2020年5回東京6日目

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2020/12/26 (土)
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2020/03/29 (日)
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2020/03/22 (日)
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2020/01/12 (日)
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2020/01/06 (月)
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2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の中央競馬は3日間開催でしたので、芝の馬場差2000m対象の数値は土曜・日曜がマイナス1秒6、月曜がマイナス1秒5でした。まずは遡って9日間の馬場差を確認しておきますと、マイナス1秒台かそれに近いレベルです。
 前の開催前半は、雨の影響を受けたのに対して、この開催に入って全て良馬場。まぁ連続開催の終盤に入りましたが先週からCコースに変わって、さらに時計が出やすくなりました。なお、先週は風が強く砂が舞うレースもあったんですけども、風の強さや風向きが時間帯によって異なり、馬場差を個々に設定すると複雑になりますので、馬場差は終日一定にして、風の影響が強く時計が掛かったレースは、ペース補正の方で反映させました。例えば日曜10Rの2400mはそうですね。なお、前回のsummaryで連続開催となっている秋の東京芝コースの傾向について解説しました。3週目については序盤、内が残るものの、徐々に外が優勢になるはずと述べたんですが、実は思っていたよりも早く直線でインコースは使われなくなりました。月曜の東京スポーツ杯2歳Sを見ても、明らかに内から3・4頭が伸びないコースになりました。この傾向は同じCコースを使う今週も続くはずで、雨が降らなくても徐々に外有利になってるのではないでしょうか。
 先週の馬場差1600m対象の数値は、土曜・日曜・月曜全てマイナス0秒3でした。遡って9日間の馬場差を確認しておきますと、前の開催最終週からこの開催2週目まではほとんど変わらなかったのですが、先週は水準方向に動きました。
 馬場が乾いている上、風の影響もあって前半2週と比べ、時計は掛かっていました。なお、ダートも風の影響が特に強かったレースは、芝と同様ペース補正値に反映させています。


  タイム分析
 2020/11/22 (日)  芝=-1.6  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1600 ソングライン 牝2 未勝利・牝 1:34.1 -1.8 --- -0.5 -1.3 B C 9.00
3R T1400 カトルショセット 牝2 未勝利 1:22.1 -1.1 -0.2 -0.2 -1.1 C C 6.89
5R T2000 イースタンワールド 牡2 新馬 2:05.9 +3.3 -1.5 +3.4 -1.6 SL C 10.60
9R T1600 アカイトリノムスメ 牝2 赤松賞(1勝) 1:34.5 -0.7 -0.3 +0.3 -1.3 C C 6.50
10R T2400 ブラックマジック 牡3 南武特別(2勝) 2:26.4 +0.2 -0.6 +1.5 -1.9 E C 7.09
12R T1800 ヘイルメリー 牡3 2勝クラス 1:49.3 +2.3 -1.2 +2.5 -1.4 SL D 6.00
 2020/11/22 (日)  ダ=-0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1600 セイウンロミオ 牡2 未勝利 1:39.7 +0.1 --- +0.4 -0.3 D D 6.80
6R D1600 ルヴィアス 牡2 新馬 1:41.2 +1.3 --- +1.6 -0.3 E D 9.07
7R D2100 インナーアリュール 牡3 1勝クラス 2:13.4 +1.2 -0.3 +1.3 -0.4 E D 7.20
8R D1300 バナナボート 牡6 1勝クラス 1:18.2 -0.3 --- -0.1 -0.2 C C 7.69
11R D1400 ヘリオス セ4 霜月SH 1:22.8 -0.2 --- +0.1 -0.3 C C 8.79

東京2R 2歳未勝利・牝 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムでした。5ヶ月ぶりだったソングラインが3馬身差で勝ちました。先ほど馬場の傾向で述べた事と関連するんですが、この日曜2Rでは早くも内の2・3頭分ぐらいがほとんど使われなくなってるんですよね。結果的にも内めを通った馬よりも、最後の最後に外から突っ込んで来た馬の伸び脚が目につきました。
1着:ソングライン 
 勝ったソングラインは4コーナー9番手辺りから外を回って、上がり600m34秒1の末脚で一気に伸びて圧勝と。鞍上の丸山騎手の話では、先頭に立ってからはかなり物見をしていたという事です。言わば、遊び遊びの圧勝でかなりの能力を感じさせますね。6月の新馬戦では後にアルテミスステークスで5着に入ったクールキャットの2着で、まぁここでは力が違ったという事でしょうか。なお、ソングラインの近親には昨年のナッソーステークスなどを勝つなど、海外連戦で名を挙げました秋華賞馬ディアドラを初め、ダービー馬ロジユニヴァース、重賞2勝ジューヌエコールなどがいます。今後が注目される1頭でしょうね。
東京5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
東京6R 2歳新馬 タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムだった。
東京7R 3歳以上1勝クラス タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
東京8R 3歳以上1勝クラス 注目
 先週のダートはタイムランク上位レースが無かったんですが、このレースだけが完全タイム差がマイナスでした。ペースは遅くはなくほぼ平均ペースでしたが、結果は完全な行った行った。逃げ馬と2番手が入れ替わるだけで、3番手はそのまま流れ込みという決着でしたね。
1着:バナナボート 
 勝ったバナナボートなんですけど、牡馬にしては馬格がないのを考慮してか、ここのところずっと減量騎手の器用です。秋山騎手で2着・3着した後、今回は小林脩斗騎手で勝ちました。既に6歳で37戦目と上がり目はないでしょう。上のクラスでは特別戦も増えますし、減量騎手も起用しづらくなります。厳しい戦いとなりそうですね。
2着:トリプルシックス 
 そして1番人気トリプルシックスが逃げて2着でした。次走の狙いはもうこのトリプルシックスですね。今回初めての逃げる競馬となって、気を遣ったのもあったのでしょう、最後の200mでバッタリと来てしまいました。しかし、それでも3着を3馬身離しています。府中を得意としていますが、基本的には短いところの方が良さそうで、新潟や福島・中京の短距離ダートでも見てみたいですね。
2着:トリプルシックス 通信簿
 1番人気2着でした。前走より大分速いペースで逃げて好走。ダートの先行馬をうかつに危険馬とするべきではないと、深く反省しております。
東京10R 南武特別 タイムE
 基準より1秒5遅い勝ちタイムでした。
東京12R 3歳以上2勝クラス タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

  馬券Summary
過去10年のデータによる ジャパンカップ展望
 やっぱり今週はコレでしょうね。過去10年のデータによるジャパンカップ展望。今週末のジャパンカップには、3歳牝馬デアリングタクト、3歳牡馬コントレイル、そして5歳牝馬アーモンドアイが出走を予定しております。どんな結末になっても長く語り継がれるのはもう間違いありませんよね。今回の馬券summaryはやはりこのジャパンカップを展望してみたいと思います。
ではこの三冠馬3頭の前走を振り返ります。まずは10/18京都芝内回り2000mで行われたG1秋華賞です。デアリングタクトが無敗で牝馬三冠を達成したこのレース、タイムランクがD・メンバーランクはCでした。やや時計の掛かる馬場だったんですけどもね、モノともせず外めから突っ込んで来て、もう何かほぼ先頭に近い所にいますけどね、これから突っ込んで来て圧勝ですね。全くこのレースはもう完全に危なげない。着差以上に危なげない感じがしたレースだと思います。強かったですね。
 翌週10/25京都芝外回り3000mのG1菊花賞です。このレースはコントレイルがこちらも無敗で三冠を達成しました。タイムランクがA・メンバーランクはCでした。今回の3頭の中では1番ちょっとヒヤリとさせたレースだったんですけども、ただ勝ちに行ってね、しかも外から思わぬと言うとちょっと申し訳ないけども、アリストテレスに競り込まれていたのに、これ差し返しましたからね。これは本当にこの強い三冠馬、無敗の三冠馬らしいレースと言って良いんじゃないでしょうかね。
 そして11/1東京芝2000mのG1天皇賞・秋ではアーモンドアイが勝ちました。史上初となる8つ目の芝G1タイトルを獲得したこのレース、タイムランクがC・メンバーランクはAでした。スローの瞬発力勝負で自分でダノンプレミアムを交わして快勝しました。最後の差は僅かだったんですけどもね、これは最強馬にふさわしいと言いますかね、自分で勝ちに行って、勝ち切る強いレースだったと思います。

 このねワクワクが抑えられないですね。とは言え、こんな時こそ冷静にデータを振り返っておきたいと思いますね。過去10年の結果を振り返りつつ、今年のレースを展望してみましょう。
過去10年のデータによるジャパンカップ展望
 まず年齢別ですね。3歳馬が勝率・連対率・3着内率全てでトップ。5歳馬は勝率で3位なんですけども、連対率・3着内率は2位と。年齢をさらに性別で分けるとサンプル数が少なくなるので、あんまり参考にならないですけど5歳牝馬の数値は高いですよね。
さて3強は恐らく3番人気までを占めることになりますよね。従って1番人気から3番人気馬の成績を調べてみました。
過去10年のデータによるジャパンカップ展望
 すると3歳馬は1番人気と3番人気が勝っていて、あと2010年のローズキングダムは4番人気で繰り上がりの1着と。2番人気は2着が最高でした。対して5歳馬は、1番人気では4回出走して3着が最高なんですね。これビックリするデータなんすけどね。5歳馬って1番人気は駄目なんですね。2・3番人気の方が成績が良いという結果になりました。この結果だけを見れば、アーモンドアイは1番人気にならない方が良い、コントレイルとデアリングタクトは2番人気にならない方が良いという事になるんですけども、はたしてどうでしょうか。無敗の三冠馬が2頭出てくるとか言うレースなので、そういうこんなデータなんて関係ないと言われるかもしれないですけどね。
過去10年のデータによるジャパンカップ展望
 次には前走別成績です・天皇賞・秋組が5勝・2着4回・3着8回とやはり最も多く馬券圏内に入っています。しかし勝率・連対率では何と秋華賞組がトップなんですね。勝率のみでは菊花賞組が2番目となります。3強ともにやはり申し分のないデータが出ているという事ですね。さて、先ほども牝馬の成績について少し触れたんですけど、近年のジャパンカップでは牝馬が強く、過去10年で5勝しています。
過去10年のデータによるジャパンカップ展望
 牡牝の前走別成績を見ておきましょうか。まず牝馬は勝ち数では前走天皇賞・秋組が3勝。秋華賞組が2勝。しかし、勝率・連対率・3着内率はすべて前走秋華賞組が天皇賞・秋組を上回っていますね。そして牡馬・せん馬の前走別なんですけども、勝率だけなら菊花賞組がトップです。しかし、2着・3着がないため3着内率では前走凱旋門賞組とか天皇賞・秋組の方が良いというデータが出ていますね。
 結論としまして、結論出すのは早いような気がしますが、3番人気ならばデアリングタクトが面白いと。前走秋華賞組は単勝や複勝の回収率が高いというのも推せる材料ですね。まぁローテーション的にも休み明けの方が良い今なら、秋華賞からの中5週は理想的なんじゃないでしょうかね。負担重量も53キロと軽いです。菊花賞組は10年前にローズキングダムが繰り上がりで勝っただけで、以降4頭出走して1度も3着以内がありません。しかし7番人気・8番人気・8番人気・4番人気と、上位人気ではなかったんですね。今回のコントレイルは、3番人気以内確実で、しかも無敗の三冠馬ですから、無敗の三冠馬がジャパンカップに直行したケースではシンボリルドルフ3着だったんですが、当時とはね何もかも違っていますから、果たしてこれを上回れるかという所ですね。最後にはアーモンドアイは1番人気の5歳馬不信というデータが気になります。2番人気なら、5歳牝馬ブエナビスタが勝っており、強気に推せるんですけどもね。なお、前走だけを見て穴馬を選ぶなら、天皇賞・秋組のキセキ、京都大賞典組のグローリーヴェイズ・パフォーマプロミス。凱旋門賞組のウェイトゥパリスという事になります。ご参考になりましたか。
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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