2020年2回中京3日目

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2020/02/08 (土)
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2020/02/02 (日)
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2020/02/01 (土)
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2020/01/26 (日)
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2020/01/25 (土)
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2020/01/19 (日)
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2020/01/18 (土)
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2020/01/13 (月)
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2020/01/12 (日)
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2020/01/06 (月)
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2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒5、日曜がマイナス1秒4、月曜がマイナス1秒5だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値で先週は全てマイナス1秒台となっている。
 開幕初日は雨の影響があっても時計の出方は速かったが、終日良馬場に回復した日曜は、朝雨が降ってむしろ時計を要していた。それが1週を経て先週は高速馬場。中間も雨がほとんど降らなかった事、火曜に芝を刈った事などなど理由は考えられるが、中京は少しの雨量でも悪化しやすいので開幕週が特殊だったのかもしれない。速い時計の出る馬場になった事で、前で運ぶ組が後ろの組を確率的に上回っていた。今週からの後半2週はBコース使用。良馬場なら高速寄りのコンディションが続くはずだが、雨が降ると一転して悪化する事も考えておきたいと思う。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒1、日曜がマイナス1秒2、月曜がマイナス1秒1だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒を超えているが、開幕週と比べて先週の方が水準方向に動いた。
 開幕週は雨の影響を受けて超高速のコンディションで始まった。徐々に乾いて行ったが、日曜後半の時点でもまだ高速馬場だった。中間雨が降らなくて乾燥が進んだが、それでも高速に近い速い時計の出やすい馬場。日曜は土曜・月曜よりも少し速いのは、朝に弱い雨が降ったから。全般的に前有利でも、ペース次第では後ろも届いている。


  タイム分析
 2020/09/19 (土)  芝=-1.5  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1600 レッドベルオーブ 牡2 未勝利 1:33.1 -2.9 --- -1.7 -1.2 A C 4.78
5R T1200 ヒトヨギリ 牝2 新馬 1:09.9 -0.3 -0.2 +0.4 -0.9 D C 8.33
6R T2000 サウンドレベッカ 牝3 1勝クラス・牝 2:00.7 -0.3 -0.6 +0.6 -1.5 D C 6.50
9R T1600 ホウオウアマゾン 牡2 野路菊S 1:35.4 +0.5 -0.6 +1.1 -1.2 SL D 6.20
11R T2000 トリコロールブルー 牡6 ケフェウH 1:58.7 -0.4 --- +1.1 -1.5 E D 8.80
 2020/09/19 (土)  ダ=-1.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ゼンノアンジュ 牝2 未勝利・牝 1:25.2 -1.3 --- -0.4 -0.9 B D 9.00
2R D1800 タガノチュール 牡2 未勝利 1:56.7 +1.1 --- +2.2 -1.1 E D 7.91
4R D1800 タイセイアゲイン 牡2 新馬 1:57.4 +1.5 -0.9 +1.7 -1.1 SL C 6.20
7R D1800 キャノンバローズ セ4 1勝クラス 1:52.9 -0.7 --- +0.4 -1.1 D D 5.09
10R D1200 アールロッソ 牝4 大府特別(2勝) 1:11.8 ±0 --- +0.7 -0.7 D D 9.88
12R D1400 ケイアイワイプ 牡3 1勝クラス 1:24.8 -0.3 --- +0.6 -0.9 D D 7.40

中京1R 2歳未勝利・牝 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムだった。
1着:ゼンノアンジュ 
 ゼンノアンジュが2走目で一変。1着ゼンノアンジュ、7月4回阪神での新馬戦は逃げて2秒2差の5着。仕上げの過程で調整を緩めた時期があった。今回は順調。1週前の日曜には栗東の坂路で50秒4の好時計を計時していた。その調教通りのスピードが全開したという事。ラスト200m手前まで追い出しを我慢して、最後は抑えての圧勝だった。父がジャスタウェイの半兄ゼンノジャスタは芝1400mで2勝しているが、父がヘニーヒューズに変わってパワーが全面に出た。牝馬でもパワフル、上でも通用するだろう。
2着:タイセイエクセル 
 2着のタイセイエクセル、こちらもヘニーヒューズ産駒。芝で2戦して連続9着と失速していたが、ダートでは止まらなかった。勝ち馬には4馬身差でタイムランクはDになるが、メンバー次第ではチャンスがあると思う。
中京2R 2歳未勝利 タイムE
 基準より2秒2遅い勝ちタイムだった。
中京3R 2歳未勝利 タイムA
 基準より1秒7速い勝ちタイムだった。
1着:レッドベルオーブ 勝ち馬注目
 レッドベルオーブがコースレコードで勝ち上がった。1着レッドベルオーブ、2回新潟の新馬戦は2着。上がり600m推定タイムは最速をマークして、差してアタマ差の惜敗だった。少し体に余裕があったので、今回8キロ絞れて覚醒したのはディープインパクト産駒としてはわかりやすい経緯。1000m通過57秒2のハイペースだったにせよ、この時計は速い。全姉のレッドベルディエス・レッドベルローズが3勝しているが、牡馬の全兄レッドベルジュールは新馬・デイリー杯2歳Sを連勝した。この馬も牡馬だけに期待は高くなる。既に重賞を勝てるレベルだと思う。
2着:カスティーリャ 番組注目馬
 2着以下は勝ち馬から3馬身半以上離された。2着のカスティーリャ、1400mの前走2着は自身の完全タイム差がマイナス0秒6と速かった。1600mに延長して勝ち馬には3馬身半離されたが、完全タイム差はマイナス1秒1とさらにランクを上げている。今回は426キロとモーリス産駒の牡馬にしては小柄だが、その分俊敏性がある。
3着:マリーナ 
 3着のマリーナ、前が速いと見て先行争いから一歩引いて最後に脚を残した形。1秒2差でも自身のタイムランクはBの範囲。3戦して競馬を理解して来た点を評価したいと思う。
4着:グレナディアガーズ 
 4着のグレナディアガーズ、失速した逃げ馬を勝ち馬と一緒に交わして行った。勝ち時計が速すぎて苦しくなったが、3着馬と同タイムでこちらもBランク相当。新潟の新馬戦2着と同じ1400mに短縮すれば確勝級だと思う。
中京4R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
中京9R 野路菊S タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
中京11R ケフェウスS タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。
中京12R 3歳以上1勝クラス 
2着:メイショウフォイル 通信簿
 1番人気2着だった。直線で前が壁になって追い出しが遅れたが、進路ができるとしっかり伸びて来た。レース内容に安定感がある。

  馬券Summary
今年のオークス、ダービーは凡戦?
 とは言っても、これは1頭だけ抜けて強い競馬をして2冠を達成したデアリングタクトとコントレイルにけちをつけている訳でも、喧嘩を売っている訳でもない。ただ、目の前でレースを見て、その後掲示板の時計を見てあれ?と思ったのも事実なんです。
昨年も今年もオークス・ダービー当日の東京芝は馬場差がマイナス2秒台。高速馬場だった。そして昨年の勝ちタイムはオークスが2分22秒8で、ダービーが2分22秒6。それが今年はオークスが2分24秒4、ダービーが2分24秒1とそれぞれ1秒5以上の開きあった。
今年のオークス、ダービーは凡戦?
今年のオークス、ダービーは凡戦?
 今年の方が時計が遅いのは、オークスが中盤、ダービーは前半と極端に遅かった展開が大きな要因であって、タイムランクはペース補正が入ってオークスがD・ダービーがCだった。昨年は両方とも展開が流れていて、オークスがB・ダービーがCでしたから、今年はスローペースを後半の速さで引き上げた結果でもある。まぁそれでも何か物足りないのは、上がりをあと0秒5程度短縮させて、せめて2分23秒台では決着して欲しかったという思いがあるからでしょうか。
今年のオークス、ダービーは凡戦?
 ダービーの前半1000m通過タイムは1分1秒7。これはダービーの3週前に同じ芝2400m同じ馬場差の古馬3勝クラス、緑風Sと一緒だった。にも関わらず、勝ち時計は緑風Sの方が0秒3速かった。コントレイルの能力が、この時点で3勝クラス級とするのは早計で、直線の弾け方やゴール前の余力から考えて、もっと厳しい競馬になればさらにパフォーマンスが上がるのは確かだと思う。しかし、タイム面で比較した場合、2着サリオスが緑風Sでは5着。3着と4着のヴェルトライゼンデとサトノインプレッサが8着に相当する現実からは、ダービーの2着以下のレベルをある程度は疑ってかかる必要がありそうな気もして来る。これはオークスの2着以下にも同様のことが言える。
 ダービー7着のブラックホールは夏の札幌記念、4番人気で1秒差の9着。ダービー8着のワーケアは新潟記念で1番人気に推されたが、0秒7差の10着と2頭とも見せ場無く敗れていた。さらに皐月賞4着、ダービー17着のウインカーネリアンは札幌最終週、皐月賞と同じ芝2000mの自己条件、2勝クラスで0秒4差の5着に敗れている。こちらも1番人気だった。
 もちろん同世代同士のトライアル、あるいは短距離路線から1600m前後の路線は別としても中長距離で古馬と対戦した場合のオークス・ダービーの上位組は夏を越してどこまで成長しているか、その点を見極めるのが得策だと思う。春の能力のままだと危険な人気馬になってしまう。
 次回のコーナーでは前哨戦を振り返りつつ、秋華賞・菊花賞について展望してみたいと思う。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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