2020年3回中山2日目

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  馬場コメント
 なお、先週の中山は日曜の3R以降が降雪の影響のため中止となり、火曜日に競馬が行われる。その火曜日分につきましては次回の放送で分析いたします。
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒5だった。なお、日曜日2Rまででは芝のレースはありませんでした。連続開催ですので、まずはここまでの馬場差を確認しておくと、前の開催中盤は雨の影響で時計が掛かっていたが、中盤からこの開催初日まではマイナス0秒6かマイナス0秒5で安定している。
 中間は日中に雨が降っても少量だった。土曜日は良馬場発表。馬場差も前開催の後半3日間とほぼ同じ数値を保っていた。ただし、その前開催が9日間開催だった事と、例年より内の傷みが早く出た事もあって、馬場の内側はかなり荒れて来ていた。土曜の芝5鞍を見ると、5Rが15番・14番・12番で1着から3着。7Rが16番・11番の1・2着。11Rの日経賞は14番・10番・12番の1着から3着だった。まぁスローでなければ、内枠は厳しかったと言える。明日火曜の競馬はまだAコースなので、この傾向下にある。それでも今週末からはBコース替わりに加えて、芝も成長して来るので、緩和されて普通の状態に戻って時計の出方も良馬場の時は速くなるはず。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒9からマイナス0秒5への変動、日曜がマイナス1秒2。1200m対象の数値は土曜はマイナス0秒9からマイナス0秒7への変動、日曜がマイナス1秒4だった。なお、日曜の数値は2Rまでのモノ。遡って9日間の馬場差を確認しておくと、ほとんどはマイナスの数値で、速い時計の出る日が多いが、雨や風の影響度によって時計の出方は異なり、1日の中でも時計の出方が異なる変動の日が多くなっている。
 終日良馬場の土曜の馬場差が変動なのは、風邪の影響があったため。午前中は風が目立つ程ではなくて、それが午後になって強まって行った。特に直線は強烈な向かい風。この部分を2回走る1800mは時計の出方は遅くなっている。1200mも午前中より0秒2ほど時計を要していた。そして土曜日の夜8時ごろから降り出した雨は、日曜朝の8時の段階で36ミリを記録して、その後も降り続けてレース終了時に雪に変わった。そして短時間で大雪となり、3R以降の中止が決定した。日曜1R・2Rの馬場差は土曜朝と比較しても高速化していた。その後天候は回復して来たが、中1日の明日の競馬は速い時計が出やすいコンディションだと考える。


  タイム分析
 2020/03/29 (日)  芝=---  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
 2020/03/29 (日)  ダ=-1.2 / 1200m=-1.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 ピュアブレンド 牝3 未勝利・牝 1:55.5 -0.1 --- +1.1 -1.2 E E 9.33
2R D1200 ネバーランド 牡3 未勝利 1:11.2 -1.6 --- -0.2 -1.4 C D 8.53

中山1R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。

  馬券Summary
キズナ産駒はクラシック一冠目が狙い
 種牡馬キズナの初年度産駒となる現3歳勢が好調。
キズナ産駒はクラシック一冠目が狙い
 事に先々週までの2回中山・1回阪神・1回中京開催これは6日目までだが、これに限ると合計15勝、もちろん3歳馬だけの成績で、この間同世代のディープインパクト産駒は9勝でしたから、ここに来ての勢いはキズナ産駒が父のディープインパクト産駒を上回っている。また重賞もチューリップ賞とフラワーカップを勝っていて、中身の濃いモノがあった。キズナの父のディープインパクトの産駒は、オークス・ダービーの時期を頂点に成長して来る。昨年で言えば、オークスの1・2着ラヴズオンリーユー・カレンブーケドール。ダービーを勝ったロジャーバローズはそれまで重賞を勝っていなかった。それぞれ大一番を前に急成長して一気にパフォーマンスを上げていた。キズナ自身、現役時の成績もこれに近いモノがあって、弥生賞で5着に敗れた後に飛躍を遂げて、毎日杯と京都新聞杯・ダービーと3連勝した。それならその産駒も同様と見て良いのかもしれないが、春の到来とともに勝ち星を量産している事からすると、父のディープインパクトにも増して成長曲線が早い感じがする。
キズナ産駒はクラシック一冠目が狙い
キズナはディープインパクトと相性の良いStorm Catの牝馬との配合。その辺も成功例だが、その母の父Storm Catは現役時8戦4勝。その内2歳時を6戦3勝で、G1の1着・2着を含んでいた。さらにその父のStorm Birdは2歳時に5戦5勝して、イギリスアイルランドの2歳チャンピオンに輝いた。どちらかと言うと早熟な血がキズナの母系に入っているのも無関係ではないと思う。ちなみにキズナの半姉ファレノプシスは桜花賞を勝って1番人気のオークスは3着と。1冠目の方が走っている。キズナ産駒をクラシックで買うならオークス・ダービーではなくて、桜花賞・皐月賞ではないでしょうか。ディープインパクト産駒が本格的に成長する前だからこそ、1冠目で狙いたいところです。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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