2023年3回中山2日目

開催一覧
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新潟 小倉 札幌
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新潟 小倉 札幌
2023/08/26 (土)
新潟 小倉 札幌
2023/08/20 (日)
新潟 小倉 札幌
2023/08/19 (土)
新潟 小倉 札幌
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2023/07/22 (土)
福島 中京 札幌
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2023/01/05 (木)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス2秒2からプラス2秒9への変動、日曜は設定不能でした。連続開催ですので、まずはここまで遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、前の開催6日目まではマイナス1秒台で速い時計の出るコンディションでしたが、その後は雨の影響を受けてプラスの数値で、時計が掛かっています。
 木曜から金曜にかけて22ミリの雨量。土曜朝の段階から、およそ14ミリの雨が降って、開催中も降り続いていました。その後、小雨や土曜夜は上がった時間帯もあったんですが、日曜の開催中も終日雨。馬場発表は土日を通して「不良」。土曜の馬場差はプラス2秒2から始まって、さらに時計を要して行くような変動です。日曜は土曜にも増して時計が掛かって、それぞのレースのタイム差が大きくなりました。一定の馬場差では判断できず、さらにタイムでレースのレベルを評価するのは、馬場コンディションはなくて、設定不能としました。そして土曜は、芝の4鞍全てが逃げ切りという事で、差しの来づらい状況でした。対して日曜は、Aコース連続使用10日目で、使用が進んだ上に、雨のための悪化が重なって、土曜と比べると内を通る先行馬には厳しい状況が見られました。それでも道悪をこなす馬は内を通っても上位に来られる範囲内ではあります。今週から皐月賞の行われる4週目まで、Bコースに移ります。芝の生育も相まって、普通なら高速化して行くんですが、先々週と合わせて道悪競馬が2週間続いた影響と、週末に天気が悪化しやすい、そういった空模様が心配ではあります。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒3からマイナス1秒5への変動、日曜がマイナス1秒7からマイナス1秒2への変動。1200m対象の数値は土曜がマイナス1秒4、日曜がマイナス1秒6からマイナス1秒2への変動でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、前の開催2週目・3週目は同じ良馬場でも3週目の方が時計が出やすくなっています。そして4週目、先週は雨の影響で高速化しました。1200mも前の開催3週目からマイナス1秒台の数値が続いています。
 週中に加えて、土曜・日曜と開催中に雨が降り続きました。馬場発表は土日とも「不良」で、土曜の馬場差は1800m・1200mともに超がつく程ではないものの、高速の範囲内。含水率の関係もあって、1800mの後半はさらに少し速まって行きました。日曜については、1800mは土曜日の後半よりも1200mは土曜日よりも速い数値で始まって、水の浮き方が顕著な中盤以降、逆に時計を要して行くようなコンディションになりました。


  タイム分析
 2023/03/26 (日)  芝=設定不可  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1800 コスモフリーゲン 牡3 未勝利 1:53.9 +4.5 --- --- --- - D 6.94
8R T1800 トーセンリョウ 牡4 2勝クラス 1:53.7 +5.8 --- --- --- - D 8.00
9R T2000 アグラシアド 牝3 ミモザ賞(1勝) 2:06.9 +5.6 --- --- --- - C 6.64
10R T1600 サーマルウインド 牝4 春興SH(3勝) 1:36.7 +3.0 --- --- --- - C 8.56
12R T1200 アイルビーザワン セ5 2勝クラス 1:11.9 +3.1 --- --- --- - D 10.31
 2023/03/26 (日)  ダ=-1.7 → -1.2 / 1200m=-1.6 → -1.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 ダノンフレア 牝3 未勝利・牝 1:11.2 -1.4 --- +0.2 -1.6 C D 8.25
2R D1800 エドノトップラン 牡3 未勝利 1:53.7 -1.7 --- ±0 -1.7 C D 7.93
3R D1200 アイノセンシ 牡3 未勝利 1:12.1 -0.5 --- +0.9 -1.4 E D 10.25
6R D1200 ビルカール 牡3 1勝クラス 1:11.9 ±0 --- +1.2 -1.2 E C 8.50
7R D1800 エスティメート 牡4 1勝クラス 1:53.5 -0.5 --- +0.9 -1.4 E D 7.17
11R D1800 ハヤブサナンデクン 牡7 マーチSH(G3) 1:51.4 -0.2 --- +1.0 -1.2 E C 8.44

中山1R 3歳未勝利・牝 注目
 4着だったアルメリアについて。
4着:アルメリア 
 昨年暮れに中山芝1800mの新馬戦でデビュー。ルメール騎手が騎乗して1番人気になったんですが、この時は逃げて6着でした。ハーツクライ産駒の牝馬。お母さんはNHKマイルカップ2着・高松宮記念3着のアルビアーノ。半姉に芝4勝のアヴェラーレ。今回は2戦目のダート1200mへの参戦でしたが、血統的に未勝利で終わる器ではなくて、牝馬限定なら勝機十分。母の父がHarlan's Holidayならダートも大丈夫に思えました。ただ、1800mの後1200mに出走した影響なのか、出して行って好位に収まると4コーナーから手応えが怪しくなりました。結果は4着。直線はしばらく右手前のままでしたが、ラストで左手前に変えると伸びていました。急な条件変化に戸惑って、キャリアの浅さが影響したと考えたいです。今回が糧になるはずなんでね、上積みは大だと思います。芝とかダートとか、そういった条件が変わると狙えると思います。
中山3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
中山5R 3歳未勝利 注目
 4着だったルヴェルリドーについて。
4着:ルヴェルリドー 
 新馬戦2着の後、休養明けの前走4着は、直線前が開かない不利がありました。今回の相手では実績上位、中3週空けて状態も問題なく見えました。内の好位を取りに行って、4コーナーの手応え充分。抜けて来ると思ったのは、お母さんのハイリリーが道悪巧者だったとの記憶があるからです。それが思いの外伸びて来ませんでした。馬場の良い外の1着馬・2着馬に遅れたのは理解できても、逃げ馬を交わせなかったのは不可解でした。フットワークが綺麗なタイプ。血統とは別に恐らくここまで悪化するとキツいんだと思います。良馬場条件に巻き返しを期待したいと思います。
中山6R 3歳1勝クラス タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。
中山7R 4歳以上1勝クラス タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
中山11R マーチS タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。タイムランクがE・メンバーランクはCでした。水の浮いたダートの中、1000m通過1分1秒6の平均ペース。内枠からロードヴァレンチが逃げて、ウィリアムバローズ2番手。3番手がハヤブサナンデクン・4番手カフジオクタゴン。競り合いはなくて等間隔。淡々と進んでいました。馬場状態を含め、この展開なら前で決着がつきます。2番手・3番手の2頭がロードヴァレンチを交わしてワンツー。微妙な首位争いは外のハヤブサナンデクンがハナ差ウィリアムバローズを抑えていました。1頭だけ、外を追い込んで来たキタノヴィジョンが3着に入っています。
1着:ハヤブサナンデクン 
 前2頭は大接戦でしたが、ハヤブサナンデクンが制しました。1着ハヤブサナンデクンは、オープン入りしてから安定しています。前走G2の東海ステークス3着からも、勝つ下地はありました。ワンペースで切れないんですが、バテません。ジリジリと伸びて来ます。高速決着の馬場でも、上がりを要す今回の状況がピッタリでした。G1ではまだ差があるんですが、通常の重賞なら、常に圏内に顔を出して来ると思います。また、交流戦での活躍も期待できます。
2着:ウィリアムバローズ 
 惜しかったのが2着ウィリアムバローズですね。2着ウィリアムバローズは中山これで6戦3勝・2着3回。コース巧者なんですが、今回と似た馬場だった昨年秋のラジオ日本賞では、抜け出した所をアシャカトブに交わされています。まぁ直線はこのシーンがちょっとダブって見えた。という事は、良馬場のダートの方が向くのかもしれません。
3着:キタノヴィジョン 
 そして最後の最後に飛び込んできた3着キタノヴィジョン。キタノヴィジョンは前の決着を追い込んだのは、価値が大です。自身の上がり推定は、レースの上がりを1秒2も上回っていました。前走の阪神仁川ステークスの7着は、直線と捌けない不利が大きかったと思います。ペースに関わらず、末脚に確実性が出てきました。これは回りを問わず、警戒が必要です。
7着:ハピ 
 一方、2番人気のハピは7着でした。ハピは3ヶ月半ぶりの実戦でしたが、仕上がりは良かったと思います。先行4頭をマークする形のイン。立ち回りも問題ありません。それが4コーナー手前から手が動いていました。まぁコーナーの回り方も、いかにも負担重量が重い、そんな感じに見えました。まぁ前走がG1 3着と言っても3走前G3シリウスステークスが、ハンデ戦で53キロでした。まぁこの馬の58.5キロは重すぎたと思います。

解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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