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小倉2R 2歳未勝利 注目

5着だったカジュフェイスについて。

5着：カジュフェイス 番組注目馬

2番手の内で手応え良く進んでいましたけども、直線で逃げるフェブサンカラが前にいて、2番手併走のアドヴァイスが外から先に前に出たために、前が壁になってしばらくを追えませんでした。その後、アドヴァイスが少し外に移動して隙間が広がった時にそこを狙って追い出したんですが、前に並びかけた時にアドヴァイスが内に寄って来てブレーキ。最も被害が大きかったのはその内にいたフェブサンカラなんですが、その後もアドヴァイスはさらに内に寄って来て、カジュフェイスは最後ほとんど追えませんでした。スムーズだったら相当きわどかったはずですから、次走は狙い目ですね。

小倉5R 2歳新馬 注目

3着だったフェーングロッテンについて。

3着：フェーングロッテン

前半からまぁ行きっぷりが悪くてですね、まぁ騎手がしきりに手綱を動かしていました。で、4コーナーでステッキも入れながら1番外をマクって追い上げたんですが、まぁ勢いがつきすぎたのか、外に膨れそうになり、左からステッキを入れながら右の手綱を思いっきり横に引いているというね、まぁ不安定な体勢になっていました。ここであまりスピードに乗れず、さらに直線では騎手が何度も手前を変えさせようとしているんですけども、その手前を変えなかったんですよね。でも、それでも伸びて来ました。デビュー戦らしいロスが多いレースだったんですが、フットワークは大きくて素質は高いと思います。まともなレースをすればすぐに勝てると思います。

3着：フェーングロッテン 解説推奨

タイム分析で述べたように、もういかにもデビュー戦というね、ロスの多いレースでも大きなフットワークで最後は差を詰めていて、素質は十分。というのが主な根拠です。追い切りですけれどもね、CWチップコースでは1000mが69秒ぐらいで、ラスト200mが11秒台。坂路では800m55秒5でラスト200mが11秒9と、所謂上がり重点の追い切りで、鋭さを見せていたんですけども、レースでも同じ事をしただけとも言えますね。まぁ1度レースを経験して、前半からスピードに乗れればあっさり勝てると思います。

小倉8R 3歳以上1勝クラス 注目

5着だったアメリカンベイビーについて。

2着：ムジック 通信簿

1番人気2着でした。まぁハナを譲ってしまって2着だった前走を踏まえて、今回は何が何でも行くと言うとそういう構えの逃げでしたけどもね、勝ち馬にピッタリとマークされて楽ではありませんでした。と言っても、まぁブリンカー着用後は安定していますし、今なら1200mでも大丈夫だと思います。次走も軸候補ですね。

5着：アメリカンベイビー

この馬のテーマと言うかですすね、とにかく揉まれたくないんですよね。なので、スタートからグイグイ押して行ってステッキも入れていたんですけども、結局は行ききれず。もう前が詰まってしまった所で外からも行かれて、もう下がりながら砂をかぶるようになってしまうと、頭を上げてしまってギクシャクとした走りになって、もうここで万事休すでしたね。これだけ揉まれ弱いのにですね、これで4回続けて1番枠。その前も16頭立ての2番、つまり5回連続で白い帽子の1枠という、まぁ可哀想な馬なんですけどもね、13頭立ての12番枠だった新馬戦は、完全タイム差マイナス0秒5で楽勝していました。このクラスでも外枠さえ引ければ勝てると思いますし、内枠でも行ききれる組み合わせなら大きく前進できると思います。

小倉9R 筑後川特別 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

小倉10R 西日本スポーツ杯 タイムＥ

基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。

小倉11R 小倉2歳S タイムＢ

基準より0秒3速い勝ちタイムで、メンバーランクはDでした。ショウナンマッハが逃げて4コーナーに差し掛かります。前半600m33秒6というのは、馬場状態を考慮しても速くはなく、その分先行馬群が団子になっていました。4コーナー出口では4頭が横に広がって全体に外へ移動しましたが、中団にいたナムラクレアは手応え良く4頭のすぐ後ろに接近し、コーナーでは必要以上に外を回らず、直線に入るところで一気に大外へ行きました。直線に入る時点でも手応え通りに鋭く伸びて1着。道中はナムラクレアとほぼ同じ位置にいたスリーパーダは先行馬群の内に入って伸びましたけども、ナムラクレアには伸び負けて2着。そしてさらに後ろから伸びて来たアネゴハダが失速した先行を交わして3着に入りました。

1着：ナムラクレア

ナムラクレアが大外から抜け出し、重賞初制覇です。ナムラクレアは1600mの新馬戦で3着だったんですけれども、ミッキーアイル産駒らしく1200mで本領を発揮しています。未勝利の身で勝ったフェニックス賞より、馬場が違う今回は2秒9も速いタイムだったんですが、馬場状態には左右されませんでしたね。折り合いはつくので、ある程度の距離延長には対応できそうですが、本質的には短距離向きと思います。

2着：スリーパーダ

そして2着がスリーパーダ、追い込んだアネゴハダが3着でした。2着のスリーパーダは前にいる馬たちが相手とみて、そのすぐ内に行ったようなんですけども、大外まで出した馬に伸び負けしました。とは言え、大分タイムが遅かった新馬戦からは大きく前進していまして、潜在能力は高そうです。

3着：アネゴハダ

そして2着がスリーパーダ、追い込んだアネゴハダが3着でした。3着のアネゴハダはスタート直後に外にヨレて後ろからになりました。4コーナーで手応えが良くなかったんですけども、最後の最後に伸びて来ましたね。今回初めての芝だったんですが、力のいる馬場ならこなせたという事ですね。この後は高速馬場の芝でどうかというのが課題になります。

小倉12R 3歳以上1勝クラス タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

馬券Summary
なぜシニスターミニスター産駒はダートの新馬戦で穴をあけるのか
とラノベのようなタイトルですけどもね、まぁそのままですよ。 　データを見ますとですね、ダートの新馬戦、もうなんの条件もつけなくても勝率が1割近くあるのに、7回しか1番人気になった事がありません。1番人気になった時の信頼度はまぁ流石に高いんですけどもね、6番人気ぐらいまでは勝率も連対率も高くて、頻繁に穴を開けてることがわかります。もちろん回収率も高いです。ではなぜシニスターミニスター産駒はダートの新馬戦で人気にならないのか、なんですけども、答えはウッドチップでも調教では動かない馬が多いからですね。ウッドチップでの調教が主流である以上、調教駆けするからダート向きというのは、間違いだという事は私、何度か言ったと思いますけども、シニスターミニスター産駒はその象徴のような種牡馬であります。シニスターミニスター産駒はですね、このコース、坂路じゃないところですね、コースで長めから一杯に追って、タイムは遅いという調教の馬が狙い目で、だからこそ人気薄での好走が多いです。ただし、同じこう、目立たない・地味な調教でもですね、乗り込み量が少ないとか800m4ハロンからしか時計になっていないとか、馬なりばかりで強く追っていないという馬はちょっと避けた方が良いと思います。
解説者：大川浩史(日刊競馬)