2023年1回東京7日目

開催一覧
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福島 中京 札幌
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2023/01/05 (木)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒8、日曜がマイナス1秒7でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナス1秒台で速い時計の出るコンディションでした。ただ、終日「稍重」だった5日目だけが他の開催日より若干水準寄りでした。
 Dコース使用での最終週となった先週にしてもですね、土曜がマイナス1秒8・日曜がマイナス1秒7の馬場差だった訳ですから、高速馬場のコンディションは変わりませんでした。ただですね、馬場の内側が荒れて来て、逃げ馬が内に進路を取らないレースもありました。だからと言ってですね、外の差し馬が優勢になった訳ではなくて、まぁある程度の位置で流れに乗った馬に有利な傾向でしたね。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜がマイナス0秒6からマイナス0秒4への変動でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、前半4日間は水準レベルでしたが、後半4日間は雪や雨の影響でマイナスの数値になり、特に3週目は高速馬場になりました。
 ダートについてはですね、雨の影響が残って、土曜そして日曜前半は「稍重」でやや速い時計の出るレベルでした。日曜後半は少し乾いて、馬場差は水準方向に動いて時計が掛かって行きました。とは言ってもですね、土日を通じて馬場差はマイナスです。先々週までの逃げ・先行馬に有利な馬場状態が騎手の心理に影響を及ぼしたのか、何故かペースが速くなって、差し・追い込み馬が届くケースが目立ちました。追い込み馬同士の決着もあって、開催1から3週目と4週目とでは、連対馬の脚質に大幅な変化がありましたから、この点には注意して欲しいです。


  タイム分析
 2023/02/18 (土)  芝=-1.8  Dコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2400 ニシノレヴナント セ3 未勝利 2:26.2 -2.0 --- +0.2 -2.2 C D 8.11
6R T1600 ハリケーンリッジ 牝3 未勝利 1:35.0 -0.6 --- +0.8 -1.4 D C 6.94
9R T2000 ホウオウビスケッツ 牡3 フリージ(1勝) 1:59.3 -1.7 -0.6 -0.5 -1.8 B C 4.80
11R T3400 ミクソロジー 牡4 ダイヤモH(G3) 3:29.1 -1.0 -0.3 +1.8 -3.1 E D 11.79
12R T1800 モーソンピーク 牡6 2勝クラス 1:48.0 +1.0 -1.0 +1.6 -1.6 SL C 7.00
 2023/02/18 (土)  ダ=-0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 リバートゥルー 牝3 未勝利・牝 1:26.2 +0.3 --- +0.9 -0.6 E C 7.25
2R D1400 パイリヴレ 牝3 新馬 1:26.7 +0.6 --- +1.2 -0.6 E D 10.93
3R D1600 ヴァナルガンド 牡3 未勝利 1:37.9 -1.4 --- -0.7 -0.7 B D 6.88
4R D1600 ネオヒューズ 牡5 1勝クラス 1:37.7 -0.3 --- +0.4 -0.7 D C 6.07
7R D1400 フォトスフィア 牡4 1勝クラス 1:25.7 +0.8 --- +1.4 -0.6 E D 8.67
8R D2100 ウォーロード 牡5 2勝クラス 2:12.0 +0.7 --- +1.6 -0.9 E D 8.50
10R D2100 ダノンラスター セ7 金蹄S(3勝) 2:09.1 -1.3 --- -0.4 -0.9 C D 7.88

東京1R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
東京2R 3歳新馬 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。
東京3R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムでした。
1着:ヴァナルガンド 勝ち馬注目
 ヴァナルガンドが断然の1番人気に応えました。ヴァナルガンドは逃げて上がり600mは2番目ですから、後続は手も足も出ませんでしたね。しかもノーステッキで、後ろを振り返る余裕もありました。父はシビルウォー。半兄はですね、チャンピオンズカップ、当時はジャパンカップダートでしたけれども、それを優勝したニホンピロアワーズです。昇級してもダートなら通用します。
2着:トウキチロウ 
 2着以下は大きく離されました。2着トウキチロウは促しつつの追走で、前走ほど行き脚はつかなかったんですが、外外を回りながら直線はしっかり伸びました。今回は相手が悪かっただけです。
3着:ラッキーコイン 
 3着のラッキーコインは前走より着順は下がりましたが、手頃な位置で折り合って、終いに脚を使えたという点ではね、大きな収穫がありました。次走が中山コースに変わっても期待できると思います。
4着:ノアタイクーン 
 4着のノアタイクーンは出遅れましたが、道中手応えは十分で、直線は進路を探しながらよく伸びました。ダートスタートのコースなら流れに乗って行けるんじゃないかなと思います。
5着:ニシノソレガシ 
 5着のニシノソレガシは去勢効果で前向きさが出て、まぁ見せ場たっぷりでしたね。スタートが改善されて、これで軌道に乗って来るんじゃないかなと思います。
東京5R 3歳未勝利 
5着:ロンギングタイム 解説推奨
 今回はね、返し馬の感じが非常に良くて内枠という事もあってか、積極的に前へ行く策を取ったようでしたね。レースとしては申し分はなかったのですが、この馬はトモのハマりが悪い馬で、まだですね正攻法のレースをすると伸び切れませんね。現状はですね、前2走のように後方から終いを活かすレースの方が良いパフォーマンスをすると思うんですけれども、今回のレースはですね、必ずですね次走以降につながります。横山和生騎手のですね連続騎乗であれば、次走は恐らくね極端な待機策とまではいなかなくても、控えて脚を溜めるというね、そういう競馬をすると思います。体がしっかりするのはまだまだ先なんですが、乗り方1つで未勝利クラスは勝てる馬です。
東京7R 4歳以上1勝クラス タイムE
 基準より1秒4遅い勝ちタイムでした。
2着:フミバレンタイン 解説危険
 この馬前走初めてのダート戦で4着。今回も同じダート1400mに出走して来て、着順を上げて来たんですが、まぁ手応えほど伸び切れずゴール寸前で差されてしまいました。前走もそうだったんですが、行きたがる面があってまだ折り合いは完璧とは言い難いです。次走はですね、1200mに距離を詰めてくる可能性もあるんですが、かかるタイプは本質的に芝向きと見ていますし、芝でもですね、脚の使い所が難しかった馬です。さらに、ダート2戦ともに自身のタイムランクはE相当になりますからね、着順はあまり鵜呑みにしない方が良いと思います。
東京8R 4歳以上2勝クラス タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。
東京9R フリージア賞 タイムB
 このレースの勝ちタイムは当開催3歳1勝クラスの基準タイムより1秒7速く、2000m対象の馬場差がマイナス1秒8だった事を踏まえますと、 -1.7-(-1.8)=+0.1 となります。しかし、ペース補正が0秒6入っていて、 +0.1-0.6=-0.5 で基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:ホウオウビスケッツ 
 ホウオウビスケッツが今回も逃げ切って2戦2勝です。ホウオウビスケッツはマインドユアビスケッツ産駒としてはですね、初めての2000m勝ちとなりました。ペース補正が0秒6入った緩やかな流れで、ノーマークの逃げという利点もあったんですが、将来的なですね距離適性はともかく、高いポテンシャル、これを示した事は確かです。
2着:サスツルギ 
 2着のサスツルギはこれでデビューから3戦連続上がり600m最速です。瞬発力は秀でているんですが、スタートが遅くて自分でレースを作れないのが弱点です。という事で距離はもっと伸びた方が良いんではないでしょうか。
3着:マキシ 
 それから3着のマキシ、タイムランクAで未勝利戦を勝ち上がったんですが、デビュー3戦目の今回、少しテンションが上がってしまい、スタートを含めて良いリズムで走れませんでした。ラキシスの仔ですからね、まぁ奥手のイメージです。
4着:ジェモロジー 
 4着のジェモロジーはタイムランクBで未勝利戦を勝ち上がったんですが、スムーズなレースができた割に伸び切れず、この辺りはね、昇級戦と言うよりも瞬発力不足と見るのが妥当だと思います。
5着:ジェイパームス 
 5着のジェイパームスは昨年暮れにホープフルステークスを使った後、年が明けてこの東京開催2走目でしたから、流石に上がり目がなかったかもしれません。まだ幼さも残ります。この後は一息入れると思いますけれどもね、これ立て直して来れば、いきなり注目できます。
東京11R ダイヤモンドS タイムE
 基準より1秒8遅い勝ちタイムでした。タイムランクがE・メンバランクはDでした。逃げたウインキートスをスタッドリーが交わして直線です。従来のレコードですね、これはモンテクリスエスが勝った2009年に記録された3分29秒4です。当時はですね、道中で13秒台のラップが4回あったんですが、今回13秒台は最初の200mだけです。ペース補正が0秒3入っているとは言えですね、極端なラップの減速がなかった。それがレコード更新の要因になったという訳です。長距離戦らしいスタミナ勝負になった訳ですが、それでもですね高速馬場という点を踏まえますと、タイムランクはEです。
1着:ミクソロジー 
 ミクソロジーが4連勝で重賞初制覇です。勝負所は道中で外にいた3着のシルブロンを先へ行かせて、その後から動いて行って、直線大外から力強く抜け出した。この辺ですよね、直線でヨレていたんですけれども、少なくとも外側の馬との攻防では完勝と言える内容でした。これで4連勝、凄いステイヤーが出てきたなとは思います。
2着:ヒュミドール 
 そしてクビ差の2着がヒュミドールで、オルフェーヴル産駒のワンツーでした。2着のヒュミドールは4コーナー最内から1頭だけ内を回って来ました。コース取りが良かったとは言えですね、上がり600mは勝ち馬に次ぐもので、これはスタミナがなければできない芸当です。勝ち馬もそうですけれども、現代のステイヤーに必要なですね、まぁ瞬発力も兼備していますね。
3着:シルブロン 
 その後が1番人気シルブロン3着でした。シルブロンはまぁレースの形としては申し分なかったんですが、坂上で力尽きました。2着から2馬身差は決定的な着差に映ったんですが、これがスタミナの問題なのか、昇級戦で初めての重賞だったという事なのか、ちょっと判断には迷わされます。
4着:ベスビアナイト 
 4着のベスビアナイトは大外枠で出遅れましたがね、長丁場ですから体勢に影響はなかったと思います。今回は11走ぶりですね、再びにブリンカーつけて来ました。まぁズブい馬なんですが、長距離で結果を出していましたし、今回は最後まで集中して走れたようです。
5着:レクセランス 
 5着のレクセランス、昨年のこのレースが9着で、その内容から3400mは長いと思っていたんですが、今年は着順を上げて来ました。それでもやはりね、距離の壁を感じさせる内容でしたから、まぁ3000mまでが上限という見方をしています。
6着:マリノアズラ 
 まず6着のマリノアズラですが、戦績からはステイヤーのイメージで、格下の条件馬というのは、ハンデが軽いですから、距離適性があれば好走できるのが、長距離のハンデ戦の特徴なんですね。今回4番人気で6着ですから、ほぼ適正の評価通り頑張ったと思います。
10着:スタッドリー 
 あとスタッドリー、3番人気で10着でした。かなり行きたがっていましたね。途中から馬任せてに行かせたんですが、流石に収まりがつかなかったです。敗因は明白ですから、今回は参考外で良いですね。
東京12R 4歳以上2勝クラス タイムSL
 前半ないし中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)
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