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札幌1R 2歳未勝利 注目

このレースでは6/12のカイカノキセキの勝ったタイムランクBの新馬戦の2・3・7・5着馬が上位を独占しました。当時2着だったリトスが、今回は2着馬に3馬身半差をつけて1着です。

1着：リトス

逃げて大楽勝でしたね。新種牡馬シルバーステート産駒の牝馬で、これで早くも産駒はJRA3勝目です。

2着：ブッシュガーデン

そしてですね、番組注目馬ブッシュガーデンが2着でした。3コーナーでごちゃついてポジションが悪くなったのは痛いんですが、2着と言っても完敗ですし、同じ新馬戦に出走していたリトスが勝ったのですから、まぁ注目馬とすれば言い訳はできません。

3着：ナバロン

3着ナバロン、2戦目でレースぶりは良くなったんですが、内ラチ沿いを走りながらも少し内へもたれていました。そこは改善の余地がありますね。

4着：スマイルアップ

あと4着のスマイルアップ、もうひと伸びがなかったんですが、レースセンスが良くて枠順に左右されませんね。後続には決定的な差をつけていますから、相手次第になります。

札幌2R 3歳未勝利・牝 タイムＢ

基準より0秒6速い勝ちタイムでした。

1着：メイショウエニシア

メイショウエニシアが初のダート1000mで圧勝しました。メイショウエニシアは1番人気に応えての勝利です。これでダートの短距離は2着・3着・1着で、今回はですねおいでおいでの逃げ切り勝ちです。リアルインパクト産駒の牝馬です。滞在競馬と平坦コースが合うようで、北海道シリーズでは昇級しても注意が必要です。

2着：インディナート

2着のインディナートも滞在競馬向きのタイプで、去年の北海道シリーズダートで3着・2着・2着でした。砂を被って頭を上げていたように、安定して力を発揮できない点がネックです。

3着：ハクサンタマテバコ

ハクサンタマテバコは出遅れながら3着。スタートの姿勢が悪かったんですが、それを挽回して頑張ったのは立派ですね。ただ、勝機といえば相手次第になるでしょう。

4着：ワールドクルーズ

4着ワールドクルーズは3着ハクサンタマテバコと同タイムです。上がり600mは最速なんですが、スタートが遅いのは問題で、今回は勝ち馬が千切る展開に恵まれた部分はありますね。

札幌3R 3歳未勝利 注目

1着：オーホンブリック

勝ったオーホンブリックはエイシンフラッシュ産駒の牡馬です。デビューから芝を4戦した後、ダート1800mから2000mを5戦して勝ち上がれなかったんですが、小回りのダート1700m器用が見事にハマりましたね。タイムランクはCでも、完全タイム差はマイナスです。昇級してもやれるんじゃないでしょうか。

2着：ウォーターボンボン

ウォーターボンボンは1番人気で2着でした。滞在競馬で連闘で使って来たんですが、前走2着の良い走りができなかったようにも映りましたね。それでも2着は確保。今後も相手次第でしょうね。

3着：ショウネンジダイ

3着ショウネンジダイは一気にポジションを上げた前走と違って、今回は大事に乗ったようですけれどもね、ラストの詰めは甘かったです。それでもレースの形は良かったですから、相手次第では前進が可能だと思います。

札幌5R 2歳新馬 注目

1着：キングエルメス 勝ち馬注目

勝ったキングエルメス、ロードカナロア産駒の牡馬です。半兄にですね、昨年のクローバー賞を勝ったカイザーノヴァ、半姉に昨年紫苑S2着のパラスアテナがいます。ペース補正が入っているようにですね、1200mながら前半600mよりも後半の方が速いんです。このラップ構成なら、逃げなくても良い脚を使えると思います。

2着：カルネアサーダ

2着カルネアサーダ、減量騎手器用でこのペースで逃げる事ができればですね、逃げ残りは当然ですね。仕上がりの良さを活かしました。

3着：エルバリオ

3着のエルバリオは494キロの牡馬。まだ余裕残しの体で、デビュー戦向きというタイプでもなさそうです。1度使ってガラッと変わるかもしれません。

6着：ロータスペトル

あと1番人気のロータスペトルはですね6着でした。出遅れはともかく、5着から3馬身差ですから、能力を出し切ったとは言えません。今回はレースに集中できなかったようで、攻め馬は動きますから、次走に期待です。

札幌11R TVh賞 タイムＥ

基準より0秒8遅い勝ちタイムでした。

4着：ナランフレグ 通信簿

3番人気4着でした。直線に入っても長い間右手前のまま。この馬が右回りが苦手な理由がよく分かる。

札幌12R ポプラ特別 タイムＥ

基準より1秒7遅い勝ちタイムでした。

馬券Summary
目に見えない内ラチ？
先週で10週続いた東京の連続開催が終了しました。東京芝の馬場傾向も顕著な特徴として、コース替わりの週から逃げ馬が直線で馬場の内側を避ける光景がよく見られましたね。それがまるで目に見えない内ラチがあるかのようだった訳です。特に取り上げたいのはですね、連続開催の終盤ですね。3回東京では4日目までCコース、5日目からはDコースが使用されました。Cコース使用時はですね、その日の最初のレースはインコースでも大丈夫だったんですけれども、Dコースに替わった開催3週目は最初のレースでもノーチャンスになったんですね。なお、4週目は3週目のような顕著な傾向は見られませんでした。表をご覧ください。 　これはね、Dコース使用の3回東京3週目、直線で逃げ馬の内の進路にですね、入らざるを得なかった馬、最終的にその進路選択を余儀なくされた馬です。いずれも私の主観が少し入っている点はご容赦願います。また、勝ち馬から1秒以上の差をつけられた馬は、必ずしもトラックバイアスが敗因とは考えられないので、対象には入れていません。馬場の内側が悪いからと言ってですね、外の差し馬が全てのレースで優勢だった訳ではないんですが、少なくとも逃げ馬の内側、つまり目に見えない内ラチの内側を通った馬にはですね、トラックバイアスによる不利があったという事は考えられますよね。その理由の一つとして大半の馬が内枠だった事が挙げられます。特に1600m以下の所謂ワンターンの距離では、進路変更もしづらいんでしょうが、1番枠から6番枠に集中していますね。まぁあくまでも、敗因の1つとして捉えてほしいんですけれども、この中にはトラックバイアスで力を出し切れなかった馬がいるはずですから、次走以降の注目馬としてチェックする必要があると考えています。
解説者：吉岡哲哉(競馬ブック)