ここ2戦前に行っていただけに余計に折り合いがつかなかったのだと思われるが、あの状態から馬任せに行かせてしまうと、恐らく暴走レベルの逃げになったはずで、押さえていた事自体は仕方ないと思う。とは言っても1コーナーから4コーナーまでずっとアクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなモノなので、直線でスタミナ切れを起こすのは当然のこと。先行して0秒3差・0秒2差と小差で好走したレースはDランクではあったが、Eランクのレースで0秒6も負ける馬ではなく、まともに走れば巻き返せると思う。
新潟6R 2歳新馬・牝 注目
 11着のスカーレットテイルについて。
11着:スカーレットテイル 
 まずスタートで出遅れて最初は離れた最後方になってしまう。そこから無理する事もなく馬群に追いついたという所までは良かったが、その追いついた勢いのまま3コーナーから4コーナーにかけて、外をマクって行ったところ4コーナーでは既に手応えが悪くて、ラストの300m以上完全に止めてしまったままだった。まぁ一言で言えば良いレース内容ではないが、何しろ舞台は新潟の外回り。新潟外回りで3コーナーで息が入らない競馬をしていて、そのままの勢いでコーナーでマクってしまったら長い直線を乗り切るスタミナが残っていないのはまぁ当たり前。明らかに脚の使いどころを間違えていて参考外と言える。調教ではハービンジャー産駒らしからぬ反応の良さを見せていて、今回はそれが裏目に出たとも言えるが、しっかりと脚を溜めて行けばもっと走れると思う。
新潟7R 3歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムだった。6.コールザチューンが今回は先手を取って直線に入るが、11.ノーブルプルート・15.メモワールミノルが並んで交わして行く。そして2頭の追い比べからメモワールミノルが抜け出して1着。2着ノーブルプルートから4馬身離れてコールザチューンが3着だった。
1着:メモワールミノル 
 メモワールミノルが今回は先行して勝ち上がった。メモワールミノルはスタート直後はジョッキーが押していたが、大外枠だった事もあり内の馬を見ながら余裕の追走となった。4コーナーでは手応え良く前に並んで行き、きっちり競り勝った。春より前半の追走が楽になっているのは、その春よりも今回負担重量が4キロ軽いからかもしれないが、成長しているのかもしれない。ギリギリのBランクなので昇級してすぐに通用するとは言えないが、更なる成長も期待できる。
2着:ノーブルプルート 
 2着のノーブルプルートは芝でも安定していたが、ダートの方がゴール前で甘くなりにくい。とは言え、1勝クラスで何度も2着や3着があるのに6歳夏になってもまだ勝っていない。まぁ軸にして馬券を買うのは怖いタイプで、あくまでも相手候補の1頭。
3着:コールザチューン 
 3着のコールザチューンは初めてのダートで好走した。最後は休み明けの影響なのか、息切れした感じだったが、ダートは合っていますし、距離は1200mがベストだろう。反動がなければ、次走も上位可能。
12着:ナムラシェパード 
 そして番組注目馬ナムラシェパードは12着だった。ナムラシェパードは1番人気で12着だが、この馬はスタート地点が芝だとそこでダッシュがつかないので、芝スタートのコースで内枠だとダートに入るまでに前に行けず、そのため砂をかぶってしまって好走できない。芝スタートのコースでも外枠なら変わってくるはずですし、スタートからダートのオールダートのコースなら内枠でも軽視はできない。
15着:プレシャスガール 
 それから2番人気のプレシャスガールは15着だった。勝った前走とは違って行き切れなかった事も影響したが、休み明けで好走した後の中1週で、所謂二走ボケだと思う。Speightstown産駒だが、このGone Westの系統は休み明けで好走しやすいが、その分2走ボケしやすい系統。
新潟8R 3歳以上1勝クラス タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
新潟9R 驀進特別  タイムE
 基準より0秒2遅い勝ちタイムだった。
新潟10R 信濃川特別 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
新潟11R レパードS タイムB
 基準より0秒5速いタイム、メンバーランクはCだった。最内枠のケンシンコウが先手を主張。ハナを譲らず直線に入っても先頭。リードを広げて行き、ゴールが近づいて外からミヤジコクオウが上がって来たものの、2馬身半差をつけて1着。2着がミヤジコクオウ。その内でブランクチェックが3着、1番人気のデュードヴァンは4着だった。
1着:ケンシンコウ 
 ケンシンコウが逃げ切り重賞初制覇。東京ダート1600mで差して好走した馬は新潟ダート1800mで不発に終わりやすく、それがユニコーンステークスとレパードステークスの結果がリンクしにくい理由だが、ケンシンコウはユニコーンステークス3着の時とは違って、コースを意識してハイペース覚悟の先行策。これが功を奏して圧勝した。コースが変わったことで先方を変えても好走できるというのは、まぁ能力が高いという事。今後も活躍しそう。
2着:ミヤジコクオウ 
 そして2着がミヤジコクオウ、3着がブランクチェックだった。2着のミヤジコクオウは4コーナーでの手応えは良くなかったが、しぶとく伸びた。この渋いレースぶりからはちょっと想像しにくいが、ジャパンダートダービーで5着に終わったのはおそらく2000mが長かったからだろうと思っている。兄のエスポワールシチーも2000mでは2着があるが、どちらも離されたモノだった。今後も1800m路線では注目。
3着:ブランクチェック 
 そして2着がミヤジコクオウ、3着がブランクチェックだった。3着のブランクチェックは内で脚を溜めて上手く立ち回れたが、最後は失速していた。1800mは少し長い模様。
4着:デュードヴァン 
 その後1番人気デュードヴァンが4着だった。デュードヴァンは東京ダート1600mで差し・追込みで好走していたので、新潟でどうかと思ったがコースには対応できていて、無理せず好位追走。それで伸びを欠いたというのは、恐らく距離が長いんだと思う。
新潟12R 3歳以上1勝クラス タイムA
 このレースの勝ちタイムは古馬1勝クラスの基準タイムより0秒2速く、日曜12R時の1400mで対象の馬場差がプラス0秒8だった事を踏まえると、-0.2-(+0.8)=-1.0 で基準より1秒0速い勝ちタイムとなる。アルピニズムが先手を取って、ノルカソルカが続いて直線に入って行く。先行2頭が直線でも前にいて、アルピニズムがもうひと伸びをしてリードを広げて行き、2馬身半差で1着。その後にオルトルートが追い上げて来たが、ノルカソルカが抜かせずに2番手に粘って入線。
1着:アルピニズム 
 3歳馬アルピニズムが芝の短距離で連勝。新潟芝1400mはスタートから3コーナーまでが長く、4コーナーからゴールまでが短いというコース。前半は飛ばそうと思えば飛ばせるコース形態だが、構えてしまってペースが落ち着く事が多く、そうなると後半で挽回しにくいので好タイムが出にくい。このレースはそういった通常の新潟芝1400mとは逆になって、前半600mは33秒9と速く、そこからゴールまで急には失速しにくいコースなので全体のタイムも速くなった。
 逃げ切ったアルピニズムが今回と全く同じレース運びをすれば2勝クラスでも通用するという計算だが、同じように走れるという保証はちょっとない。
2着:ノルカソルカ 
 2着ノルカソルカはこれまでもハイペースの先行が好走パターンでしたし、良馬場ではない方が好走確率が高かったです。今回は好走条件が揃っていたが、好走条件が揃わないと凡走する馬でもありません。ということで次走も上位候補となる。
3着:オルトルート 
 3着のオルトルートはスローペースでは好走しにくい馬で、今回はペースが向いた。次走は半信半疑だと思う。

  馬券Summary
春のG1回顧 PART3
 4/19中山競馬場で行われた皐月賞
春のG1回顧 PART3
 タイムランク・メンバーランクともにBだった。ダッシュ良く出て行ったウインカーネリアンを制して、外から逃げ宣言していたキメラヴェリテが行き、縦長の体列となって1000m通過59秒8。コントレイルは中団ぐらいにつけられそうだったが、1コーナーでガロアクリークに寄られて下がり、想定外の位置取り。3コーナー手前でキメラヴェリテに後続が接近し、4コーナーでは前の集団が固まった。直線入り口でウインカーネリアンが先頭に立ったが、その内に入ったサリオスがすぐにこれを交わす。4コーナーで一番外から追い上げコントレイルがサリオスに並ぶと競り合いとなり、コントレイルが競り勝った。コントレイルには一瞬で突き放されたガロアクリークだが、その後しぶとく伸びて3着に入った。

1着:コントレイル
 コントレイルが無敗で皐月賞を制覇。コントレイルは4コーナーで外を回って追い上げる時のスピードが素晴らしく、そこで脚を使っても直線でさらに伸びるという横綱相撲だった。2着とは半馬身差だが、通った場所の違いを考慮するとそれ以上の差があった。これは6月の特別編でも言ったが、G1で完全タイム差マイナス0秒6という事は、G1ではない3歳重賞ならAランクに相当する好タイム。

2着:サリオス
 2着のサリオスは後続に3馬身半以上の差をつけた。2着のサリオスは上手くウインカーネリアンの内に入ったが、直線で手前を変えられなかった。4コーナーでのコース取りの差を考慮するとコントレイルとは着歳以上の差があると言えるが、サリオス側の視点で言うと、手前を変えなくても最後まで食い下がったと言える。

3着:ガロアクリーク
 3着のガロアクリークはスローペースのスプリングステークスで切れ味を生かして勝った馬。2000mの速めの流れでは脚が溜まらないのかと私思っていたが、最後までしぶとく伸びた。2着との3馬身半差は決定的だが好内容と言える。ただし、本質的には1800m以下の馬ではないかなと思う。

4着:ウインカーネリアン
 4着のウインカーネリアンは離れた2番手になっても淡々と自分のペースで走り、逃げたキメラヴェリテのスピードが落ちた3コーナー手前で接近。上位の2頭に交わされてからも失速はしなかった。いかにもコーナー4つの中距離が合うタイプで、今後もそういうコースの重賞で好走できそう。

5着:サトノフラッグ
 そして5着のサトノフラッグは4コーナーで一気に進出した弥生賞ディープインパクト記念の再現を狙ったが、同じようなレースをしたコントレイルはもっと豪快でそれに飲み込まれてしまった。

 5/31東京で行われた東京優駿・日本ダービー
春のG1回顧 PART3
 タイムランクがC・メンバーランクはBだった。皐月賞で逃げたキメラヴェリテの出走が叶わず、皐月賞で前半は離れた2番手だったウインカーネリアンの逃げ。1000m通過1分1秒7と皐月賞とは違って淡々とした流れになった。皐月賞で想定以上に置かれてしまったコントレイルはスタートから位置を取りに行って、楽に好位の内。遅い流れを見越して向正面でマイラプソディが上がって3コーナー手前で先頭に立ち、他は目立つ動きはなかったが徐々にペースアップ。直線に入ると多くの馬は追われていたが、コントレイルは残り400mまで持ったまま。皐月賞とは逆に後ろからサリオスが接近したが、残り200mから一気に突き放して3馬身差。ヴェルトライゼンデがしぶとく伸びて3着だった。

1着:コントレイル
 コントレイルが無傷で2冠達成。近年のダービーはジョッキーの好判断が光ったとか、展開が向いたとか、上手く馬場の内が通れたと言った、そういう理由で決着する事が多くて、そのため着差が開きにくかった。コントレイルも今回、前と外に馬を置いて折り合いの心配が軽減された上に、内にいても前が詰まらないというのが分かっているという絶好の形に持ち込めたが、それでも2着に0秒5差というのは決定的。秋も期待できそう。

2着:サリオス
 そしてサリオスはまたしても2着だった。2着のサリオスは皐月賞とはコントレイルとの道中の位置が逆になったが、直線勝負でよく伸びた。最後はコントレイルに突き放されたが、ペースや道中の内・外の差を考慮すればよく走っていますし、囁かれていた距離への不安も払拭した。秋は菊花賞路線なのか天皇賞路線なのかまだ不明だが、どちらでも上位候補だと思う。

3着:ヴェルトライゼンデ
 その後ヴェルトライゼンデが皐月賞の8着から着順を上げて3着だった。ヴェルトライゼンデはコントレイルをマークする位置にいたが、3コーナーでちょっとごちゃついて少し下がってしまって、それでも直線でしぶとく伸びた。皐月賞より大分状態が上がっていた事が好走要因の1つだが、距離は長い方が良いのでしょう。レース後に骨折が判明して、セントライト記念には間に合うようだが、骨折明けでいきなり期待するのはどうかと思うが、菊花賞向きではあると思う。

4着:サトノインプレッサ
 4着のサトノインプレッサはスタートでアオって後方。そのままインでずっと我慢して直線でも内を通った。ラスト200mでグイッと伸びたが、Cコースの1週目で内で脚を溜めていればそこそこ来れるというのが近年のダービー。

8着:ワーケア
 それから3番人気のワーケア8着だった。弥生賞ディープインパクト記念2着から皐月賞をパスしてダービーと、いかにもダービー狙いなので人気になったが、手応え良く回って来てもそれほど伸びなかった。スタミナはありそうだけども瞬発力で劣ってしまったという印象。次走はどうやら新潟記念のようだが、新潟外回りで早めにスパートしてどのぐらい伸びるのか、それはちょっと楽しみなところがある。
アンチ・ディープではありません
 私の話をしてもしょうがないが、これまで私はディープインパクト産駒に関して「2歳12月に重賞を勝つと翌年春は不振」「重賞初出走の時の期待値は高いがそこで勝つと次は危ない」「東京スポーツ杯2歳ステークスで負けると翌年春は不振」といったネガティブなデータをたくさん紹介して来た。
そのためそこら中からアンチディープインパクトと言われるが、そんなことありません。なぜかと言うとディープインパクト産駒はまぁ沢山勝つので、人気になりやすい。そういう種牡馬に関しては、危ないパターンとか消えやすいパターンを知っておく方が役に立つというだけです。これは種牡馬に限った話ではなくて、たくさん勝つ騎手や厩舎なども成績が良くない条件とか、苦手なパターンを知っておく方が役に立つと思う。

 さて、現3歳世代のディープインパクト産駒も東京スポーツ杯2歳ステークス2着アルジャンナと3着のラインベックは翌年春に人気になって負け続けた。重賞初出走で重賞を勝ったりリアアメリア・レッドベルジュール・スマイルカナ・サトノフラッグ・サトノインプレッサも次走で凡走した。概ね傾向通りだったが、唯一の例外が重賞を4連勝したコントレイル。重賞初出走で東京スポーツ杯2歳ステークスを勝ちながら、次のホープフルステークスも勝って、2歳12月に重賞を勝ちながら皐月賞とダービーを勝って、ディープインパクト産駒の牡馬では初めての春の2冠馬となった。こういう名馬と言うのは、父の典型的な産駒ではない事が多いので、これだけディープインパクト産駒の法則を破った事がコントレイルが名馬であるという事の証明だと言える。逆に言うとコントレイル1頭はこの法則を破ったからと言って、これまでに挙げてきた法則を放棄する必要もないと思う。
さて、これまで日本ダービーを勝ったディープインパクト産駒はコントレイルを除いて5頭いるが、その5頭は合わせてダービーの後はたったの4勝。4歳以降に至っては1勝だけでG1は勝っていない。ディープインパクト産駒はダービーを勝つと燃え尽きてしまうという説も有力だが、コントレイルより前の先輩のディープインパクト産駒のダービー馬というのは、実はダービーでの着差が0秒0か0秒1。圧勝した馬がいない。

2年ほど前にsummaryで「ダービーの着差で秋を占う」(2018/9/3放送)というテーマで表を出したが、そのアップデート版をまた出す。
アンチ・ディープではありません
これを見ると、ダービーでの着差が0秒1以下だと秋は露骨に不振。その先輩ディープインパクト産駒のダービーは全部ここに入っていて、秋は3着以内がない。秋にG1に出走できていない馬も多い。そして0秒2差であるなら、まぁまずまずという成績で、
アンチ・ディープではありません
その後0秒3以上で勝った上の表の馬たち、これはかなり期待できる。従って0秒5差で勝ったコントレイルはディープインパクト産駒のダービー馬としては初めて秋以降のG1で好走する馬になる可能性がかなりあるという事。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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