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馬場差一覧

芝・ダート別表示

逃

先

好

中

追

マ

東京6R 3歳新馬 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。

4着：トーホウラデン

スローで典型的な前残りの競馬になったが、4着トーホウラデンだけは上がり600m最速の33秒9で後方から突っ込んで来た。菊花賞馬トーホウジャッカルの甥にあたりますし、直線他馬を気にしたのか、フラフラしているところもありましたので、レース慣れしたら勝てそう。

東京7R 4歳以上1勝クラス 注目

前半1000mは1分3秒1というスローだった。まぁしかし、この1000m通過からラヴィアンレーヴがマクリを打って引っ張り、ペースアップ。11秒台後半から12秒0のラップを続けて、最後はスタミナ勝負になった。

1着：ハーツイストワール

勝ったハーツイストワールだが、インの3・4番手の位置にいて最後までインから離れようとはしなかった。結果的にはこれが大正解で、外からスマイルが一気に来たが、前が開くのをじっと我慢して残り300mから仕掛けて、インから差し切った。ハーツイストワールは4歳馬だが、これが4戦目。今回は7ヵ月半ぶりの実戦を勝利で飾った。兄弟にはダートで活躍する馬が多いが、全兄のヴェラヴァルスターは青葉賞3着馬で、芝で活躍している。この馬も芝で活躍する事になるだろうか。少なくとも2勝クラスは早いうちに勝てるだろう。

2着：スマイル

2着スマイルもキャリアが浅く、これが6戦目の4歳馬。長距離は得意で、このクラスはすぐに勝てそう。

東京10R 白嶺S 注目

日曜のダートではこのレースだけが完全タイム差マイナスになった。

1着：フォギーナイト

勝ったフォギーナイトだが、父Tapitの持ち込み馬。1歳時のセレクトセールで2億4840万円で購入されている、超良血。6歳馬だが、今回でまだ8戦目。デビュー以来全て3ヶ月以上の間隔を空けて出走して来た。半年以上の休養明けは今回で4度目となるが、これで5勝目と言うんですから、隠された能力の高さには目を見張るモノがある。ただ残念なことにフォギーナイトは入線後に下馬していて、馬運車で運ばれるというアクシデントに見舞われた。まぁ恐らく大事には至らないだろうという事だが、順調なら重賞もあっさり獲れる可能性を秘める馬だけに、1日も早い復帰を待ちたい。

2着：マッスルビーチ

そして1番人気マッスルビーチが2着だった。マッスルビーチはいつものように後方から外を回して突っ込んで来た。前へ行けないので、まぁ堅実さは無いが、このくらいの距離で展開がハマれば強い。逆に言えば、前残りの流れでは追い込み切れずに取りこぼしがある。これには注意しておきたいと思う。

4着：デターミネーション

あと3番人気4着のデターミネーションは、今回はハイペースで展開が向かなかった。休み明けの方が走る馬で、次走を間隔を詰めて来た時は疑ってかかった方が良いかもしれない。

東京11R 東京新聞杯 タイムＥ

基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。タイムランクがE・メンバーランクはCだった。スタートでヴァンドギャルドが遅れる。一方、モルフェオルフェが先手を取って後続をやや離して4コーナーに入って行く。モルフェオルフェが引っ張ったペースは、まぁ平均よりやや速めだったが、後続馬群はややスローという感じ。直線に入ってレイエンダ・クルーガーが先頭に立つが、内から外へ出したプリモシーンが強襲して1着。中団より前に位置した馬たちの競馬になったが、2着には唯一馬群の中から追い込んだシャドウディーヴァが入った。外からプリモシーンが突っ込んで来た所。シャドウディーヴァが真ん中から突っ込んで来て、勝ったのはプリモシーン。

1着：プリモシーン

プリモシーンが勝って重賞3勝目。昨年の秋とは一変のレースぶりだった。1着プリモシーンが6番手のインを絶好の手応えで進んで、直線外へ出すだけ。完璧なレースだった。状態も戻ってヴィクトリアマイルへ視界良好というところでしょうか。なお完全タイム差プラス1秒2で、タイムランクEだった。モルフェオルフェが1頭だけ飛ばして、後続はややスローという展開が響いたかもしれないが、この馬場でこのメンバーならもう少し速いタイムが欲しかった。

2着：シャドウディーヴァ

2着争いは接戦だったが、外のシャドウディーヴァが内のクリノガウディーをハナ差抑えた。シャドウディーヴァは道中インピッタリを回って、直線も外へ出さず内をまっすぐ伸びた。内を通っても何の不利もなくて、馬場の良いところを通れたのは恵まれたが、もちろん力はつけている。

3着：クリノガウディー

3着クリノガウディーだが、この馬もインピッタリ回って内から一旦は抜け出したが、最後はちょっとソラを使ったのか、馬体増が応えたのか3着。いずれにしてもマイル路線で十分やれる感触はあった。

4着：サトノアーサー

一方上位人気3頭は馬券の圏外だった。3番人気サトノアーサーが4着。これ外からよく伸びたが、最後は少し甘くなってしまった。少し重かったですかね。

6着：ヴァンドギャルド

2番人気ヴァンドギャルドは6着。出遅れて道中少しずつ追い上げたが、その分終いの伸びには繋がらなかった。次走期待というところだろうか。

9着：レッドヴェイロン

1番人気レッドヴェイロンは9着。後方から伸びかけたが、いつもの伸びは見られず初の大敗になった。ちょっと敗因難しい。

15着：キャンベルジュニア 通信簿

13番人気15着だった。次走がここになるとは想定外だったが、展開上の穴馬として注目した。今回も硬さがなくて良い状態だったが、結果は全くダメだった。

馬券Summary
9歳オジサン馬の大穴一発
日曜京都10Rの芝1200mの4歳以上3勝クラス、山城Sでなんと14番人気の9歳馬イオラニが2着に入って、穴馬券が出た。驚く事にこのイオラニだが、体重18キロ増で506キロと過去最高馬体重、9歳で。しかもメンバー中上がり最速の脚を使っての2着。9歳オジサン馬としては凄いなと。何かこうシンパシーを感じてしまうが、このような例は他にもあるのかと思い、過去5年2015年以降で調べてみたら、意外にも同じような例が2例あった。 条件は9歳以上3着以内、体重が前走から12キロ以上増えている。で、メンバー中上がり最速だが、まずこの上2017/8/27 G3札幌芝1200mのキーンランドカップ。1着エポワス。これ覚えていますね。9歳馬が来たと思ったが、20キロ増で496キロ。上がり最速、12番人気だった。下の段、2019/1/14リステッド競走の淀短距離ステークス、3着のティーハーフ。これも9歳で18キロ増、472キロだが上がり最速。9番人気だった。どちらも芝1200mのレースで、やっぱり9歳馬ともなるとあんまり使える脚が長くなると厳しいのかなという感じがする。芝1200mぐらいだと、一気に走ってしまうような馬がいるんじゃないかと。芝1200mに9歳馬が12キロ以上の馬体重増で出てきたら、ちょっとだけ買ってみるというのはどうでしょうか。確率はかなり低いが。ちなみに9歳以上で3着以内、障害戦を除くだが、これに該当したのは延べ33頭いて、全て9歳馬で、10歳以上で3着以内に入った例は過去5年では1例もなかった。また、33頭の内32頭が牡馬またはセン馬で牝馬は1頭だけだった。これは2018年西陣Sのメイショウツレヅレ(2018/11/18)。 そういう結果が出ておりますがいかがでしょう。
解説者：市丸博司(パソコン競馬ライター)