2020年2回東京10日目

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2020/01/05 (日)
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  馬場コメント
 開催全体の芝の馬場差を確認しておくと、基本的に天候に恵まれて高速馬場が続いた。最も時計が掛かったのは雨が降り続いた開催7日目終盤だが、それでも馬場差はマイナス1秒7でマイナス2秒台の方が多くなっていた。
 1週前に雨の中でレースが行われた事で多少は芝が傷み、なおかつ週半ばも雨が降っていたが1週前より速い時計が出るようになった。日曜は土曜より乾いてさらに速い時計が出るようになった。
 開催全体の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの馬場差。総じて乾いた馬場でマイナス1秒台になる事は多くなかった。
 週半ばの雨の影響で土曜は1日を通して稍重。曇りで気温が低く、なかなか乾かなかったので馬場差は変動ではなかった。日曜は良馬場になったが、乾くスピードは遅く土曜と馬場差はあまり変わらなかった。


  タイム分析
 2020/05/24 (日)  芝=-2.3  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T2000 アイブランコ 牡3 未勝利 1:59.8 -2.0 --- +0.3 -2.3 C D 7.00
4R T2400 ルカ 牡3 未勝利 2:27.6 -0.5 -0.6 +1.7 -2.8 SL C 10.75
6R T1600 サクラトゥジュール 牡3 1勝クラス 1:31.7 -3.2 --- -1.4 -1.8 A C 7.10
8R T1800 ドナアトラエンテ 牝4 調布特別(2勝) 1:44.8 -2.2 --- -0.1 -2.1 C D 7.25
10R T1400 アビーム 牝5 フリーH(3勝) 1:19.7 -1.5 -0.1 ±0 -1.6 C C 8.00
11R T2400 デアリングタクト 牝3 優駿牝馬(G1) 2:24.4 -1.1 -0.8 +0.9 -2.8 D C 7.50
 2020/05/24 (日)  ダ=-0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 サンキーウエスト 牝3 未勝利・牝 1:26.1 +0.3 --- +0.9 -0.6 E D 5.44
2R D1600 ロワマージュ 牡3 未勝利 1:38.6 -0.6 --- +0.1 -0.7 C C 8.25
5R D1400 タイキラッシュ 牡3 1勝クラス 1:23.9 -1.1 --- -0.5 -0.6 B C 7.47
7R D1600 モレッキ セ6 1勝クラス 1:38.0 ±0 --- +0.7 -0.7 D D 6.69
9R D2100 バスカヴィル 牡6 丹沢S(3勝) 2:11.3 +0.9 --- +1.8 -0.9 E C 8.13
12R D2100 ネオブレイブ 牡4 是政特別(2勝) 2:12.9 +1.6 --- +2.5 -0.9 E D 9.94

東京5R 3歳1勝クラス タイムB
 完全タイム差はマイナス0秒5のBランク。
1着:タイキラッシュ 
 先ほど取り上げた4/25の7Rで3着だったタイキラッシュが勝った訳だが、これまでとはレース運びが違った。このレースはいかにも先行争いが激しくなりそうな組み合わせで、タイキラッシュはハイペース先行でこそ力を出せるタイプだと思ったので本命にしたが、行きたい馬を4頭も行かせて好位から。それで良いのかなと思って見ていたが、ごく普通に追って伸びて突き放した。無理に先行しなくても良いのならレースの組み立ては楽で、いきなり1600m以上の重賞ではどうかとは思うが、1400m以下の2勝クラスなら好勝負になる。
7着:ウィーンソナタ 
 先行争いが激しかった上に直後のタイキラッシュにあっさり交わされたので先行勢は苦しくなった。その中で7着のウィーンソナタはよく粘っていると言え、少しでも展開が楽になれば大きく変わって来そう。
東京6R 3歳1勝クラス タイムA
 完全タイム差はマイナス1秒4のAランク。
1着:サクラトゥジュール 
 サクラトゥジュールは口向きが良くなくて行きたがる事が多いが、無理に抑えたりせず前に行き、快勝した。能力は2勝クラスで十分に足りるので、後は力を発揮できるレースができるかどうか。スローペースで下げるようなレースをすると不安はある。
2着:チアチアクラシカ 
 2着のチアチアクラシカは不良馬場の2000mから良馬場の1600mに変わって大きく前進したが、中山1600mでは着順は良くてもタイムなどはイマイチで、東京1600mは好記録が多い。ということで東京1600mならこのクラスはすぐに勝てると判断したい。
3着:ラキャラントシス 
 3着のラキャラントシスは速い上がりが要求されない1600mでは安定している。自身の上がり600mが最速だったのが1400mの新馬戦で、その時は上がりが34秒4。で、その時の着順が最も良くないというダイワメジャー産駒らしい馬。
東京11R オークス GI
 タイムランクがD・メンバーランクはCだった。桜花賞と同様にスマイルカナの逃げとなった。桜花賞で2番手追走となったレシステンシアが不在のため、1000m通過59秒8の時点でもう2番手との差が大きく広がっていた。1000m通過後にペースダウンして2番手のウインマリリンが接近。さらに3コーナー過ぎでは外からクラヴァシュドールが2番手に上がったが、直線に入るとスマイルカナが内を少し空け、内ラチ添いで機会をうかがっていたウインマリリンが突っ込み、先に外から先頭に立っていたウインマイティーとの競り合いと思ったのも一瞬で、後ろの方で馬群を捌くのに苦労していたはずのデアリングタクトが一気に差し切った。
1着:デアリングタクト 
 デアリングタクトが勝って無敗で牝馬2冠を達成した。今回のデアリングタクトはもう2コーナーで接触して下がったり、直線でもなかなか進路が出来なかったりとまぁ相当苦労していたが、もう進路ができた瞬間にその方向に向かって進路を変えて、さらに加速するという操縦性の良さと、前を追いかけて行く時の闘志が素晴らしかった。桜花賞もオークスも全く展開が向いていないのに2冠を達成している訳ですから、歴代の2冠馬と比較しても上位の存在。無事に秋を迎えれば3冠達成濃厚かと思う。
2着:ウインマリリン 
 その後2着がウインマリリン、3着がウインマイティーと桜花賞組以外の馬が続いた。2着のウインマリリンは上手く最内から抜けて来たが、勝ち馬が強すぎた。スンナリ好位につけられるので、崩れにくく秋も上位候補だが、デアリングタクトを逆転するのはかなり難しそう。
3着:ウインマイティー 
 その後2着がウインマリリン、3着がウインマイティーと桜花賞組以外の馬が続いた。3着のウインマイティーは早めに仕掛けて一旦先頭に立ったが、力が突出していた勝ち馬と内で脚を溜めた2着馬に負けたという事。内容は悪くないですし、スタミナを感じさせる。
4着:リアアメリア 
 4着のリアアメリア、直線でデアリングタクトを外から押さえると言うか、蓋をしてから追い出したが、ジリジリとした伸びで間に合わなかった。これ、距離が長いのかもしれない。
11着:デゼル 
 上位人気馬では2番人気デゼルが11着だった。レーン騎手込みでの人気になっていて、何か敗因があると言うよりは、現状ではこういう力関係なのだと思う。
15着:クラヴァシュドール 
 そして3番人気のクラヴァシュドールは15着だった。3コーナーで挟まれたりして下がった桜花賞を踏まえて早めに行ったようだが、伸びなかった。レースぶりだけを見ると距離が長いように感じますが、まぁチューリップ賞の時点でほぼ完璧に仕上がっていたので、このオークスの頃には少し下降線だったのかもしれない。

  馬券Summary
放送休止のためなし
放送休止のためなし
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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