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馬場差一覧

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中山1R 2歳未勝利 タイムＢ

このレースの勝ちタイムは、当開催2歳未勝利クラスの基準タイムより0秒4速いものでした。1200m対象の馬場差はプラスマイナスゼロでしたので、 -0.4-(±0)＝-0.4 マイナス0秒4がそのまま完全タイム差となります。6.リンカーンテソーロが先手を取って、これに11.ホノノルーカが続き、4コーナーを回って行きます。そして直線に入ってもリンカーンテソーロが先頭で、後続を突き放し2馬身半差で1着。ホノノルーカは離され、変わって10.チュイション・13.トップヴィヴィットが併せて上がり、外のトップヴィヴィットが2着となりました。

1着：リンカーンテソーロ

リンカーンテソーロが今回は先手を取って逃げ切りました。リンカーンテソーロは緩い感じは残っているんですが、体重が16キロ増えていても太いという感じではなく、2の脚を効かせてハナを切るとデビュー当時に見せていた口向きの悪さも見せず、逃げ切りました。いくらでもタイムを詰められるという勝ちっぷりではないですけども、馬体に良化の余地は残しているので、成長すれば1勝クラスでも上位可能でしょう。

2着：トップヴィヴィット

2着のトップヴィヴィットは出遅れた上、前半は力んだ走りでした。そして3コーナー過ぎからは手応えが悪化していたんですが、最後はよく伸びていました。いかにも1200mは短そうなんですけども、前半の力みが抜けないと距離は保ちそうも無いので、現状難しさは残りますが、まあ1勝する力はあります。

3着：チュイション

3着のチュイションは1600mからの距離短縮でもスンナリ好位につけられましたし、直線でも伸びています。少しレベルの低い決着になれば、勝てるだけの力はありますね。

中山2R 2歳未勝利・牝 タイムＥ

基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。4着だったペイシャオウユーについて。

4着：ペイシャオウユー

まずスタートが早くなかった上に、行きっぷりが悪くて前半は最後方。4コーナーでステッキを入れつつ、外を回って追い上げ、なおかつ直線でも伸びました。前半の行きっぷりが悪いのは、別にスピードが無い訳ではなくて、気を抜いているからだと思われます。デビュー当初の砂を被って嫌がったり、他馬から怖がって逃げたりと全く集中できていなかった頃に比べれば、大分マシになっていますが、ブリンカーが効くタイプに見えます。今回もよく伸びてるとは言え、Eランクなので強くは推せないですけども、ブリンカーを着けてきたら大きく前進する可能性があります。

中山5R 2歳新馬 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

中山6R 2歳新馬 タイムＥ

基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。

中山7R 2歳未勝利 タイムＥ

基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。4着だったアップストリームについて。

4着：アップストリーム

スタート直後にですね、1つ内の15番が外にヨレて来て、そのため押し出され、ダッシュがつかず後方待機となりました。4コーナーで外を回って、追い上げを図ったんですけども差を詰め切れず、直線では何度か内に刺さるのを修正しつつだったんですけども、それでも伸びていました。初めての右回りでコーナリングもスムーズではなかったですし、直線で内に刺さり気味だった事を含めて、右回りは良くなさそうですし、長いコースの方が合っていると思われます。次の中山だとね、連の相手ぐらいの扱いになりますけども、東京なら本命級の扱いで良いと思います。

中山11R ターコイズS タイムＥ

基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。タイムランクがE・メンバーランクはDでした。トロワゼトワルが先手を取って4コーナーです。大外枠のトロワゼトワルが何が何でもという逃げ。スマイルカナが引いたところに今度はクリスティが前に並んで行き、2頭で後続を引き離して流れは速くなりました。600m34秒5も馬場状態を考えれば速く、しかも中盤で緩みませんでした。直線200m標識の手前でスマイルカナが先頭に立ち、そのすぐ後ろにいたアンドラステが内から迫って来ましたが、スマイルカナが凌ぎきって1着。直線で外からしぶとく伸びて来たフェアリーポルカが3着となりました。

1着：スマイルカナ

スマイルカナがアンドラステの追撃を抑えて重賞2勝目。これで中山芝1600mでは3勝・2着2回となりました。スマイルカナは他が行かなければ行くし、他が行くなら2番手・3番手でも構わないという乗り方ができるようになっているのが大きく、最後に並ばれかけてもしぶとかったですね。残る課題は左回りだと思います。東京のオーロCでね、一応2着と好走してはいるんですが、左回りだとコーナリングがスムーズではないです。

2着：アンドラステ

そして2着がアンドラステ、3着がフェアリーポルカでした。2着のアンドラステは内で包まれて何も出来なかった京成杯オータムハンデとは違って、スムーズでした。今のところ鋭さはあまり無いんですけども、高速馬場ではなく上がりが速くならない展開だと力を出せますね。

3着：フェアリーポルカ

そして2着がアンドラステ、3着がフェアリーポルカでした。3着のフェアリーポルカは4コーナーで内にもたれて前と離れ気味になりましたけども、直線はよく伸びました。56キロを克服できた事も大きいと思います。

4着：シーズンズギフト

4着のシーズンズギフトは前走の富士ステークスでは引っかかって逃げたんですけども、今度は出遅れて最後方。直線で最内に突っ込んで詰まったりせず4着に来ましたが、今回に関してはハマって上手く行ったという、そういう感じは強いですね。ただし、普通の競馬が出来ればもっと走れる馬ではあります。

7着：ランブリングアレー

それから2番人気のランブリングアレーは7着でした。外枠からズッと外回り、速い流れでなし崩しに脚を使った事が敗因ですけども、速い流れでなし崩しに脚を使って伸びを欠くというのは、以前からなんですよね。とりあえず中山の1600mは合っていないと思います。

中山12R 3歳以上2勝クラス・牝 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

2着：アップライトスピン 解説危険

4コーナーですね、このままだと前が詰まるんじゃないかなぁと思って見ていたんですが、直線入り口でその前にいたカサーレが外に膨らんで、前がぽっかり開き、そのまま抜けて来たんですけども、差されました。これまでね、2勝クラスで3着以内に入った時と言うのは、9頭立てや10頭立てで、捌きが必要な多頭数では好走していないんですけども、内でじっとしていて前がぽっかり空いた今回はかなり恵まれたと思います。このカサーレが外に膨らむ事ならもう素晴らしい騎乗なんですけども、これを2回続けるのは難しいと思います。コースロスを厭わない乗り方で、来れるほど抜けた力がある訳ではないので次は危険とみます。

馬券Summary
中内田充正厩舎の新馬戦
このコーナーですね、2週前は国枝厩舎、先週は藤原英昭厩舎と新馬戦は人気ほどの信頼性はなく、後のG1級でもよく負けるが2戦目に大きく変わることを期待できるという厩舎を取り上げました。ただですね、このぐらい実績のある厩舎は新馬戦を取りこぼしたぐらいでは周囲からの評価は変わりません。新馬戦を勝つ事そのものを目標として仕上げる必要がないという立場なんですね。新馬戦を勝つ事でアピールしたいのは開業から間もない厩舎です。そういうアピールに成功した厩舎は素質馬が多く入るようになって、徐々に新馬勝ちだけにはこだわらないようになって行くという話です。 　中内田厩舎の世代別の新馬戦の成績を見ますと、徐々に新馬勝ちにはそれほどこだわらない方向に向かっていると思われます。それでもこの数年前のですね、新馬戦の勝率が30%を超えていたという、その時期のイメージがあるので、まぁどうしても人気になるんですよね。ですが、今年の2歳馬、つまり2018年生まれの11月末までの新馬戦における成績を見ると、4着以下の7頭はすべて1番人気から4番人気。人気で消えている馬が多いです。ただしですね、先週朝日杯を勝ったグレナディアガーズなんですけども、この馬も新馬戦1番人気で2着と負けています。1勝目が3戦目だったんですけども、G1を勝ってます。という事で、まぁちょっと新馬戦で負けてもその後期待できるという、そういう厩舎になりつつあるんですが、まぁ新馬戦に関しては人気先行型になってきたので注意したいところです。
解説者：大川浩史(日刊競馬)