2023年4回阪神6日目

開催一覧
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2023/12/24 (日)
中山 阪神
2023/12/23 (土)
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2023/08/26 (土)
新潟 小倉 札幌
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福島 中京 札幌
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2023/01/05 (木)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス2秒1、日曜がマイナス2秒2でした。遡って7日間の確認しておきますと、全てマイナス2秒台で大きな動きはありません。
 水曜日に23.5ミリ、木曜に9.5ミリの雨が降りましたが、芝は金曜昼には回復していました。その金曜夜にも1.5ミリの雨が降ったんですが、土曜朝は良馬場発表でした。阪神の芝はとにかく復元力がすごいです。先週からBコースに変わった事もあって、馬場差は先々週と同じ。ほぼ高速の数値で、ごく少量水分の多かった土曜の方が、乾燥の進んだ日曜と比べて0秒1だけ時計を要していました。なお、最終週の今週も引き続きBコースが使用されます。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒0からマイナス0秒5への変動、日曜がプラスマイナスゼロでした。遡って7日間の馬場差を確認しておきますと、良馬場の日はプラスマイナスゼロかプラスの数値。「稍重」の6日目だけはマイナスの数値でした。
 芝は良馬場に回復したんですが、ダートは水曜から金曜の雨で水分を含んでおり、土曜の馬場差は先々週までの水準からプラスの数値から一転して高速寄りから始まっています。それが乾いて行く経緯。ただ、日曜は前日後半よりもさらに乾いて、プラスマイナスゼロ。これは1日でくくれます。脚質的な偏りはなくて、決まり手は多岐に及んでいました。


  タイム分析
 2023/09/24 (日)  芝=-2.2  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1600 ナムラエイハブ 牡2 未勝利 1:34.7 -0.8 -0.2 +0.8 -1.8 D D 6.89
5R T2000 ショウナンラプンタ 牡2 新馬 2:01.3 -1.0 -0.9 +0.3 -2.2 C C 4.43
7R T1400 シンプリーオーサム 牡3 1勝クラス 1:20.4 -1.6 --- -0.1 -1.5 C C 8.76
9R T2000 ミッキーゴージャス 牝3 夕月特別(2勝) 1:58.8 -1.4 -0.4 +0.4 -2.2 D D 6.20
10R T1200 グレイトゲイナー 牡6 道頓堀H(3勝) 1:07.9 -0.6 -0.3 +0.4 -1.3 D C 5.20
11R T2400 サトノグランツ 牡3 神戸新聞(G2) 2:23.5 -2.1 -0.8 -0.3 -2.6 C C 6.92
 2023/09/24 (日)  ダ=±0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R D1400 オコタンペ 牡2 未勝利 1:26.2 +0.2 --- +0.2 ±0 C D 7.31
4R D1800 ソニックスター 牡2 新馬 1:56.5 +1.5 -0.4 +1.1 ±0 E C 6.38
6R D1400 シモズル 牝3 1勝クラス・牝 1:25.3 +0.4 --- +0.4 ±0 D C 7.50
8R D1800 バリアントバイオ 牡3 1勝クラス 1:52.6 -0.5 --- -0.5 ±0 B C 6.82
12R D1200 パラシュラーマ 牡3 2勝クラス 1:11.8 +0.1 --- +0.1 ±0 C D 6.29

阪神4R 2歳新馬 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。
阪神5R 2歳新馬 注目
 3着だったシュヴェルトリリエについて。
3着:シュヴェルトリリエ 
 女傑リスグラシューの初仔で、モーリス産駒です。448キロと牡馬にしては小柄なんですが、リスグラシューも牝馬三冠に出走している時は430キロ台で、それが引退レースの有馬記念を勝った際は468キロまで成長していました。馬体とか、パドックでイレ込み気味の気性ともに、お母さんと似ています。勝ちに気で行きたがるのをなだめながらの好位追走だったんですが、勝ちに行ってはいました。外から勝ち馬のショウナンラプンタに来られて手前を変える辺り、頭も良いと思います。結果3着ですが、良血らしさは発揮していました。お母さんは3歳春までマイルが適距離でした。現状、体力的2000mが長かった気もしています。1800m辺りに距離を短縮してくれば、すぐ勝てるはずです。また、その先も期待したいです。
阪神7R 3歳以上1勝クラス 注目
 3着だったトーホウジュナールについて。
3着:トーホウジュナール 
 ここに来て以前にも増してゲートが遅くなって、芝1200mで不器用な敗走が続いていました。今回は1400mに距離延長。スタートも最近の中では出た方で、馬群を気にした面は見られていたんですが、追走自体に余裕が出ていました。惜しいのは直線、内目を突いて前に2着のメイショウコギクがいたために、少し待たされた点です。そこから追い出して、2着に0秒2差の3着。ここがスムーズだったら2着はあった、そんな気がします。中1週・中2週と詰めて使われても、今回馬体が増えていたように、馬は元気です。流れとメンバー次第ではチャンス、そんな感じがします。
阪神8R 3歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:バリアントバイオ 番組注目馬
 単勝1.9倍のバリアントバイオが勝ちました。今回は熱発明け、5ヶ月ぶりの実戦で10キロ増の馬体は3歳馬だけに成長分でしょう。前の競り合いを見ながら進んで、直線で進路が開くと豪快に伸びて差し切って突き放しました。以前は腰に甘さがある中で、後に全日本2歳優駿とUAEダービーを制するデルマソトガケの0秒2差5着や、ジャパンダートダービー2着のキリンジにクビ差2着。4戦4勝でオープン入りしたセラフィックコールの3着など、強い相手に善戦していた存在です。体質が強化しつつある現在だったら、昇級戦も通過点。ポンポンと勝ち上がって行く公算が大きいです。
2着:ブライトホルン 
 2着のブライトホルン、逃げて0秒5差。タイムランクはC相当になります。ペースは速くなくても、3コーナー過ぎからクリノグローリー以下に競り込まれて、プレッシャーの掛かる展開でもありました。それを思うと粘っています。ここ3戦と違って、前で捌けたのは収穫です。揉まれ弱さががあるので、なおさらこのパターンが良いと思います。メンバー次第ではチャンスも近いです。
阪神11R 神戸新聞杯 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにCでした。ファントムシーフは先行して共同通信杯を勝った馬です。何も行かないのなら、逃げも可能な存在でした。1000m通過1分1秒2のスローで、上位3頭は位置こそ違いますが、それぞれ内を走っていました。道中のコース取りも大きかったんだと思います。後半1000mは57秒2で、この速さがレコードになった要因です。とりわけラスト600mから200mにかけては10秒7-10秒9と極限に近いラップでした。この段階で手応えが怪しかったのは、サトノグランツなんですが、最後の200mが12秒0と落ち込んだ事で届いたと言えます。
1着:サトノグランツ 
 見事最後差し切ったサトノグランツ1着。サトノグランツは父サトノダイヤモンドの課程を踏襲しました。ディープインパクト系のステイヤーが最後の一冠に間に合った、そんな思いが強いです。2400mでも後半の上がりの速さに苦しんだんですが、それでも耐えて差し切りました。京都の芝が同じような高速で、上がり速くなっても、3000mあれば追走に余裕が出ます。性質を含めた距離適正で、首位候補に浮上してきました。
2着:サヴォーナ 
 それから2着はサヴォーナでしたね。内にこだわった鞍上池添騎手の職人らしい好騎乗だと思います。ただ、馬も青葉賞6着時と比較して成長しています。また、12キロ増の528キロと、本番を見据えた作りでもありました。ゆきやなぎ賞2着がサトノグランツとクビ差で、上がりは0秒6も速かったです。本番では流れ1つで大仕事も可能。そんな存在に浮上してきたような気がします。
3着:ファントムシーフ 
 そしてファントムシーフは3着でした。武豊騎手は流れが遅いのを承知しても、動きたくても動けなかった。ダービーの悔しさがあったと思います。今回の逃げはある程度は思い描いていたのかもしれません。ただ、本人が語る通り馬場が固すぎた。まぁその一言なんですが、普通なら逃げ切っていた流れだとも思います。上位2頭が強かっただけなんですが、その強さが距離適正だとしたら、3000mに不安もあります。
4着:ロードデルレイ 
 それから4着ロードデルレイ。外めを回って勝ちに行った点は評価できます。白三角は打ったんですが、距離が長いと思っていましたし、前走の2着馬との比較から、相手が強いとも感じていました。これはもう自分の考えていた以上に強かったです。この後どこを使うかわからないんですが、自己条件なら負ける事はないと思っています。
5着:ハーツコンチェルト 
 そして1番人気のハーツコンチェルト5着でした。大外枠から外外では厳しかったという事です。それでもいくらも負けていませんし、差を詰めています。ダービー3着馬の実力を発揮してると思います。菊花賞参戦が賞金的に微妙なんでね、叶えば有力なんですが、デビュー戦の中京を含めて左回りがよりスムーズな印象はあります。
11着:ナイトインロンドン 
 本命にした11着ナイトインロンドンですね、母の父メジロマックイーンが魅力でした。北海道の勝利を踏み台にしたのも、古き良き時代の菊花賞馬を連想させていました。ただ、令和の時代は上がりがとんでもなく速いです。これが誤算でした。
阪神12R 3歳以上2勝クラス 注目
 5着だったタマモダイジョッキについて。
5着:タマモダイジョッキ 
 芝の現級で2着・3着が2回ずつの実績馬です。今回初めてのダートでもヘニーヒューズ産駒ならと期待されたんですが、スタートで出遅れ。初ダートの馬がね、出遅れるのはよくあるんですよね、躓くのがね。芝も最近は1400mを使われてきて、今回は距離短縮とあって置かれたんですが、勝負所から大外を追い上げて、一時は馬券圏内もあるかの伸びを見せていました。ダートの走り、感触は十分です。あとは発馬なんですが、まぁスタート地点が芝の1400mに出走なら、大丈夫だと思います。元より1400mの方が実績があった馬、道中の追走にも余裕が出るはずです。

解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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