2020年1回中京3日目

開催一覧
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2020/01/25 (土)
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2020/01/06 (月)
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2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒1、日曜が設定不能だった。ここまで4日間の芝の馬場差を確認しておくと、3日目まではマイナスの数値で多くがマイナス1秒レベルだが、4日目は雨の影響で設定不能。
 水曜日の雨は土曜の芝には影響しなかったが、1週経過した事で初日の前半よりは時計が掛かるようになった。土曜の夜から日曜にかけて雨が降り続け、日曜は不良馬場。馬場差を出すならもちろん後半の方が時計が掛かるという変動になるが、馬場差を出してタイムランクを出すのは適当では無いというレベルで時計が掛かってしまったので、馬場差は設定不能とした。先週日曜日にかなり芝がダメージを受けたと思われるが、3週目の今週はBコースに移り、さらにその後1週明けて高松宮記念の行われる4週目となる。先週の傾向を受けて、今週以降予測するのはちょっと難しい。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜はマイナス2秒1からマイナス1秒6への変動だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒台かマイナス2秒台で速い時計の出るコンディションが続いている。
 水曜の雨はほとんど影響がなく、土曜の馬場差は同じく良馬場だった初日と同じ。そして土曜の夜から日曜にかけて雨が降り続け、日曜は不良馬場だった。日曜は完全に水が浮いていたので、もう後半ほど走りにくくなり、後半ほど時計が掛かる変動だが、日曜一日を通して高速馬場だったという認識で間違ってはいない。


  タイム分析
 2020/03/07 (土)  芝=-1.1  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
7R T2000 ブラックヒューマー 牝3 未勝利・若 2:04.0 +1.8 -1.0 +1.9 -1.1 SL D 7.64
10R T1600 ジュンライトボルト 牡3 フローラ(1勝) 1:34.5 -0.5 --- +0.4 -0.9 D C 6.62
11R T1200 ワールドフォーラブ 牝6 中京スH(2勝) 1:08.5 -0.2 -0.1 +0.4 -0.7 D D 9.06
12R T1600 ナスノシンフォニー 牝5 刈谷特別(1勝) 1:33.6 -1.2 --- -0.3 -0.9 C C 6.06
 2020/03/07 (土)  ダ=-1.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 アルタグラシア 牝3 未勝利・牝 1:54.7 -0.3 --- +0.7 -1.0 D D 8.70
2R D1400 オーマイオーマイ 牡3 未勝利 1:26.0 -0.2 --- +0.6 -0.8 D D 6.87
3R D1200 アサカディオネ 牝3 未勝利・牝 1:12.6 -0.8 --- -0.1 -0.7 C D 6.00
6R D1900 ドスハーツ 牡3 未勝利 2:02.5 +0.3 --- +1.4 -1.1 E D 8.15
8R D1400 グレートバニヤン 牡4 1勝クラス 1:24.5 -0.6 --- +0.2 -0.8 C D 9.06
9R D1800 ハイエストクイーン 牝5 1勝クラス・牝 1:54.5 +0.9 --- +1.9 -1.0 E D 6.50

中京1R 3歳未勝利・牝 注目
 2着だったプリティーチャンスについて。
2着:プリティーチャンス 
 まずスタートでアオってしまって、前半は後方になる。その後それほどペースが遅くはなっていない3コーナーから4コーナーにかけて、ステッキまで入れて一気に上がって行って、そこで脚を使っていながら直線で伸びた。しかも、直線ではゲート後下げた跡が砂に残っているが、そこの跡で恐らく驚いてジャンプしてしまって、ヨレたりしているが、その後立て直してもう一度伸びている。今回が初めてのダート、そして初めての1800mだったが、ダート適性の高さと豊富なスタミナを見せた。今回のタイムは平凡だが、スタートが上手く行かなかった事や、そのために3コーナーから脚を使ったという影響もある。スムーズなレースができればタイム短縮は可能ですし、そもそも牝馬限定のダート1800mの未勝利戦が好タイムになる事は少ない。なので、次走で勝つチャンスは十分にあると思う。
中京3R 3歳未勝利 
1着:アサカディオネ 通信簿
 1番人気1着だった。初の左回りでコーナーで外へ張っていた。まぁ危なげないと言う程でもなかったが、メンバーも楽でここでは負けられない相手関係だった。上のクラスでもメンバー次第では勝ち負けも望めそう。
中京6R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒4遅い勝ちタイムだった。
中京7R 3歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
5着:メイショウヒトハル 通信簿
 4番人気5着だった。1コーナーを回った辺りで外へ出すと急にバカつき、かなり消耗していた。あれでは末脚を欠いて当然。勝負が終わってからは伸びていましたが…。
中京8R 4歳以上1勝クラス 注目
 4着だったジーニーについて。
4着:ジーニー 
 スタートダッシュが一息で、最後方まで下がりそうになったが、かなり押して行って中団を追走する。そして4コーナーではスーッと上がって来て、直線でも伸びそうな格好していたが、ラスト150mぐらいでガス欠を起こしてバッタリ止まってしまった。骨折明けで10ヶ月以上の休み明け。体つきにも余裕があり、さらに前半と4コーナーで脚を使っているので、最後に止まってしまったのは仕方ないと思う。順調に使えれば、早いうちにこのクラスは勝てそう。既にデビュー前と前走後、もう2回骨折している馬なので、この後順調に使えるのかどうかというのが最大の問題となるが、今回はもう2回骨折していても競争能力には影響していないと思われる走りだった。
中京9R 4歳以上1勝クラス・牝 タイムE
 基準より1秒9遅い勝ちタイムだった。
中京10R フローラルウォーク賞 注目
 2着だったコスミックエナジーについて。
2着:コスミックエナジー 番組注目馬
 良い手応えで直線に入って来るが、この時にもう先に外へ持ち出してる馬が多かったので、こちらは外へ出せずしばらくは前が壁になって待っている状態。残り200m付近でもう1度こう外へ出そうと試みたが、それは叶わず、その直後に内に1頭分スペースがあるのを見つけてそこに突っ込んで、そしてそこから伸びたが、如何せん追い出しが遅くなりすぎた。中京芝1600mはペースが速くなりにくいので、直線でバテる馬が少なく、包まれてしまうと馬群がバラけず、こういう結果になりやすいが、1600mの遅い流れでも差して来るだけの脚は見せた。芝1600mなら阪神や東京の方がレースはしやすいでしょうし、このクラスを勝つ能力はある。
中京12R 刈谷特別 注目
 7着だったフジマサディープについて。
7着:フジマサディープ 
 とにかくこの馬は揉まれたくないので、逃げたい。できれば離して逃げたいのでペースを上げて行ったが、2番手のダイシンクイントがピッタリくっついて来たのでどんどんペースが速くなって、600m34秒8、800m45秒8だった。スタート直後からカーブが続く中京芝1600mで前半800m45秒台というのは相当速くて、これは過去に6回しかない。しかもその内4回は2勝クラスより上。このペースで突かれながら逃げて0秒9差なら上々で、どこかでマイペースかつ後ろが離れているという逃げを打てれば、穴をあけそう。ただ、1600mはちょっと長い感じなので、東京芝1400mとか新潟芝1400mなどハイペースになりにくい1400mで注意したい。

  馬券Summary
福永祐一騎手の距離別成績 その2
福永祐一騎手の距離別成績 その2
 前回は福永騎手は中京芝の1200mと1600mでは、他のコースの1200m・1600mと比べて連対率が跳ね上がるが、1400mは他のコースとあまり変わらないという話をした。これを極めてネガティブな言い方をすると、中京の芝短距離での中では1400mが苦手という事になる。中京の芝1200m・1600mと1400mの違いというのは、スタートから最初のコーナーまでの距離。1200m・1600mは最初のコーナーまでが短く、そのためペースが速くなりにくいが、1400mは最初のコーナー、3コーナーまでが長いのでハイペースになりやすい。で、中山芝1200mこれは外回りの頂点からスタートして4コーナーまでなだらかなカーブが続くが、これかなり緩いカーブなので実質的にはスタートから最初のコーナー、つまり4コーナーまでの距離が長い。そういうコースが得意ではないようで、中山芝1200mでの連対率は全体の芝1200mの半分ぐらいしかない。では、中山の芝全体で不振かと言うとそんな事はなくて、スタートから1コーナーまでが短い1800mは好成績。中山芝1600mはスタートしてすぐに外回りの緩いコーナーに入るので、最初のコーナーまでは短いとも言えるけれども、カーブ緩いのでペースが落ちにくい。そのため芝1200mと同様に連対率は低い。
 で、前回と今回2回にわたって福永騎手のコース・距離別の成績の傾向を現在開催している競馬場、特に取り上げてまとめたが、このコースが得意なら逆の形態をしているココは苦手なのではないかと言った推測をしてから、調べる事に意味があると思う。これはジョッキーだけではなくて、種牡馬の産駒の成績についても言える事。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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