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東京2R 3歳未勝利 タイムＡ

基準より1秒5速い勝ちタイムでした。4.エコロファルコンが先手を取って、これに11.ロンコーネが続きました。直線に入ってもこれら2頭が前にいて、ロンコーネがエコロファルコンに並びかけて追い比べとなります。ゴールでは外のロンコーネが半馬身抜け出して1着。2着エコロファルコンから5馬身離れた3着には14.セイウンオードリーが入りました。

1着：ロンコーネ 勝ち馬注目

ここまで4走全て馬券圏内に入っていたロンコーネが初勝利を挙げました。ラスト400mが12秒0-12秒2ではもう後ろの馬は手も足も出ないんですけども、前半や中盤が著しく遅かった訳ではないので、上位2頭が純粋に強かったですね。勝ったロンコーネはこれまではゲートで落ち着きがなくて出遅れたり、コーナーで外に逃げたりと気性の若さが目立っていましたが、今回は普通のレースができて能力を発揮できました。同じだけ走ればすぐに1勝クラスも勝てるというレベルです。

2着：エコロファルコン 番組注目馬

ラスト400mが12秒0-12秒2ではもう後ろの馬は手も足も出ないんですけども、前半や中盤が著しく遅かった訳ではないので、上位2頭が純粋に強かったですね。2着のエコロファルコンは骨折明けだったんですけども好仕上がり。タイムが速いだけではなく、明らかに能力上位というレース内容での2着なので、次走は確勝級だと思います。

3着：セイウンオードリー

2着から5馬身差の3着セイウンオードリーでもBランクに相当するタイムです。砂を被ることに慣れて、差しに回っても力を出せるようになって来ました。

東京5R 3歳未勝利 タイムＡ

このレースの勝ちタイムは当開催3歳未勝利クラスの基準タイムより2秒6速く、1800m対象の馬場差がマイナス2秒1だった事を踏まえましても、 -2.6-(-2.1)＝-0.5 さらにペース補正が0秒5入っており、 -0.5-0.5＝-1.0 で基準より1秒0速い勝ちタイムでした。逃げていたキュンキュンハートは直線に入って勢いがなくなり、変わって2番手にいたラインプリンスが上がって来ます。そしてその外から後続も接近。トーセンメラニー・シテフローラルが併せて伸び、追い比べとなります。ラストでもうひと伸びを見せたシテフローラルが抜け出して1着。クビ差でトーセンメラニーが2着。さらに、2馬身開いてラインプリンス3着でした。

1着：シテフローラル 勝ち馬注目

ここまで2着が3回あったシテフローラルが6走目で初勝利です。ペース補正マイナス0秒5が入って、完全タイム差がマイナス1秒0なんですが、差して来た1着シテフローラル・2着トーセンメラニーはスローペースの恩恵を受けていませんし、どちらもスローペースの方が切れ味を生かせるというタイプでもありません。シテフローラルは1600mでは脚を余すような負け方が多かったんですが、東京1800mで力を発揮しました。クラスが上がるとペースが速くなるという保証はありませんけども、速い流れの方がより良さが出ると思います。

2着：トーセンメラニー

ペース補正マイナス0秒5が入って、完全タイム差がマイナス1秒0なんですが、差して来た1着シテフローラル・2着トーセンメラニーはスローペースの恩恵を受けていませんし、どちらもスローペースの方が切れ味を生かせるというタイプでもありません。2着トーセンメラニーは中山では早めにマクって失速したり、馬群を捌けなかったりというレースを続けているんですけども、東京や新潟外回りだと確実に伸びて安定感があります。次走も直線の長いコースなら有力です。

3着：ラインプリンス

3着のラインプリンスは珍しく先行したらスローペースになって展開が向いたとは言え、水準以上のタイムです。ただ、今回が連闘だったので次走に関しては、体調と言うか状態を気にする必要はありますね。

東京7R 3歳1勝クラス タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

東京8R 4歳以上1勝クラス タイムＥ

基準より1秒4遅い勝ちタイムでした。

東京11R 京王杯SC 重賞

タイムランクがD・メンバーランクはCでした。ビオグラフィーが後続をやや離して直線です。ビオグラフィーが少し離して逃げていたんですが、前半600mと後半600m、そして前半800mと後半800mが全く同じ平均ペース。と言う事は、2番手以下はスローだったという事ですね。ということで前に行った馬の大半が直線半ばを過ぎても失速せず、ビオグラフィーは残り200mを切ってもまだ先頭。残り100m付近で満を持してという感じで2番手からラウダシオンが先頭に立ち、先行策からジリジリと伸びていたカイザーミノルが2番手に上がりかけたんですが、後方から馬群を縫うように伸びて来たトゥラヴェスーラが2着に届きました。

1着：ラウダシオン

1番人気のラウダシオンが勝って1年前のNHKマイルC以来の勝利です。ラウダシオンはただでさえ、左回りの1400m・1600mでは安定しているのに加え、遅い流れの2番手という絶好のポジション。スローペースの先行でなければ好走できないという馬ではないんですけども、という事ですから単なる恵まれではないんですが、今回は何もかも上手く運べたと思います。

2着：トゥラヴェスーラ

そして2着がトゥラヴェスーラ、3着がカイザーミノルです。2着のトゥラヴェスーラはもう流れは絶望的に不利でしたけどもね、コーナーで外を回らず直線でも待たされたり詰まったりしなかったですね。と言っても1400mの遅い流れを差して好走したというのは、この馬にとってはレースの幅が広かったと言えます。

3着：カイザーミノル

そして2着がトゥラヴェスーラ、3着がカイザーミノルです。3着のカイザーミノルはまぁ遅い流れだと切れ負けする事が多く、今回もラウダシオンとの差が詰まらずさらに後ろから差されたんですけども、1400mは合っていると思います。

6着：シャインガーネット

まず6着のシャインガーネットなんですけども、後方から外を回してですね、もう絶望的な展開だったんですけども、よく伸びましたね。左回りの1400mなら今後も注目です。

12着：タイセイビジョン

そして12着のタイセイビジョンはもう後ろの方で完全に展開負け。

13着：エングレーバー

そして13着のエングレーバーは上位にいなければいけない位置取り、前の方にいたんですけども、ずっと右に行こうとしてましたね。これ左回りの経験が少ないためかなと思いますが、よくわかりません。

東京12R 4歳以上2勝クラス 注目

9着だったマリアルージュについて。

9着：マリアルージュ

1週前でも取り上げましたけどもね、抜群の手応えからインで詰まって今回はいわゆる怒りの連闘というやつですね。手応え良く直線に入って伸びそうだったんですけども、まぁ流石に1600mは長くてラスト200mで失速しましたが、距離を短くすれば見直せると思います。普通はね、今回が連闘だったので次走は体調に注意とする所なんですけども、インで詰まった前走はまるで走っていないので、それほど心配しなくても良いと思います。これでね、連続で9着なので次も確実に人気がないですけども、東京開催の内にダート1400mに出走できた場合は狙い目十分だと思います。

馬券Summary
春の4歳以上1勝クラス1着馬
春の4歳以上1勝クラスの1着馬の次走について。春の4歳以上1勝クラスの2着馬は次走も春の4歳以上1勝クラスなら好成績なんですが、次走が夏の3歳以上1勝クラスだと成績は下がります。春の4歳以上1勝クラスはレベルが下がり切っているので、そこで好走してもクラス編成が変わって3歳馬が相手だと苦戦するという事ですね。では、その春の4歳以上1勝クラスを勝って昇級した馬はどうなのかなんですが、 　まぁこちらは不思議な事に、3歳馬が合流した夏の方が成績が良いです。これはですね、春の4歳以上2勝クラスの2着馬が夏でも成績が落ちないのと似ていまして、要するに夏の時点では2勝クラスに出てくる3歳馬の層が薄いという事です。つまり、夏の2勝クラスに有力な3歳馬があまり出て来ないので、トータルの成績が良いという事です。個別のレースにおいては、もう有力な3歳馬が出ているかどうかが重要となります。
解説者：大川浩史(日刊競馬)