2023年5回中山9日目

開催一覧
2023/12/28 (木)
中山 阪神
2023/12/24 (日)
中山 阪神
2023/12/23 (土)
中山 阪神
2023/12/17 (日)
中山 阪神 中京
2023/12/16 (土)
中山 阪神 中京
2023/12/10 (日)
中山 阪神 中京
2023/12/09 (土)
中山 阪神 中京
2023/12/03 (日)
中山 阪神 中京
2023/12/02 (土)
中山 阪神 中京
2023/11/26 (日)
東京 京都
2023/11/25 (土)
東京 京都
2023/11/19 (日)
東京 京都 福島
2023/11/18 (土)
東京 京都 福島
2023/11/12 (日)
東京 京都 福島
2023/11/11 (土)
東京 京都 福島
2023/11/05 (日)
東京 京都 福島
2023/11/04 (土)
東京 京都 福島
2023/10/29 (日)
東京 京都 新潟
2023/10/28 (土)
東京 京都 新潟
2023/10/22 (日)
東京 京都 新潟
2023/10/21 (土)
東京 京都 新潟
2023/10/15 (日)
東京 京都 新潟
2023/10/14 (土)
東京 京都 新潟
2023/10/09 (月)
東京 京都
2023/10/08 (日)
東京 京都
2023/10/07 (土)
東京 京都
2023/10/01 (日)
中山 阪神
2023/09/30 (土)
中山 阪神
2023/09/24 (日)
中山 阪神
2023/09/23 (土)
中山 阪神
2023/09/18 (月)
中山 阪神
2023/09/17 (日)
中山 阪神
2023/09/16 (土)
中山 阪神
2023/09/10 (日)
中山 阪神
2023/09/09 (土)
中山 阪神
2023/09/03 (日)
新潟 小倉 札幌
2023/09/02 (土)
新潟 小倉 札幌
2023/08/27 (日)
新潟 小倉 札幌
2023/08/26 (土)
新潟 小倉 札幌
2023/08/20 (日)
新潟 小倉 札幌
2023/08/19 (土)
新潟 小倉 札幌
2023/08/13 (日)
新潟 小倉 札幌
2023/08/12 (土)
新潟 小倉 札幌
2023/08/06 (日)
新潟 札幌
2023/08/05 (土)
新潟 札幌
2023/07/30 (日)
新潟 札幌
2023/07/29 (土)
新潟 札幌
2023/07/23 (日)
福島 中京 札幌
2023/07/22 (土)
福島 中京 札幌
2023/07/16 (日)
福島 中京 函館
2023/07/15 (土)
福島 中京 函館
2023/07/09 (日)
福島 中京 函館
2023/07/08 (土)
福島 中京 函館
2023/07/02 (日)
福島 中京 函館
2023/07/01 (土)
福島 中京 函館
2023/06/25 (日)
東京 阪神 函館
2023/06/24 (土)
東京 阪神 函館
2023/06/18 (日)
東京 阪神 函館
2023/06/17 (土)
東京 阪神 函館
2023/06/11 (日)
東京 阪神 函館
2023/06/10 (土)
東京 阪神 函館
2023/06/04 (日)
東京 阪神
2023/06/03 (土)
東京 阪神
2023/05/28 (日)
東京 京都
2023/05/27 (土)
東京 京都
2023/05/21 (日)
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2023/05/20 (土)
東京 京都 新潟
2023/05/14 (日)
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2023/05/13 (土)
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2023/05/07 (日)
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2023/05/06 (土)
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2023/04/30 (日)
東京 京都 新潟
2023/04/29 (土)
東京 京都 新潟
2023/04/23 (日)
東京 京都 福島
2023/04/22 (土)
東京 京都 福島
2023/04/16 (日)
中山 阪神 福島
2023/04/15 (土)
中山 阪神 福島
2023/04/09 (日)
中山 阪神 福島
2023/04/08 (土)
中山 阪神 福島
2023/04/02 (日)
中山 阪神
2023/04/01 (土)
中山 阪神
2023/03/26 (日)
中山 阪神 中京
2023/03/25 (土)
中山 阪神 中京
2023/03/19 (日)
中山 阪神 中京
2023/03/18 (土)
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2023/03/12 (日)
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2023/03/11 (土)
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2023/03/05 (日)
中山 阪神
2023/03/04 (土)
中山 阪神
2023/02/26 (日)
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2023/02/25 (土)
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2023/02/19 (日)
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2023/02/18 (土)
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2023/02/12 (日)
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2023/02/11 (土)
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2023/02/05 (日)
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2023/01/22 (日)
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2023/01/08 (日)
中山 中京
2023/01/07 (土)
中山 中京
2023/01/05 (木)
中山 中京
  馬場コメント
 今年の最終日28日木曜の芝の馬場差2000m対象の数値は、マイナス1秒0でした。まずは遡って9日間の馬場差を確認しておきますと、開幕週はマイナス2秒0でスタートし、3日目以降は全てマイナス1秒台でしたが後半2週は前半2週と比較すると水準方向に動きました。
 1週間以上雨は降らず、完全な良馬場でしたが、Aコース9日目で芝の傷みが進み、土日より少しだけ時計が掛かるようになりました。時計が掛かるようになったとは言えですね、この開催が9日間行われた年の中では最も速い時計が出るコンディションの9日間でしたね。9日目でも内を通っても不利ではありませんでした。来年の年明け、関東は例年通り中山からスタートするんですが、その1回中山はCコースが使用されます。時計の出方を含め、いろいろリセットされると考えておきたいですね。
 28日の馬場差1800m対象の数値は、マイナス0秒3。1200m対象の数値もマイナス0秒3でした。遡って9日間の馬場差を確認しておきますと、6日目の1800mを除けば、全てマイナスの数値ですが、マイナス1秒台になった開催日はありません。
 1週間以上雨が降らなかったので、早朝の含水率はこの開催で最も低かったです。という事で、土日より少しだけ時計が掛かるようになったんですが、まだマイナスの馬場差。まだ凍結防止剤は散布しておらず、そのため水をまいているので、パサパサに乾いた状態でレースが行われている訳ではないので、こうなっていると思われます。年明けは気温が下がって、凍結防止剤を散布したり、水をまくのを控えたりするので、早朝の含水率が今開催と同じぐらいであっても、時計の出方が変わって来る可能性があります。


  タイム分析
 2023/12/28 (木)  芝=-1.0  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1600 ゴヴェルナーレリコ 牝2 未勝利 1:35.6 ±0 --- +0.8 -0.8 D C 8.62
4R T1800 カイトグート 牝2 未勝利 1:50.1 +0.7 -0.8 +0.8 -0.9 D C 7.21
5R T2000 ニュージーズ 牡2 新馬 2:02.6 +0.1 -0.6 +0.5 -1.0 D B 9.42
7R T1800 ランプシー 牡3 1勝クラス 1:47.6 -1.0 --- -0.1 -0.9 C D 6.57
11R T2000 レガレイラ 牝2 ホープフ(G1) 2:00.2 -0.4 --- +0.6 -1.0 D C 3.40
12R T1600 ボルザコフスキー 牡4 ファイナ(3勝) 1:33.2 -0.5 --- +0.3 -0.8 C C 6.67
 2023/12/28 (木)  ダ=-0.3 / 1200m=-0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 スピードパンサー 牡2 未勝利 1:12.5 -0.2 --- +0.1 -0.3 C D 7.75
2R D1800 マッスルバック 牡2 未勝利 1:56.5 +1.0 --- +1.3 -0.3 E D 8.69
6R D1200 タッカー 牡2 新馬 1:13.5 +0.6 --- +0.9 -0.3 E D 10.67
8R D1200 チュウワスプリング 牝3 1勝クラス 1:11.3 -0.6 --- -0.3 -0.3 B C 6.42
9R D1800 アクションプラン 牡3 立志賞(2勝) 1:53.5 +0.3 --- +0.6 -0.3 D D 6.79
10R D1200 ケイアイメープル 牡6 ベストウ(2勝) 1:11.0 -0.3 --- ±0 -0.3 C D 6.15

中山2R 2歳未勝利 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムでした。8着だったトーセンレスターについて。
8着:トーセンレスター 
 内枠で出遅れてしまうんですけども、その直後から砂を被っているので、頭を上げてしまって進みが悪く、しばらくジョッキーに促されていました。向正面で外に出すと、大分行きっぷりが良くなって、直線では一番外に出してよく伸びました。4着だった前走の新馬戦でも砂を被ってかなり嫌がっていて、今回チークピーシーズを着用してきましたけども、キックバック対策にはちょっと有効ではなかったようです。2回続けてね、同じレース内容になっているので、慣れが見込める次走は期待できるとは言えませんけども、向正面で外へ出してからの行きっぷりや、直線での伸びを見ると外枠を引いて砂を被らないポジションを取れれば一変する可能性を感じます。中山ダート1800mの外枠だとですね、物理的な不利というのはありまして、年明けの中山ダート1800mの未勝利戦が少頭数になる事はあまりないので、狙い所が難しいんですけども、条件を満たせば1つ勝つ能力はあると思います。
中山3R 2歳未勝利 注目
 5着のシアブリスと15着のペイシャキク、そして16着のインクルージョンについて。
5着:シアブリス 
 直線に入った所でロンフォンが外に、そしてピースヒロフェイスが内に動いた事でこの3頭が挟まれてしまいました。ただし、1番人気だったインクルージョンは、4コーナーで鼻出血を発症して、もうすでに手応えがかなり悪化していて、この不利は直接の敗因ではないという事ですね。シアブリスは割とすぐに立て直せてよく伸びたんですが、今のところ追ってすぐに鋭く伸びるというタイプではないので、加速がつきかけたところでの不利は痛かったですね。そしてその不利として最も大きかったのがペイシャキクで、不利を受けたあとはもう追っていないので、今回は完全に参考外です。過去2戦の着順やタイム面を考慮すると、不利がなければ上位可能だったとはちょっと言いにくいんですけども、過去の2戦は1200mと1300mでした。1600mに伸ばした今回は不利を受けるまでは手応えが良かったので、この距離なら短距離よりも走れるという可能性を感じさせましたね。
15着:ペイシャキク 
 直線に入った所でロンフォンが外に、そしてピースヒロフェイスが内に動いた事でこの3頭が挟まれてしまいました。ただし、1番人気だったインクルージョンは、4コーナーで鼻出血を発症して、もうすでに手応えがかなり悪化していて、この不利は直接の敗因ではないという事ですね。シアブリスは割とすぐに立て直せてよく伸びたんですが、今のところ追ってすぐに鋭く伸びるというタイプではないので、加速がつきかけたところでの不利は痛かったですね。そしてその不利として最も大きかったのがペイシャキクで、不利を受けたあとはもう追っていないので、今回は完全に参考外です。過去2戦の着順やタイム面を考慮すると、不利がなければ上位可能だったとはちょっと言いにくいんですけども、過去の2戦は1200mと1300mでした。1600mに伸ばした今回は不利を受けるまでは手応えが良かったので、この距離なら短距離よりも走れるという可能性を感じさせましたね。
16着:インクルージョン 
 直線に入った所でロンフォンが外に、そしてピースヒロフェイスが内に動いた事でこの3頭が挟まれてしまいました。ただし、1番人気だったインクルージョンは、4コーナーで鼻出血を発症して、もうすでに手応えがかなり悪化していて、この不利は直接の敗因ではないという事ですね。シアブリスは割とすぐに立て直せてよく伸びたんですが、今のところ追ってすぐに鋭く伸びるというタイプではないので、加速がつきかけたところでの不利は痛かったですね。そしてその不利として最も大きかったのがペイシャキクで、不利を受けたあとはもう追っていないので、今回は完全に参考外です。過去2戦の着順やタイム面を考慮すると、不利がなければ上位可能だったとはちょっと言いにくいんですけども、過去の2戦は1200mと1300mでした。1600mに伸ばした今回は不利を受けるまでは手応えが良かったので、この距離なら短距離よりも走れるという可能性を感じさせましたね。
中山4R 2歳未勝利 注目
 3着のラスカンブレスについて。
3着:ラスカンブレス 
 少し出負けしたという程度だったんですけども、その直後に前が狭くなった事もあって、後ろからになりました。ただですね、このスタート直後からもうハミをガッチリ噛んで力んでいて、1コーナーでは少し狭くなった事もあって、頭を上げてブンブン振っていました。これレース映像だと後ろからのアングルになるので、ちょっと分かりにくいんですが、パトロールビデオを見てください。超スローペースだった事もあり、その後もずっと行きたがっていましたが、直線で内にもたれてから外に切り替え、最後は鋭く伸びていました。デビュー戦だった前走も、直線で内にもたれましたけども、今回はもうジョッキーも予備知識があったのか、もたれかけた時に素早く外へ誘導していて、直線でのロスはデビュー戦の時よりは小さかったです。とは言え、ほぼまるまる1周行きたがっていたロスは大きくて、この気性が簡単に収まるとは思いませんけども、とりあえず距離は1600m辺りに詰めた方が良さそうです。
中山5R 2歳新馬 注目
 4着だったブラックサンライズについて。
4着:ブラックサンライズ 
 スタート直後に外へ行きそうになって、1コーナーでも外に行きそうになっていて、もう終始フワフワとした走り。4コーナー出口で追い出すとまた外に寄れたんですけどもね、まぁその前にもうジョッキーが外を確認していて、これ追い出すと外に行きそうな予感があったんだと思います。ここで寄れた事自体は大きなロスにならなかったですね。ただ、その後もピリッとしない走りで伸びを欠いてしまいましたが、跳びが大きいので超スローペースから極端に上がりが速いというレースは合わないはずです。超スローペースで逃げておきながら、1秒差の4着なんですけども、それだけで評価を下げない方が良いと思います。この馬の最大の注目ポイントはデビュー前の追い切りで、音無厩舎のデビュー前の坂路の追い切りというのは、全体つまり800mのタイムが速くて、ラスト200mは12秒台後半とか13秒台掛かっている事が多いんですけども、この馬の12/14の追い切りは軽いジョッキーが乗っていたとは言え、800mが51秒9でラスト200mは12秒3でした。跳びが大きい馬の坂路調教ってあんまりこういう風にならないんですけども、これ珍しいラップで、能力は高いと思います。もっとペースが速い方がパフォーマンスが上がると思います。
中山6R 2歳新馬 タイムE
 基準より0秒8遅い勝ちタイムでした。
中山7R 3歳以上1勝クラス 注目
 3着だったマリネロについて。
3着:マリネロ 
 前走は直線が長い中京のハイペースで展開が向いたとは言え、ブリンカーの効果で最後まで真面目に走っていましたと、解説しましたが、過去のこの馬の1着・2着は東京と新潟外回りだけです。今回は右回りで直線が短い中山なのでどうなるかと注目していましたが、ペースは速くて展開は向きました。しかしですね、コーナーで追い上げる事ができたのが収穫だと思います。コーナーで追い上げても直線で前走ほどは伸びていないので、直線の長さもそうなんですが、左回りの直線の方が伸びるのだと思われますけども、過去に右回りで3着が1回あるとは言え、その時は9頭立てでした。同じ3着でも今回の方が内容は大分上で、右回りにも目処が立ったと言えます。とは言え、右回りの直線が短いコースでスローペースになったら厳しいと思いますけども、1月下旬からの東京では大いに注目したい馬です。
中山8R 3歳以上1勝クラス タイムB
 このレースの勝ちタイムは古馬1勝クラスの基準タイムより0秒6速く、1200m対象の馬場差がマイナス0秒3だった事を踏まえても、 -0.6-(-0.3)=-0.3 で基準より0秒3速い勝ちタイムでした。
1着:チュウワスプリング 勝ち馬注目
 チュウワスプリングが逃げ切り、休養を挟んで連勝となりました。チュウワスプリング、最内枠から一気に出て行って、さらに3コーナーでは後ろを引き離したのでペースは速くなりましたけども、直線入り口では差を詰められていながら、しぶとさを発揮して逃げ切りました。ダート1200mに出走したのはデビューから6戦目だった前走が初めてで、その時は逃げて5馬身差の圧勝。そして休み明けで昇級戦の今回も逃げ切ってBランクのタイムですから、ダート1200mがベストという事ですね。スピードは2勝クラスでも上位の可能性がありますし、2勝クラスもね今後徐々にレベルが下がっていく時期なので、組み合わせによっては上位可能だと思います。
2着:ミュージアムピース 番組注目馬
 2着のミュージアムピースはJRAに再入厩した今年4月以来のダート1200mだったんですが、スタートで躓いたものの、押して前に取り付き、3コーナーで3番手。そして4コーナーで2番手と徐々にポジションを上げて、直線入口での勝ち馬との差はほとんど変わらないままだったんですけども、こちらも止まってはいません。ダート1200mが合っているので、次走も上位候補ですね。
3着:アンスリウム 
 3着のアンスリウムは出遅れてさらにダッシュ一息でした。ダートに入ってから追い上げて行ったんですが、中団まで。直線で馬群を捌いて伸びて来ましたが、まぁこの馬としては位置が後ろすぎましたね。ずっと3着続きなんですけども、不本意な位置取りになった今回はよく3着まで来たと言える内容ですから、次走も上位候補です。
4着:ゲキザル 
 そして4着のゲキザルはですね、相変わらず直線での伸びはもの凄く目立つんですけども、何着になるかは他の馬次第というタイプですね。ノーマークにはできませんけども、本命にもしにくい馬です。
中山10R ベストウィッシュC 注目
 7着だったクリノアルバトロスについて。
7着:クリノアルバトロス 
 いつもスタートは早くない馬なんですけども、加えてスタート地点が芝だとダッシュがつかないので後ろからになるんですけども、前走のように外枠だと、内に入るために必要以上に下げる必要があるのに対して、内枠の今回は一気に追い上げて中団につけました。近走の中では珍しく良いポジションを確保できたんですけども、直線でなかなか前が開かず、1頭分あるかないかギリギリのスペースを狙って追い出したんですが、そのスペースに入る前に閉められて急ブレーキとなってしまいました。その後は、ほぼ流したようなゴールですね。多頭数の1200mで内枠から中団を進んで外に出さず、進路があればな…というのもちょっと虫のいい話なんですが、もし進路があれば大分着順は上がったと思います。外枠だとポジションがかなり後ろになって、内枠なら中団には収まりますが、前が開くかどうかの勝負になるという馬なので、本命にはしにくいですが、全てがスムーズに運べばこのクラスでも馬券圏内はあり得ますね。次走も恐らく人気がないはずなので、相手には入れておきたいですね。
中山11R ホープフルS 重賞
 タイムランクがD・メンバーランクはCでした。サンライズジパングがスタート直後からもうジョッキー手を動かしてましてね、できればハナという構えなんですけども、内の2頭もちょっと譲らない感じで、さらに外のねショウナンラプンタが行きたがってるのをジョッキーがちょっとチラッと確認してますけど、それを見てサンライズジパングは控えましたね。結局ハナを切ったのはヴェロキラプトルなんですけども、1000m通過は1分ちょうどでした。全然スローペースではないんですけれども、ショウナンラプンタはもうこの時点でも依然として行きたがっていましたね。好位の内にいたシンエンペラーは勝負所で反応が悪くてジョッキーが促していたんですけども、4コーナーでは逆に前が詰まり気味になっていました。後方待機組ではレガレイラがいち早く追い上げを開始しました。そして直線を迎えます、この直線入り口でシンエンペラーがね、外へヨレた影響で、多くの馬が外に膨らみ、そしてシンエンペラーは一気に先頭に立ちました。外に振られてしまったサンライズジパングがこれを追って伸びて来たんですけども、さらに外に出したレガレイラが存分に脚を伸ばして一気に差し切ります。このレガレイラが伸びて来た所に内からシンエンペラーが寄って行って、サンライズジパングは前が塞がってブレーキかかってしまいましたね。2着シンエンペラー・3着サンライズジパングとなりました。
1着:レガレイラ 
 牝馬で挑戦したレガレイラが見事1番人気に応えました。3コーナーに入る辺りではアドミラルシップ、そしてミスタージーティーと並んで3頭で走ってたんですが、その中で先んじて上がって行って、極端に外を回らず、直線に入ってから外に移動して、鋭く伸びました。前走は超スローペースでゆっくり構えていて、鋭さ負けしてしまいましたけども、それを踏まえて早めに動いて行ったのだと思われます。流石に桜花賞じゃなくて皐月賞に出そうですけどもね、極端に上がりが速くなったりスムーズさを欠いたりしなければ、上位可能だと思います。
2着:シンエンペラー 
 2着はシンエンペラーでした。直線入り口で外に寄れて複数の馬に影響を与え、ゴール前でも外に大きく動いてサンライズジパングの前をカットするという、まぁちょっと行儀の良くないレースでしたけどもね、3コーナー付近で手応えが悪化した事を含めて、まだまだ成長途上という印象です。成長途上でも好走を続けているように能力は高いんですけども、果たしてこの後成長してねこの軽い芝で切れる脚を使えるようになるかどうかが鍵だと思うんですが、まぁ基本的にはそうならないであろう血統なので、そこが注目点ですね。
3着:サンライズジパング 
 それから人気薄でしたね、3着サンライズジパング。芝で勝っていない馬がホープフルステークスで好走するとすれば、昨年のドゥラエレーデのようなタイプで、切れないがバテないというタイプですね。それが今年はこの馬でしたね。前に行ってスタミナを生かすレースはできましたし、切れる差し馬がね、勝ち馬の他はちょっと競走中止になってしまったり、直接に詰まったりしたという事も幸いしたとは思います。芝のG1で好走しましたけども、まだ圧倒的に芝の方が向いているとはちょっと言えないような気もしますね。
4着:アドミラルシップ 
 その後アドミラルシップが4着でした。内を通って追い上げて、前のシリウスコルトが外へ行った時にタイミング良く内に入って伸びて来たんですけども、直線に入った時の勢いとか手応えからするとちょっと物足りない伸びではありました。ゴールドシップ産駒でもあるので、中山の坂はちょっと苦手かもしれません。
5着:ミスタージーティー 
 ミスタージーティーは5着でしたね。直線に入った所でまぁ進路がなくて、かなり待たされてしまいました。ただ追い出すとですね、新馬戦の時のように、もたつく事はなかったので、その点大分成長していると思います。まぁもたつかなかったとは言え、脚を余しているので今後はかなり期待できると思います。
6着:シリウスコルト 
 6着がシリウスコルトでした。直線入り口で前が開いていて、そこを通れてスムーズでしたけどもね、伸び負けしたという結果ですね。まぁ芙蓉ステークスはですね、やっぱりタイムが示す通り、レベルは低かったのかなという印象です。
13着:テンエースワン 
 テンエースワン13着でした。芝で勝っていないんだけども、スタミナはありそうなのでスタミナを活かせればという注目馬だったんですけどもね、芝で最後方になってしまってはちょっと厳しいですね。同じく芝では勝っていなかったサンライズジパングが3着なので、そちらを挙げられなかったのは、痛恨の極みでございます。

2024年の変更点について
 特に強調したい事ではなく、他ではあまり強調されなさそうな事なんですけどもね、来年の競馬の番組やルールの変更点で、一般的に注目されるのは3歳のダート路線の変革で、JRAに関してはユニコーンステークスが6月の東京1600mから4月の京都1900mに変更されるんですけども、他にも注目度は高くないんですが、結構重要な変更がありまして、それはですね1年中、未勝利の古馬がどこの競馬場でも出走できるようになるという事なんですね。今年まではですね、秋の一時期を除いて、所謂中央場所と言われるところ、中山・東京・京都・阪神には古馬の、今で言うと3歳以上の未勝利馬は出走できず、所謂ローカル開催にしか出走できなかったんですけども、来年からその制限が撤廃されます。降級制度が廃止されてからですね、もう秋以降の1勝クラスというのは、下のクラスから上がってくる馬がいないので、中央場所の芝の1800m以上は特に少頭数になる事が多いです。未勝利馬が地方競馬で規定の成績を残して、再登録してくるケースはもちろん多いんですけども、そういうタイプの中に芝1800m以上が合う馬が少ないからですね。芝中距離以上がベストの馬というのは、未勝利のまま登録を抹消せず、ローカル回りをする事が多いんですけども、来年からは中央場所にも出走する事が1年中可能になります。これによって中央場所の芝の中距離以上が、まぁ今みたいな少頭数だらけという事がなくなると思います。
 この番組と直接関係するポイントはですね、この事によって1勝クラスのメンバーランクが変わるかどうか分かりませんが、影響を受ける可能性があるという事ですね。という程度なんですけども、来年前半の開催で言うと、本当は東京や京都の外回りが合っている馬なんですけども、未勝利なのでやむを得ず小倉に出るしかないというケースが大幅に減ります。小倉はですね、小倉が1勝している馬でフルゲートが埋まってしまったので、逆にやむを得ず東京や京都に出走するという、そういうケースもあり得るんですけども、どういう事情でこの未勝利馬はこちらの競馬場を選択したのかと、いうのを検討する必要が出てくるという事ですね。選択の余地があるので、私はますます楽しくなると思っています。
 なお、2024年の競馬番組の変更点やJRAの取り組みにつきましては、1/1 午前7時から放送の「2024 今年はどうなる中央競馬!」をご覧下さい。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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