2020年1回札幌6日目

開催一覧
2020/12/27 (日)
中山 阪神
2020/12/26 (土)
中山 阪神
2020/12/20 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/19 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/13 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/12 (土)
中山 阪神 中京
2020/12/06 (日)
中山 阪神 中京
2020/12/05 (土)
中山 阪神 中京
2020/11/29 (日)
東京 阪神
2020/11/28 (土)
東京 阪神
2020/11/23 (月)
東京 阪神
2020/11/22 (日)
東京 阪神
2020/11/21 (土)
東京 阪神
2020/11/15 (日)
東京 阪神 福島
2020/11/14 (土)
東京 阪神 福島
2020/11/08 (日)
東京 阪神 福島
2020/11/07 (土)
東京 阪神 福島
2020/11/01 (日)
東京 京都 福島
2020/10/31 (土)
東京 京都 福島
2020/10/25 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/24 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/18 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/17 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/11 (日)
東京 京都 新潟
2020/10/10 (土)
東京 京都 新潟
2020/10/04 (日)
中山 中京
2020/10/03 (土)
中山 中京
2020/09/27 (日)
中山 中京
2020/09/26 (土)
中山 中京
2020/09/21 (月)
中山 中京
2020/09/20 (日)
中山 中京
2020/09/19 (土)
中山 中京
2020/09/13 (日)
中山 中京
2020/09/12 (土)
中山 中京
2020/09/06 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/09/05 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/30 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/29 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/23 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/22 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/16 (日)
新潟 小倉 札幌
2020/08/15 (土)
新潟 小倉 札幌
2020/08/09 (日)
新潟 札幌
2020/08/08 (土)
新潟 札幌
2020/08/02 (日)
新潟 札幌
2020/08/01 (土)
新潟 札幌
2020/07/26 (日)
新潟 札幌
2020/07/25 (土)
新潟 札幌
2020/07/19 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/18 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/12 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/11 (土)
福島 阪神 函館
2020/07/05 (日)
福島 阪神 函館
2020/07/04 (土)
福島 阪神 函館
2020/06/28 (日)
東京 阪神 函館
2020/06/27 (土)
東京 阪神 函館
2020/06/21 (日)
東京 阪神 函館
2020/06/20 (土)
東京 阪神 函館
2020/06/14 (日)
東京 阪神 函館
2020/06/13 (土)
東京 阪神 函館
2020/06/07 (日)
東京 阪神
2020/06/06 (土)
東京 阪神
2020/05/31 (日)
東京 京都
2020/05/30 (土)
東京 京都
2020/05/24 (日)
東京 京都 新潟
2020/05/23 (土)
東京 京都 新潟
2020/05/17 (日)
東京 京都 新潟
2020/05/16 (土)
東京 京都 新潟
2020/05/10 (日)
東京 京都 新潟
2020/05/09 (土)
東京 京都 新潟
2020/05/03 (日)
東京 京都 福島
2020/05/02 (土)
東京 京都 福島
2020/04/26 (日)
東京 京都 福島
2020/04/25 (土)
東京 京都 福島
2020/04/19 (日)
中山 阪神 福島
2020/04/18 (土)
中山 阪神 福島
2020/04/12 (日)
中山 阪神 福島
2020/04/11 (土)
中山 阪神 福島
2020/04/05 (日)
中山 阪神
2020/04/04 (土)
中山 阪神
2020/03/31 (火)
中山
2020/03/29 (日)
中山 阪神 中京
2020/03/28 (土)
中山 阪神 中京
2020/03/22 (日)
中山 阪神
2020/03/21 (土)
中山 阪神
2020/03/20 (金)
中山 阪神
2020/03/15 (日)
中山 阪神 中京
2020/03/14 (土)
中山 阪神 中京
2020/03/08 (日)
中山 阪神 中京
2020/03/07 (土)
中山 阪神 中京
2020/03/01 (日)
中山 阪神 中京
2020/02/29 (土)
中山 阪神 中京
2020/02/23 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/22 (土)
東京 京都 小倉
2020/02/16 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/15 (土)
東京 京都 小倉
2020/02/09 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/08 (土)
東京 京都 小倉
2020/02/02 (日)
東京 京都 小倉
2020/02/01 (土)
東京 京都 小倉
2020/01/26 (日)
中山 京都 小倉
2020/01/25 (土)
中山 京都 小倉
2020/01/19 (日)
中山 京都 小倉
2020/01/18 (土)
中山 京都 小倉
2020/01/13 (月)
中山 京都
2020/01/12 (日)
中山 京都
2020/01/11 (土)
中山 京都
2020/01/06 (月)
中山 京都
2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス1秒7だった。遡って6日間の馬場差を確認しておくと、マイナス1秒9からマイナス1秒7の間で推移しており、大きな動きはない。
 月曜日から金曜日まで毎日雨が降ったが、木曜日はごく少量。そして金曜日も雨量は多くなく、なおかつ金曜日の昼以降は止んでいたので土日とも良馬場だった。開催が進んだ事で1週前より少し時計が掛かるようになったが、まだ高速馬場の部類。それでも前残りの傾向は強くないですし、差し有利というほどでもない公平な馬場。今週の2回札幌1週目までAコースが使用され、その後の後半3週はCコースが使用される。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒4だった。遡って6日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値だがマイナス1秒台になる事はなく、先週はいくらか水準方向に近づいた。
 月曜から金曜まで毎日雨が降ったため、土曜早朝の含水率はこの開催で最も高かったが、2週目までより時計が掛かるようになり、土曜より乾いた日曜はこの開催で最も時計が掛かるようになったが、日曜に関しては風の影響も少しあった。土曜は先行馬の好走が多く、日曜は差し馬の好走が多くなっているが、日曜日は前半はハイペースで勝ちタイムが遅いというレースが多かったため。土日で馬場の傾向が異なっていたという訳ではない。


  タイム分析
 2020/08/09 (日)  芝=-1.7  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 ハイプリーステス 牝2 未勝利・牝 1:09.4 -1.3 --- -0.3 -1.0 B D 8.25
4R T1200 ピュリフィアン 牝3 未勝利 1:08.7 -1.6 --- -0.6 -1.0 B D 4.13
5R T1800 オーソクレース 牡2 新馬 1:51.3 +0.3 -1.1 +0.7 -1.5 D C 6.50
6R T2600 サトノエスペランサ 牡3 未勝利 2:42.1 -1.5 -0.6 +0.1 -2.2 C C 4.36
8R T2000 シャフトオブライト 牡5 1勝クラス 2:00.8 -1.3 -0.5 -0.1 -1.7 C C 4.44
9R T1800 レースガーデン 牝4 ライラッ(2勝) 1:47.8 -0.7 -0.3 +0.5 -1.5 D D 7.50
10R T1200 ショウナンマッシブ 牡6 HBC賞(2勝) 1:09.0 -0.4 -0.2 +0.4 -1.0 D D 9.00
12R T1200 エイカイマドンナ 牝5 1勝クラス 1:08.9 -0.9 --- +0.1 -1.0 C C 7.06
 2020/08/09 (日)  ダ=-0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1000 サウンドヒーロー 牡3 未勝利 1:00.1 +0.5 --- +0.7 -0.2 D C 9.33
3R D1700 サウンドトラック 牡3 未勝利 1:47.2 +0.4 --- +0.8 -0.4 D D 6.54
7R D1700 ドゥラモット 牝3 1勝クラス・牝 1:46.5 +0.8 --- +1.2 -0.4 E D 5.43
11R D1700 タイムフライヤー 牡5 エルムS(G3) 1:43.4 +0.1 --- +0.5 -0.4 D C 6.77

札幌1R 2歳未勝利・牝 タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムだった。
1着:ハイプリーステス 
 ハイプリーステスはレース毎に着順を上げ、3走目で勝ち上がった。ハイプリーステスは前走ハナを切っていて、外へ逃げ気味だった。今回は馬場入場時に放馬していまして、レースではジョッキーがもう安全第一というばかりに、前に馬を置くことに専念。上手い具合に2頭が並んで先行してくれて3番手に収まった。4コーナーでは前に2頭しかいないのに、あえて外へは行かずその2頭の間に突っ込んだ。結果的にこの危うい気性をコントロールできましたし、能力そのものが高い事も示したが、次走も買えるとはちょっと言えない気性。今の所。
2着:カトルショセット 番組注目馬
 2着のカトルショセットは逃げたと言うより、スピードの違いでハナを切った。ずっと外に並ばれていたが、手応えは楽で最後まで失速していない。次走も有力。
3着:ビーナスオーキッド 
 3着のビーナスオーキッドは出遅れたが伸びて来た。新馬戦は15頭立ての10着だったが、どうも揉まれるのが良くないようで、頭数が減って前進した。次走も札幌の未勝利戦なら恐らく頭数が少ないので、再度注意。ただし、多頭数だとちょっと割引が必要かなと思う。
札幌4R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。スタートは揃わなかった。6.サクセスハーモニーが逃げて直線に入る。2番手に上がった3.ピュリフィアンがサクセスハーモニーを交わして抜け出し1着。その後内を突いた5.メイショウアカイシがサクセスハーモニーと1.レッドルピナスの間を割って2着。外のレッドルピナスがクビ差で3着だった。
1着:ピュリフィアン 
 ピュリフィアンが変わり身を示した。ピュリフィアンは好スタートからすんなり先行して直線入り口で前の2頭の間が空いて何のロスもなく抜けて来た。今回はスタートは良かったが、ゲートの中ではガチャガチャしていてこれまで何度も出遅れているように、依然としてスタートに不安がある馬。昇級してすぐに通用するとまでは言いにくい。
2着:メイショウアカイシ 
 2着のメイショウアカイシは中団のインから直線でも内を通って詰まったりしなかった。これが続けて次もできるかとなると、ちょっと甚だ疑問かと思う。
3着:レッドルピナス 
 3着のレッドルピナスは行きたがっているのを抑えるのに苦労しているとも、抜群の手応えとも取れる感じだったが、直線で伸び切れなかったという事はちょっと折り合いを欠いていたんだと思う。ただし短距離向きではある模様。
6着:タツハグンセイ 
 その他で注目は6着のタツハグンセイ。この馬これまで1500m以上ではハナを切っていても行きたがってるようなレースが続き、1200mなら先行して押し切れるだろうと期待されての3番人気だったが、まさかの出遅れ。それでもずっと外を回って追い上げて来て、直線でも伸びている。まぁ本来1200mでも好位につけるぐらいのスピードはあるはずなので、もう少し前に行ければ好勝負になると思う。
札幌5R 2歳新馬 
1着:オーソクレース 馬券summary
 そして8/9開催6日目5R芝1800mの新馬戦を勝った牡馬オーソクレースはエリザベス女王杯・宝塚記念を勝ったマリアライトの初仔にあたる。出遅れて中団を追走、ラスト400m11秒2-11秒4を差し切って2着馬に0秒3差、圧巻の切れ味に映った。父エピファネイアは母方がサンデー系種牡馬あるいはサンデー系の牝馬なら、サンデーサイレンス4×3の配合。これを基本としていて、この馬も今年2冠牝馬デアリングタクトも同じ。牝系全体の特性から、軽い芝向きとは言えない部分はあるが、少し時計を要する馬場設定なら大きな舞台でも頭角を現す可能性がある。
札幌7R 3歳以上1勝クラス・牝 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
札幌8R 3歳以上1勝クラス 注目
 5着だったクロスザルビコンについて。
5着:クロスザルビコン 
 まぁ出遅れるが最初っから前に行く気はないですよという感じで、追い上げる気配も見せず後方待機となる。向正面でペースダウンした時も折り合い第一で、なだめている内に一時は最後方まで下がった。少頭数なので4コーナーでは後ろにいたとは言え、前との差は小さくなっていたが、スローペースのためバテる馬がおらず馬群は固まったまま。そこで強引に外に出そうとして、他馬と接触してるようではちょっと厳しかったが、自身は直線でよく伸びている。後ろで折り合いだけに専念しているようなレースが最近続いているので、次は狙い目とまでは言わないが、右回りだと直線で真っ直ぐ走れる。展開が向けばという評価にしかならないが、勝つだけの力はあるはず。
札幌9R ライラック賞 注目
 2着のヴァンランディについて。
2着:ヴァンランディ 
 まぁ出遅れて後ろからになってしまって、4コーナーでは前にも外にも馬がいて全く動けず、まともに追い出したのは残り200m付近からだった。まぁそこからはもう1頭だけ目立つ伸びだったが、完全に脚を余した。これスムーズなら勝てたという内容の2着だが、いつもスタートは遅い馬。従ってそもそも直線が短いコースは合っていない。2勝している東京コースがベストで、札幌でもスムーズに運べれば勝てると思うが、次走もコースがどこであっても1番人気になるのは確実です。なので、次走札幌や中山なら1着固定のような買い方は避けるのが得策かと思う。
10着:プレイヤーサムソン 通信簿
 8番人気10着だった。いつもより前めの追走だったが、スローの上がり勝負で持ち味が発揮できなかった。下をこすのはこの馬の癖だが、今回はいつもより多めに出していて遊んでいるような直線。走りに集中できなかった印象。
札幌10R HBC賞 
4着:カステヘルミ 解説危険
 札幌芝1200mはスタートから3コーナーまでの距離が短いので、前半600mが速くなりにくいが、それにしても前半が35秒1で後半が33秒9というのは、もうとんでもないレベルの超スローペース。ナリノメジャーが押して逃げたので騙されてしまったという雰囲気だが、その逃げたナリノメジャーを抜群の手応えで2番手で追走しながら、そのナリノメジャーも差せずさらに後ろの2頭にも差されたのはちょっといただけないと思う。ここの所1番人気で7着・4着だが、どちらも0秒2差なので次もある程度は人気になると思うが、かなり危険だと思う。
札幌11R エルムS 重賞
 タイムランクがD・メンバーランクはCだった。リアンヴェリテが先手を取って4コーナー。毎度お馴染みという感じでリアンヴェリテが逃げたが、900m通過は55秒0。昨年はドリームキラリと先行争いしていたとは言え、52秒5でしたから今年のペースは速くはなかった。そのため3コーナーから4コーナーにかけてペースダウンしていないが、そこで最後方にいたウェスタールンド最高峰にいたウェスタールンドが外から一気にマクリ、ウェスタールンドが来るのを待っていたという感じでタイムフライヤーもスパート。そして最後は差を広げてタイムフライヤーが1着。ウェスタールンドは最後は苦しくなったが2着に残り、先行馬ペースに乗ったアナザートゥルース、そしてハイランドピークが3着・4着にそれぞれ残った。
1着:タイムフライヤー 
 タイムフライヤーが勝ってダートでの重賞初制覇。タイムフライヤーは外枠で外を回ってさらに落ち着いた流れという、折り合いが難しい状況だったが折り合って、スパートのタイミングも完璧だった。今の所ダートの1800m以上では好走していないが、今回ぐらい折り合えれば、距離は問題ないはず。
2着:ウェスタールンド 
 そして2着がウェスタールンド、3着がアナザートゥルースだった。2着のウェスタールンドは1マクりで決着をつけられるぐらいの勢いで上がって来たが、ペースダウンしていないコーナーで外を回って脚を使った上に、タイムフライヤーに完璧なタイミングでスパートされて苦しくなった。それでも2着に残したのは能力の高さ。勝ち馬と2馬身差で3着とは3/4馬身差だが、まぁ1着・2着の力が抜けていたというレースだったと思う。
3着:アナザートゥルース 
 そして2着がウェスタールンド、3着がアナザートゥルースだった。3着のアナザートゥルース、そして4着のハイランドピークは先行馬有利の流れで粘ったが、まぁだから次走は消しという事ではない。ダート中距離の先行馬は常に展開に恵まれる可能性がある。
4着:ハイランドピーク 
 3着のアナザートゥルース、そして4着のハイランドピークは先行馬有利の流れで粘ったが、まぁだから次走は消しという事ではない。ダート中距離の先行馬は常に展開に恵まれる可能性がある。
5着:ワンダーリーデル 
 5着のワンダーリーデルは直線で外から目立つ伸びだったが、まぁ小回り1700mはまるで合っていない。直線で右手前のままだったように、左回りの方が合っていますし、得意の東京コースならまだまだやれそうだというレベルの伸びだった。
札幌12R 3歳以上1勝クラス 注目
 3着同着のヤマニンプレシオサについて。
3着:ヤマニンプレシオサ 
 出遅れはしたが好位の内につけてあとは進路さえあればという手応えで回って来たが、まず4コーナーで前が詰まる。で、外へ出そうとしたら内に寄って来る馬がいて、そこを塞がれてしまって追い出せたのは残り200mを切ってから。その後は内の狭いところうまく抜けて来てはいるが、スペースを探して2回コースを切り替えていて目一杯には追えていませんし、ゴールする時の勢いからしても脚は余していると思う。1勝クラスで初めての5着以内だが、1200mで脚を溜めれば伸びるという事はわかった。少し上手く運べれば勝てるだけの脚は持っている。

  馬券Summary
春のG1回顧 PART3
 4/19中山競馬場で行われた皐月賞
春のG1回顧 PART3
 タイムランク・メンバーランクともにBだった。ダッシュ良く出て行ったウインカーネリアンを制して、外から逃げ宣言していたキメラヴェリテが行き、縦長の体列となって1000m通過59秒8。コントレイルは中団ぐらいにつけられそうだったが、1コーナーでガロアクリークに寄られて下がり、想定外の位置取り。3コーナー手前でキメラヴェリテに後続が接近し、4コーナーでは前の集団が固まった。直線入り口でウインカーネリアンが先頭に立ったが、その内に入ったサリオスがすぐにこれを交わす。4コーナーで一番外から追い上げコントレイルがサリオスに並ぶと競り合いとなり、コントレイルが競り勝った。コントレイルには一瞬で突き放されたガロアクリークだが、その後しぶとく伸びて3着に入った。

1着:コントレイル
 コントレイルが無敗で皐月賞を制覇。コントレイルは4コーナーで外を回って追い上げる時のスピードが素晴らしく、そこで脚を使っても直線でさらに伸びるという横綱相撲だった。2着とは半馬身差だが、通った場所の違いを考慮するとそれ以上の差があった。これは6月の特別編でも言ったが、G1で完全タイム差マイナス0秒6という事は、G1ではない3歳重賞ならAランクに相当する好タイム。

2着:サリオス
 2着のサリオスは後続に3馬身半以上の差をつけた。2着のサリオスは上手くウインカーネリアンの内に入ったが、直線で手前を変えられなかった。4コーナーでのコース取りの差を考慮するとコントレイルとは着歳以上の差があると言えるが、サリオス側の視点で言うと、手前を変えなくても最後まで食い下がったと言える。

3着:ガロアクリーク
 3着のガロアクリークはスローペースのスプリングステークスで切れ味を生かして勝った馬。2000mの速めの流れでは脚が溜まらないのかと私思っていたが、最後までしぶとく伸びた。2着との3馬身半差は決定的だが好内容と言える。ただし、本質的には1800m以下の馬ではないかなと思う。

4着:ウインカーネリアン
 4着のウインカーネリアンは離れた2番手になっても淡々と自分のペースで走り、逃げたキメラヴェリテのスピードが落ちた3コーナー手前で接近。上位の2頭に交わされてからも失速はしなかった。いかにもコーナー4つの中距離が合うタイプで、今後もそういうコースの重賞で好走できそう。

5着:サトノフラッグ
 そして5着のサトノフラッグは4コーナーで一気に進出した弥生賞ディープインパクト記念の再現を狙ったが、同じようなレースをしたコントレイルはもっと豪快でそれに飲み込まれてしまった。

 5/31東京で行われた東京優駿・日本ダービー
春のG1回顧 PART3
 タイムランクがC・メンバーランクはBだった。皐月賞で逃げたキメラヴェリテの出走が叶わず、皐月賞で前半は離れた2番手だったウインカーネリアンの逃げ。1000m通過1分1秒7と皐月賞とは違って淡々とした流れになった。皐月賞で想定以上に置かれてしまったコントレイルはスタートから位置を取りに行って、楽に好位の内。遅い流れを見越して向正面でマイラプソディが上がって3コーナー手前で先頭に立ち、他は目立つ動きはなかったが徐々にペースアップ。直線に入ると多くの馬は追われていたが、コントレイルは残り400mまで持ったまま。皐月賞とは逆に後ろからサリオスが接近したが、残り200mから一気に突き放して3馬身差。ヴェルトライゼンデがしぶとく伸びて3着だった。

1着:コントレイル
 コントレイルが無傷で2冠達成。近年のダービーはジョッキーの好判断が光ったとか、展開が向いたとか、上手く馬場の内が通れたと言った、そういう理由で決着する事が多くて、そのため着差が開きにくかった。コントレイルも今回、前と外に馬を置いて折り合いの心配が軽減された上に、内にいても前が詰まらないというのが分かっているという絶好の形に持ち込めたが、それでも2着に0秒5差というのは決定的。秋も期待できそう。

2着:サリオス
 そしてサリオスはまたしても2着だった。2着のサリオスは皐月賞とはコントレイルとの道中の位置が逆になったが、直線勝負でよく伸びた。最後はコントレイルに突き放されたが、ペースや道中の内・外の差を考慮すればよく走っていますし、囁かれていた距離への不安も払拭した。秋は菊花賞路線なのか天皇賞路線なのかまだ不明だが、どちらでも上位候補だと思う。

3着:ヴェルトライゼンデ
 その後ヴェルトライゼンデが皐月賞の8着から着順を上げて3着だった。ヴェルトライゼンデはコントレイルをマークする位置にいたが、3コーナーでちょっとごちゃついて少し下がってしまって、それでも直線でしぶとく伸びた。皐月賞より大分状態が上がっていた事が好走要因の1つだが、距離は長い方が良いのでしょう。レース後に骨折が判明して、セントライト記念には間に合うようだが、骨折明けでいきなり期待するのはどうかと思うが、菊花賞向きではあると思う。

4着:サトノインプレッサ
 4着のサトノインプレッサはスタートでアオって後方。そのままインでずっと我慢して直線でも内を通った。ラスト200mでグイッと伸びたが、Cコースの1週目で内で脚を溜めていればそこそこ来れるというのが近年のダービー。

8着:ワーケア
 それから3番人気のワーケア8着だった。弥生賞ディープインパクト記念2着から皐月賞をパスしてダービーと、いかにもダービー狙いなので人気になったが、手応え良く回って来てもそれほど伸びなかった。スタミナはありそうだけども瞬発力で劣ってしまったという印象。次走はどうやら新潟記念のようだが、新潟外回りで早めにスパートしてどのぐらい伸びるのか、それはちょっと楽しみなところがある。
アンチ・ディープではありません
 私の話をしてもしょうがないが、これまで私はディープインパクト産駒に関して「2歳12月に重賞を勝つと翌年春は不振」「重賞初出走の時の期待値は高いがそこで勝つと次は危ない」「東京スポーツ杯2歳ステークスで負けると翌年春は不振」といったネガティブなデータをたくさん紹介して来た。
そのためそこら中からアンチディープインパクトと言われるが、そんなことありません。なぜかと言うとディープインパクト産駒はまぁ沢山勝つので、人気になりやすい。そういう種牡馬に関しては、危ないパターンとか消えやすいパターンを知っておく方が役に立つというだけです。これは種牡馬に限った話ではなくて、たくさん勝つ騎手や厩舎なども成績が良くない条件とか、苦手なパターンを知っておく方が役に立つと思う。

 さて、現3歳世代のディープインパクト産駒も東京スポーツ杯2歳ステークス2着アルジャンナと3着のラインベックは翌年春に人気になって負け続けた。重賞初出走で重賞を勝ったりリアアメリア・レッドベルジュール・スマイルカナ・サトノフラッグ・サトノインプレッサも次走で凡走した。概ね傾向通りだったが、唯一の例外が重賞を4連勝したコントレイル。重賞初出走で東京スポーツ杯2歳ステークスを勝ちながら、次のホープフルステークスも勝って、2歳12月に重賞を勝ちながら皐月賞とダービーを勝って、ディープインパクト産駒の牡馬では初めての春の2冠馬となった。こういう名馬と言うのは、父の典型的な産駒ではない事が多いので、これだけディープインパクト産駒の法則を破った事がコントレイルが名馬であるという事の証明だと言える。逆に言うとコントレイル1頭はこの法則を破ったからと言って、これまでに挙げてきた法則を放棄する必要もないと思う。
さて、これまで日本ダービーを勝ったディープインパクト産駒はコントレイルを除いて5頭いるが、その5頭は合わせてダービーの後はたったの4勝。4歳以降に至っては1勝だけでG1は勝っていない。ディープインパクト産駒はダービーを勝つと燃え尽きてしまうという説も有力だが、コントレイルより前の先輩のディープインパクト産駒のダービー馬というのは、実はダービーでの着差が0秒0か0秒1。圧勝した馬がいない。

2年ほど前にsummaryで「ダービーの着差で秋を占う」(2018/9/3放送)というテーマで表を出したが、そのアップデート版をまた出す。
アンチ・ディープではありません
これを見ると、ダービーでの着差が0秒1以下だと秋は露骨に不振。その先輩ディープインパクト産駒のダービーは全部ここに入っていて、秋は3着以内がない。秋にG1に出走できていない馬も多い。そして0秒2差であるなら、まぁまずまずという成績で、
アンチ・ディープではありません
その後0秒3以上で勝った上の表の馬たち、これはかなり期待できる。従って0秒5差で勝ったコントレイルはディープインパクト産駒のダービー馬としては初めて秋以降のG1で好走する馬になる可能性がかなりあるという事。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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