• 東京
• 阪神
• 新潟

馬場差一覧

レース順表示

逃

先

好

中

追

マ

東京1R 3歳未勝利・牝 タイムSL

中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。特殊なラップのSLなので、補足をします。前半600mが36秒8、そして後半の600mも36秒8なんですが、その中間の400mが26秒7と遅く、さらにラスト600mから400mの区間も12秒6と遅かったです。そして、ラスト400mが24秒2。中間でガクンとペースが遅くなりましたが、これを補正しきれないのでSLとしました。

東京3R 3歳未勝利 タイムＥ

基準より1秒7遅い勝ちタイムでした。

東京4R 3歳未勝利・牝 タイムＢ

このレースの勝ちタイムは当開催3歳未勝利クラスの基準タイムより3秒0速く、1800m対象の馬場差がマイナス2秒4だった事を踏まえましても、 -3.0-(-2.4)＝-0.6 で基準より0秒6速い勝ちタイムでした。さぁまずはスタートですが、このスタートでレラ・レイモミ・ジュリアバローズらが遅れました。一方、先手を取ったのはリネンデザインですが、直線に入って後続が接近。最内枠のアップストリームが抜け出して来ますが、その外からアルジェントステラ・ジュリアバローズが上がって来ます。そしてジュリアバローズがアップストリームを交わして1着。2着のアップストリームから5馬身離れてアルジェントステラが3着入線です。

1着：ジュリアバローズ 勝ち馬注目

初出走のジュリアバローズが経験馬を相手に差し切りました。ジュリアバローズは出遅れて中団になったんですが、流れは遅くないのに、行きたがっているぐらいで直線でも手応えは抜群でした。残り300m付近まで持ったままで前との差を詰め、追い出すとグイグイ伸びて差し切りました。この時期の堀厩舎の初出走馬らしく、デビュー戦から素晴らしい走りを見せていて、まぁ昇級してもすぐに通用しそうです。

2着：アップストリーム 番組注目馬

2着のアップストリームは一旦先頭に立ちました。3着に5馬身差をつけて、自身の完全タイム差はマイナス0秒5。中山では凡走しましたけども、東京では実に安定しておりまして次走も恐らく東京でしょうから、番組注目馬にする事ができますね。

3着：アルジェントステラ

3着のアルジェントステラは離されましたけども、速い上がりに対応できるかどうかの違いだと思います。道悪など、上がりが掛かる状況ならもっと走れるはずです。

東京5R 3歳未勝利

2着：シテフローラル 通信簿

3番人気2着でした。断然の上がり1位で伸びて来ました。やはり直線の長いコースでは確実性がありますね。まぁ距離はもっとあった方が良いと思いますけども、仮に次も1600mだったとしても、東京や新潟の外回りなら有力です。

東京6R 3歳1勝クラス タイムＢ

基準より0秒4速い勝ちタイムでした。

1着：レオカクテル

レオカクテルはブリンカーを装着してから2着・1着です。レオカクテルはですね、前半馬群の中にいて行きたがっていたんですけども、3コーナー辺りから落ち着き、良い手応えで直線に入ります。鋭くは伸びなかったんですけども、内にもたれたりせず、しっかり走って競り勝ちました。ペースが遅かったり、極端に後ろからからになったりすると鋭さ不足というのは出てしまいますけども、速めの流れで前につけていれば力を出せます。ただし、ギリギリのBランクなので、オープンですぐに通用するとは言えないですね。

2着：アイリッシュセンス

そして2着アイリッシュセンス、3着アナンシエーションまでハナ・クビ差の接戦でした。2着のアイリッシュセンスは前の2頭から離れた3番手で良い感じだったんですが、実は直線でジョッキーがステッキを落としていまして、ハナ差負け。安定していますし、レース内容はどんどん良くなっているので、もうすぐ順番が回って来そうです。

3着：アナンシエーション

そして2着アイリッシュセンス、3着アナンシエーションまでハナ・クビ差の接戦でした。3着のアナンシエーションはまた出遅れました。中間でペースが緩んだ前走は、その緩んでる時に追い上げたんですけども、緩まなかった今回は直線に入っても後ろの方。そこから伸びているように能力は高いんですけども、何はともあれまずスタートを何とかしたいですね。

4着：ウエストンバート

そして中間の400mが12秒2-12秒2と緩まず、先行馬にとっては楽ではなかっただけに逃げて4着のウエストンバートはチェックしておきたいですね。ダートで2回負けた後に芝で勝ちましたけども、一本調子のスピードを生かせるダートの方が合っていると思われます。東京1600mというのは合わない感じがしますけども、阪神や中京の1400mなら押し切れそうです。

東京9R 4歳以上2勝クラス・牝 注目

4着のオータムレッドと8着のマテンロウディーバについて。

4着：オータムレッド

勝ったシャワークライムがですね、直線で外に出てくるんですけども、その時にまずオータムレッドを外にアオると言うか、弾いた感じになりまして、そのアオりでマテンロウディーバも不利を受けました。その後、どちらもしばらく追えなかったんですけども、体勢を立て直してからはもう1度伸びていました。オータムレッドは4着とは言え、2着と同タイム。そしてマテンロウディーバは8着とは言え、2着と0秒1差なので、不利がなければかなり際どかったはずです。どちらも次走で人気にはなりそうもない成績なんですけども、特に次走も東京芝1400mだった場合は注目したいです。

8着：マテンロウディーバ

勝ったシャワークライムがですね、直線で外に出てくるんですけども、その時にまずオータムレッドを外にアオると言うか、弾いた感じになりまして、そのアオりでマテンロウディーバも不利を受けました。その後、どちらもしばらく追えなかったんですけども、体勢を立て直してからはもう1度伸びていました。オータムレッドは4着とは言え、2着と同タイム。そしてマテンロウディーバは8着とは言え、2着と0秒1差なので、不利がなければかなり際どかったはずです。どちらも次走で人気にはなりそうもない成績なんですけども、特に次走も東京芝1400mだった場合は注目したいです。

東京10R 晩春S 注目

9着だったショウナンアオゾラについて。

9着：ショウナンアオゾラ

内枠だった事もあってずっと内にいまして、直線に入ってもしばらく内にいたんですけども、これはどうも内が空く気配は全く無いという事で外へ移動し始めます。しかし、外に移動してもそこも前が詰まっていまして、結局はね全ての馬が先に行くのをやり過ごしてから追い出す事になりました。で、完全な仕掛け遅れで脚を余してしまいましたね。後ろで構えていると、このような事になる危険性というのは常にあるんですけども、全く力を出せず0秒3差。このクラスで通用する目処は立ちました。2回続けて1番人気で掲示板を外していますけども、評価を下げる必要は全くないですね。

馬券Summary
春の1勝クラスについて
ちょっと雅な感じですが、そういう感じじゃないですね。前の年の夏にですね、3歳馬が合流した各クラスは、年明けて春に向かってどんどんレベルが下がって行きます。2勝クラスや3勝クラスというのは、下のクラスから上がって来る馬もいるので、急激なレベルダウンというのは起こりにくいんですが、3歳未勝利戦がなくなる秋以降の1勝クラスはもうひたすらレベルが下がって、春には下がり切っています。そんな春の4歳以上1勝クラスを今回は取り上げます。データは夏の降級がなくなった2019年と2020年のモノです。 　レベルが下がり切っているので、タイムランクDとかEが多発する時期で、そういうレースの2着馬というのは次走で軽視したくなるんですけども、次走が4月か5月、つまりまだ4歳以上1勝クラスのままなら、成績は良いです。次走もまた低レベルである事が多いので、低レベル戦の2着だからと言って、むやむに評価は下げるべきではないという事ですね。しかし、次走が6月以降、つまりクラス編成が変わって3歳基準になって、3歳以上1勝クラスになると一気に勝率が下がります。次走が6月以降だと、間隔が空いている場合があるという点を差し引いても、3歳馬と合流すると苦戦するという事ですね。
解説者：大川浩史(日刊競馬)