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阪神1R 3歳未勝利 タイムＥ

基準より1秒5遅い勝ちタイムでした。

阪神2R 3歳未勝利 注目

1着ミセスバローズ・3着デリカテッセン・4着ローズファラオ、そして6着メイショウナリヒラについて取り上げる。

1着：ミセスバローズ

このレースは前半600mが34秒5と速く、レース上がりは38秒8も掛かったんですが、勝ったミセスバローズは前半かなり追走に苦労していました。それでも3コーナー付近からその追走が楽になって、その手応え通り抜け出したんですけども、この馬脚抜きの良いダートだとこういうハイペースの先行でも走りますね。

3着：デリカテッセン

そして3着のデリカテッセンは今回が初めてのダート。そして4着のローズファラオはここが初出走で、どちらも前半は砂を被って上に伸び上がるような走りになっていたんですが、それでも速い流れに着いて行って、デリカテッセンは2着と0秒2差。ローズファラオは3着から0秒7差ですけども、初出走としては上々だと思います。

4着：ローズファラオ

そして3着のデリカテッセンは今回が初めてのダート。そして4着のローズファラオはここが初出走で、どちらも前半は砂を被って上に伸び上がるような走りになっていたんですが、それでも速い流れに着いて行って、デリカテッセンは2着と0秒2差。ローズファラオは3着から0秒7差ですけども、初出走としては上々だと思います。

6着：メイショウナリヒラ

そして1番人気で6着のメイショウナリヒラなんですが、内枠から行ききれず、一旦3番手になったんですけども、その直後にですね手応えが悪化してズルズル後退しました。外に出してからは行き脚が付いて追い上げましたけども、直線入り口で外から被されると怯んだような動きをしていました。揉まれ弱さを出してしまいましたね。デビュー以来ですね、真ん中より外めの枠から先行してこういう弱点が出にくかったんですけども、多頭数の内枠だとハナを切れないと厳しそうです。逆に外枠なら巻き返しを期待できるという事ですね。

阪神3R 3歳未勝利 タイムＢ

基準より0秒6速い勝ちタイムでした。

1着：マイネルエニグマ 勝ち馬注目

マイネルエニグマが7戦目で勝ち上がりました。マイネルエニグマは3コーナーでは11番手だったんですが、4コーナーでは3番手。ペースがそれほど緩んでいないコーナーで、外を回りながら手応え良く追い上げ、直線では持ったまま早めに先頭に立ちました。追ってからの伸びは目立つ程ではなく、詰め寄られましたけどもスローペースで溜めて行くよりこの形の方が力を出せるようです。父がグラスワンダーで母の父がステイゴールドですからね、瞬発力勝負より持続力勝負が合っているのだと思われます。1勝クラスでもね、こう周囲に合わせず自分で動いて行けば好走可能だと思います。

2着：ユキノフラッシュ

そして勝ち馬と同タイム・アタマ差の2着がユキノフラッシュでした。2着のユキノフラッシュ、依然として口向きに課題は残るんですけども、ハミをガッチリ噛んだままコーナーで逆手前になっていた昨年の夏に比べると、マシにはなっていますね。まぁ安定して力を出せるタイプではないかもしれませんが、勝つだけの能力はあります。

3着：ルヴァンノワール

3着のルヴァンノワールは勝ち馬が動いた時も我慢して直線で伸びて来ましたが、2着馬に内から寄られて少し体勢を崩し、その後は伸びを欠きました。勝ち切れませんけども、安定していて次走も上位候補です。

阪神5R 3歳未勝利 タイムＢ

基準より0秒8速い勝ちタイムでした。

1着：コーディアル 勝ち馬注目

コーディアルは3ヶ月半ぶりの実戦を制しました。外回りの1800mにしては緩みの無いペースだったんですが、コーディアルはスタート直後に促した事もあって、前半はかなり行きたがっていました。3コーナー辺りから落ち着いて行きも入り、直線で詰まったりせず最内からしっかり伸びました。距離ロスはなかったんですけども、もう内はそんなに伸びない馬場になっていたので、勝ち方としては悪くないですね。

2着：ウインリブルマン 番組注目馬

2着のウインリブルマンはペースを落とさない逃げでした。勝ち馬に交わされてからもしぶとく、3着馬をちょっと差し返し気味でしたね。母のウインリバティも中距離で先行してしぶとかったので、同じように中距離での先行策が合うのだと思います。

3着：ヴァジュランダ

3着のヴァジュランダはあえて3番手に下げてスムーズなレース運び。直線で一瞬は先頭に立ちましたけども、最後に甘くなりました。もうねずっと同じようなレースをしてそして勝ち切れないんですけども、安定はしています。

4着：ドンナセレーノ

そして4着のドンナセレーノは直線に入るまでは、まぁ良い感じだったんですけども最後に伸びを欠きました。1600mの新馬戦で3着の後はずっと1800m以上に出走しているんですけども、1800mは長いのではないかと思います。

阪神6R 3歳1勝クラス タイムＥ

基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。5着だったケイアイシェルビーについて。

5着：ケイアイシェルビー

初ダートの時が逃げ切り勝ち、そして昇級戦でも先行して4コーナー先頭から3着だったんですが、今回は少し出負けした事で初めて砂を被るポジションになって頭を上げてしまい、3コーナーでもうステッチが入って追い通しになっていました。しかもですね、内からステッキを入れた時にまぁ過剰に反応してですね、外に大きく膨れてもいました。外に膨れた後4コーナーでは内の方に戻って来てはいたんですけども、そこから今度は内からね他の馬に押される感じになって、そこで頭を上げて下がってしまって、一旦は最後方近くになりましたが、直線で伸びて来ました。まぁ直線に入るまでに様々な不利やらアクシデントやらがあって全く力を出せていません。普通のレースができれば巻き返せると思います。

阪神8R 4歳以上2勝クラス タイムＥ

基準より0秒8遅い勝ちタイムでした。

阪神9R 矢車賞 注目

勝ったハギノピリナについて。

1着：ハギノピリナ

2コーナーから向正面に入る辺りでガクンとペースが遅くなっていて、そこで一気に3番手まで上がって行ったのは好判断だったんですけども、その後にペースアップすると騎手の手が動いて4コーナーから直線入り口にかけては追い通し。しかも、直線に入ると手応えが良かったディヴァインラヴにスッと離されて苦しいように見えましたが、内からハッピーオーサムが並んで来ると伸び始め、最後は差を広げました。かなり長く脚を使っていて、手応えが悪くても伸びたというレースぶりからは、かなりスタミナが豊富と思われます。デビューからの2戦は超スローペースで長所を生かせなかったんですけども、阪神芝2200mの重馬場あるいは今回の早めにペースアップするレースで長所が活きましたね。牝馬同士のレースでスタミナが要求されそうなレースだと、上のクラスでも注目。ダートでも行けそうな感じがします。

阪神11R 天王山S 注目

3着だったジェネティクスについて。

3着：ジェネティクス

ダート1200mのこの路線のオープンの先行馬というのはですね、まぁ例えばですね8着・2着・14着・3着と来て今回15着のジャスパープリンスはまぁ極端としても、ペースによって大きく着順が変わる馬が多いです。ジャスパープリンスがダート1200mで大敗した時というのは、他の先行馬も大体凡走しているんですけども、前半600m33秒9でジャスパープリンスが最下位に沈む展開なのに、先行したジェネティクスは3着でした。逃げ切ったりんくうステークスは、馬場状態の違いはあるんですけども同じ阪神ダート1200mで前半600mは34秒9。当時より負担重量が2キロ増えて初めての57キロ。しかも、ペースがキツかった訳ですから、この3着は高く評価できます。ペースや展開は他の先行馬にも左右されるので、本命にできるかどうかは組み合わせ次第ですけども、今後もかなり期待できる馬です。

馬券Summary
春の3歳1勝クラスについて
前回がですね、まぁ春の4歳以上1勝クラスを取り上げたんですが、今回は名前は同じ1勝クラスでも3歳の1勝クラスです。このデータの対象は、夏の降級制度がなくなった2019年そして昨年2020年です。 　4月・5月の3歳1勝クラスの2着馬と言うのは、まぁ次走も4月・5月、つまり3歳1勝クラスだと前走2着にしては成績が良くないです。しかし、その次走と言うのが6月以降つまり3歳以上1勝クラスだと、一気に成績が良くなります。春の3歳馬同士の1勝クラスよりも夏の4歳以上も合流した1勝クラスの方が相手が楽だという事ですね。まぁ降級がなくなってもね、初の古馬相手でどうかというコメントが出てくる事があるんですけども、少なくとも1勝クラスでは初の古馬相手というのは、だいたい相手弱化だと言えます。と言うよりもですね、春の時点で4歳以上1勝クラスと3歳1勝クラスと言うのは、名前が同じというだけであって別のクラスだと思った方が良いと思います。
解説者：大川浩史(日刊競馬)