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馬場差一覧

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福島3R 3歳未勝利 タイムＡ

このレースの勝ちタイムは3歳未勝利の基準タイムより0秒7速く、1200m対象の馬場差がプラス0秒1だった事を踏まえると、 -0.7-(+0.1)＝-0.8 で基準より0秒8速い勝ちタイムだった。 　1着からヒガシヴァルキリーが先手を取って直線に入って行く。2番手にいたピュアムーンは一杯になって、変わって内からマイネルチューダが上がって来る。マイネルチューダがゴール前で差を詰めて行くが、ヒガシヴァルキリーが半馬身差で逃げ切る。その後4馬身離れて3着入線はホルダンモルだった。

1着：ヒガシヴァルキリー 勝ち馬注目

ここ2走2着だったヒガシヴァルキリーが距離短縮、初めての芝1200mで勝ち上がった。1600m・1400mそして1200mと距離を短縮して来たヒガシヴァルキリーがダッシュ良く先手を取って逃げ切った。ここ2走も逃げてはいたが、芝1200mは初体験。隣の3.ピュアムーンの方がテンは速いのではないかと見ていた。しかし、菅原明良騎手が行く気を見せるとピュアムーンは抑えたため、単騎逃げとなった。ヒガシヴァルキリーの600m通過タイムは33秒7で、勝ちタイムは1分9秒1。同じ日曜の10R3歳以上2勝クラスさくらんぼ特別の600m通過が34秒0、勝ちタイムが1分9秒3。まぁいずれもヒガシヴァルキリーの方が優秀なんですよね。タイムランクAが示す通り、素晴らしい能力を発揮したと言えるだろう。上のクラスでも人気にはなるだろうが、アッサリ勝てると思う。

2着：マイネルチューダ 番組注目馬

そして勝ち馬に半馬身差マイネルチューダが2着だった。2着マイネルチューダにしても、走破タイムはさくらんぼ特別の勝ちタイムより速い。この馬も距離短縮で初距離だったが、距離適性1200mに合ったと言えるんじゃないですかね。同じ距離なら次走は確勝だろう。

福島6R 2歳新馬 タイムＥ

基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。

福島7R 3歳未勝利・牝 注目

これがデビュー戦となったディープインパクト産駒トラストワージーがここ3戦連続2着で断然の1番人気ミスミルドレッドを敗って快勝した。

1着：トラストワージー

デビューは遅れたが、現役2勝クラスのコーカスや3勝して準OPまで出世したベッラヴォーチェの半妹。この兄弟で8頭目にして初めてディープインパクト産駒。当然の事ながら高い期待を持たれて生まれたのではないだろうか。 　トラストワージーは外枠だったが、前々の位置をキープし、積極的な競馬。直線は逃げ粘るコンカルノーを競り潰しに行って、外から満を持して追い出したミスミルドレッドに影を踏ませなかった。これは強い競馬だった。かなり奥は深そうで、ここから連勝街道へ乗る可能性もあるだろう。注目しておきたい。

2着：ミスミルドレッド

2着のミスミルドレッドはこれで4戦連続の2着。まぁ今回明らかに相手が強すぎたので、まぁこの馬が未勝利クラスを勝てない事はないだろう。次走はいよいよ勝つ番ではないだろうか。

福島8R 3歳以上1勝クラス 注目

1着：イマジナリーライン

1番人気イマジナリーラインがこのクラスでは力が違うところを見せつけた。3コーナー過ぎで早めに先頭に立ったチェリートリトンを目標にして、直線は余裕十分。ゴール前で計ったように差し切っていた。今回でまだキャリア5戦目。芝で2戦1勝の後、前々走からダートへ矛先を変えて、3着・3着。そして今回ダート3戦目で快勝した。半姉に現役オープン、ダート1400mで5勝しているマルカソレイユがいて、ダートで走る血統。ただ、イマジナリーライン自身、芝で新馬勝ちしており、父スクリーンヒーローは芝・ダートを問わない種牡馬だけに、今後は芝・ダートどちらでも使って行きそう。どういう路線を選ぶのかにも、注目したい。

2着：チェリートリトン

2着チェリートリトンは、これでこのクラス6度目の2着。園田競馬で3勝しているが、中央ではまだ未勝利。勝ち味に遅く、詰めが甘いだけに今回のように早めの競馬が最善策。そろそろこの馬が勝つところも見てみたいと思う。

5着：フラッフィクラウド

そして次走狙うとすると5着のフラッフィクラウド。今回は内枠を引いて、終始インで厳しい競馬を強いられた。まぁ外の2・3番手につけられるような枠順なら、このクラスはすぐに勝てるでしょう。

福島11R ラジオNIKKEI賞 重賞

タイムランク・メンバーランクともにCだった。バビットが先手を取って直線に入って行く。

1着：バビット

バビットは平均ペースの逃げだった。向正面でグレイトオーサーが折り合いを欠いて、押し上げて来たため、息を入れられなかったが、まぁむしろソレが良かったのかもしれない。直線に向くと1頭だけ弾かれたように伸びて圧勝。後続はどうする事もできなかった。 　バビットが逃げ切って3連勝、重賞初制覇。馬場に先入れしたように気難しさはある。今回は1番枠で好スタートを切って、単騎逃げに持ち込めたのが大きかった。前走の早苗賞は超スローの上がりの競馬だったが、今回は平均ペースで逃げ切り。ペースを問わない3連勝は価値がある。秋へ向けて楽しみ。尾花栗毛のキレイな馬だが、個性派で今後も人気が出るんじゃないだろうか。

2着：パンサラッサ

2着には3コーナー2番手に上がったパンサラッサが流れ込んだ。2着争いは接戦だった。内のパンサラッサが外のディープキングをアタマ差抑えた。 　2着パンサラッサはグレイトオーサーを3コーナーで交わして2番手を取り切った辺りで、これは行ったかなという感じだったと思うが、バビットに引き離されてはちょっとどうしようもなかった。賞金を上乗せして、秋へ期待が広がった。

3着：ディープキング

そして3着のディープキングだが、中団から直線内を突いて一気に伸びて来たが、3着までだった。1勝馬でまだキャリアも浅く、これから順調に成長して行って欲しいというところ。

4着：パラスアテナ

1番人気パラスアテナ4着だった。3コーナー辺りから一気に進出した伸び脚は素晴らしかったが、4コーナー手前で前の馬が少し外へ膨れて、その外へ出す距離ロスが少し勿体なかった。牝馬でもあり、秋は面白い事になるんじゃないかと思う。

10着：グレイトオーサー

それから2番人気グレイトオーサー10着。2戦2勝もやっぱりキャリア不足か2コーナー手前で外へ出すと掛かってしまった。いきなりの相手強化で、まぁ今回ノーカウントですかね。次走以降に期待したい。

馬券Summary
クラス再編成後 4週の結果報告
早いもので4歳降級制度がなくなって、2度目のクラス再編成。要するに1年が経った。先週から2開催目に入った。世代別の成績はどうなったのか、まだ降級制度があった2018年、それから降級がなくなった初年度である2019年、そして2年目の今年についてクラス再編成後最初の開催の結果を世代別で比較してみた。 対象は3歳以上の平地戦。まず全体の成績では4歳降級制度のあった一昨年は4歳馬が勝率・3着以内率でトップ。しかし、3歳馬は連対率で1位、勝率・3着以内率でも4歳馬と拮抗していた。降級がなくなった昨年だが、やはり言われていた通り、3歳馬が一気に勝ち星を伸ばして数字的には1つ抜けた格好になった。 4歳馬のポイントは下がって5歳馬とほぼ同じ数字になっている。そして今年も率を比較すると3歳馬が上の世代よりも抜きん出て優秀。出走頭数が昨年よりも増えたので当然とは言え、順調に勝ち星を伸ばしている。降級制度の恩恵を受けていない4歳・5歳馬は数字を落とし逆に4歳時に降級を経験している6歳・7歳以上馬が目立つ率ではないが、昨年より数字を上げているという点に注目できる。 　なお、芝・ダート別の成績を調べてみたところ、驚いたが芝では4歳馬の成績がこの3年間ほとんど変わっていない。つまり4歳馬の成績が落ちたのは、ダート戦によるところが大きいと言える。昨年ダートでは5歳馬が4歳馬よりも高い率を残していますし、今年は6歳馬が4歳・5歳馬を勝率・連対率・3着位内率全てで上回った。昨年の5歳というのは今年の6歳ですから、降級の恩恵を受けた世代は侮りがたいという所ではないでしょうか。 ただ、いずれにしても全てのカテゴリーで狙うべきは3歳馬であるといういう事は、ハッキリしている。 　では、どんな3歳馬を狙うべきか、それについては次回。
解説者：市丸博司(パソコン競馬ライター)