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小倉2R 3歳未勝利 タイムＥ

基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。8着だったデンコウユジーヌについて。

8着：デンコウユジーヌ

1番人気だったが、1番人気で出遅れてしまったことで焦ってしまったのか、すぐに気合いをつけて急かした所、馬がその気になってガッチリとハミを取ってしまった。この後1コーナー辺りで一気に前に上がって行く。その後、2コーナーあたりから向正面辺りまでしばらく懸命にジョッキーが馬をなだめて、で向正面の半ばぐらいではもう馬は落ち着いていたが、落ち着きすぎて3コーナーでペースアップするといきなり手応えが悪くなって、ポジションも下がってしまった。それでもまぁ追い通しになりながらも着いて来て、直線でも止まってはいない。相当チグハグなレース運びになっているが、止まってはいないので、やはり力ある。今回1番人気になっていたのは決して間違いとか、無謀とか酷とかそういう事はなくて、スムーズなら大きく前進できると思う。

小倉3R 3歳未勝利 タイムＡ

基準より0秒9速い勝ちタイムだった。

1着：リレーションシップ

リレーションシップが9馬身差をつけての圧勝だった。リレーションシップは仕掛けて前めにつけて内ラチ添いを追走。直線で楽々と抜け出した。開催初日の最初の芝のレースでまだ雨の影響も大きくなかった時間帯。先行して内を通るとかなり有利という状況で、最内枠を生かした。休み明け2走目で体が絞れていた事も好タイムの要因の1つだが、何もかも上手く行ったという印象で、昇級してすぐに通用するかどうかはちょっと疑わしいかなと思う。

2着：サノマナ

2着以下は9馬身以上離された。2着のサノマナはリレーションシップが抜けた後のスペースを使って追って来て、ジワジワと伸びたが突き放された。コース取りなどは上手く行っていながら9馬身差ですから、着順だけで次走人気になると危ないパターンではある。

3着：ネージュダムール

3着のネージュダムールは少しスタートが遅く、さらに外から来られて位置が下がった。その上、4コーナーで少し前が詰まり、待たされてから外に出すというロスがあったが、猛然と伸びて2着にとはクビ差。サノマナとは走った距離もスムーズさも大分違うので、この2頭が次走で対戦するなら、ネージュダムールの方を上位に取りたい。

小倉4R 3歳未勝利 注目

2着だったダノンセレスタについて。

2着：ダノンセレスタ 番組注目馬

スタートは良くて行き脚もついていたが、1コーナーから2コーナーにかけてポジションが下がった。そして3コーナーから4コーナーにかけては、追い上げを図ったが、なかなか差が詰まらず、直線で本格的に追い出してからもなかなかエンジンが掛からなかったが、最後はかなりの勢い。こういうレースになってしまった要因は跳びが大きくて、小回りコースが合わないから。具体的にはコーナーで加速するのが苦手なので、1・2コーナーでこう位置取りが悪くなりますし、3・4コーナーで差を詰め切れず最後は間に合わない。広くて直線の長いコースならすぐに勝てるはずですし、母系がダート血統のハーツクライ産駒なので、京都の重い芝も苦にならないと思う。ということで、次走は京都に出て欲しい。

小倉5R 3歳新馬 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。　前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。

小倉6R 4歳以上1勝クラス・牝 タイムＥ

基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。

小倉7R 4歳以上1勝クラス タイムＥ

基準より1秒6遅い勝ちタイムだった。

小倉8R 4歳以上1勝クラス・牝 タイムＥ

基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。8着だったホーリーラインについて。

8着：ホーリーライン

スタートは互角でそんなに置かれる感じではなかったが、手応え良く追走しながらどんどんポジションが下がってしまった。最後の直線で特にラスト150mぐらいは猛然と伸びているが、もう手遅れだった。まぁ一言で表すと前走の福島のそうだったが、小回りコースの1200mは全く合っていないと思う。小倉に滞在している関東馬なので、次走も恐らく小倉だと思うが、Bランクで勝っている東京1400mにこの後どこかで出て来る事があれば、忘れずに狙いたいと思う。

小倉9R 4歳以上1勝クラス タイムＥ

基準より2秒3遅い勝ちタイムだった。

3着：ソルドラード 通信簿

1番人気3着だった。出遅れて中団待機。さらに3コーナーから追い上げる事もなく、直線に入ってから外へ出して伸びた。一瞬差し切れそうだったが、約6ヶ月ぶりだったので、追い比べで僅かに及ばずだった。使って前進必至だと思う。

小倉10R 小倉城特別 注目

5着だったテイエムソレイユについて。

5着：テイエムソレイユ

4コーナーで前も外も塞がっていて、動くに動けず直線で外にスペースができたので、しっかり直線で追う事はできたが、ジリジリとしか伸びなかった。鋭い決め手がある馬ならあの体勢からもっと伸びたかもしれないが、この馬はそういうタイプではないので仕方ない。札幌で1勝クラスをBランクで勝っているが、その時は1番枠から躓いてスタートして後ろからになっても外をマクって圧勝していた。小回りコースの4コーナーで加速して行くのが好走パターン。それとは逆になった今回は仕方ないという事。小回り1700mでスムーズに運んで、直線入り口でもう前に並んでいる形に持ち込めば、このクラスでも通用すると思う。

小倉11R 愛知杯 タイムＥ

基準より2秒1遅い勝ちタイムだった。タイムランクがE・メンバーランクはDだった。モルフェオルフェが逃げていたが2番手にいたリリックドラマが動いて先頭に立って行った。先行争いは激しくなくて、すぐに体列が決まって1000m通過1分0秒1と、速くはなかったが前が止まって後半1000mの方が掛かった。4コーナーで追い上げる馬が多く、馬群が外に広がっていた時に内でジッとしていたのがデンコウアンジュ。直線でスムーズに外へ移動するだけの進路があって、4コーナーで外をマクって一旦先頭に立ったレイホーロマンスの内をすくって差し切った。ジリジリと伸びて来たアルメリアブルームがゴール前で2着に上がり、アルメリアブルームと併せ馬で伸びて来ていたフェアリーポルカは最後にちょっと伸びを欠いて4着だった。

1着：デンコウアンジュ

内からデンコウアンジュが抜け出して重賞3勝目、鞍上の柴田善臣騎手は小倉では重賞初制覇。デンコウアンジュは小回りコースの方がハマりやすいという差し馬だが、今回は内でジッとしていたら前が詰まったりしないという最高の展開になった。牝馬限定の古馬のG3というのは、大体Eランクになるが、完全タイム差プラス2秒1というかなりの低レベル決着になった事も幸いしたかと思う。先の展望が開けるとか、そういう勝利ではないが、元気にコンスタントにレースに出走していると、チャンスが巡って来るし、7歳になっても決定的には衰えていないというのはメイショウサムソン産駒らしいと思う。

2着：アルメリアブルーム

その後2着がアルメリアブルーム、そして3着がレイホーロマンスだった。2着のアルメリアブルームはデンコウアンジュと比べ、大分ロスがあってその差だけかと思う。牝馬限定のG3を勝つだけの能力は示したと言える。

3着：レイホーロマンス

その後2着がアルメリアブルーム、そして3着がレイホーロマンスだった。3着のレイホーロマンスはハービンジャー産駒なので、小回りコースの重馬場というのは最高の舞台。という事で私本命にしましたし、直線に入るまで上手く捌いて早め先頭と思った通りのレースができたと思うが、粘れなかった。この後もう1回今回のような絶好のシチュエーションが巡ってくるかどうか。

5着：センテリュオ

それから1番人気のセンテリュオは5着だった。小倉で勝った事はあるが、まぁ小回りコースの道悪は合わないので、まぁ1番人気は酷だったかなと思う。

小倉12R 鳥栖特別

1着：スマイルスター 通信簿

2番人気1着だった。もうスタートしてすぐに先頭に立ち、600m通過が33秒9。重馬場とは言え、小倉芝1200mとしては速くなくてリードを保って逃げ切った。今回のタイムは平凡なので、昇級してすぐに通用するとは言えないが、スタートダッシュの鋭さというのは上のクラスでも通用するレベルなので、マイペースに持ち込んでしまえば可能性はあると思う。

馬券Summary
冬はデカい馬 その3
今年になって当コーナーは2回続けて冬のダートはデカい馬を買うべしという内容をお届けしたが、では冬の芝はどうなのかという話。 　2015年1月から2019年12月までの5年間で1月と12月の馬体重別成績を調べると、ダート程極端ではないが、やはり体重が重くなるほど連対率が高くなる。その原因を探ると、芝も冬場はパワー勝負の馬場コンディションになりやすいという事もあるが、冬はどの馬もどうしても体が硬めになる。で、柔軟性とかしなやかさが長所の馬というのは、体が硬くなると能力を発揮しにくくなるが、体が大きくてパワーがある馬というのは、元々体がどっちかと言えば硬いので、寒くなっても大きなマイナスはないという事もあるんじゃないかと思う。 　ただし、1番人気の馬体重別成績を見るとダートほど体重が軽い1番人気は危険という傾向にはなっていない。しかし、540キロ以上の1番人気は15頭いて9勝。なんと勝率60%になっていて、かなり信頼度が高い。この540キロ以上は数は少ないが、単勝回収率が137%ある。さらに520キロ以上の1番人気は合わせて69頭いて、29勝・勝率42%で単勝回収率はギリギリ100%超えの101%あり、馬体重が重い1番人気の信頼度や期待値というのはダートと同じように高い。
解説者：大川浩史(日刊競馬)