2020年1回札幌3日目

開催一覧
2020/12/27 (日)
中山 阪神
2020/12/26 (土)
中山 阪神
2020/12/20 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/19 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/13 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/12 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/06 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/05 (土)
中山 阪神 中京
2020/11/29 (日)
東京 阪神
2020/11/28 (土)
東京 阪神
2020/11/23 (月)
東京 阪神
2020/11/22 (日)
東京 阪神
2020/11/21 (土)
東京 阪神
2020/11/15 (日)
東京 阪神 福島
2020/11/14 (土)
東京 阪神 福島
2020/11/08 (日)
東京 阪神 福島
2020/11/07 (土)
東京 阪神 福島
2020/11/01 (日)
東京 京都 福島
2020/10/31 (土)
東京 京都 福島
2020/10/25 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/24 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/18 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/17 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/11 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/10 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/04 (日)
中山 中京
2020/10/03 (土)
中山 中京
2020/09/27 (日)
中山 中京
2020/09/26 (土)
中山 中京
2020/09/21 (月)
中山 中京
2020/09/20 (日)
中山 中京
2020/09/19 (土)
中山 中京
2020/09/13 (日)
中山 中京
2020/09/12 (土)
中山 中京
2020/09/06 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/09/05 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/30 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/29 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/23 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/22 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/16 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/15 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/09 (日)
新潟 札幌
2020/08/08 (土)
新潟 札幌
2020/08/02 (日)
新潟 札幌
2020/08/01 (土)
新潟 札幌
2020/07/26 (日)
新潟 札幌
2020/07/25 (土)
新潟 札幌
2020/07/19 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/18 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/12 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/11 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/05 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/04 (土)
福島 阪神 函館
2020/06/28 (日)
東京 阪神 函館
2020/06/27 (土)
東京 阪神 函館
2020/06/21 (日)
東京 阪神 函館
2020/06/20 (土)
東京 阪神 函館
2020/06/14 (日)
東京 阪神 函館
2020/06/13 (土)
東京 阪神 函館
2020/06/07 (日)
東京 阪神
2020/06/06 (土)
東京 阪神
2020/05/31 (日)
東京 京都
2020/05/30 (土)
東京 京都
2020/05/24 (日)
東京 京都 新潟
2020/05/23 (土)
東京 京都 新潟
2020/05/17 (日)
東京 京都 新潟
2020/05/16 (土)
東京 京都 新潟
2020/05/10 (日)
東京 京都 新潟
2020/05/09 (土)
東京 京都 新潟
2020/05/03 (日)
東京 京都 福島
2020/05/02 (土)
東京 京都 福島
2020/04/26 (日)
東京 京都 福島
2020/04/25 (土)
東京 京都 福島
2020/04/19 (日)
中山 阪神 福島
2020/04/18 (土)
中山 阪神 福島
2020/04/12 (日)
中山 阪神 福島
2020/04/11 (土)
中山 阪神 福島
2020/04/05 (日)
中山 阪神
2020/04/04 (土)
中山 阪神
2020/03/31 (火)
中山
2020/03/29 (日)
中山 阪神 中京
2020/03/28 (土)
中山 阪神 中京
2020/03/22 (日)
中山 阪神
2020/03/21 (土)
中山 阪神
2020/03/20 (金)
中山 阪神
2020/03/15 (日)
中山 阪神 中京
2020/03/14 (土)
中山 阪神 中京
2020/03/08 (日)
中山 阪神 中京
2020/03/07 (土)
中山 阪神 中京
2020/03/01 (日)
中山 阪神 中京
2020/02/29 (土)
中山 阪神 中京
2020/02/23 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/22 (土)
東京 京都 小倉
2020/02/16 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/15 (土)
東京 京都 小倉
2020/02/09 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/08 (土)
東京 京都 小倉
2020/02/02 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/01 (土)
東京 京都 小倉
2020/01/26 (日)
中山 京都 小倉
2020/01/25 (土)
中山 京都 小倉
2020/01/19 (日)
中山 京都 小倉
2020/01/18 (土)
中山 京都 小倉
2020/01/13 (月)
中山 京都
2020/01/12 (日)
中山 京都
2020/01/11 (土)
中山 京都
2020/01/06 (月)
中山 京都
2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒8、日曜がマイナス1秒9だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくとマイナス1秒9かマイナス1秒8で、ほとんど変わらず安定している。
  1週前の日曜日に芝を刈り、さらに雨は全く降らなかったが、月曜から金曜まで水をまいた影響なのか、土曜の含水率は少し高め。そのため1週目と同じ馬場差だったが、土曜より乾いた日曜は少しマイナス方向に動いた。開催2週目で高速馬場だが、極端な前残り傾向にはなっていない。札幌の直線は短いが、コーナーは中山より緩いぐらいで、コーナーで加速して行く事が難しくない。そのため極端なスローペースにならなければ、高速馬場であっても差しが届きにくいという事はない。来週の2回開催1週目までAコースが使用され、その後の3週はCコースが使用される。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜がマイナス0秒6だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、マイナス0秒7かマイナス0秒6でこちらもほとんど変わらない。
 先週は全く雨が降らず水をまいていてもかなり乾いたコンディション。同じように乾いていた1週目と同じ馬場差で日曜の方が土曜より少し時計が掛かったのも、1週目と同じだった。先週は札幌のダートにしては逃げ・先行馬の勝ちが多く無かったが、差すにしても4コーナーで位置を上げていないと厳しい。


  タイム分析
 2020/08/01 (土)  芝=-1.8  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1500 ジャンカズマ 牡2 未勝利 1:29.6 -1.1 --- +0.3 -1.4 D C 4.78
5R T1500 オパールムーン 牝2 新馬 1:29.4 -1.5 --- -0.1 -1.4 C C 6.22
6R T2000 ブルベアカロリー 牡3 未勝利 2:00.9 -2.1 --- -0.3 -1.8 C D 8.69
7R T1800 アカイイト 牝3 1勝クラス・牝 1:47.6 -1.6 -0.6 -0.6 -1.6 B D 6.13
9R T1200 ラキ 牝3 礼文特別(1勝) 1:08.8 -1.0 --- +0.1 -1.1 C C 6.64
10R T2600 アンティシペイト 牡3 阿寒湖特(2勝) 2:40.1 -1.7 --- +0.6 -2.3 D D 5.90
11R T1800 ハナズレジェンド 牡7 STVH(3勝) 1:47.8 ±0 -0.3 +1.3 -1.6 E D 8.21
 2020/08/01 (土)  ダ=-0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1700 タマモパッション 牝3 未勝利・牝 1:45.6 -1.2 --- -0.5 -0.7 B D 7.14
3R D1000 タマモゼーゼマン 牡3 未勝利 0:59.0 -0.6 --- -0.2 -0.4 C D 6.45
4R D1700 アグードイメル 牡3 未勝利 1:46.1 -0.7 --- ±0 -0.7 C C 7.23
8R D1000 ダノンチャンス セ6 2勝クラス 0:58.1 -0.3 --- +0.1 -0.4 C C 8.55
12R D1700 タイキルークス 牡3 1勝クラス 1:45.7 ±0 --- +0.7 -0.7 D C 5.83

札幌2R 3歳未勝利・牝 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムだった。
1着:タマモパッション 
 善戦しながら勝てなかったタマモパッションが圧勝。タマモパッションは出遅れてはいないが、ゲートの中でそわそわしていた影響なのかスピードに乗れず前半は想定より後ろの位置取り。しかし、向正面に入るあたりから前に上がって行き、4コーナーで外からマクって直線入り口ではほぼ先頭。楽な手応えのままどんどん突き放して圧勝した。1400mでは速さ負けし、1800mでは直線で甘くなっていたが、平坦コースの1700mがぴったり合う模様。1700mなら1勝クラスでも上位可能と見るが、中1週で使った後に今回は札幌まで輸送して中2週。ゲートの中で落ち着きがなかった原因はキツい日程でテンションが高くなっていた事だとすると、また間隔を明けずに使ってくると精神面で危ないという可能性はある。
7着:スイートポイズン 
 1秒7差の2着以下はEランク相当のタイムとなる。2番人気で7着のスイートポイズンはゲートの中で落ち着きがなく、互角に出たもののすぐに内にヨレて後ろからになったという事も影響したが、2着だった4月の福島のレースは完全タイム差プラス3秒1。そのぐらい遅いタイムだった。まともなレースができていても上位に来れなかったと思われる。
札幌4R 3歳未勝利 注目
 4着だったマジックウォリアーについて。
4着:マジックウォリアー 
 これまで1800m以上しか走ったことがなく、2回の2着は2000mと2400m。こういう馬が2400mの直後に1700mに出てきたらどうなるの?という感じだったが、まぁ危惧した通りになった。スタートから気合いをつけていたが、中団につけるのが精一杯で、向正面ではペースは速くないのに鞍上の手が動いていて、3コーナー手前ではステッキ1発。そして3コーナーでは内にいて、前が詰まっている訳でもないのに、追い通しのままポジションは下がるという、いかにも1700mでは忙しいという内容になってしまった。ただ、ほぼ1周追い通しで回って来ても最後までしぶとく伸びているように、スタミナはやはり豊富ですよね。まぁダート2400mの3歳未勝利戦というのは、もう札幌開催中にあと1回しかないが、そこで前進できると思う。1700mを経験した事で次の2400mは追走がかなり楽になると思う。
札幌6R 3歳未勝利 注目
 2着のブルームラッシュについて。
2着:ブルームラッシュ 
 スタートから気合いをつけて行って好位に収まったが、向正面からはずっと促されながらも追走。3コーナーではかなり手応えが怪しくなっていたが、最後までしぶとく伸びていた。ただし、勝ち馬には切れ負けしたという事。アイルハヴアナザー産駒に切れ負けするディープインパクト産駒というのも珍しいが、母のブルーミングアレーがそれほど切れ味がない馬でしたし、3頭いる全兄弟も中距離での先行流れ込みタイプ。ブルームラッシュは使いつつズブさは抜けて来ているが、2000mでも前に行くのに苦労している。札幌でこういうタイプを勝たせるには芝2600mが最適のはずで、次も2000mだったとしても上位候補ではあるが、2600mの方が狙いやすい。2600mなら本命で良いと思う。
札幌7R 3歳以上1勝クラス・牝 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。アカイイトが3ヶ月ぶりの実戦で2勝目を上げた。1000m通過が1分1秒1の後も急にはペースアップせず、ペース補正がマイナス0秒6。かなり前有利の展開だった。
1着:アカイイト 勝ち馬注目
 勝ったアカイイトはペースが遅すぎて前半はなだめている感じだったが、脚は溜まっていて3コーナーからジワジワと前との差を詰めると、直線余裕の手応で前の2頭を差し切った。昨年9月から今年9月までに9戦。最も間隔が空いていたのが中8週で、他は中4週以内。クラシック出走を目指して押せ押せになっていたが、リフレッシュしてしっかり力を出せた。2勝クラスでも通用しそう。
2着:ショコラブリアン 
 そして2着が1番人気ショコラブリアン、3着が3番人気イカットだった。2着のショコラブリアンは昨年10月以来で体重がプラス28キロ。それで2着ですから好発進ではあるが、かなり展開には恵まれた。次走で飛びつくのは危険かもしれない。何しろこの馬はデビューから3戦、超スローペースの逃げ・先行しか経験していない。
2着:ショコラブリアン 解説危険
 先ほどタイム分析で述べたように、今回は超スローペースの逃げでかなり恵まれた。しかもデビュー以来、超スローペースの先行しか経験していないので、少しでもペースが速くなると危ないと思う。今年の札幌はですね、所謂裏函、函館で調教して札幌に来る馬がいなくて、札幌入厩馬と美浦や栗東からの直前輸送しか出走馬がいないので、今後も3歳未勝利戦や重賞を除けば頭数が揃わないはず。従って、次走も今回と同じような少頭数でスローになる可能性はかなりあるが、長期休養明けで展開に恵まれて好走した馬は、2走目に人気になるというのはかなり危ないパターンかと思う。
3着:イカット 
 そして2着が1番人気ショコラブリアン、3着が3番人気イカットだった。2番手追走から3着のイカットも展開に恵まれたと言えるが、この馬自身はスローペースはあまり歓迎ではないはずで、勝った前走はペースが速かった。流れが速くなった方がパフォーマンスアップする可能性はある。
札幌11R STV賞 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。

  馬券Summary
春のG1回顧 PART2
 今回はテーマが2つある。まずは前回の春のG1回顧古馬編に続いて春のG1回顧パート2として、3歳牝馬限定のG1 2鞍とNHKマイルカップを振り返る。

 4/12阪神競馬場で行われた桜花賞
春のG1回顧 PART2
 タイムランクがD・メンバーランクはBだった。前走のチューリップ賞では何が何でも逃げないというレースをしたスマイルカナが桜花賞ではハナに立った。一方、チューリップ賞では稍不本意な溜め逃げになってしまったレシステンシアがスマイルカナを追走し、600m34秒9、800m46秒5。馬場差プラス2秒2の重馬場としては速いが、先行2頭は速いペースで先行した方が持ち味を生かせるので、直線では後続を離していた。この競り合いはレシステンシアが制する訳だが、だいたいこの2頭で決まりそうな所を外からデアリングタクトが一気に追込みを決め、そしてさらに突き放した。もう展開不問という追込みで、もの凄く強かったと思う。

1着:デアリングタクト
 2番人気のデアリングタクトがデビューから土つかずの3連勝で桜花賞馬となった。デアリングタクトは前走のエルフィンステークスでもベースも展開も関係ないという追込みを決めていたが、G1でも同じことをやってのけた。キャリア3戦目で初めて経験する道悪も問題とせず、ただひたすら強いというレース内容だった。

2着:レシステンシア
 そして2着が1番人気のレシステンシア、3着が9番人気のスマイルカナと前へ行った2頭だった。2着のレシステンシアはハイペースで逃げた阪神ジュベナイルフィリーズが1着。スローペースで逃げたチューリップ賞が3着。力を出せるハイペースの先行になるかどうかが鍵だったが、チューリップ賞とは違いスマイルカナが行った事でレースはしやすくなった。勝ち馬には力の差を見せつけられたが、力を出せる展開に持ち込めれば崩れない馬。

3着:スマイルカナ
 そして2着が1番人気のレシステンシア、3着が9番人気のスマイルカナと前へ行った2頭だった。3着のスマイルカナはフェアリーステークスを早めの平均ペースで逃げ切った後、チューリップ賞で控えるレースを試みて7着。そして本番の桜花賞では逃げて巻き返した。今後は無理に下げるようなレースはしないはずですし、今の芝のマイル路線でペースを緩めない逃げ・先行がベストという馬は相対的に有利だと思う。

4着:クラヴァシュドール
 チューリップ賞の3着馬と7着馬が桜花賞で2着・3着と着順を上げて好走したのと対照的に、チューリップ賞1着マルターズディオサは8着。2着クラヴァシュドールは4着と着順を下げた。まず4着のクラヴァシュドールは3コーナーで外から寄られ、さらに挟まれた事で位置が下がってしまった。その後は内でロスなく進められたが、3コーナーでスムーズなら2着争いには加わっていたかもしれない。ただ、チューリップ賞の時点でもう仕上がりがほぼ完璧で、大きな上積みがありませんでしたし、チューリップ賞で普通に力を出せるレース運びができた点はレシステンシア・スマイルカナとは異なったという事。

8着:マルターズディオサ
 チューリップ賞の3着馬と7着馬が桜花賞で2着・3着と着順を上げて好走したのと対照的に、チューリップ賞1着マルターズディオサは8着。2着クラヴァシュドールは4着と着順を下げた。そして8着のマルターズディオサはラスト100mぐらいは完全に失速していた。まぁ重馬場が影響したと考えるのが自然だが、それとともに2歳時からあまり成長していないような気がする。

 5/10東京競馬場で行われたNHKマイルカップ
春のG1回顧 PART2
 タイムランクがD・メンバーランクはCだった。スタート後に軽く仕掛けただけでレシステンシアがスッと前に出てハナを切り、600m34秒1、800m46秒0とやや速めの平均ペース。スタート直後に少しトモを落としたラウダシオンは気合いをつけたところ、行く気になってレシステンシアの外に並んで行ったが、3コーナー手前で引いて先行2頭は折り合った。直線半ばまで先行2頭が後続離し、ラウダシオンはレシステンシアに並ぶところまで持ったまま。その手応え通りに楽々と抜け出した。レシステンシアは最後は一杯になったが、粘って2着は確保。3着争いはギルデッドミラーがタイセイビジョンにハナ差先着した。

1着:ラウダシオン
 9番人気のラウダシオンが勝ってG1初制覇。ラウダシオンはこれまでの3勝が1400m以下。1度だけ経験した1600mは朝日杯フューチュリティステークスの8着で、1400mのファルコンステークス2着から1600mのG1で1着になるとは、非常に読みにくかったが、見た目の内容は完璧だった。ただ、東京1600mのG1としてはペースが速くなかった事が幸いしているはずで、8着だった朝日杯フューチュリティステークスはハイペース。今後はハイペースの1600mをこなせるかどうかが鍵となる。

2着:レシステンシア
 その後レシステンシアは桜花賞に続いて2着。そしてG1初挑戦のギルデッドミラーは3着だった。2着のレシステンシアは目一杯のレースをした桜花賞から中3週で初めての長距離輸送。体重も減り続けてギリギリの状態だったために最後は一杯になったが、力は見せましたしキツイレースの後、キツい日程でも力を出せるというタフさがある。

3着:ギルデッドミラー
 その後レシステンシアは桜花賞に続いて2着。そしてG1初挑戦のギルデッドミラーは3着だった。3着のギルデッドミラーは好位の内でじっとしていて、直線でも前が詰まったりせずスムーズ。ベース自体は前に有利だったとは言え、力を出したはず。また、このレースの次走1番人気で6着だった中京記念を見ると、内ラチを頼らせた方が力を出せるタイプの模様。

4着:タイセイビジョン
 4着タイセイビジョンは前半少し行きたがったり、3コーナーでごちゃごちゃして他馬と接触したりとスムーズでなかった。その差が3着とのハナ差かと思われるが、ハイペースなら後ろから差せますし、平均ペースで前につけても上位に来れる辺りが自力の確かさというものだと思う。

13着:サトノインプレッサ
 それから3番人気のサトノインプレッサは13着だった。重賞初出場で勝ったディープインパクト産駒の次走は危ないという法則通りではあるが、次のダービーでは内枠を引いて内で我慢できた事で4着だった。という事で、今回は外枠も影響していた模様。
 5/24東京競馬場で行われた優駿牝馬・オークス
春のG1回顧 PART2
 タイムランクがD・メンバーランクはCだった。桜花賞と同様にスマイルカナの逃げとなった。桜花賞で2番手追走となったレシステンシアが不在のため、1000m通過59秒8の時点でもう2番手との差が大きく広がっていた。1000m通過後にペースダウンして2番手のウインマリリンが接近。さらに3コーナー過ぎでは外からクラヴァシュドールが2番手に上がったが、直線に入るとスマイルカナが内を少し空け、内ラチ添いで機会をうかがっていたウインマリリンが突っ込み、先に外から先頭に立っていたウインマイティーとの競り合いと思ったのも一瞬で、後ろの方で馬群を捌くのに苦労していたはずのデアリングタクトが一気に差し切った。

1着:デアリングタクト
 デアリングタクトが勝って無敗で牝馬2冠を達成した。今回のデアリングタクトはもう2コーナーで接触して下がったり、直線でもなかなか進路が出来なかったりとまぁ相当苦労していたが、もう進路ができた瞬間にその方向に向かって進路を変えて、さらに加速するという操縦性の良さと、前を追いかけて行く時の闘志が素晴らしかった。桜花賞もオークスも全く展開が向いていないのに2冠を達成している訳ですから、歴代の2冠馬と比較しても上位の存在。無事に秋を迎えれば3冠達成濃厚かと思う。

2着:ウインマリリン
 その後2着がウインマリリン、3着がウインマイティーと桜花賞組以外の馬が続いた。2着のウインマリリンは上手く最内から抜けて来たが、勝ち馬が強すぎた。スンナリ好位につけられるので、崩れにくく秋も上位候補だが、デアリングタクトを逆転するのはかなり難しそう。

3着:ウインマイティー
 その後2着がウインマリリン、3着がウインマイティーと桜花賞組以外の馬が続いた。3着のウインマイティーは早めに仕掛けて一旦先頭に立ったが、力が突出していた勝ち馬と内で脚を溜めた2着馬に負けたという事。内容は悪くないですし、スタミナを感じさせる。

4着:リアアメリア
 4着のリアアメリア、直線でデアリングタクトを外から押さえると言うか、蓋をしてから追い出したが、ジリジリとした伸びで間に合わなかった。これ、距離が長いのかもしれない。

11着:デゼル
 上位人気馬では2番人気デゼルが11着だった。レーン騎手込みでの人気になっていて、何か敗因があると言うよりは、現状ではこういう力関係なのだと思う。

15着:クラヴァシュドール
 そして3番人気のクラヴァシュドールは15着だった。3コーナーで挟まれたりして下がった桜花賞を踏まえて早めに行ったようだが、伸びなかった。レースぶりだけを見ると距離が長いように感じますが、まぁチューリップ賞の時点でほぼ完璧に仕上がっていたので、このオークスの頃には少し下降線だったのかもしれない。
自ブロック優先なしの新潟
 ただいま開催中の2回新潟は西の開催がないため、通常の自ブロック優先というものが解除されている。言うまでもなく例年と比べて関西馬の出走数が激増しているが、その成績はどうなってるかと言うと関西馬が予想通りに圧倒している。
自ブロック優先なしの新潟
 まぁクラス別に見ると、関東馬の勝率が比較的高いのは2歳新馬戦。3着まで独占した事も2回ある。元々新馬戦は自ブロック優先制度がないクラスであり、普段から夏の新潟は関西馬の出走が多いが、その中での関東馬の勝率4%というのは、だいたい例年通り。例年通りの成績を残していれば他のクラスと比べると好成績となるということ。2歳未勝利戦で関東馬の勝率が低いのは、初日の1Rが16頭全て関東馬だったためで、その初日1Rの他にも4日目1Rでも関東馬がワン・ツー・スリー。という事で総じて2歳戦では関東馬が健闘している。自ブロック優先が無効になって関東馬の被害が甚大なのが3歳未勝利戦。3歳未勝利戦がなくなるまで2ヶ月を切った段階で、これだけ関西馬に勝たれるというのは辛いが、関西馬同士で勝ちきれなかった馬の方が、自ブロック優先に守られて関東馬同士で走っても勝ちきれなかった馬より強いという事ですから、仕方が無いと思う。

 古馬のレースでは、未勝利戦と同様に普段は自ブロック優先が有効な1勝クラスも関西馬が圧倒している。3歳以上1勝クラスで1度しかない関東馬のワン・ツーは3日目の12Rで直線1000m。これは3着まで関東馬だった。そして3歳未勝利戦の2回の関東馬ワン・ツーの内の1回は4日目3Rの直線1000m。枠順とか展開とか負担重量など、馬の能力以外のファクターが結果に与える影響が大きい条件なので、東西の差が出にくいのかもしれないと推測する。

そして2勝クラスというのは、もともと自ブロック優先がないクラスだが、例年の夏の新潟はここまでの差は出ていない。6鞍全て関西馬のワン・ツー。そのうち4回はワン・ツー・スリーですから、関東馬を本命にした時点でほとんど当たらない。西の開催がなくて自ブロック優先が解除されている夏の新潟開催は、今週が最後となる。もちろん関西馬から軸馬を捜すのは基本だが、関東馬が比較的買えるのは2歳戦と直線1000m。そして2勝クラスは関西馬のワン・ツーが普通であるという事を頭にいれておきましょう。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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