2020年3回新潟5日目

開催一覧
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2020/03/29 (日)
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2020/01/05 (日)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス0秒6、日曜がプラス0秒7。直線1000mは土日ともにプラス0秒1だった。まずは遡って8日間の馬場差を確認しておくと、前の開催最終週は雨の影響の中レースが行われ、この開催に入ってから全てプラスの数値で推移している。
 先週の月曜日に芝を刈ってなおかつ雨も降っていないが、内側を中心とした芝の傷みは進んで1週前より時計が掛かるようになった。直線で外に出した馬がよく伸びるが、もうそもそも余裕力がなくなった馬を除いてほとんどの馬は外へ行っているので、まぁあんまり意味はないかなという話ですね。今週は7週連続Aコース使用の最終週となる。少なくとも速い時計が出る馬場にはならず、切れ味よりパワーが必要だろう。ちなみに先々週・先週と平地の新潟芝でディープインパクト産駒が勝っていない。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにマイナス0秒4。1200m対象の数値は土日ともにマイナス0秒8だった。遡って8日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値だが今開催1800mについては、マイナス1秒台になるレベルにはなっていない。
 早朝の含水率は土日ともかなり低かったが、中間の砂圧調整やレース当日の散水の効果なのか、1週前より速い時計が出るコンディションになっていた。


  タイム分析
 2020/08/29 (土)  芝=+0.6 / 直線=+0.1  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1800 グレアリングアイ 牡2 未勝利 1:48.6 +0.6 --- +0.1 +0.5 C C 6.50
5R T1600 モメントグスタール 牡2 新馬 1:37.9 +2.4 -0.9 +1.0 +0.5 SL C 8.13
6R T1600 アナザーリリック 牝2 新馬・牝 1:36.2 +0.7 -0.3 -0.1 +0.5 C C 8.59
7R T1800 ミスミルドレッド 牝3 未勝利 1:48.5 +1.2 -0.8 -0.1 +0.5 C D 5.88
10R T1000 ボーンスキルフル 牝5 稲妻S(3勝) 0:54.4 -0.1 --- -0.2 +0.1 C D 9.36
12R T1400 ソスピタ 牝3 1勝クラス 1:21.9 +0.2 --- -0.2 +0.4 C C 7.94
 2020/08/29 (土)  ダ=-0.4 / 1200m=-0.8
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 キープイットシンポ 牝2 未勝利 1:54.0 -1.0 --- -0.6 -0.4 B D 6.43
3R D1200 メシアン 牝3 未勝利 1:11.7 -0.9 --- -0.1 -0.8 C D 2.77
4R D1800 ペルセウスシチー 牡3 未勝利 1:52.8 -1.0 --- -0.6 -0.4 B D 5.36
8R D1800 パールデュー 牝4 1勝クラス・牝 1:52.7 -0.1 --- +0.3 -0.4 C D 6.43
9R D1200 サンマルペンダント 牝6 岩室温泉(2勝) 1:10.5 -0.8 --- ±0 -0.8 C C 7.53
11R D1800 ロードブレス 牡4 BSNH(L) 1:50.5 -0.1 --- +0.3 -0.4 C D 7.50

新潟1R 2歳未勝利 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。このレースの勝ちタイムは当開催2歳未勝利クラスの基準タイムより1秒0速いものだった。1800m対象の馬場差がマイナス0秒4だった事を踏まえると、 -1.0-(-0.4)=-0.6 で基準より0秒6速い勝ちタイムだった。4.トーセンエディ・9.キープイットシンポが併せて先行する。1コーナーでは後方で10.マイネルタイムリー・8.タイセイコマンドが外へ降られるロスがあった。前では先行2頭が後続を離して直線へ入って行った。そしてキープイットシンポが抜け出してリードを広げ、6馬身差で1着。その後マイネルタイムリーが追い上げ、ゴール寸前で内のトーセンエディを交わして2着に入った。
1着:キープイットシンポ 勝ち馬注目
 キープイットシンポは1200mからの距離延長で初勝利を挙げた。ハイペースで馬群が縦長になったが、キープイットシンポは2番手の外でずっと逃げ馬にプレッシャーをかけ、そのためペースが緩まず自身も楽ではなかったが、4コーナーで早くもステッキが入っていながら圧勝した。ラスト200mが14秒2も掛かっているが、それでBランクな訳ですからハイペースだったという事。豊富なスタミナを存分に生かしたというレース。エスケンデレヤ産駒はこういうダート1800m以上の消耗戦に強い。1700m以下で素軽いスピードとか、切れ味を要求されると厳しいと思うが、スタミナ勝負なら上のクラスでも通用すると思う。
2着:マイネルタイムリー 
 2着以下は6馬身以上離された。マイネルタイムリーが2着に上がれた要因の1つはトーセンエディをキープイットシンポが潰してしまったという事だが、1コーナーで故障した馬の影響で外に降られたりして、スムーズではなかったのですから、単に恵まれた訳ではない。エンジンの掛かりは遅いが、ダートの長めの距離は合っている。
3着:トーセンエディ 
 3着のトーセンエディは展開がキツかった。少しでも楽なペースで先行できれば大きく前進しそう。
4着:エコロカナワン 
 そして4着のエコロカナワンは初めてのダートで気を遣ったのか出脚が悪く、出ムチが入っていたが向正面から行きっぷりが良くなって直線でもよく伸びた。ダート自体は合っていると思う。
新潟4R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムだった。1.ブライトンビーチが最内枠から先手を取り、4.キットサクラサクが続いて直線に入った。これら先行2頭の外から3.ペルセウスシチーが並んで来る。そしてペルセウスシチーが抜け出し、5馬身差をつけて1着。2着はキットサクラサク。半馬身差でブライトンビーチが3着だった。
1着:ペルセウスシチー 勝ち馬注目
 ここまでの7走全て芝だったペルセウスシチーが初めてのダートで、初めてブリンカーを着用して勝ち上がった。ペルセウスシチーはスタートでトモを滑らせて躓きかけ、ダッシュがつかず中団からになったが、3コーナーで仕掛けると反応良く上がって行って直線入り口ではほぼ先頭。その後直線でも良く伸びて圧勝した。これまで芝で上がり35秒を切った事がなく、いかにもダートで変わりそうだったが、やはりダート向きだった。3コーナーで仕掛けた時の反応が良かった理由がダートなのか、ブリンカーなのかはわからないが、昇級してもブリンカー着用でダートなら上位可能だと思う。
2着:キットサクラサク 
 2着のキットサクラサクは2番手で楽に追走し、目標にしていた逃げ馬はキッチリ差したが、1頭強い馬がいたという2着。今回を含め2度の2着はどちらも中1週。間隔を詰めた方が良さそうなので、連闘で今週出走しても上位候補と見たい。
3着:ブライトンビーチ 
 3着のブライトンビーチは押して行ってハナを主張し、狙った展開には持ち込めた。こちらも連闘に耐えられれば、上位候補となる。
新潟5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
新潟10R 稲妻S 
2着:ヒロイックアゲン 通信簿
 3番人気2着だった。1200mの超スローの直後だったので1000mでは追走に苦労するだろうと予想通りのレースになっていたが、このレースのクビ差の3着馬が格上挑戦の馬、そして2馬身半で勝った勝ち馬を除けば、かなりちょっとレベルが高くなくてそのため離れた2着には入ったという結果かと思うが、無念。

  馬券Summary
札幌最終週の連闘について
 今週で3回新潟・2回小倉・2回札幌の3場全てが最終週を迎えるが、札幌の最終週は連闘馬が多くなる。大半の馬に輸送がないので連闘しやすいですし、滞在している以上連闘でも使ってしまわなければ損という考え方もある。
札幌最終週の連闘について
 夏の開催が3場同時に終了するようになった2012年以降、北海道開催の最終週のレース間隔別の成績は表の通り。前走が中央競馬でなかった場合も、レース間隔が連闘に近ければ連闘となっている。そして中4週以上というのは割愛した。
これによると連闘が勝率・連対率ともに1位だが、連闘馬は405頭中306頭は前走同じクラスで5着以内だった。なぜならそういう優先権を持っている馬でなければ、出馬ラッシュの週に連闘で使うのは難しいから。前走同じクラスで6着以下だった馬は57頭いて0勝・2着3回・3着1回。連闘馬の大半が前走好走馬だから成績が良いとも言えるが、少なくとも連闘だからと言って評価を下げる必要は無い。ただし、連闘で前走6着以下の馬が大きく前進する確率は非常に低いという事。
 クラス別で見ると2歳未勝利戦と古馬の2勝クラスの成績が良くない。2歳未勝利戦は前走5着以内でなくても連闘できる頭数になりやすいからという理由もあるが、前走5着以内だった馬が40頭いて2勝・2着2回・3着2回。またこの1・2・3着の計6頭の内4頭は前走と違うコース。すなわち芝からダートあるいはダートから芝に変えたり、距離を伸ばしたり縮めたりしていた。同じ条件で好走した馬よりも条件を変えて連闘で前進する馬を狙いたいと言うか見つけたい。
古馬の2勝クラスで連闘馬が良くない原因は2015年以降1週前にワールドオールスタージョッキーズが行われている事じゃないかと推測される。騎手シリーズで馬の消耗が恐らく大きいのだろう。前走がワールドオールスタージョッキーズだった馬を除くと、古馬2勝クラスの連闘馬は10頭いて、1勝・2着4回連対率が50%もある。札幌最終週の連闘馬は評価を下げる必要は無いが、クラスによって信頼度や狙い方は違ってくるという結論になる。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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