ソダシ (Sodashi)

牝6 (2018/03/08生) 白毛

父:クロフネ (Deputy Minister系)
母:ブチコ
母父:キングカメハメハ
戦績:16戦7勝
馬主:金子真人ホールディングス
調教師:栗東 須貝尚介
生産:ノーザンファーム
賞金:6億2923万円

日付 レース名 コメント
2023/06/04安田記念(G1)7着人気の一角ソダシはその後7着に敗れました。この馬のレースをして負けちゃったという感じなんですが、実はヴィクトリアマイルから安田記念というのは、2つの好走と凡走のパターンがあるんですね。ヴィクトリアマイルというのは、非常に高速決着になりやすくて、反動も出やすいレースで、中2週ですから、例えばアーモンドアイとかグランアレグリアというのは、ヴィクトリアマイルで凄いパフォーマンスをして、中2週で安田記念2頭とも2着しましたけれども、パフォーマンス自体は大幅に下がったんですね。所謂こうぎの2走ボケというぐらいの解釈をして良い負け方なんですが、ソダシの場合も休み明けで走った反動。今年もヴィクトリアマイルは高速馬場ではなかったんですが、やや2走ボケ的な負け方があったんじゃないかと思うんです。一方で、その勝ったソングラインというのは、逆に中2週でグンと状態が上がって来るパターン。そっちのパターンもあるんですよね。ですから、その見極めというのが、ヴィクトリアマイル・安田記念を使ってくる牝馬の場合はですね、我々は非常に考えてるところなんですが、私はソダシを本命に行って、これは失敗したという所なんですよね。
2023/05/14ヴィクト(G1)2着そしてアタマ差の2着がソダシでした。惜しかったですね。不利とされる外枠だったんですが、スムーズに先行してこの馬らしく一旦抜け出す場面は作ったんですよね。最後は結果ソングラインにはやられたんですが、力は発揮してると思いますね。この馬、まぁ次走どこのレースに使うんですかね。仮にソングラインと同じレースに出てきたら再戦が楽しみだなと思いますね。
2022/11/20マイルチ(G1)3着その後2着にはダノンザキッド、3着争い接戦でしたがソダシがハナ差3着、その後ソウルラッシュと続きました。そして3着がソダシでした。得意とは言えない瞬発力勝負の中、最後までしぶとく粘ったと思いますね。芝・ダート問わずマイルなら大崩れはないですし、馬場とか展開とかが噛み合えば、もう一度G1に手が届く位置にはいると思いますね。
2022/10/15アイルラ(G2)2着そして勝ち馬にアタマ差の2着がソダシ、3着がアンドヴァラナウトでした。まず2着のソダシですが、落ち着きがありましたしスタートも決まって、ハナへ行けるぐらいだったんですけれどもね、まぁ的確なペース判断から一旦下げて、勝ちパターンのレースができたと思います。勝ち馬に展開が向いた訳ではなくね、勝ち馬にしてやられたと言った方が適切で、勝ち馬が54キロ、それからこちらが56キロとまぁ負担重量の差もあったかもしれませんね。
2022/08/21札幌記念(G2)5着そして1番人気のソダシ5着でした。ソダシはもうベストは1600mですよね。1800mや2000mだとスローペースにならないと厳しくて、2200m以上は明らかに長いという馬だと思います。今回は昨年よりも重くて時計の掛かる馬場で、ペースが速くなったために失速したんだと思います。
2022/05/15ヴィクト(G1)1着4番人気のソダシがG1 3勝目を挙げました。これでヴィクトリアマイルは3年続けて桜花賞馬が勝った事になります。ソダシはスッと先行して、インコースで脚を溜めて最後の直線に向くと長く良い脚を使って抜け出しました。先程話したように、マイル戦にして遅い流れでこの馬に展開的に味方したのは事実なんですが、それにしても強かったですしね、ホント完勝と言える内容でした。いずれにしろ、この馬芝・ダート問わず、ワンターンのマイル戦が一番集中して走れるような感じはしますね。
2022/02/20フェブラ(G1)3着そして2着がテイエムサウスダン、3着がソダシでした。3着ソダシですが、マイル・高速馬場、外めをすんなり先行と。この馬には全ての好条件揃いました。それでもちょっと真面目に走ってないと言うか、前の馬を交わそうという走りではなかったですね。今後もダートでは人気になると思うんですが、かなり条件が揃わない限り現状では厳しいかなと考えています。
2021/12/05チャンピ(G1)12着そして12着のソダシですね、初めてのダートがG1でした。これもピンかパーという状況なので、まぁ単勝馬券が売れるのは仕方ないと思いますけども、まぁダートのG1はそんなに甘くないという事ですね。ただ、それ以前にもう競馬に対して前向きではなさそうな精神状態が気になります。休養で立て直せるかどうかですね。
2番人気12着でした。前走の秋華賞では競走に対するネガティブな面が出ていましたが、今回は見た目には問題はなさそうでした。敗因が何であれ、結果オーライでした。
2021/10/17秋華賞(G1)10着そして桜花賞馬ソダシは10着、オークス馬ユーバーレーベンは13着でした。10着のソダシですが、レースを見ただけでは明白な敗因を特定できなかったんですが、レース後に吉田隼人騎手がポケットから出たがらなかったり、ゲートで苦しがる素振りを見せていましたとコメントしています。つまり、今回は競馬に対して前向きさがなかったという事がわかりますね。その後、口の中を怪我していたという事実が明らかになりましたけれども、それはゲート内のアクシデントであって、ゲート入りまでの前向きさに欠けていた所作は、私は敗因として採用できると考えます。
G1回顧でも触れましたけれども、直接的な敗因はですね、口の中を怪我していた事だとしても、ゲート前の所作は敗因として採用できるとしました。また、吉田隼人騎手は嫌がる面が出てきているのかもしれませんともコメントしています。私が今回ソダシを本命にした根拠はですね、ブラストワンピースにプレッシャーをかけられて、早めに動かざるを得なかった札幌記念は正攻法に、桁違いの強さだったという所なんですが、これを逆の見方をしますとね、年長馬相手に強いレースをした事で、ちょっと競馬が厳しいものだと感じてしまったとしたら、これはちょっと問題アリです。どんなに従順な馬でもですね、競馬が厳しいとか苦しいということを知ったら、ちょっと走るのが嫌になってしまうという事はね、結構あるんですよね。まぁこの馬はそうなって欲しくないです。ただ、その危険性をね、1回考えてしまったら私は次走はソダシのは馬券買えないですよね。買えないなら、これは危険馬と同義に扱うべきで、次回1回だけファンの皆さんごめんなさい。
2021/08/22札幌記念(G2)1着ソダシが勝って重賞5勝目。3歳牝馬による札幌記念制覇は史上3頭目です。ソダシにとって前走オークスの2400mは長かったですけども、その距離を意識したのか構えたような乗り方になったのも敗因の1つだったのだと思います。洋芝の2000mでこう自信を持った乗り方だった今回は、強さを発揮しましたね。阪神内回り2000mで行われる秋華賞でもこういうレースができれば有力だと思います。
2021/05/23優駿牝馬(G1)8着そして1番人気のソダシは8着でした。結果的に差し馬が上位を占めてはいますけども、先行馬にとって、まぁ特に厳しいという流れでもなく、手応え良く直線に入って伸びなかった理由は距離が長いという事だと思います。
吉田隼人騎手 ひと言で言うと距離が長いのかもしれません。展開もキツかったですね。逃げ・先行馬がいなくて、外の馬たちが絞って内に入って来て危ないラインでした。ただ、それだけではないですね。我慢させる事をやってきたし、後ろにいたアカイトリノムスメはしっかりと伸びている訳ですから、距離の壁なのかもしれません。ここまで上手く来て、いい夢を見させてもらいました。期待に応えられなかったのは残念ですが、また1から馬を造り直しますし、これからも応援してほしいです。
2021/04/11桜花賞(G1)1着ソダシは白毛馬として初めてクラシックに出走して1着。これで5戦5勝です。パドック・返し馬ともに集中力がありました。懸念された時計勝負に対する答えがレコード勝ちという事です。4コーナーまでは鞍上の指示に従って、ここから自分で勝ちに行って差を広げて、他馬の瞬発力を封印しています。改めて強いと思いましたし、馬が賢いと思います。大阪杯のでレイパパレしかり、無敗の馬は懐が深いと考えています。オークスは距離延長が課題なんですが、それでも簡単には引き下がらない。そんな感じがします。仮にNHKマイルカップだとしたら、中3週。今回レコード勝ちの反動を含めて、体調維持が鍵を握ります。勝った鞍上の吉田隼人騎手はクラシック初制覇です。
吉田隼人騎手 どうもありがとうございます。
最高に気持ち良いです。
はい、そうですね。あの馬場入ってからゲートに向かって行く時も、あのそこまで嫌々していなかったですし、あのゲート裏で回ってる時の雰囲気もこないだより良かったので、本当前回から厩舎スタッフのおかげでいい感じで挑めました。
そうですね。はい、形決まってからはあとは馬と呼吸を整えて、はい。
そうですね、自分の手応えも十分だったんですけども、もう回りを確認する余裕もありましたし、最後はこれだけ高速馬場だったので、ちょっと分が悪いかなと思ったんですけど、本当に馬の力に助けられました。
はい、プレッシャーありました。周りからも話題だけで、本当に強いのかっていう感じでやっぱり見られていたので、何とか見返してやろうという気持ちで本当に実力もつけてくれて、そうですね自分が思ってる以上に馬は成長してくれてるんだと思います。
2020/12/13阪神ジュ(G1)1着ソダシが勝って4戦4勝。白毛馬のJRAG1制覇は初めてです。ソダシは馬群の中にいたので、自分のタイミングでは動けずサトノレイナスにちょっと切れ負けしそうになりましたけども、ゴールの瞬間は先着していました。運が良かったと言えるんですけども、どんなレースになっても崩れないというのが強みだと思います。騎乗した吉田隼人騎手のG1勝利は2015年有馬記念の以来で、2勝目となりました。
吉田隼人騎手 返し馬した時から、ゲートの方寄り付かないような、嫌だという感じの素振り見せたんで、その時はちょっと僕の方もオドオドしちゃった部分あったんで、何とか入ってゲート出てレースこなせたので良かったです。
今日の前半の競馬をして、このぐらいの位置で壁作れたらいいなと思ってたので、本当イメージ通り行けました。最後がやっぱ馬場が悪かったのか、思ったより弾けてくれなかったんですけど、まぁそうですね両サイドの有力馬も見れてましたし、なんとか凌いでくれと思って必至に追いました。
馬に助けられました。まだ課題があるので、あの今回無事にレースを終えれたのは良かったんですけど、また次に来年クラシックってあるので、あのもっと鍛えないといけないですし、あと僕も人馬との信頼関係を築いてきたらなと思います
2020/10/31アルテミ(G3)1着ソダシが勝って3戦3勝です。ソダシはですね、これまでのレース内容や血統からまぁ瞬発力勝負には不安があったはずで、そのため早めに追い出したんですけどね、意外と言っては失礼なんですけども追われての反応が良く、一気に突き放しました。野芝ベースの馬場の良馬場のスローペースで勝てたというのはかなりの収穫だと思います。
2020/09/05札幌2歳(G3)1着ソダシが追い比べを制して2戦2勝、重賞初制覇。ソダシは全く鋭さを感じさせないフットワークだが、上がりの掛かる消耗戦になった事で、鋭さは必要なくなりパワーと体力に物を言わせるような勝ちっぷりだった。まぁ野芝のスローペースだとかなり不安を感じるが、いずれはダートに行くのかもしれない。
2回札幌ではやはり札幌2歳ステークス。2歳のコースレコードとは言え、タイムランクはCだが、あと0秒1速ければBになる。勝ったソダシが道中すごい手応えを我慢していて、最後の余力を考えれば時計短縮は可能。高レベル匹敵の価値はあると思う。祖母シラユキヒメに至る、こちらもまた白毛の牝馬。お母さんのブチコが荒い気性だったのに対して、2回函館の新馬勝ちもこのレースも走りが素直で、一生懸命さが伝わって来る。いかにも平均ペース型で、流れの緩急とか高速上がりに対応できるか、課題はあるんですが牡馬相手に中距離重賞を制した価値は大きいと思う。母系という点ではソダシ、小倉2歳ステークスのメイケイエールと同一週に重賞を制覇。ユキチャンやハヤヤッコなどダートで活躍馬が多い中、芝の重賞勝ちを異なる距離で続出させたのですから、この系統は興味深いと思う。また、仮にこの馬がG1を勝つようなら、種牡馬を引退した父クロフネの最後の傑作になると思う。
2020/07/12新馬1着真っ白な馬。ソダシはサンスクリット語で純粋・輝きの意という事。ブチコと似ていないのはちょっと残念だが、1頭だけ純白の馬が新馬戦で強い勝ち方をするというのは、小気味良いですよね。4コーナー手前で先頭に並びかけるとステッキは1発だけでグイッと伸び、2着以下を相手にしない楽勝だった。ブチコはダートが得意だったが、この馬は芝でもかなりやれそう。白毛のシラユキヒメに遡る血統。中央に登録された産駒だけで近親に白毛が16頭もいる。その中に牝馬の地方交流重賞を3勝したユキチャン、現役4歳でレパードSを勝ったハヤヤッコがいる。しかし、未だかつて芝でオープンを勝った馬はいない。現役5歳のハウナニが芝で2勝しているのが目立つ程度。もちろん、将来的にダートで活躍する事になるのでも良いが、是非ソダシには芝での活躍も期待したい。

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