2021年4回阪神4日目

開催一覧
2021/12/28 (火)
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2021/12/26 (日)
中山 阪神
2021/12/25 (土)
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2021/12/19 (日)
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2021/12/12 (日)
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2021/12/11 (土)
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2021/06/26 (土)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒2、日曜がプラス1秒7からプラス1秒5への変動でした。なお、日曜については1400mがマイナス0秒5、1600mがマイナス0秒4、そして1800mがマイナス0秒3からマイナス0秒6への変動と、距離ごとに設定されています。ここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、開幕週はマイナス1秒6で、先週土曜はマイナス1秒台とは言え、水準方向に動きました。そして日曜2000mについてはプラス1秒台とかなり時計が掛かっていました。
 土曜についてはですね、1週使った分で開幕週よりもやや掛かっていたレベルです。その土曜夜から雨が降って、日曜は含水率が高くなって、馬場自体土曜よりも時計の掛かるコンディションになりました。さらに強調すべきなのは、強風です。基本的に直線が向かい風、向正面が追い風になって、直線を2回通る2000m戦はかなり時計が掛かりましたね。一方向正面からスタートする、所謂ワンターンのレースは、2000mほどに時計は掛からず、マイナスの数値です。その上、時間の経過とともに馬場は乾いて行って、前半と比べれば後半は時計が出やすくなりました。先週はですね、距離・時間の経過を考慮する必要があって、それぞれの距離別で馬場差を表示してあります。1400m・1600mは1鞍だけだったので、馬場差は1つですけれども、1800mは2鞍行われたので変動になっています。2000m以外の距離については2000m換算の数値ではないので、注意してください。最後に連対馬の脚質ですけれども、特に日曜日は中団・後方の馬の上位進出が目につきましたね。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜がマイナス0秒3からマイナス0秒1への変動でした。そしてダートも日曜は距離別に設定されていて、1200mがマイナス0秒9、1400mはマイナス1秒0からマイナス0秒6への変動でした。ここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、開催3日目つまり先週土曜まではマイナス0秒8・マイナス0秒7で大きな動きはありませんでしたが、日曜の1800mは水準方向へ動きました。
 土曜まではですね、時計の出方は安定していたんですが、日曜ダートも風の影響を受けました。向かい風の区間である直線部分を2回通る1800mは、土曜と比べて時計が掛かっていました。それでも芝2000mとは違って、マイナスゾーンだったのはですね、まぁ雨の影響で馬場コンディションとしては脚抜きが良くなっていたからです。それでも水準方向に動いたのは、それだけ風の影響を受けたためですね。そして向正面からスタートする1200m・1400mは、1800mとは違って時計が出やすくなりました。ただ、後半は馬場が乾いて行って、2鞍行われた1400mの馬場差は変動で、1鞍だけだった1200mは1つの馬場差です。なお、1200m・1400mの数値は1800mに換算した数値ではなく、その距離の馬場差です。


  タイム分析
 2021/10/17 (日)  芝=+1.7 → +1.5  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1800 モズタンジロウ 牡2 未勝利 1:47.8 -0.5 --- -0.2 -0.3 C C 6.67
5R T1600 セルバーグ 牡2 新馬 1:35.6 -0.3 --- +0.1 -0.4 C C 9.06
6R T2000 ダノンドリーマー 牡3 1勝クラス 2:02.9 +2.0 -0.4 -0.1 +1.7 C C 1.86
9R T1400 カジュフェイス 牡2 もみじS 1:23.3 +1.5 -0.1 +1.9 -0.5 E C 7.33
10R T1800 ジェラルディーナ 牝3 西宮S(3勝) 1:46.1 +0.4 -0.6 +0.4 -0.6 D D 7.93
11R T2000 アカイトリノムスメ 牝3 秋華賞(G1) 2:01.2 +2.3 --- +0.8 +1.5 D B 7.07
 2021/10/17 (日)  ダ=-0.3 → -0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 バルムンク 牡2 未勝利 1:26.3 +0.2 --- +1.2 -1.0 E D 6.36
2R D1200 ベルマーレミノル 牝2 未勝利・牝 1:13.0 -0.3 --- +0.6 -0.9 D C 5.27
4R D1800 デリカダ 牝2 新馬 1:55.5 +0.4 -0.8 -0.1 -0.3 C D 7.92
7R D1800 ヴォワドアンジェ 牝3 2勝クラス 1:54.6 +2.3 --- +2.5 -0.2 E D 6.11
8R D1400 スペースクラフト セ5 2勝クラス 1:24.5 +0.3 --- +0.9 -0.6 E D 5.79
12R D1800 アンセッドヴァウ セ4 平城京H(3勝) 1:52.1 +0.6 --- +0.7 -0.1 D C 5.77

阪神1R 2歳未勝利 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。
阪神3R 2歳未勝利 注目
1着:モズタンジロウ 
 ダッシュがつかず4コーナー大外で、さらに外へ振られる不利があったんですが、一気の追い込み勝ちを決めました。着差以上に楽でしたね。父はエイシンヒカリです。2戦目で予想外の勝ち方でしたから、こういうタイプは意外性があるかもしれません。
2着:スコールユニバンス 
 2着スコールユニバンスは今回、減量騎手器用で前走から4キロ減でした。道中の力みはなければ、着差が着差ですから、押し切れていたかもしれませんね。
3着:メイショウウネビ 
 3着のメイショウウネビ、9頭中最低人気で、単勝オッズは227.1倍でした。タイムオーバーを期した新馬戦から立て直しを図って一変しました。まぁ今回がデビュー戦のようなものですからね、まぁ能力があったという事です。
9着:グリーンバローズ 
 あと1番人気のグリーンバローズはよもやのシンガリ負けでした。平均に速い流れの中、折り合いを欠いてしまえば、こうした大敗もやむを得ませんね。敗因は明白ですから、参考外で良いでしょう。
阪神6R 3歳以上1勝クラス 注目
1着:ダノンドリーマー 
 勝ったダノンドリーマー、この馬は前走勝てると思ったんですけどもね、予想以上に馬場が堪えた様子で、良馬場の今回は順当勝ちと言って良いでしょう。加速に時間が掛かるのがネックで、昇級したら直線の長いコースの方が良いと思います。
2着:アナゴサン 
 2着アナゴサンは逃げて2着です。ペース補正が入ってるように、逃げ残りが叶う緩やかなペースでしたが、本来は逃げ馬ではありませんからね、流動的に対処した古川吉洋騎手の判断が良かったと思います。
3着:ディヴィーナ 
 そして番組注目馬ディヴィーナは3着でした。クビ・アタマ差でタイム差はありません。落ち着いた流れで、位置取りの差が出たとも言えるんですが、力んで走っていましたからね、きちんと折り合えばもっと切れる脚を使えます。
阪神7R 3歳以上2勝クラス タイムE
 基準より2秒5遅い勝ちタイムでした。
阪神8R 3歳以上2勝クラス タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
阪神9R もみじS タイムE
 基準より1秒9遅い勝ちタイムでした。
阪神10R 西宮S 注目
 昨年の秋華賞の1つ前の3勝クラスのレースは、レイパパレが勝った大原ステークスでしたが、今年は西宮ステークスがそれに該当します。ハンデ戦と定量戦の違いはあるんですが、今年も今後が楽しみな馬が勝ったと言えるんじゃないでしょうか。
1着:ジェラルディーナ 勝ち馬注目
 勝ったジェラルディーナは2012年に牝馬3冠を達成した、ジェンティルドンナの仔で、4コーナー大外から突き抜けた脚には舌を巻きましたね。これで1勝クラスから3連勝です。モーリス産駒らしいテンションの高さ、ゲート難・折り合いの難しさを抱えながら、3歳時にオープン入りしたのですから、将来はかなりの出世が望めるはずです。
2着:イズジョーノキセキ 
 2着のイズジョーノキセキについて、こちらは石坂公一調教師の「相手が悪かったです」このコメントに尽きるとは思うんですが、休み開けは走るんですが、意外と2番の効かないタイプですから、この後は十分なレース間隔を取って使ってほしいですね。そうなれば、次走は何とかなると思います。
3着:タガノパッション 
 3着のタガノパッション、秋華賞の除外馬でした。まぁあと一押しがなかったんですがね、まぁ先着2頭が強かったとも言えますし、前走ローズステークスのリズムの悪い走りをしっかり修正して自己条件で力を示せたというのは良かったかなと思いますね。
阪神11R 秋華賞 GI
 タイムランクがD・メンバーランクはBでした。大方の予想通りエイシンヒテンが逃げて2番手にソダシがつけて4コーナーです。ローズステークスで逃げて2着に粘ったエイシンヒテンが今回も先導役を務めました。ローズステークスの前半600mが36秒3で、舞台は変わったんですが、今回が36秒6。序盤が向かい風となった影響があるにせよですね、G1の秋華賞とすれば緩やかな流れだったと推測できます。基本的には先行有利の流れだったと見ているんですが、先々週の京都大賞典がそうだったように、今期の阪神は上がりが掛かる傾向にあって、このレースもラスト200m12秒9と減速です。まぁ終盤も向かい風となって、まぁその辺りもですね、タイムランクを落とした要因かもしれませんね。
1着:アカイトリノムスメ 
 3冠牝馬アパパネを母に持つアカイトリノムスメが秋華賞を制しました。最高のレースができたと思います。戸崎騎手のコメントに全てが集約されていますので、補足するべき事はないんですが、改心のレースができたという事は、まぁメンタル面の成長があってこそで、それがひと夏越したですね、この馬の変わり身と受け取って良いんじゃないでしょうか。騎乗した戸崎圭太騎手は、秋華賞6回目の挑戦で初制覇です。
戸崎圭太騎手 今日はアイドルホースの強い馬がいましたけども、まぁ最後の1冠という事で、この馬に乗せていただいた事も嬉しかったですし、こうやって勝つ事ができて良かったと思います。
そうですね、ある程度良いポジションは取って…と思いまして、それに応えて馬もスタートも良くて、二の脚もついてくれたので良いリズムでポジションで行けました。
もう手応えはありましたけども、もう前に1頭いましたのでね、それを見る形で行きました。反応良く直線も伸びてくれて、強い競馬だったと思います。
今日の雰囲気を見ても凄く、もう一段階今までよりも上がったなという感じで、返し馬・レースを受けましたし、非常に今後が楽しみになりました。この血統で僕も今まで何頭かたくさん兄弟乗せていただいたんですけども、なかなか結果出なかったですけど、こうやってG1を勝つことができてとても嬉しく思ってます。まだまだ成長すると思いますし、今後が楽しみだと思います。応援よろしくお願いいたします。
 なお、アカイトリノムスメの母アパパネも国枝栄調教師の管理馬でした。グレード制が導入された1984年以降、同じ調教師が管理した母と子による同一G1制覇は史上初めてだという事です。
2着:ファインルージュ 
 その後の2着がファインルージュ、3着がアンドヴァラナウトでした。2着のファインルージュは4コーナー大外から上がり600mは最速で伸びたんですが、勝ち馬が前でほぼ完璧なレースをしていますからね、この2着は仕方がありません。ソダシは負けてしまったんですが、桜花賞で5着以下を引き離したですね、4着馬と3着馬のワンツー決着という事で、改めて今年の桜花賞のレベルの高さが証明されたと思います。
3着:アンドヴァラナウト 
 その後の2着がファインルージュ、3着がアンドヴァラナウトでした。3着のアンドヴァラナウト、序盤の初動・位置取り・コース取り・折り合い、全てにおいてほとんど減点のないレースはできたと思いますね。まぁ奥手のタイプですし、現時点の力は出し切ったと思います。
4着:エイシンヒテン 
 4着のエイシンヒテン、マイペースの単騎逃げに持ち込めた事、ソダシが走らなかった事で、まぁ逃げ残りが叶った訳ですが、ただこの馬はですね、忘れな草賞でもしぶとい二枚腰を見せていますから、相手やペースに関係なく、逃げた時は強いタイプですね。
7着:アールドヴィーヴル 
 そして7着同着のアールドヴィーヴル、桜花賞・オークスと違ったのは、馬体増で出走できた点、これは良かったと思うんですが、スタートが良すぎて正攻法になりすぎたきらいもありますね。それで伸び切れなかったという事ですから、G1ではまだ力不足と見るべきでしょうか。
10着:ソダシ 
 そして桜花賞馬ソダシは10着、オークス馬ユーバーレーベンは13着でした。10着のソダシですが、レースを見ただけでは明白な敗因を特定できなかったんですが、レース後に吉田隼人騎手がポケットから出たがらなかったり、ゲートで苦しがる素振りを見せていましたとコメントしています。つまり、今回は競馬に対して前向きさがなかったという事がわかりますね。その後、口の中を怪我していたという事実が明らかになりましたけれども、それはゲート内のアクシデントであって、ゲート入りまでの前向きさに欠けていた所作は、私は敗因として採用できると考えます。
10着:ソダシ 解説危険
 G1回顧でも触れましたけれども、直接的な敗因はですね、口の中を怪我していた事だとしても、ゲート前の所作は敗因として採用できるとしました。また、吉田隼人騎手は嫌がる面が出てきているのかもしれませんともコメントしています。私が今回ソダシを本命にした根拠はですね、ブラストワンピースにプレッシャーをかけられて、早めに動かざるを得なかった札幌記念は正攻法に、桁違いの強さだったという所なんですが、これを逆の見方をしますとね、年長馬相手に強いレースをした事で、ちょっと競馬が厳しいものだと感じてしまったとしたら、これはちょっと問題アリです。どんなに従順な馬でもですね、競馬が厳しいとか苦しいということを知ったら、ちょっと走るのが嫌になってしまうという事はね、結構あるんですよね。まぁこの馬はそうなって欲しくないです。ただ、その危険性をね、1回考えてしまったら私は次走はソダシのは馬券買えないですよね。買えないなら、これは危険馬と同義に扱うべきで、次回1回だけファンの皆さんごめんなさい。
13着:ユーバーレーベン 
 そして桜花賞馬ソダシは10着、オークス馬ユーバーレーベンは13着でした。13着のユーバーレーベンですが、まぁぶっつけ本番の臨戦になってしまっただけに、調教で帳尻が合ってもですね、本調子で臨めたとは思えないですね。まぁ次走のエリザベス女王杯へ繋がるレースを期待したんですが、ちょっと負けすぎでしたかね。

  馬券Summary
ダービー馬不在の菊花賞
あとで
解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)
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